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コラムを読む

胃食道逆流症について

Text by はら内科クリニック 原 信彦
食生活をはじめとする生活様式の欧米化により、近年日本人の胃食道逆流症増加しています。名前の通り、胃液が、食道からのどにかけて逆流するために様々な症状を引き起こします。一般的には、胸焼け・すっぱい水があがる・ご飯が詰まる感じがするなど。変った症状では、のどの違和感・不快感、声のかれ、慢性の咳、胸痛なども起こることがあります。この病気は、症状はあっても胃カメラでは異常がない方が30~40%程度いるという困った疾患です(以前は、胃カメラで異常がないため、神経症と誤診されていたケースもあります)。症状と胃カメラの所見が合わないケースでは、24時間pHモニタリングという検査を行うのが一番よいとされています。しかし、この検査は、鼻から細いコードを飲み込み、その状態で24時間過ごしてもらう検査のため、通常行う検査としては不向きです。このため、胃カメラで所見がなく、この疾患を疑う場合、治療と診断をかねて、PPIテストを行います。これは、プロトンポンプインヒビター(頭文字をとってPPI)といわれる胃酸の分泌を抑える薬を服用するだけです(新薬ではなく、胃潰瘍・十二指腸潰瘍治療に用いられています)。薬は、1日1回の服用で済み、副作用もほとんどありません。胃食道逆流症の場合、内服後症状は改善し、中止後再発することが多いことで診断がつきます。このPPIテストの注意点は、胃カメラで病状を確認することです。つまり、胃カメラで他の病気がなく、PPIが効果ある場合に初めて胃食道逆流症と診断がつきます。そうしなければ、同じ症状でも、食道ガン・胃ガン・胃潰瘍等の疾患を見逃してしまいます。最近では、胃カメラも細くなり、また、以前つらい思いをした方には、鎮静剤を用いた方法でリラックスして検査を行うことが可能です。これらの症状に思い当たる方は、消化器専門医への受診をおすすめします。
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粉瘤(ふんりゅう)

Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 院長 大村 勇二
粉瘤はニキビの大きくなったようなもので、炎症がないときは皮下にコロコロしたしこりができる皮膚の病気です。ときに細菌によって炎症が起き赤く、熱を持って腫れてきます。治療方法は小さければ、炭酸ガスレーザー、大きくなったときは切除です。初期症状でしこりに白い内容物があり、ニキビをつぶす感覚で、自分で内容物を取り出す方がいます。このようなことを繰り返すと細菌が繁殖して大きな膿瘍(膿の塊)を形成して痛みが出現して、治療に時間がかかり、日常生活に支障をきたします。治った後も赤黒い外見上支障のある傷跡を残したりします。もし、「粉瘤かな」と思ったら、病院を受診することをお勧めします。手術になることもありますが、薬で治めることもあります。
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老眼とうまくつき合う

Text by くどう眼科クリニック 釜石 清隆
眼科で仕事を長年してきましたが、自分もようやく老眼について語れる年代になりました。加齢で眼の中のレンズを厚くすることが難しくなり、近くが見づらい、離さないとピントが合わないなど、誰にでも訪れるのが老眼です。改善策はメガネ、遠近両用や老眼鏡を使うことで近くにピントを合わせてあげることです。近くといっても新聞、スマホ、パソコンなど、おのおの目的の距離が違うので自分が重要視する距離を意識してみましょう。コンタクトの人は遠近両用コンタクトを試すかコンタクトの上から老眼鏡など幾つか方法が考えられます。最近、介護職で遠近両用コンタクトを試したいという方が何人か来院されました。施設利用者の爪切りや入浴介助などメガネでは支障があるようです。どうやって老眼とうまくつき合っていくか、職業やライフスタイルで選択肢はさまざまだと思いますのでぜひ、眼科で検眼し相談してみてください。
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高齢者の熱中症と水分摂取

