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アンチエイジングとしての白内障手術Text by 吉田眼科病院 岡田 佳典
最近、巷でアンチエイジングという言葉を耳にします。和訳すると「老化予防」、中には「若返り」と過大解釈している方もいらっしゃるでしょう。私の知る限り、現在のところそれを百%実現できる方法はありません。ただ、それを知りつつも大人になった時から、誰しもアンチエイジングや不老不死の方法を模索してしまうものではないでしょうか?我々眼科の領域でも、加齢性疾患は多数認められ今ではアンチエイジングは必須の分野となりつつあります。その中で真っ先に思い当たるのは老眼。次に思い当たるのは白内障でしょうか?ことに白内障は、手術によって混濁したレンズ(水晶体)を透明な人工のレンズに置き換えるため、視力の回復が得られます。言ってみれば手術による視力の若返りが可能な部位なのです。また、ただ白内障を治すというだけではなく個々の希望に沿った見え方にするための研究も進んできています。その一つとして多焦点眼内レンズがあります。現行の眼内レンズは単焦点(一箇所にのみピントが合っているレンズ)なため手術後遠くも近くもメガネが必要となります。多焦点眼内レンズはレンズ表面に特殊な加工を施すことによって、可能な限りメガネを使わずに遠くも近くも見えるように工夫がなされています。したがって、若かりし頃の見え方通りというわけにはいきませんが、現在の技術で出来る限りそれに近づけた仕様となっています。これを用いれば白内障の治療によって老眼の改善も可能となるわけです。しかし、従来の手術と違い全額自費となりますので、十分ご理解の上で選択していただきたい治療方法である点を付け加えさせて頂きます。
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緊張したときに脇や手のひらに急に汗をかき始める精神性発汗Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二
緊張したときに脇や手のひらに急に汗をかき始める精神性発汗や一般的な日常生活でわきのケア(多汗症・ワキガ)で困っている方が意外と多いのです。また、臨床的に医師が多汗症・ワキガではないと診断しても、自分は『多汗症だ』『ワキガだ』と思い悩んでいる人がいます。このような悩みは精神的ストレスとなります。そのため、人前や人ごみなどの周囲に他人がいるような状況に遭遇すると汗をかく量が増加し、症状が悪化。次第にそのような状況に遭遇しないようにしたいがために消極的になってしまいます。そうすると、その消極的なことが新たなストレスとなり・・・という悪循環ができあがってしまいます。この悪循環を本人の納得した方法で解消してあげることが必要です。そして、悩んでいる方の中には少なからず多汗症とワキガを混同してしまっている場合があります。多汗症はエックリン腺から分泌される汗の量が多い状態のことを言い、そこから分泌される汗は無臭です。脇や手のひらに急に汗をかき始める精神性発汗は精神的に緊張しやすいから発汗しやすいのではなく、わずかな緊張でも発汗してしまうという汗の腺の発汗閾値の低さ(汗のかき易さ)が原因です。ワキガは、においを出すアポクリン腺が異常に多い状態をいいます。この腺から分泌される汗は中性脂肪や脂肪酸やコレステロールなどの脂肪を含みます。やがて汗に含まれる脂肪が皮膚の表面で分解され、いやなにおいの低級脂肪酸に変わります。ですから多汗症とワキガはまったく別の状態です。これらの症状に対する適した治療法はそれぞれの方々の仕事、生活様式よって異なります。手術痕の問題、治療時間・治療期間も治療法によって異なります。最近よく行なわれている多汗症・精神性発汗の治療法として、ボツリヌスA型毒素による治療があります。汗の腺は交感神経であるコリン作動性神経の刺激で発汗するため、ボツリヌスA型毒素を注入することでコリン作動性神経がブロックされて、汗が急激に抑えられます。有効期間には個人差はありますが、約6ヶ月の効果があります。この治療の特徴は麻酔を必要とせず、短時間(30分程度)で治療が可能なことです。このほかに腋窩多汗症・ワキガでは、電気分解法、吸引切除(クアドタカッター)、昔ながらの剪除術などの治療方法があります。悩む前にまずは、医師にお気軽にご相談ください。そして、具体的な対策をたてましょう。
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おたふくワクチンを受けましょうText by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
