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MRI検査の安全性Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
先日、ある患者さんから「MRIやCTは、放射線を浴びるから、何度も受けちゃ駄目だと友達に言われた」という話を聞きました。
MRI検査が導入されて20年を過ぎた今でもこんな風に思われているのかと少し驚きましたが、医療機関で検査を受けるときに不安になるのは当たり前でしょう。そこで今回は、MRI検査の安全性について、簡単にご説明します。レントゲン撮影やCT検査で使われるX線も、MRI検査で使われるラジオ波も、電磁波の一種です。 この電磁波のエネルギーは、その周波数にプランク定数という数字を掛け合わせたものになります。 現在、多くの病院で使われている超伝導のMRI装置で使われるラジオ波の周波数は60数MHz(メガヘルツ)です。 これはラジオのFM放送と同じ位です。一方、X線の周波数はその1千億倍にもなります。 つまり、MRI装置の電磁波エネルギーは、X線の1千億分の1ほどで、検査による健康被害の心配はないと考えられています。MRIは、日本語で「磁気共鳴イメージング」といい、字の通り磁気(磁石)を使います。そのため、金属には要注意です。例えば、鉄製のものは検査装置に人間の力では取れないほど強力にくっついてしまいます。 また、金属の種類によっては検査中に熱を発する可能性もあります。 このため、検査前に体内に金属がないかどうか、あるのならどんな種類のものかを確かめます。 入れ墨やアイライナーなどの化粧品にも金属が含まれているため注意が必要です。稀に「熱い」と感じることがあるようです(ヤケドの心配はないと思いますが)。 さらに、強力な磁気のため、クレジットカードなどの磁気カードを検査室に持ち込むとそのカードのデータは壊れてしまいます。 携帯電話もいけません。最後に、妊娠初期の胎児はデリケートな上に胎児への影響は不明なため、妊娠中の検査は慎重にと勧められています。このように物理学的影響は色々ありますが、注意点を守っていれば、極めて安全な検査ですのでご安心ください。 |
かわりゆく糖尿病の食事療法についてText by はら内科クリニック 原 信彦
最近テレビなどのダイエット番組で取り上げられている「低糖質ダイエット」。それに近い考え方の糖尿病の食事指導があります。カーボカウントといいます。この考え方を紹介するときに有名な話があります。アメリカでインスリン治療中の患者が、バーベキューの後で低血糖となるという話です。え?あんなに肉の塊を食べたのに??患者さんも医師もびっくりです。低血糖となった患者は、肉を多く食べて、炭水化物~ライスやパンをほとんど食べていなかったそうです。つまり、食後の血糖の上昇を左右するのは、肉・油(タンパク質・脂質)ではなく、ご飯・イモ・パンなどの炭水化物(糖質)であるということです。このカーボカウントというのはカーボ(炭水化物=糖質+食物繊維)の量からどのくらい血糖値が上昇するかを考え食事に応用するものです。はじめは、インスリン依存型の糖尿病の方が、食前の血糖値から、食べる炭水化物の量を考え、食後の血糖値を予測して、基本的なインスリン量に追加インスリンを加え血糖コントロールを行うものでした。日本人に多い2型糖尿病は、一般的に1gの炭水化物で3mg血糖値が上がるといわれています。ご飯1膳150gには、55gの糖質が含まれています。2型糖尿病の人がご飯を食べると理論上は55×3=165mg血糖値が上がる計算になります(実際には、その人のインスリン分泌量によって上下します)。ところが焼肉(塩)200gでは炭水化物を含みませんのでほとんど血糖値は上昇しないのです(甘いたれは、糖質なので血糖値を上昇させます)。炭水化物を多く含む食品は、ごはん・パンなどの穀類、豆類、じゃがいも・かぼちゃなどの根菜類、果物、乳製品(乳糖)です。また炭水化物(カーボ)(g)を、主食の総重量から計算する方法もあり、米飯40%、パン50%、ゆで麺20%を総重量にかけると炭水化物量になるとしています。このように今後は食事の炭水化物の量を主に考え血糖値と付き合う時代になりつつあるのです。ただし糖尿病の方は主治医と相談しながら行って下さい。
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我慢していませんか?(老眼について)Text by 吉田眼科病院 長谷川 浩之
老眼の症状が出始める時期と、スポーツ選手の引退する時期が同じ位だと考えたことのある人はいるでしょうか?例えば、野球なら昨年限りでメジャーを引退した松井秀喜が三十八歳、阪神を引退した金本知憲が四十四歳、サッカーで言えば中山雅史が四十五歳と個人差はあるものの、早ければ三十代後半から四十代で引退する選手が多くありませんか?目も含め肉体的な運動能力が低下し、何らかの変化が出てくるのがこの時期だと考えて良いのではないでしょうか?では、老眼はどうしてなるのか、また、どんなものなのか?原因は加齢からくる様々な変化により、ピントを合わせる調節力が低下して近くのモノにピントが合わせにくくなった状態をいいます。よく間違われるのが、近視は遠くが見えなくて遠視は近くが見えないといわれることが多いので、遠視を老眼という方もいるようですが、それは間違いで全くの別物です。