■ご訪問者数:29195382
在宅クリニック函館日吉  カワムラ歯科クリニック  たからまち総合診療クリニック 

コラムを読む

メタボリックシンドロームについて

Text by 小笹内科医院 小笹 明
2005年4月に内科系8学会でメタボリックシンドロームの診断基準が作成されました。腹囲〈リラックスした状態で、お臍(へそ)のある位置から水平にメジャーをまわして測ります〉が男性では85cm以上、女性では90cm以上を必須項目として、血清脂質(中性脂肪が150mg/dl以上かHDLコレステロールが40mg/dl未満)、血圧(収縮期血圧が130mmHg以上か、拡張期血圧が85mmHg以上またはその両方)、血糖値(空腹時血糖値が110mg/dl以上)の3項目の内2項目があるとメタボリックシンドロームと診断され、将来、動脈硬化を起こし、脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞になる可能性が高くなります。また、メタボリックシンドロームは内臓脂肪症候群とも言われています。内臓脂肪は皮下脂肪に比べて蓄積されやすく、エネルギーを消費することで解消されやすいという特徴があります。このことから、体を動かして内臓脂肪を使ってしまうことがメタボリックシンドロームを解消する良い方法です。さらに、食べ過ぎや飲み過ぎなど、食生活の改善にも気をつけることが必要です。
続きを読む

放っておくと恐い糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)

Text by 吉田眼科病院 武島 俊介
生活習慣病である糖尿病は患者数が近年急激に増加していて、国内の糖尿病及びその予備軍を含め1620万人存在するといわれています(厚生労働省調べ)。視力障害、腎障害、神経障害といった三大合併症が知らないうちに体を蝕(むしば)んでゆく恐い病気なのです。その合併症のなかで視力障害を起こす糖尿病網膜症は糖尿病の患者の実に40%を占めるといわれています。網膜は眼の奥にあり、物を見るのに大切なカメラのフィルムに例えられる所です。そこには小さな血管が密に存在していて、糖尿病で高血糖状態が長く続くと血管に負担がかかり、やがて機能障害を起こしてくるのです。さて、糖尿病網膜症には大まかにいって三つの病期があり、初期は単純網膜症、前増殖網膜症、最終的には増殖網膜症に移行してゆきます。初期は自覚症状がほとんどありません。病期が進行するにつれて視力低下、物が歪(ゆが)んで見えたりする、目の前に何か飛んで見えるような飛蚊症(ひぶんしょう)といった自覚症状が出てくることがあります。早い段階で糖尿病網膜症を発見できれば進行を食い止められますが、かなり進行して硝子体(しょうしたい)出血や増殖膜が形成され、網膜を引っ張ることによる網膜剥離(もうまくはくり)を起こしているときには手術治療が必要で、最悪の場合、失明の危険性もあります。治療は、経過観察、内服薬服用、レーザー光凝固、硝子体手術などが行われます。治療方法は病期により違います。はっきりと言える事は、早い段階であれば入院の必要のない簡単な治療で済むということです。糖尿病は安定させることはできても、完全に治すことのできない病気です。よって、一度糖尿病と診断されたら、眼の自覚症状の有無に関わらず、定期的に眼科を受診されることをお勧めします。
続きを読む

魔法の注射?

Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
突然ですが、ボールを投げる動作を思い出してください。投げる方の腕は円を描くように伸び、反対側の腕は肘を曲げて折りたたまれています。このようにある動きをするとき、左右の手足は無意識にバランスを保った動きをします。さらに、関節の曲げ伸ばしにも、曲げる筋肉と伸ばす筋肉が同時に働きます。肘を曲げる時には、脳は「曲げろ」という命令を腕の前側(力こぶを作る筋肉)に出す一方、腕の後ろ側には「伸ばせ」という指示を出します。これにより動きがスムーズになります。このように脳が、左右のバランスや、曲げ伸ばしのように相反する動きの調整をしています。多くの脳卒中では、体半分が動かなくなる障害(片麻痺といいます)が残ります。このとき、単に片側の手足が動かないだけではなく、左右のバランスや、曲げ伸ばしの調節も変化して、片麻痺からの回復に影響します。典型的には、病気になった腕は肘が曲がり、足は伸びて突っ張ったような形になり、アチコチの筋肉は固くなります(痙縮[けいしゅく]といいます)。痙縮は、その後の回復を妨げ、日常生活にも差し支えます。片麻痺は、リハビリテーションにより改善しますが、発症から半年を過ぎると回復の速度は鈍り、ほとんど回復が止まります。この原因の一つが痙縮です。半年以上経った脳卒中後の麻痺が、ボツリヌス菌という細菌から作った注射薬で再び改善していく様子がテレビで放送され、その「注射」についての問い合わせが増えました。テレビでも、薬の作用は説明していましたが、「改善」が「治る」というように解釈され、あたかも注射だけで片麻痺が治ると考えられているようです。注射は「痙縮」には有効ですが、麻痺を治す「魔法の注射」ではありません。固くなった手足を伸ばし、リハビリを行うことで、再び改善する可能性が出て来ます。注射とリハビリの組み合わせが大切です。この注射をどこで受けられるかはインターネット上で調べられますので、「脳卒中後遺症、痙縮」で検索してみてください。
続きを読む

