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加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)を知っていますかText by 江口眼科病院 森 文彦
加齢黄斑変性は、欧米では50歳以上の視力低下の原因の第1位の眼疾患です。
国内でも増加していますが、あまりなじみがないかもしれません。 眼のフィルムの働きをする網膜の中心部である黄斑が、さまざまな原因によって障害される疾患が加齢黄斑変性です。この疾患になると、ものがゆがんで見えたり、ぼやけて見えたり、見たい部分が黒く見えたりします。 眼科で眼底検査や蛍光眼底造影検査(けいこうがんていぞうえいけんさ)をおこなうことにより診断ができます。数年前に認定医による光線力学的療法(こうせんりきがくてきりょうほう)がわが国でも認可されこの方法による治療が行われています。 これは光に反応する薬剤を体内に注射した後に、病変部にレーザー照射する治療法です。 弱いレーザーによって薬剤を活性化し、網膜へのダメージを抑えながら病変を小さくさせます。気になる症状がありましたら、眼科で眼底検査を受けて下さい。 |
CKD(慢性腎臓病)を知っていますか?Text by 北美原クリニック 遠藤 明太
高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病が脳梗塞や心筋梗塞などの心血管病のリスクを高めることはよく知られています。
しかし腎臓の機能低下が心血管病のリスクになることはあまり知られていませんでしたが、最近ではこのことが大きな危険因子ではないかという考え方が定着してきています。その代表がCKD(慢性腎臓病)です。CKDは「尿蛋白陽性などの腎疾患の存在を示す所見」もしくは「腎機能低下(糸球体濾過量が60ミリリットル/分/1.73平方メートル未満)」が3か月以上続く状態と定義されています。 ここでの糸球体濾過量は年齢と血清クレアチニンから計算される、推算糸球体濾過量(eGFR)を用います。要するに外来で簡単にできる尿検査と血液検査で容易にCKDが判定できるというわけです。CKDは一般に自覚症状に乏しく過ごすと、徐々に腎機能が低下して末期腎不全に進行すると言われています。 米国のデータではありますが、心血管病の死亡群を糸球体濾過量で分けてみると30以下の群は正常群(60以上)に比べ4倍以上多いことがわかっています。 ではどうすればCKDの進展を防げるのか?まずはCKDかどうかの判定をすることが重要です。 さらにCKDのベースには当然高血圧や糖尿病、慢性腎炎や膠原病などがありますので、これらの疾患も見落とさないことが大切です。 特に高血圧ではCKDがある場合、血圧の管理目標は130/80未満と厳しく、糖尿病でもHbA1C(ヘモグロビン・エィワンシー)を6.5%未満に管理することがその進行予防のため必要といわれています。またメタボリックシンドロームには高血圧や糖尿病の初期段階の方を多く含みますので、CKDも当然多く含まれることになります。 ですからメタボリックシンドロームの治療である生活習慣病の改善はCKDでもその進展を抑えるために不可欠であるといえます。日本人では推計ですがCKDが約2000万人いるといわれ、これは成人人口の約18%を占めていますので、今後CKDは大変重要な疾患に位置づけられてくるでしょう。 また症状がないので、CKDと気づかずに生活されているかたも多いと思います。 健診などの血清クレアチニン(Crと記載されている場合もあります)と尿所見をあらためてご確認されてみてはいかがでしょうか。 |
矯正歯科治療技術の進歩と変化Text by みはら歯科矯正クリニック 村井 茂
皆さんが矯正歯科という言葉を聞くと、まず思い浮かぶのがブラケットと針金でしょう。矯正歯科治療は紀元前3世紀、ヒポクラテスの時代から行われていた治療で、ローマ人医Celsusは悪い歯並びを指で押して治療することを記録しています。近代の歯科矯正学は1900年ころ、米国でDr.アングルから始まり、日本に導入されたのは、1960年ころで、まだ50年経過しておりません。しかし、この間の進歩は著しく、それらの変化の多くは針金の材料と、ブラケットの改良によることに大きく関与しております。これらの進歩は、ほとんど米国でおこり、日本国内ではこれらの技術を導入しているのが現状です。矯正歯科治療を受けている患者数が、日本では、私が10年ほどまえに北海道の学童を対象に調査しましたところ、一割ほどでしたし、現在でも東京、大阪では3割ほど。地方に行くにしたがって受けていない割合が高くなるようで、平均で2割までいっていないと言う調査が学会報告でみられます。