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コラムを読む

まぶたが下がって見えにくい眼瞼下垂(がんけんかすい)

Text by 江口眼科病院 江口 秀一郎
眼の老化というとまず思い浮かべるのが老眼ですが、眼瞼下垂もよく起こる現象です。眼瞼下垂は読んで字のごとくまぶたが弛(ゆる)んで下がってくることですが、この症状は、加齢と共に眼窩(がんか)や瞼(まぶた)の脂肪組織が減少し、皮膚の弾力性が失われ、瞼を上げる筋肉の力が低下するために起こります。眼瞼下垂になると視野が狭くなるばかりでなく、下がった瞼を上げるためにおでこの筋肉(前頭筋)を多用するため眼精疲労、頭痛、肩こりなどの原因となることもあります。そのような症状の強い場合は手術治療します。手術は局所麻酔が可能です。弛んだ皮膚を切除すると共に瞼を上げる筋肉を短縮する手術で、著明に症状は改善します。それにより表情が若々しく見える方もいるようです。鏡を見て瞼の下がりが気になる方、お近くの眼科医に相談してみて下さい。
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白内障とはどんなものなの?(2024年 函館メディカルガイド掲載)

Text by 藤岡眼科 理事長・院長 藤岡 達彦
一定の年齢(70歳ぐらい)になると、ほとんどの人に白内障が出現してきます。加齢によるものがほとんどですが、そのほか、糖尿病がある場合や近視が強い場合に白内障が強くなりやすい事があります。白内障とはカメラに例えるとレンズが汚れている状態です。レンズが汚れていれば、写真はきれいに撮れないのと同じで見え方に変化が出ます。白内障の症状は、日常の外来で訴えの多いもので①メガネを装用しても遠くが見づらい②夜の運転で対向車のライトがとてもまぶしい③物がダブって見える④新聞が読みづらい⑤メガネを新しくしてもすぐ合わなくなる、などがあります。治療法は、点眼薬がありますが、残念ながら白内障を改善させるものではありません。進行を少しでもゆっくりさせる目的で処方します。白内障を改善させるためには、手術しかありません。白内障手術は器械や道具それから眼内レンズの進歩により、かなり安全な手術になっています。昔の白内障手術と大きく変わったところは、切開創がかなり小さくなったことです(小切開手術)。これによって視力が回復するまでの時間が大変短くなり、短期間で社会復帰ができます。また、小切開手術で術後の感染の心配がかなり軽減されました。眼内レンズ(手術で取り除いた水晶体の代わりになるレンズ)は直径6㎜のレンズを2.5㎜の切開創から挿入できるよう柔らかい材質で特殊な器具で丸めて挿入します。また白内障手術のよいところは、強度の近視や遠視を軽減させることができるので、術後は強い眼鏡は必要なくなります。このように、かなり安全な手術になってきていますが、主治医の先生と相談して手術をした方が良いのかどうかを決めて下さい!
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美容外科・形成外科

美容外科は顔や体の外観をレーザー治療や外科手術によってきれいにする外科です。
形成外科は病気や事故で顔や体に生じた外観の異常や醜形をできるだけ正常な形にもどす外科です。
よくテレビで美容整形という言葉が使われますが、整形外科は骨・関節・筋肉の病気や機能障害を扱う外科なので、俗語としては使われますが正式名ではありません。
美容外科は女性にとって興味はありますが、遠いクリニックです。
最近では意識に変化がありますが、他の国とは違い、日本人には服装でも化粧でも周りの人に対し、意識的に自慢することを好まず、控えめをよしとする文化が無意識のうちにしみこんでいるからでしょうか。
ですから、美容外科を受診するのにじゃエネルギーが必要なようです。でも、美容外科・形成外科はなぜ必要なのでしょう。
私たちは感情を抑える理性という高度な頭脳を持っていますが、一方で、動物と同様に“きらびやかなものや鮮やかな色”に引き寄せられていく遺伝子的な習性(行動)を持っています。
私たち人間は理性をもって動物的な“美しさに引き寄せられる”この習性をコントロールすることはもちろん可能ですが、油断をするとやはり美しさに引き寄せられます。
“美しさの必然性”をなかなか否定することはできないのです。現実に、自分の外見上の悩みを解消すると呪縛から解放され、自分に自信が出てきて生活が楽しくなったり、性格が明るくなったりします。今、美容外科においては手術による治療からレーザー治療に変化し、最近では光治療(IPL)や高周波治療(RF)により傷をつけない、ガーゼや絆創膏をつけずに化粧ができて普段の生活ができるような治療に徐々に変化しています。老化がいまや社会問題になり女性はしみ・しわが問題になっていますが、美しさや清潔感など品位を感じる感性は老化しないといわれています。
年をとっても“美に対する追求”は続くのです。
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メタボ健診がやってきます!

