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家族みんなでインフルエンザワクチンを!Text by はら内科クリニック 原 信彦
初雪も降り徐々に師走が近づいてきています。インフルエンザワクチン接種は、お済みですか?
インフルエンザは、毎年冬季に流行を繰り返し、人口の5~20%がかかるといわれています。 日本でインフルエンザに関連した死亡は、毎年数千から数万人の報告があるそうです。1960年代から30年間にわたり学童集団予防接種が行われていたため、1980年代まではインフルエンザ関連死亡数は低く抑えられていたのですが、集団接種中止以降、死亡数が増加しているそうです。 インフルエンザは、毎年流行するウイルスが変化します。 そのためワクチンは毎年WHO(世界保健機関)の会議で流行するウイルス株を予測し、それをもとに日本での流行状況を加味して独自に作られます。ワクチンの発病予防効果は、健康成人では70~90%といわれていますが、これはあくまでも流行したウイルスとワクチンの予測が一致した場合であって、インフルエンザウイルスは流行中に突然変異を起こすことがありますので50%程度に予防効果が下がることもあるのです。 ちなみに、乳幼児の予防効果は20~50十%、学童は成人とほぼ同様です。 インフルエンザのワクチンは乳幼児や高齢者などのハイリスクの人だけにワクチンを打つより、その方に接する可能性のある家族全員にワクチンを接種した方が効率的に予防できます。 イギリスでの報告は、老人施設内の入居者全員にワクチン接種した場合と、逆に老人施設に出入りする職員だけにワクチン接種をした場合、同等の効果があったそうです。これからもわかるように、インフルエンザは自然になるのではなく、周りの人からもらうものなので、その周りの人も一緒にワクチンを受けた方が良いようです。今年からは、家族みんなでワクチンを受けられてはいかがですか? |
男性の性(15)Text by 岡本ひ尿器科医院 岡本 知士
前回2回は「飽食と好色は両立しない」、平たく言うと、いつも腹一杯食べているとオトコの性欲・性衝動は減退するのではないか、という文豪:開高健の名作『夏の闇』の言葉をとりあげてみました。今回は、飽食の、性機能・特に勃起機能に対する影響を考えてみたいと思います。ここ数年、ED(勃起障害)という言葉が世間でも少しずつ知られてきているかもしれませんが、正確にはEDは『勃起の発現あるいは維持が出来ない為に満足な性交が出来ない状態』(米国国立衛生研究所)と定義されています。
つまり性交を試みても陰茎が勃起しないか、あるいは勃起しても途中で硬くなくなる(いわゆる中折れ)ため、射精まで至らない状態です。EDにはいろいろな種類がありますが、陰茎の血管・神経が原因のタイプは、糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満などが危険因子と考えられています。 そしてこれらの危険因子は塩分の取りすぎ、カロリーの取りすぎ、運動不足などが原因なので生活習慣病・メタボリックシンドロームなどと最近呼ばれています。 飽食によるカロリーの過剰摂取は肥満となり、体を動かすのが面倒になると運動不足からさらに肥満も進み、過食(塩分・カロリーの過剰摂取)が改まらなければ生活習慣病・メタボリックシンドロームもさらに重症化するという悪循環に陥ります。 これらは従来は中高年になってからの病気といわれていましたが、近年、30歳代の若年者にもしばしば見られるようになりました。 特に、高血圧・糖尿病・高脂血症は自覚症状に乏しく、自分では気がつかないうちに重症となっていることも多い病気ですが、EDは比較的早くから自分で気がつく症状といえます。現代のような飽食の時代が続くと、将来はオトコの性欲はどんどん減退してゆき、たまに性的に興奮しても今度は陰茎が使い物にならない、などという笑い話では済まされない事態が起きないとも限りません。(つづく) |
老眼とうまくつき合うText by くどう眼科クリニック 釜石 清隆
眼科で仕事を長年してきましたが、自分もようやく老眼について語れる年代になりました。加齢で眼の中のレンズを厚くすることが難しくなり、近くが見づらい、離さないとピントが合わないなど、誰にでも訪れるのが老眼です。改善策はメガネ、遠近両用や老眼鏡を使うことで近くにピントを合わせてあげることです。近くといっても新聞、スマホ、パソコンなど、おのおの目的の距離が違うので自分が重要視する距離を意識してみましょう。コンタクトの人は遠近両用コンタクトを試すかコンタクトの上から老眼鏡など幾つか方法が考えられます。最近、介護職で遠近両用コンタクトを試したいという方が何人か来院されました。施設利用者の爪切りや入浴介助などメガネでは支障があるようです。どうやって老眼とうまくつき合っていくか、職業やライフスタイルで選択肢はさまざまだと思いますのでぜひ、眼科で検眼し相談してみてください。