10秒間目を開けていられますか

Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶
2・3回まばたきをした後、10秒間じっと目を開けたままにしてみましょう。もし、途中でつらくなってまばたきをしてしまった方は、〈ドライアイ=乾き目〉かもしれません。ドライアイのチェックシートをしてみましょう。□目が疲れやすい□ものがかすんで見える□目がゴロゴロする□なんとなく目に不快感がある□目が乾いた感じがする□光をまぶしく感じやすい□目が痛い□目やにが出る□理由もなく涙が出る□目がかゆい□目が重たい感じがする□目が赤くなりやすい5つ以上チェックが付いた方は、ドライアイの可能性が高くなります。涙は通常まぶたの中にある涙腺と言うところで作られ、1日に出る涙の量は2~3mlとスプーン1杯程度です。ドライアイにはこの涙の出る量が減るタイプ<1>と、涙はきちんと出ているのに質が悪くて蒸発しやすいタイプ<2>があります。涙の量を計るには、まぶたの縁に検査用の濾紙や糸をつけて吸収される量を計る<シルマーテスト>をしますが、日常分泌される涙の量を量る方法と鼻の粘膜を刺激してどれくらいいっぱい分泌されるかを計る方法もあります。タイプ<1>の方には涙だけではなく唾液も出ない<ドライマウス>を合併している場合もあり<シェーグレン症候群(しょうこうぐん)>と言います。涙の蒸発しやすさを検査するには、検査薬をつけてから目を開けてもらい、涙が蒸発し出すまでの秒数を数える<BUT>検査をして10秒間以内に蒸発し出すかどうかをチェックします。治療としては、ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸という様な保湿成分の高い成分の点眼薬、涙の産生を促すムチンという成分の点眼薬を処方します。テレビやパソコンなど目を使う作業の少し前に点眼するのも効果的です。また、こまめにまばたきをして涙の循環を良くするというのも1つの方法です。
続きを読む

線がゆがんで見える

Text by 江口眼科病院 甘利 達明
最近何となく見え方がおかしい、線がゆがんで見える・・・心当たりのある方はいないでしょうか?年齢を重ねると体のさまざまなところに病気が出てくることがありますが、加齢黄斑変性もその一つです。同じように加齢による有名な眼疾患として白内障があります。これはカメラで例えるとレンズの部分が白く濁ってしまう病気です。加齢黄斑変性はフィルムの部分に老廃物がたまり、映像を映せなくなってしまう病気です。日本では推定70万人の患者がいるとされ、日本人の失明原因の4位です。この病気の発症には喫煙や食生活の欧米化が関わっていると考えられ、欧米ではなんと失明原因の1位となっています。加齢黄斑変性は早期には自覚症状がないことがあり、進行するとモノがゆがんで見えるなどの症状が現れます。日本人の加齢黄斑変性は片目だけに発症することが多く、両目を使っている日常生活では気付きにくいので、眼科の受診・発見が遅れやすいです。加齢黄斑変性はこれまで治療法のない病気とされていました。最近では抗VEGF薬という薬剤を眼球に注射することにより、病気の進行を抑え、視力の回復が期待できるようになりました。この抗VEGF療法は現在加齢黄斑変性の最も標準的な治療ですが、病気が進行し一度傷んでしまった神経細胞を回復させることはできません。そこで現在、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を用いた再生医療が研究されています。数年前には患者さんに網膜のiPS細胞を移植する治験が行われ、大きな話題となりました。このように治療が日進月歩で発展している分野で、早期発見・治療が重要です。タイトルの症状に心当たりのある方はぜひ一度眼科を受診されてはいかがでしょうか。
続きを読む

はこだて医療情報に登録されている詳細ページリスト(50音別)

医科 歯科  
医科 歯科  
医科 歯科  
医科
医科 歯科  
医科 歯科  
医科 歯科  
医科