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コラムを読む

青と紫

Text by くどう眼科クリニック 釜石 清隆
以前このコーナーで白、緑、黒で目の病気を紹介しましたが、今回は青と紫で目に関連のあることについて紹介します。青や紫から連想される目に良いとされるものでブルーベリー、ビルベリーがあります。これらに含まれるアントシアニンが目の働きを助け、抗酸化作用もあり目の老化防止にも良いと言われています。一方、目に不調を与える青や紫から連想されるものにブルーライト(短波長)や紫外線(UV)があります。ブルーライトは目に見える光(可視光線)でまぶしさや眼精疲労の原因につながり、紫外線(UV)は目に見えない光で蓄積されると角膜や水晶体に悪影響を与えると考えられています。ブルーライトは遮光やブルーライトカットレンズ、紫外線はつば広の帽子、UVカットサングラスやコンタクトレンズなどの対策法があります。
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脳波検査の復権

Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
以前、この欄の「脳を鍛える」話で、脳を鍛えるには繰り返すしかないと書きました。実は、「鍛える」目的でなくても、「繰り返す」ことで「身に付いてしまう」ことがあります。脳は何億という神経細胞が電気信号を伝える回路の塊です。脳の神経細胞の回路は、繰り返し電気信号が流れることにより、信号が流れやすくなります。これが「繰り返す」ことで、知識や技術が身に付く基本原理です。ところが、厄介なことに都合の悪い事まで身に付いてしまいます。その代表が「てんかん」です。「てんかん」の発作は、脳の一部から異常な電気信号が生じ、それが広がることで、けいれんを起こしたり、意識を失ったりします。発作を繰り返すほどに出やすくなってしまいます。この広がりを抑えるのが薬の働きです。「てんかん」には、ネガティブなイメージがついて回りますが、新薬が次々に開発されている上に、一生薬が必要とは限らないことも、これまでの経験で分かっています。時には、異常な信号の発生源が特定できて手術で完治することもあります。脳の電気活動を見る目的で行われるのが脳波検査ですが、「てんかん」の異常な電気信号を見るのに、この検査が大変役に立ちます。しかし、近年は、断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)といった形を見る検査方法が発達してきた一方、脳波は判読が難しく、重症の頭部外傷や脳卒中の後遺症を除けば、成人してからの「てんかん」の発症は少ないと考えられていたため、脳波を検査することが減ってきていました。ところが最近、脳波計もデジタル化して見やすくなり、再び注目されています。特に成人、それも高齢者では想像以上に、「てんかん」発作が起きていることが分かってきています。一時的な意識障害、一過性のまひなど、脳卒中の前触れを疑わせるものの中に「てんかん」が潜んでいるらしく、脳疾患急性期の脳波検査が再び注目されています。CT、MRIで脳の形は見やすくなりましたが、働きを見るには、古くからの脳波検査がまだまだ必要です。
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「高い技術」と「温かい心」で地域連携を推進 道南圏の基幹病院としての役割を担う