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麻疹(はしか)の排除のために中学、高校のMR(麻疹・風しん混合)ワクチン接種がはじまりますText by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
昨年の春、札幌・東京などを含め、大学生が集まるところで麻疹の流行がみられたのは記憶に新しいところです。
2007年9月、WHO(世界保健機関)と日本政府は麻疹排除に向けて、行動を起こすことを宣言しました。 麻疹の排除とは、1年間に麻疹と確実に診断される人が人口100万人あたり1人未満であり、各地の麻疹を含むワクチンの2回の予防接種率が95%以上であることなどで定義されます。2年前から、1歳での接種に加え、小学校入学前の幼児全員に対するMRワクチンの接種が始まりました。 対象となった皆さんは、行政の広報に従い、接種されたことと思いますが、それ以上の学年の児童に対しては今年から5年間の経過措置として、中学一年生と高校三年生でMRワクチンを接種することになりました。 過去に、麻疹と診断された、あるいは風しんと診断されたにかかわらず、MRワクチンを使って100%のこどもに免疫を与えるというのがこの5年間の経過措置の特徴です。日本でも数年前に沖縄で大きな流行があり、2000名のこどもが発症し、8名の尊い命が奪われました。 海外では最近、中国の新疆(しんきょう)ウイグル自治区で麻疹の流行があり、1万1千人のこどもが麻疹にかかり、21人が亡くなりました。 毎年冬になると流行するインフルエンザでもこれだけの高率で人が亡くなることはありません。 麻疹は今でも人の命を奪う病気であることは間違いのないことです。 今年も神奈川県、東京都、札幌市などで麻疹の流行がみられます。 流行の主体は、10~19歳のこどもです。 ワクチンをすることにより95%以上はウイルスが仮に体に入ったとしても発症することから免れることができます。 5月から函館市では、中学生は学校での集団接種、高校生は保健所での集団接種となります。 北斗市では、北斗市内の医療機関で個別接種により行われます。 夏休み前までに接種が終わるよう、時間を調整してください。なお接種にあたり、保護者の署名があれば、保護者の同伴は必要ないとされています。詳しくは各市町村にお問い合わせください。 |
虫さされにご用心 〜マダニと重症熱性血小板減少症候群〜Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶
城岱スカイラインと言った峠道をドライブすることがあります。七飯本町から大沼に抜けるとっても景色の良い道です。すると、道ばたに止まっている車がいます。何をしているのか不思議だったのですが、どうやら山菜採りをしているようです。そういう方が、眼科を受診することがあります。目の縁に虫が付いているというのです。診察してみると、確かに茶色い虫が付いていますが、皮膚からは胴体が垂直に出ていて足がもぞもぞと動いていることがあります。マダニです。マダニは通常2mmくらいの小さな虫ですが、皮膚は硬く、なんといってもその強力なあごを皮膚に差し込んで体を固定するため、手で抜こうとしても簡単には取れません。皮膚にくっついたまま、人間の血を吸うため体がだんだん大きくふくれあがってきます。下手に抜こうとすると、あごを皮膚の中に残したまま頭部がちぎれるため、残った頭部のため皮膚が炎症してきて、赤く腫れ上がってきます。アルコールや消毒液をかけるとマダニがいやがって皮膚から離れていくという方法もあるようですが、必ずしも成功する方法ではないようです。眼科を受診した場合、手術用のベッドに横になっていただいて、顕微鏡を見ながらピンセットを使って注意深く皮膚から引き離していきます。ただ、やはり頭部がちぎれてしまうことがあるため、あごが皮膚に残らないように、周囲の皮膚を含めて手術用のメスやハサミを使って取り除かなければならないことも多いようです。最近、新聞やテレビで良く報道される病気があります。マダニから感染したウィルスのために嘔吐や下痢、頭痛を引き起こし、最悪の場合死亡することもある<重症熱性血小板減少症候群>という病気です。山菜採りやハイキングに出かけて、まぶたに何か付いていたら、無理してとらずにまず眼科を受診してみましょう。
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