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美肌と脂肪

低コレステロール食を心がけるダイエットは老化を早めます。「太ること=脂肪」と感覚的に考えている方は多く、簡単に考えて脂肪(油)分が多いと思われる食べ物を避ける傾向があります。体重の減少だけを考えるダイエット、栄養のバランスを考えない偏った食べ物だけをとる食事習慣など、ストレスの多い環境でこのようなバランスの悪い食事習慣は栄養障害を起こし、皮膚のしみ・クスミ、色素沈着など肌の難治性トラブルを起こすことがあります。食事をするときに大切なことは、ただ感覚的に脂肪成分の多そうな食べ物を避けるのではなく、脂肪は選んで摂取することが大切です。脂肪にはいろいろな脂肪酸の形で食べるのですが、中でも選んでとって頂きたい良質の脂肪酸はEPA・DHA(ω[オメガ]3脂肪酸)、オリーブ油、中鎖脂肪酸のオイルです。とくに青身魚(イワシ、サバ)の油ω3脂肪酸は血液をサラサラにしたり、肌の慢性の炎症、乾燥に良いといわれています。脂肪は3大栄養素の一つでとても大事な栄養素で、身体を構成する数十億の細胞を仕切る細胞膜の大事な成分であり、脳の主たる構成要素なので、個々の細胞環境を維持したり、脳の情報伝達機能を高めたり、また、女性ホルモンを産生する材料として非常に大切な成分です。体内の脂肪を検査する血液検査では総コレステロール値として表示され、220mg以上が異常値といわれていましたが、最近の疫学的検査から総コレステロールが180mg/dl以下の方が220~240mg/dlの方より癌発生率や死亡率が2.5倍高い、また、総コレステロールが240~280mg/dlの方がいちばん低い死亡の危険率であるなどのデータがあり、総コレステロールが250mgあっても悪玉コレステロールLDL(最近では善玉コレステロールHDL、悪玉コレステロールLDLとして表示されています。)や中性脂肪が高くなければリスクは高くないといわれています。健康な美肌のためには野菜、お肉、魚、卵を良質な油で調理した胚芽米食生活をお勧めします。
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刺青

刺青とは入れ墨のことです。欧米では刺青はかなり一般的で、俳優、歌手、スポーツ選手などにも多く見かけます。また、日本でも多く見かけるようになりました。昔のような暗いイメージではなくなってきているようです。しかし、日本ではまだ欧米ほど社会的に認知されてはいないようで、銭湯、温泉、プールなどで、入場を制限されることもあるようです。入れ墨を消したい方も形成外科の外来に来られます。刺青を取るのは、入れる時ほど簡単ではありません。刺青はレーザーで簡単に取れると思われがちですが、レーザーが効くのは黒い色だけです。しかも、1回で取れるものは、自分で入れたような本当に浅いものだけです。1回レーザーを当てると一度やけどのような状態になるので、次にまたレーザーで治療できるのは2〜3ヶ月先になります。ですから1年に数回しかできません。機械で入れたり、彫り師が手彫りで入れたようなものは深いので、何年もかかることがあります。しかも、黒い色が取れたとしてもまったく普通の皮膚になるわけではなく、白く抜けたりして刺青の形が残ってしまうこともあります。レーザーで、色だけを消して、きれいな皮膚にするのは難しいのです。レーザーで取れないもの、早く取りたい場合には外科的な方法もあります。小さいもの、細長いものは切除して、縫い合わせる方法が簡単です。大きなものは植皮といって皮膚を植える方法もあります。外科的な方法では必ず傷跡が残りますし、ある程度の時間もかかります。また、刺青の除去は、基本的に保険の対象外で、治療費は自己負担となります。
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口臭でお悩みの方へ

Text by 北斗歯科クリニック土永 浩史
歯科に来院される患者さんの主訴で、近年増えつつあるものに口臭のお悩みがあります。他人とのコミュニケーションに口臭があると、相手に嫌な思いをさせているのではないかと不安になります。そのため、相手との意思疎通が滞り、本来得られるはずの信頼関係が損なわれることがあります。口臭には生理的口臭(起床時や空腹時等)、飲食物や嗜好品による口臭(ニンニク、ニラ、タバコ、酒等)、病的口臭、心因性口臭があります。このうち、病的口臭と心因性口臭は治療が必要となります。病的口臭の分類には、口腔清掃不良で歯垢や舌苔があったり、重症の虫歯があったり、歯周病が進行していたり、降圧剤や睡眠剤、坑うつ剤等のさまざまな薬剤の副作用で唾液分泌が低下し、口腔乾燥症を引き起こしている場合が含まれます。これらの場合、口腔細菌が増殖し、それが蛋白質を分解した後に揮発性硫黄化合物が発生し、これが嫌な臭いの主要な成分となります。口腔清掃が不良である場合は歯科医院で口腔衛生指導を受け、歯に付いた汚れを歯ブラシやフロス、歯間ブラシ等で除去し、舌の上にある舌苔を舌ブラシ等で除去していきます。重症の虫歯があったり、歯周病が進行している場合には、同様に歯科医院で虫歯及び歯周病治療を行う必要があります。薬剤が原因の場合は、処方された医師へ相談し、自己判断での服用中止を避ける必要があります。市販されている口臭予防を謳ったガムや洗口液等には殺菌効果や消臭効果を宣伝されているものがありますが、直接的な口臭防止対策としては期待できず、香料で口臭を覆い隠す形の一時しのぎのものと言えます。根本的に口臭の原因を治療しないと、口臭の改善は期待できません。口臭でお悩みの方は歯科医院でご相談されることをおすすめいたします。
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今年の感染症の振り返り(2024年12月ハコラク掲載)