Text by 市立函館病院 併設・救命救急センター
1860年(万延元年)に道内初の官立病院として発足し150周年を迎える。81年に救命救急センターとして認定されたのをはじめ、地域災害拠点病院などのほか、2006年には病院機能評価「Ver・5」を取得し、07年には道南地域では初めて地域がん診療連携拠点病院に指定された。古くから「函病(かんびょう)さん」の名で親しまれ、道南圏における基幹病院として中心的役割を果たしている。00年に新築移転したのを機に屋上にヘリポートを設置し、専従の救急医を配属するなど、救命救急センターを充実させた。年間の救急患者数は約2万件、救急車搬入は約4500台を数え、365日24時間態勢で対応している。総病床数は734床(一般598・感染症6・結核30・精神100)、ICU8床、HCU22床、人工腎臓センター30床を有する。また高度医療に対応できるさまざまな最先端機器を整えている。最新のMRIやCTをはじめ、RI(核医学検査)、マンモグラフィ、悪性腫瘍に対して定位放射線照射ができるリニアック(高エネルギー放射線治療装置)、最高水準の放射線治療ができるIMRT(強度変調放射線治療)、子宮頸がん治療などに効果を発揮するRALS(高線量率膣内照射装置)を導入している。がん拠点病院及び救命救急センターであるため、その専門医療は多岐にわたる。がん治療では各種悪性腫瘍に対し各科による専門診断・治療を行っているが、道南圏において悪性リンパ腫や白血病、骨髄腫などの血液疾患に対応できるのは同院しかないため患者が集中している。産婦人科では10年11月に先進医療である腹腔鏡下子宮悪性腫瘍(子宮体がん)手術ができる施設として、道内では大学病院以外では初めて認定された。循環器内科では09年の心カテーテル総数は800例で、うちPCI(経皮的冠動脈形成術)は306例と、道内有数の実績がある。心臓血管外科は急増する大動脈瘤に対して全国に先駆けて大動脈瘤センターを開設し、09年の腹部・胸部大動脈瘤の手術は122例、うちステントグラフト挿入術は86例あった。呼吸器外科では肺がんなどに対し低侵襲手術であるVATSを積極的に取り入れている。消化器疾患に対しては、07年1月より外科と連携して消化器病センター化し、外科疾患の場合に患者にとって消化器内科からの移行を便利にした。消化器病センターは、同病院最大の入院患者数を誇る重要な診療科となり、消化器内視鏡などの検査件数および内視鏡治療件数などは合わせて年間8000~1万例に及ぶ。1階には問診コーナーのほか「なんでも相談コーナー」を新設し、診療のみならず接遇や施設に対する意見なども受け付けている。患者情報室「フォルテ」では医療情報が入手しやすい。道南医療地域連携ネットワーク「道南メディカ」を立ち上げ、各医療機関と医療情報を共有することで重複した薬の処方や検査を避けるなど患者負担の軽減につなげている。10年4月に就任した木村純院長は「良質な急性期医療を提供することが当院の担うべき最も重要な役割です。そのために必要なのは『高い技術』と『温かい心』です。地域の各医療機関や住民と密に連携をとりながら常に向上を目指した研鑽を続ける所存です」と話す。
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腎臓の働き

前回は腎臓の働きを長持ちさせるには?という話題でしたが、今回は腎臓の働きそのものについて重要なことを説明します。腎臓には心臓が送り出す血液の20%という大量の血液が流れ込み、からだに必要な物質を捨てず、不要な水分および老廃物を捨てるという、ろ過をします。そのため、腎臓機能が悪くなると水分がたまってむくみがでたり、老廃物がたまって吐き気や疲れやすさ、全身倦怠(けんたい)感などの症状がでます。また、腎臓は赤血球を作るために必要なエリスロポエチンというホルモンや、骨を守るために必要なビタミンDを作ります。そのため、腎機能が悪くなると、貧血が進んだり、骨がもろくなったりという症状がでます。単におしっこをつくるというだけでなく、多くの大事な働きがある腎臓ですが、機能が悪くなっても初期には、ほとんど症状がでないものです。健康診断など定期検診が重要ですから、忘れずにお願いいたします。
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肥大型心筋症

谷啓が、「ガチョ~~ン」と言いながら前に突き出した手を肩もみのように動かすしぐさをしていましたが、あれは心臓の動きかたに良く似ています。心臓は1センチの厚さの筋肉でできていて、三角すいの形をしています。「ガチョ~~ン」で言うと、手のひらから指先の方に血液がピュッと飛ぶと心臓そのものの働きになります。心臓の壁の一部がひとりでに厚くなるのが、肥大型心筋症です。ただ心筋が厚くなるだけなら問題はないのですが、危険な不整脈の原因になったり、心不全になったりするのが困ったことです。もし、親指の先が2倍くらいの太さにはれ上がっていたら、「ガチョ~~ン」をした時に、他の指の先に親指がくっついて、手の中に雪球を握れるくらいの丸いすきまが出来ると思います。心臓でこれが起こると、全身へ出ようとしていた血液が心臓から出られなくなります。こんな風に心臓からの出口が閉まる状態のとき、肥大型心筋症のなかでも特殊な「閉塞性肥大型心筋症」と呼んで、通常の心筋症と区別しています。閉塞性の場合、上の血圧が130だと心臓の中の圧は230くらいになることもあります。こんな人では、胸が痛くなったり、歩くと息切れを感じる心不全になったりします。これまでは、閉塞性の人は肥大型心筋症のうちの3割くらいだろうと考えられていました。最近、運動した後に心臓の中と大動脈の圧を測ってみると、安静なときにはなかった圧の差が、運動後には50以上に増えることもあることがわかってきました。安静時にはあまり症状がないのに、歩行などの運動をすると息切れや動悸が強い人、心不全を繰り返し起こす人は閉塞性なのかもしれないと考えて検査を行う必要がありそうです。治療としては、心臓の動きを少し抑える薬を使うか、厚くなって血液の流れを邪魔する心筋を削り取るような治療を行うか2つ以上の選択肢があります。どんな治療がよいかは心臓を詳しく調べて、状態を把握してから決定することになります。
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