Text by はら内科クリニック 原 信彦
函館市では、6月より特定健診~いわゆるメタボ健診が始まります。「メタボ」とは?
最近よく耳にしますね!
ここでおさらいをしましょう。メタボとは~メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を略したもので、名前の通り、内臓に脂肪が付いて、高血圧症・糖尿病・高脂血症などの動脈硬化を悪化させる病気を引き起こす状態です。メタボリックシンドローム(以下メタボ)の定義は、肥満について内臓脂肪の蓄積を空腹時の臍(へそ)の周りの長さで規定しています。男性、85センチメートル、女性、90センチメートル以上がチェックされます。この内臓肥満があることが必須条件です。そして次にあげる3項目のうち2個以上に該当するとメタボと診断されます。血圧について~収縮期血圧が130以上、または拡張期血圧が85以上空腹時の血糖値が110以上血清脂質について~HDL―コレステロール(善玉コレステロール)が40未満、または中性脂肪が150以上みなさんどうですか?上記がメタボの定義なのですが、今回の特定健診では、肥満については、臍周囲径以外にBMIが25以上あれば肥満として同様にチェックされます(BMIとは、身長と体重の関係から算出した肥満度を表す数値です。18以上25未満が正常で、25以上は肥満です)。また、空腹時血糖は100以上で引っかかりますし、空腹時血糖が採血できなければHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)5.2%以上を糖尿病予備軍としてチェックされるようになっています。そのため、今回の健診ではいわゆるメタボより軽症の方もチェックが入りますので、気を付けてください。メタボ健診をよい機会として、動脈硬化や、糖尿病、高血圧などの生活習慣病になるまえに、ご自身の健康に目を向けることもいいのではないでしょうか?
内臓脂肪は、皮下脂肪よりも減りやすいようですから、メタボ予備軍のうちにしっかりと保健指導を受けて、悪い生活習慣を正して健康を手に入れましょう!
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家庭血圧の値のバラツキ=血圧変動

Text by 関口内科 関口 洋平
「先生、家庭血圧の値のバラツキが大きくなったのは、私の機械が壊れているのでしょうか?」と、高血圧で通院しているAさんは首をかしげて聞いてきました。どうやら、毎朝きっちりと同じ時刻、同じ姿勢で家庭血圧を測定しているのに、季節が秋に入った頃から、測るたびに血圧の値が大きく違うようになり、自分の家庭血圧計が信用できないとの相談でした。血圧の値は測定する度にバラツキがあるものです。これを血圧変動といって、病院で測る診察室血圧も家庭で測る家庭血圧にも必ず変動があります。以前は、測定器の機械的誤差や測定方法が丁寧でないことなどが、血圧変動の主な原因と考えられていました。しかし2010年頃から、血圧変動が大きいことが脳卒中の発症と関係があるとの研究結果が報告されるようになり、血圧変動は老化や動脈硬化の進行とも深く関係があると考えられるようになりました。血圧変動には、夏に低く冬に高くなる「季節変動」、病院の定期受診時に測定する度に違った値となる「受診間変動」などがあります。さらに近年は家庭血圧測定が普及したことによって、毎日測定すると毎日違う値となる「日間変動」、朝と夜などの1日の中で違う値となる「日内変動」、さらに1機会に複数回測定した場合に違う値となる「測定間変動」などが容易に調べられるようになりました。最近はそれらの変動に関して幾つもの研究がされるようになり、血圧を下げる薬の中でも特にカルシウム拮抗薬が、「受診間変動」を小さくすることで、脳卒中を予防する可能性がある事が分かってきました。Aさんのように気温が寒くなり始める秋頃から血圧変動が大きくなる人は、動脈硬化が進行していると思われますので、冬期間は気温の低い場所に突然出ることを避けるなど気温の変化に注意することで、血圧変動を大きくさせない生活をおくることがとても大事です。
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