人口が日本の2.5倍で、かつ五割ほどが矯正治療をうけている米国では、日本と比べ矯正患者さんの数が七倍ですので、このような進歩の早さは、矯正歯科治療を受ける患者さんの数が、米国が非常に多いため起こっていると考えられます。最近では、20年前にすたれた技術を再考し、新たにブラケットが開発され、痛くなく、取り外しが容易で1回の調節時間が短いため患者さんが歯科用椅子に座っている時間が短く、かつ治療期間が短くなる治療法が脚光をあびはじめ、その良さを患者さんも感じられはじめております。稀ですが、歯の裏側に装着する、マルチリンガル装置は日本発の装置で、米国で進化して逆輸入されております。しかし、米国内では、あまり使用されず手先の器用な、日本人が好んで用いられているようです。また、透明なブラケットもよく用いられておりますが、割れやすいなどの欠点ももっています。歯に目立たない突起物をつけ、歯を覆うような透明なマウスピースのような装置により治療する方法もありますが、やはり時間がかかるといった欠点もあります。また、どうしても短期間で治療したい場合には、歯を動かしやすくする手術を行い、同時に矯正治療を行うといった促進矯正という方法もあります。さらに、インプラント矯正といわれる、歯をより効果的に動かす治療法もあります。このように、同じ矯正治療にも、いろいろな方法があり利点欠点をよく聞き、自分にあった治療法を選ぶことも大切です。
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北海道は札幌を主体に新型コロナウイルス感染者が、増加しています。Text by はら内科クリニック 院長 原 信彦
初心に戻り、マスク着用、手指の消毒、換気、三密を避ける、を励行しましょう。それでも、風邪をひくことはあります。まず、ご自身の平熱を確認しましょう。朝と夕方熱を測りましょう。体調がすぐれないときは、仕事を休む、他者とは会わない。その上で発熱、咳等症状があったら病院を受診する事になります。今は、コロナ感染の広がりを受け、医療機関は、空間的もしくは時間的に一般の患者さんと風邪の患者さんを区別しなければなりません。いままでの様に、いきなり外来受診して、風邪で咳が出て熱も出ていますというのは困ります。かかりつけ医がいる方は、そこへ電話して下さい。かかりつけ医のいない方は、保健所のホームページ函館市では受診相談センター(0120‐568‐019)へ電話しましょう。医療機関を受診する際には、お薬手帳もしくは服用している薬自体をお持ち下さい。受診する方は、コロナ感染を恐れ少しパニックになってる方もおられます。自分が、いつから、どの様な症状が有り、今辛い症状は何なのか、メモして受診する事をお勧めします。今後、コロナ感染の検査として、鼻の入り口をご自身で綿棒で擦る鼻腔での検査、唾液でのPCRが、徐々に行える様になります。検査の結果、コロナ陰性となったときについて、ホットする気持ちはわかりますが、100%正しい検査は有りません。過去の報道からも分かる様に、はじめ陰性でも、症状続いて再検査したら陽性になる事もあります。コロナ感染の検査が陰性でも、または、コロナの検査をしないで風邪と診断されても、症状が出て、10日経過して、かつ、3日間、症状が無くなっていれば、風邪でもインフルエンザでもコロナでもほぼ感染力はなくなっています。今冬は、風邪を引いたら10日程度お休み頂ける世の中である事を望みます。また、コロナ感染者を誹謗中傷しない、詮索しない。そのかわり感染したら正しい情報を保健所に伝えてください。早くワクチンが完成して笑い飛ばせる世の中が戻ればと思っています。
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粉瘤(ふんりゅう)Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 院長 大村 勇二
粉瘤はニキビの大きくなったようなもので、炎症がないときは皮下にコロコロしたしこりができる皮膚の病気です。ときに細菌によって炎症が起き赤く、熱を持って腫れてきます。治療方法は小さければ、炭酸ガスレーザー、大きくなったときは切除です。初期症状でしこりに白い内容物があり、ニキビをつぶす感覚で、自分で内容物を取り出す方がいます。このようなことを繰り返すと細菌が繁殖して大きな膿瘍(膿の塊)を形成して痛みが出現して、治療に時間がかかり、日常生活に支障をきたします。治った後も赤黒い外見上支障のある傷跡を残したりします。もし、「粉瘤かな」と思ったら、病院を受診することをお勧めします。手術になることもありますが、薬で治めることもあります。
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