今年4月から始まったNHKの「連続テレビ小説半分、青い。」の主人公楡野鈴愛(にれのすずめ)は、おたふくかぜにかかったかはっきりしないまま、片方の耳が聞こえなくなり、病院でおたふくかぜによる難聴と診断されます。その後の主人公は、難聴であることをむしろ楽しんでいるような印象ですが、皆さんのお子さんがおたふくかぜで難聴になったらどうでしょう。予防できる手段があったのにと言われるかもしれません。おたふくかぜに伴う合併症をお母さま方に聞くと多くの方は男性の不妊と言われます。確かに、成人近くなっておたふくかぜにかかればそういう合併症もあるでしょう。しかし、本当に恐ろしいのは難聴になることです。鈴愛のように、おたふく風邪の症状がないままおたふくにかかっていたというのはおたふくかぜ全体の20%程度あると言われています。難聴になる頻度はおたふくかぜにかかった人の約1000人に1人と教科書的には書かれています。しかし、この十数年の間に出た論文を見てみますと、200ないし300人に1人という極めて高い頻度で合併するとの報告が多くみられます。この難聴は治ることはなく、ごくまれには両方が難聴になる場合があります。言葉を覚える前に両方の難聴になれば、子どもにとって大きな痛手になることは明らかです。難聴を発症するのはほとんどがおたふくかぜワクチンを打っていないお子さんです。残念ながら、現在でもおたふく難聴の治療法はありません。唯一防ぐのは、おたふくかぜワクチンを打つことしかありません。おたふくかぜワクチンの主な有害事象は無菌性髄膜炎です。ワクチンを打った後に熱が上がり、頭痛やおう吐がおこるというものです。一般的には後遺症はありません。おたふくかぜによっても同じような無菌性髄膜炎が起きますが、頻度は高く、ワクチンによるものよりは重症です。ワクチン接種は1歳の時と年長児、2回の接種が推奨されています。接種料金は各医療機関にお問い合わせください。
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暑くなってきたので水の話Text by 榊原循環器科内科クリニック 榊原 亨
夏、暑くなると汗をかくことが多くなりますね。動脈硬化で血管に狭い所がある人では、脱水状態になると血液がドロドロと濃くなり、血管が詰まる病気である脳梗塞や心筋梗塞になり易くなって、命取りになることがあります。それほどひどくなくても、脱水状態ではひどく喉が渇いて体がだるくなります。では、一体、水はどれくらい摂れば良いのでしょうか?成人男性では、体内の水分は体重の約60%になります。人間の体は多数の細胞の集まりですが、このうち、細胞内の水分が水全体の四分の三で、細胞外の水分は4分の1です。水代謝は、この水分の出入りですが、家計簿と同様に、出る分が多ければ脱水(赤字)になり、入る分が多ければ(黒字)、組織間液が増えて、浮腫(むくみ)になります。収支は取れていなくてはなりません。体に入る水分は、大まかには、食事に含まれる水分(普通の食事で1.2リットル)と飲む水の合計です。体から出る水分は、汗と尿と便の水分です。汗については、流れる汗に加えて、目に見えずに蒸発する不感蒸泄(ふかんじょうせつ)がありますので、一日に0・8リットル位は不感蒸泄しています。皮膚呼吸と言われていたもので、これがないと体温が上昇します。風邪などで、熱が出ると一度につき1リットル不感蒸泄が増えると考えられます。水代謝として調節を受けるのは、飲水量と尿量です。体の水分が減少すると口渇感を感じて水を飲みたくなります。体の水分が増えると、尿を多く出して、浮腫が出るのを防ぎます。脱水状態では、尿の出が減り、体から血液の汚れを捨てることができず、汚れで血液が濃くなります。1日に1・5リットル位の尿が出るのが、平均的です。体の水分が充分にあるためには、尿が良く出るように水分をたっぷり(1~1.5リットル)摂ると良いことになります。塩分の摂りすぎや、心臓、腎臓の働きが悪い場合には、浮腫になりますので、異常を感じるようなら、早めの検査が勧められます。暑い夏の日差しの中を出かけるときには、1本、水を持って歩くのも良いかもしれません。
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子供の歯並びと矯正治療Text by 大内歯科医院 大内 英樹
日本人の子供たちの2人に1人は歯並びが悪く、矯正治療が必要であるといわれています。しかし、悪い歯並びの影響や矯正治療について、正しく理解されている方は少ないようです。矯正治療とは
出っ歯や受け口、八重歯など悪い歯並びや噛み合わせを、矯正装置を使って正しい歯並びにする治療を言います。入歯や差し歯で治すのではなく、矯正装置の力で歯を動かして治します。どうして矯正治療が必要なのか 健康・美容・精神面それぞれに必要があります。まず、悪い歯並びや噛み合わせは、お子さんの顎の形や顔立ちに影響を及ぼします。歯垢がたまりやすく、虫歯や歯槽のう漏の原因にもなりやすいのです。また、悪い歯並びを、学校でからかわれたり、お子さんが成人するにつれ、本人も気にするようになり、精神面で暗くなりがちです。国際化が進む現代社会において、美しい笑顔できちんと自己主張できることが重要な資質であり、口もとの印象の善し悪しが、大きくものを言ってくるものと思われます。矯正装置とは 以前、1本1本の歯に大きな金属性のバンドを取り付けていましたので、かなり目立っていましたが、現在はセラミックなどの透明な材質の部品を用い、症状に応じて歯に接着し、形状記憶合金製ワイヤー等にしなやかな弾性を利用して歯を動かしますので、目立たず治療できるようになってきました。治療費と矯正相談について 残念ながら現在のところ、「生れつきの顎の病気や、顎に著しい変形があり外科手術を併用する」以外は健康保険で治療することはできません。治療費は治療方法、治療期間によって異なりますので、ご本人とご家族の方に来院して頂き、歯並びの状態を拝見してから、ご説明することになります。治療を始めるかどうかについては、後日、ご本人、またはご家族の方に、ご連絡していただくことになりますので、お気軽にご相談ください。 |