Text by たからまち総合診療クリニック 院長 玉置 耕平
新型コロナ5類感染症移行して約1年半。函館市内の観光名所には活気が戻ってきました。大型客船入港や円安の影響もあってか訪日観光客も見かけます。普段の生活でマスク着用する方も少なくなり、新型コロナ流行前の「いつもの日常」が戻ってきた、そんな感じがします。2024年も年末に差し掛かりました。今年の函館の感染症流行を振り返ると大人は新型コロナの流行が主体でした。小児は溶連菌性咽頭炎、咽頭結膜熱、新型コロナなど多数みられましたが、特に手足口病の流行が印象に残っています。手足口病は3〜5日間の潜伏期間を経て口の粘膜・手のひら・足の甲または裏などに2〜3㎜の水疱性の発疹が現れます。発熱は約3分の1にみられ、一般的には軽症で経過し、発疹も3〜7日程で痂皮(かさぶた)を残さずに消失します。感染予防には手洗い、咳エチケットが有効です。発疹が消えた後も3〜4週間は便にウイルスが排泄されるため、特に手洗いは重要です。函館では8月〜9月頃に一度流行がみられましたが、函館保健所の報告では10月時点でも警報継続となっています。2回かかってしまったという方もいらっしゃるので、一度かかったとしても注意が必要です。また、各医療機関でインフルエンザワクチン接種も開始となっています。今年の特徴として鼻にスプレーするタイプのワクチンが国内でも正式に接種できるようになりました。適応は2歳以上19歳未満となっています。函館では接種可能な医療機関が少なく、ワクチンの種類や費用など従来のワクチンと異なる部分があります。接種を考えている方は一度かかりつけ医療機関にご相談ください。これからインフルエンザ流行時期に入っていきます。23年度の冬は2種類のインフルエンザに加え新型コロナも流行しました。中にはその3つ全てにかかってしまい苦労された方もいらっしゃると思います。今年度の冬がどのようになるかまだまだ予想がつかない状態ですが、手洗い・咳エチケット・必要であればマスク着用など十分な感染対策を行っていきましょう。
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アンチエイジングとしての白内障手術

Text by 吉田眼科病院 岡田 佳典
最近、巷でアンチエイジングという言葉を耳にします。和訳すると「老化予防」、中には「若返り」と過大解釈している方もいらっしゃるでしょう。私の知る限り、現在のところそれを百%実現できる方法はありません。ただ、それを知りつつも大人になった時から、誰しもアンチエイジングや不老不死の方法を模索してしまうものではないでしょうか?我々眼科の領域でも、加齢性疾患は多数認められ今ではアンチエイジングは必須の分野となりつつあります。その中で真っ先に思い当たるのは老眼。次に思い当たるのは白内障でしょうか?ことに白内障は、手術によって混濁したレンズ(水晶体)を透明な人工のレンズに置き換えるため、視力の回復が得られます。言ってみれば手術による視力の若返りが可能な部位なのです。また、ただ白内障を治すというだけではなく個々の希望に沿った見え方にするための研究も進んできています。その一つとして多焦点眼内レンズがあります。現行の眼内レンズは単焦点(一箇所にのみピントが合っているレンズ)なため手術後遠くも近くもメガネが必要となります。多焦点眼内レンズはレンズ表面に特殊な加工を施すことによって、可能な限りメガネを使わずに遠くも近くも見えるように工夫がなされています。したがって、若かりし頃の見え方通りというわけにはいきませんが、現在の技術で出来る限りそれに近づけた仕様となっています。これを用いれば白内障の治療によって老眼の改善も可能となるわけです。しかし、従来の手術と違い全額自費となりますので、十分ご理解の上で選択していただきたい治療方法である点を付け加えさせて頂きます。
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