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アンチェイジングのための中高年の肥満とダイエット

中高年の加齢に伴う代謝の特徴は腹筋量が減少して基礎代謝が低下すること。
(汗をかかなくなる)内臓脂肪が蓄積されること。(お腹が出てくる)インスリンに対する反応が悪くなることです。(糖尿病になり易くなる)一般に生活習慣病やメタボリックシンドロームという病態としていわれ、この病態の中で肥満対策は大事な予防方法です。
では、肥満対策として、ただダイエットを行うとよいのでしょうか。
もし、運動を行わないでダイエットを行った場合、大きい確率でリバウンドが起こります。
ダイエットを行う場合には適切な運動を行う必要があります。私たちの体の中の遺伝子の中に『倹約遺伝子』という遺伝子があり、人工的にダイエットなど飢餓状態をつくると摂取したカロリーを素早く脂肪に変換するようになります。
このような流れを予防するためには筋肉を維持して筋肉で燃焼させる必要があるので、ダイエットをしているとき、またダイエットをやめた後も運動する習慣を作り、筋肉量を減らさないようにする必要があります。現在、よく行われているジョギングやウォーキングを中心にした低強度の有酸素運動は生活習慣病には有効であることは間違いないことですが、このような運動をするためには丈夫な骨と筋肉が必要です。
筋肉トレーニングやウエイトトレーニングは何となく硬派なイメージがありますが、レジストトレーニングは軽いダンベルやゴムのチューブなど身近な負荷素材で筋肉に負荷をかけるトレーニングです。5〜10分程度の軽いストレッチの後、20分程度の筋力トレーニングを行い、20〜30分のウォーキングを週に3〜4回体調に合わせて徐々に行うことを勧めます。運動を行わないダイエットはかえって、乾いたスポンジに水を含ませるように、体重の増加を引き起こします。
適切な運動を行いながらダイエットを行いましょう。
私たちは『貯金』はなかなかできませんが『貯筋』はできます。
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過敏性肺臓炎という病気をご存知ですか?

Text by ききょう内科クリニック 蓮沼 晶子 院長
一般的な肺炎は細菌やウイルスなどの病原体が肺に感染することによって引き起こされる炎症ですが、過敏性肺臓炎はそれ自体病原性や毒性を持たないカビや、動物性蛋白質などの有機物・あるいは化学物質などを繰り返し吸い込んでいるうちに肺が過剰反応を示すようになり、アレルギー性の炎症が生じて引き起こされます。過敏性肺臓炎の症状は発熱や咳・呼吸困難感・だるさなどです。喘鳴(呼吸のたびにぜいぜいする)を伴う方も多く、レントゲン写真上は淡い炎症像を認めます。抗原の多くは患者さんの自宅や職場に潜んでいるため、その環境から離れると症状が軽快・消失し、再びその環境に戻ると悪化します。このような状態が続くと肺に繊維化と呼ばれる不可逆的な変化が生じ、慢性的な咳や呼吸困難感で悩まされることになります。日本でよくみられる過敏性肺臓炎には以下のものがあります。①夏型過敏性肺炎:高温多湿になる夏季に発症しやすく、冬季にはみられません。湿気の多い古い家屋を好むトリコスポロンというカビが抗原です。②農夫肺:北海道や岩手県などの酪農家にみられ、干し草のなかの好熱性放線菌というカビが抗原です。③換気装置肺炎(空調肺、加湿器肺):清掃を怠ったエアコン(空調)や加湿器に生じたカビ類を吸い込むことによって発症します。④鳥飼病:鳩やインコなどの鳥類を飼育している人、あるいはその周囲で暮らしている人に発症します。抗原は鳥類の排泄物にふくまれる蛋白質といわれています。⑤職業性の過敏性肺炎:キノコ栽培業者がキノコの胞子を吸入して生じる過敏性肺炎やポリウレタンの原料であるイソシアネートを吸入して生じる過敏性肺炎などが知られています。北海道では農夫肺・キノコ栽培者の肺炎が多いです。治療法は抗原からの回避とステロイドホルモン剤です。頻度の高い疾患ではありませんが熱や咳などの症状が繰り返される方は過敏性肺臓炎を起こしていることがあります。
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多焦点眼内(たしょうてんがんない)レンズ