老眼の初期症状は、近くが見えないというより頭痛・肩こりといった眼精疲労の症状を訴える方が多いです。特に視力が良く事務作業やパソコンを長時間使う仕事をされる方は早めにその症状に気付くことが多いはずです。近視の人は老眼になるのが遅いとか、ならないとかいわれる場合もあるようですが、これも間違いでどんな方でも多少の時期の違いはあっても必ず老眼にはなるものだとご理解下さい。では、最後に老眼になったらどうすれば良いのか?生活や職場環境にもよりますが、見えなくはないが頭痛や肩こりなどがひどい場合は、早めに近く用の眼鏡の利用をお勧めいたします。コンタクトレンズを使っている方は少し度数を落として合わせたり、遠近タイプのコンタクトを使ってみる方法もあります。この場合眼鏡をかけるよりはっきり見えるとはいえませんが、最近は種類も増えていますので、体験など出来る施設で試してみるのも良いかもしれません。決して治ることはありませんが、物を見るということを、スポーツ選手のように引退する訳にもいきませんので、それぞれのライフスタイルに合わせたアイテムを用いて、我慢することなく、上手く付き合っていきましょう。
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メディカルスキンケア2011 美肌・アンチエイジングは三位一体 外からのケア、中からのケア、心のケアText by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二
老化による『しみ・しわ・たるみ』の治療は、レーザー治療、光・高周波治療、シルエットリフト、ピーリング、クリーム、ジェルなどの『外からの治療』、サプリメント、点滴治療を併用することで効果的な栄養素を直接送り込み、外からの治療効果がより一層改善される『中から治療』、また、ヘム鉄、アミノ酸、ビタミンB群を中心にしたストレスに耐える体づくりをする『心のケア』が大切です。ストレスは、血液中のアミノ酸、リンパ球を減少させ、肌の抵抗性を低下させ、肌を乾燥させ、そしてアトピーを悪化させ、肌の老化を加速させるからです。現在行われている老化による『しみ・しわ・たるみ』の治療、レーザートーニング、フォトフェイシャルなどのレーザー・光・高周波治療は、すぐに化粧ができ、痛みが少ない施術です。併用する美肌の点滴療法では、ビタミン、ミネラルに加えプラセンタ『人の胎盤から抽出した各種アミノ酸、酵素、核酸など細胞活性因子』を追加してさらに大きな効果を得ています。こんな所が気になる方に不規則な生活による慢性的栄養不足の方お肌のトラブルが気になる方で、仕事が忙しく時間がない方最近疲れやすく、お肌の老化が気になる方その他いろいろ試してなかなか効果が見られない、上記の疾患で悩んでいる方通常、週に1回ペースで継続されることが理想です。所要時間は30~60分程度です。ワンランク上の美肌治療は、サプリメント外来に基づくヘム鉄、アミノ酸、ビタミンB群、コエンザイムなどの服用、高濃度のビタミンC、ミネラル、細胞活性因子の点滴療法と同時に、しみ・しわのIPL(光)・RF(高周波)・レーザートーニング治療でストレスによって疲れた肌の免疫能力を改善させるメディカルスキンケアと肌老化予防の時代です。
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成人の視力障害原因の第1位は?Text by 江口眼科病院 杉本 哲理
現在、成人の視力障害の第1位は糖尿病網膜症です。糖尿病網膜症は糖尿病に伴う3大合併症の1つで、その程度は様々ですが、場合によっては失明することもあります。眼の網膜は細い血管で構成されていて、糖尿病により血液中の糖分が増え粘度が高くなると、網膜血管がつまってしまいその結果、網膜に血液が循環されなくなります。これが原因となって網膜に出血や浮腫を起こしたり、硝子体に出血を起こし、視力が低下すると考えられています。糖尿病網膜症にならないための一番の予防は血糖のコントロールです。糖尿病網膜症の進行スピードは人それぞれ異なりますが、血糖のコントロールが悪ければ悪いほど、悪い期間が長ければ長いほど、糖尿病網膜症は早く進行することが知られています。また、高血圧や高脂血症も糖尿病網膜症の進行の危険因子であることが知られています。これらを改善するためには内科へ定期通院し、全身管理を継続的に行うことが大事と考えられています。我々、眼科医は採血データの中でHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を指標にして、網膜症の進行を予想しています。眼科と内科の連携には糖尿病手帳というものがあり、HbA1cも記載されますので、是非利用してください。糖尿病網膜症は初期には自覚症状に乏しく、視力の低下など自覚症状が出てきた時には病気がかなり進行していることがあり、場合によっては視力の回復が難しいことがあります。しかし、早期から眼科を定期的に受診し眼底検査をしていれば、必要な時点でレーザー治療を行え、病気の進行をある程度予防することが可能です。糖尿病になったら、たとえ自覚症状がなくても、定期的に眼科を受診してください。また、血糖のコントロールが落ち着いていても、糖尿病網膜症は数十年してから発症することもありますので、最近通院されていない方もこれを期に一度眼科を受診されてはいかがでしょうか。
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