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自己診断はせずに、専門医に相談しましょう!
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手のひら・脇の多汗症Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二
緊張したときに手のひらや脇にかく汗で悩んでいる方は意外と多いのです。この精神性発汗の異常亢進を掌蹠(手のひら)多汗症や腋窩(えきか)多汗症とといいます。この症状は精神的に緊張しやすいから発汗しやすいのではなく、わずかな緊張でも発汗してしまうという汗の腺の発汗閾値の低さ(汗のかき易さ)が原因で、精神的な緊張を若干和らげた程度の薬剤の内服では症状の回復は難しく、悩んでいるが諦めている方も多い疾患です。汗の腺は交感神経であるコリン作動性神経の刺激で発汗するため、ボツリヌスA型毒素による治療は有効です。この治療は有効期間には個人差はありますが、数カ月の効果があります。この治療は少量の薬液を皮下に注入する方法で、短時間(30分程度)で治療が可能なことです。治療方法、効果期間、治療費、注意事項など十分にお聞きになって治療をお受けになってください。
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眼からわかる全身疾患Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子
眼球は直径24mmほどの小さな器官ですが、私たちが得る情報の約90%が視覚からであり、それが障害されると日常生活に支障をきたします。また、眼の症状から他の病気を発見するきっかけになることもあります。①散瞳剤をつけて眼底検査をすると、眼科医は動脈と静脈を直接見ることができます。眼底は体の中で血管を直接見ることができる唯一の部分です。血管の走行状態や出血から、糖尿病・高血圧症・癌の転移・白血病・SLEなどの膠原病などがみつかることがあります。特に糖尿病は現代病であり、失明原因の第2位にもなっています。眼底出血で発見され、血糖値を測定したら異常高値で即、内科に紹介ということも珍しくないことです。②急な複視(物がずれて見える)や、片側の眼瞼下垂(まぶたが下がる)などの症状の時は、脳梗塞・脳腫瘍・脳動脈瘤による頭蓋内の神経の圧迫・甲状腺の異常・重症筋無力症などの筋肉の病気がみつかることがあります。特に危険な脳動脈瘤は、くも膜下出血の前ぶれであり、放置すると命にかかわることもあるので、神経の麻痺と判断した場合は、即脳外科に紹介となります。③目の周りのできものは良性のものがほとんどですが、まつ毛の際で増大していくものの中には基底細胞腫・有棘細胞癌・悪性黒色腫などの悪性の腫瘍もあります。切除して病理組織診断して初めてわかることも稀にあります。④目の周りの皮膚は全身の中で一番薄いので、すぐに荒れてしまいやすく、早めに治さないと感染症や色素沈着が長引くので、的確な治療が必要です。以上のように、眼に関わる何らかの症状がある時は、放置せずに眼科を受診して下さい。特に、症状の出ないうちに進行してしまう「緑内障」は失明原因第1位の病気です。視野検査を受ければ見つけることができます。眼科の検査は痛い検査はひとつもありません。気軽に「目の検診」を受けて、いつまでも見える目でいられるように、早期発見・早期治療につとめましょう。
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災害に備える、病気に備えるText by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
「喉元過ぎれば、熱さ忘れる」。あの未曾有の犠牲者を出した震災から5年が経ちました。さまざまな反省から防災、減災対策が提案されているようですが、皆さん、災害への備えは出来ていますか?さて、10年ほど前から、「病気」を一つの「災害」に見立てて、「ハザードマップを作る」ことにならい、健康状態チェックを勧めていましたが、日常診療の場では、初診患者さんの中に、健康診断で異常を指摘されていたのに、何の手も打たずにいる方が大勢います。自分の体に危ないところが見つかったのに放置している姿に、5年前の震災での一連の出来事を連想するのは飛躍していると思われるかもしれませんが、危険性に目をつぶり、対策を怠ったために被害を拡大させた、「考えの構造」は同じではないでしょうか?また、「自分は、今まで病気などしたことがない」という方もよくいます。それは、病気にかかったことがないのではなく、病気であることを知らずにいただけのことだと思います。たとえば、血圧が高くても自覚症状はありませんから、自分では健康だと思っているのですが、何かのキッカケで高血圧を指摘されてビックリするというパターンはよくあります。こういう「病気知らず」の方に、特定健診をお勧めします。40歳以上の方が対象で、はやりの「メタボ」のチェックを中心としたものですが、健康状態をみる目安として十分だと思います。また、何か病気を治療している方は、かかりつけのお医者さんに、治療中の病気以外の項目のチェックもお願いして見るといいでしょう。検査の経済的な負担が心配かもしれませんが、特定健診には、健康保険から補助が出ますので、ご自分の負担は大きくありません。自分に都合の悪い事実を知ることは怖いものですが、昔から「災いは忘れた頃にやって来る」といわれています。震災から5年の今年、健康診断で自分の健康「ハザードマップ」を作り、対策を検討して「防災」に努めてはいかがでしょうか?
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月経痛には昔からの知恵をText by 湯の川女性クリニック 小葉松 洋子
男性にはわからない若い女性の悩みに月経痛があります。20代以上の女性で月経痛がひどい場合には子宮内膜症や子宮筋腫を疑わなければなりませんが、10代の女の子の月経痛には生活習慣が原因と考えられる患者さんが増えています。悪い生活習慣の一番手は「寒い季節のなま足」です。下半身を冷やすことが月経痛をつらくしていることに気づかず、堂々となま足で受診し私から説教される女の子は後を絶ちません。昔から「女性は身体を冷やすとよくない」と言われていますが月経が近づいたら、冷たい食べ物、飲み物を避け、暖かい食事、暖まる食材(ネギやショウガなど)を取るだけでも月経痛が軽くなる可能性があります。意外と知られていませんが、喫煙や受動喫煙も月経痛悪化の原因になります。お父さんのたばこで娘が月経痛なんてかわいそうですね。
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緑内障の早期発見・早期治療Text by 江口眼科病院 仲嶺 盛
緑内障という病気を聞いたことはあると思いますが、どのような病気か知っていますか?緑内障は眼圧上昇や神経の脆(もろ)さによって網膜の視細胞が障害され視野が欠け、視力が低下する病気です。緑内障は現在日本の失明原因の第1位です。疫学研究によると、日本人の40歳以上の緑内障の有病率は約5%との報告があります。また、緑内障と診断された患者のうち、約80%は自覚がなく、治療を受けていないといわれています。最近、検査機器は目覚ましく進歩しており早期発見、早期治療が可能になってきています。その中でもOCT(光干渉断層計)というものが、緑内障の早期発見の役に立ちます。緑内障は視神経に障害が起きて視野障害が起きる病気です。OCTはその神経細胞の厚みを測定し、緑内障が進行しているかどうかを診断できます。眼底に緑内障を示唆する所見があるが、まだ視野障害が起きていない状態を前視野緑内障といいます。これはOCTが行われるようになってから確立された概念です。この状態に対して現在の緑内障のガイドラインでは原則的に治療せず経過をみるということになっています。しかし高眼圧であったり、緑内障は遺伝もリスクファクターになるため、例えば近親者に緑内障の方がいたりする場合などは積極的に治療を検討する場合があります。医療は日々進化しており、今まで治療の対象とならなかったものも、治療したほうがよいのではないか、という議論がでてきております。緑内障は決して珍しい病気ではありません。何か気になることがあれば眼科を受診してみてはどうでしょうか?
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