Text by 江口眼科病院 江口 秀一郎
白内障手術の最近のトピックは、多焦点眼内レンズが先進医療として2008年に承認されたことです。
従来用いられてきた単焦点眼内レンズは若い頃に見ていたように全ての距離に焦点が合うのではなく、ある一点にピントが合うレンズでした。多焦点眼内レンズは眼鏡無しで遠くの景色が見えると共に、手元の文字にもピントが合う仕組みを有しています。
眼鏡無しで全ての距離が見える訳ではありませんが、遠くと近くが見えることで眼鏡に依存しなくなり、日常生活は非常に楽になります。
多焦点眼内レンズはその精密なデザインから高価であるため保険適応外です。
先進医療を行う施設として認められた医療施設では多焦点眼内レンズ挿入術は自費負担となりますが、手術前後の診療は保険適応となります。
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雪目・目の日焼け

Text by はこだて港町眼科 松下 知弘
紫外線の暴露が原因大量の紫外線を浴びた目は急性の角膜炎をおこし、目が充血したり、強い痛みが出たりすることがあります。いわゆる「雪目」がこの状態で「目の日焼け」と言われることもあります。顔に日焼け止めを塗るだけではなく、目の紫外線(UV)対策も忘れてはいけません。夏に比べて紫外線量は少ない冬でも、目にとっては危険がいっぱい潜んでいます。特に危ないのは雪山です。目に入る紫外線量を夏の浜辺と冬の雪山で調べたところ、沖縄県のビーチより石川県のスキー場のほうが2・5倍も高いことが分かったという調査があります。また、溶接作業を防護マスクなしで行うと同じような症状を起こすことがありますが、これも紫外線の短時間での大量暴露が原因です。角膜炎だけではなく「強い紫外線を浴び続けると、白内障や翼状片になるリスクが高まる」とも言われています。紫外線の害は蓄積するため、紫外線量が少なくても安心はできません。紫外線は反射する浜辺における紫外線の反射率は約25%ほどですが、雪面では80%以上と高率で反射します。顔の形に合わないサングラスでは紫外線が隙間から入り込むため、冬の雪道では夏のビーチでサングラスをつけていない時と同じくらいの紫外線量を目が浴びていることも分かっています。紫外線暴露軽減にゴーグルやサングラス、眼鏡が効果的目を保護するのにもっともいいのはゴーグルですが、サングラスならしっかりと目を覆うものを使うといいようです。UVカットのコンタクトレンズや帽子も一緒に使えばさらに予防できます。雪が積もれば雪山だけでなく街中でも同じことです。雪の降る冬は日ごろから目のUV対策を考えた方がいいでしょう。「目がごろごろして涙が出る」などの症状が気になる方は、一度、眼科医にご相談ください。
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CKD(慢性腎臓病)を知っていますか?

Text by 北美原クリニック  遠藤 明太
高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病が脳梗塞や心筋梗塞などの心血管病のリスクを高めることはよく知られています。
しかし腎臓の機能低下が心血管病のリスクになることはあまり知られていませんでしたが、最近ではこのことが大きな危険因子ではないかという考え方が定着してきています。その代表がCKD(慢性腎臓病)です。CKDは「尿蛋白陽性などの腎疾患の存在を示す所見」もしくは「腎機能低下(糸球体濾過量が60ミリリットル/分/1.73平方メートル未満)」が3か月以上続く状態と定義されています。
ここでの糸球体濾過量は年齢と血清クレアチニンから計算される、推算糸球体濾過量(eGFR)を用います。要するに外来で簡単にできる尿検査と血液検査で容易にCKDが判定できるというわけです。CKDは一般に自覚症状に乏しく過ごすと、徐々に腎機能が低下して末期腎不全に進行すると言われています。
米国のデータではありますが、心血管病の死亡群を糸球体濾過量で分けてみると30以下の群は正常群(60以上)に比べ4倍以上多いことがわかっています。
ではどうすればCKDの進展を防げるのか?まずはCKDかどうかの判定をすることが重要です。
さらにCKDのベースには当然高血圧や糖尿病、慢性腎炎や膠原病などがありますので、これらの疾患も見落とさないことが大切です。
特に高血圧ではCKDがある場合、血圧の管理目標は130/80未満と厳しく、糖尿病でもHbA1C(ヘモグロビン・エィワンシー)を6.5%未満に管理することがその進行予防のため必要といわれています。またメタボリックシンドロームには高血圧や糖尿病の初期段階の方を多く含みますので、CKDも当然多く含まれることになります。
ですからメタボリックシンドロームの治療である生活習慣病の改善はCKDでもその進展を抑えるために不可欠であるといえます。日本人では推計ですがCKDが約2000万人いるといわれ、これは成人人口の約18%を占めていますので、今後CKDは大変重要な疾患に位置づけられてくるでしょう。
また症状がないので、CKDと気づかずに生活されているかたも多いと思います。
健診などの血清クレアチニン(Crと記載されている場合もあります)と尿所見をあらためてご確認されてみてはいかがでしょうか。
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