Text by 関口内科 関口 洋平
「先生、これから暑くなると熱中症が心配なのですが、心臓が悪い私はどれくらいの水を飲んでもよいのですか?」と、心不全で入院したことがあるAさんが聞いてきました。どうやら、これからの夏を節電のためにエアコンの使用を控えようと考えているとのことでした。熱中症は毎年梅雨明けから増え始め近年の患者数は増加しています。平成22年度の統計調査によると、特に高齢者の熱中症では重症化する例が多く、熱中症全死亡者数の約8割が65才以上、死亡者数のピークは75才から89才の後期高齢者でした。若い人の熱中症はスポーツや労働中に屋外で発症することが多く、独居または配偶者との2人暮らし、家にエアコンがないなどの特徴がありました。高齢者特有の原因としては、不快な高温多湿環境に気づくのが遅れる、発汗機能が低下しているため体温調節が鈍化していることなどがあります。熱中症の予防には、室温湿度の管理と水分補給が重要です。節電に協力もしたいところですがエアコンや扇風機を適切に使用し、湿度計付き温度計を居室に置いて、室温28度以下、湿度60%以下に明確に定めて管理しましょう。飲水は、口渇に気づいた時はかなり脱水が進行している場合が多いため、一日の食事以外の水分量をあらかじめ決めておき、定期的に飲むようにすることが大切です。夜に緑茶やコーヒーを飲むと就寝後のトイレが増えますので、カフェインを含まないお茶や水の補給が良いでしょう。高齢者ではAさんのように心臓病のために医者から水分摂取量を制限されている人もいます。飲水増量が過度となり浮腫や心不全を発症させないようにすることが重要です。まずは飲水量を100ml増量して体重や浮腫が増えないことを数日間確認し、大丈夫であればさらに100mlずつ慎重に増量していきます。さらに重要な点は、夏が終わる頃には発汗量が減少しているので飲水量も元に戻すことを忘れないことです。
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男性の性(8)

Text by 岡本ひ尿器科医院 岡本 知士
先日、犬の散歩がてら漁火通りの啄木小公園に行き、犬を繋いで一服していたら、黒革上下のライダースーツに身を包んだ小柄な人がレース用の自転車に乗ってやって来た。
ヘルメットとゴーグルを外した素顔を見ると、白髪年嵩の御婦人であった。
東京から自転車は宅急便で函館のホテルに送り、自分は東京から空路函館入りし自転車を受け取って、これから自転車で北海道一周するのだそうである。
60歳くらいに見えたが、いやはやなんとも元気な御婦人が多くなったものである。
自転車といえば、1977〜1986年、世界スプリント10連覇という不滅の大記録を打ち立てた中野浩一氏が有名であるが、彼は競輪選手で、函館にも競輪場がある。
競輪場近くの啄木小公園には、『潮かをる北の浜辺の砂山のかの浜薔薇よ今年も咲けるや』の歌碑と、あごに手を当て胡坐で考え込んでいる啄木像は嵐山光三郎氏いわく『競輪の予想をしているよう』にも見えるが(近くにゴミ処理場さえなければ)、旅行者には立ち寄ってもらいたい旅情豊かな場所である。
函館は競輪も競馬も出来る、ギャンブル好きにはとても好い街だが、最近はパチンコ・スロットに押されて低迷気味だそうである。
私はもう15年くらいパチンコはしていないが、馬券は月々定期的に購入しており車券でも年に一度くらいは遊んでいる。
パチンコ・スロットと比較すればストーリーやドラマのある競輪競馬というギャンブルが低調なのはとても残念な気がする。
競馬と比較して競輪に行く頻度が少ないのは、誰でも男なら子供時代に1度や2度は自転車のサドルに股間をぶつけて痛い思いをしたことがあると思うが、選手達が一生懸命自転車をこいでいるのを観ていて、『股間のモノは大丈夫だろうか?』と、つい思ってしまったり、競輪選手は意外と高齢な人もいて、泌尿器科医から診るとああいう尖ったサドルの自転車に長時間またがるのは前立腺や尿道のことを考えるとあまり推奨できず、そんな事を考えていると大事なレースの予想も外れてしまう、要はギャンブルに集中できないからである。
身体条件を考えると“ママチャリ”(サドルが平坦幅広で座席のようになっている)はむしろ男性向きで、冒頭の御婦人が乗っていたサドルが尖ったレース用自転車は、尿道括約筋や骨盤底筋群の鍛錬になり女性に適しているのではないかと思う。(男性の性(9)へつづく)。
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