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自己診断はせずに、専門医に相談しましょう!
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コレステロールの薬、使うべきか?Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
最近、雑誌などで「飲んではいけない薬」とかいう記事が話題になっているようです。患者さんたちは少なからず不安になっていると思います。薬の有用性について、私自身も疑問を感じることはあります。たとえば、コレステロールを下げる薬の効果は証明されています。検査の数値として悪玉コレステロールだけでなく、中性脂肪や善玉コレステロールも明らかに改善されることが分かっています。問題は、それで病気が減るのかということです。例えば、脳梗塞の正確な発症率は分かっていませんが、一般的に人口10万人あたり100~200人と言われます。0.1%~0.2%になります。ある薬が、この発症率を「50%低下させます」と謳っているとします。発症率が0.1~0.2%が0.05~0.1%に減るということでしょうか。一方、その薬に何か重大な副作用が0.1%の頻度で現れるかもしれない時、この薬は使うべきでしょうか?このことから思い出すのは、「南海トラフ地震の発生確率は今後30年以内に70%程度」に対して、熊本地震震源の布田川断層帯の地震発生確率は「ほぼ0~0.9%」と言われ、専門家は発生確率を「やや高い」と見ていたのに、熊本市のハザードマップでは「きわめて低い確率」と記載していたという話です。薬の話とは違いますが、通じるものを感じます。地震の場合、活断層型と海溝型という機序の違うものを比べることから間違いがあるのだそうです。薬の話に戻りますが、脳梗塞や心筋梗塞といった病気の発症には、年齢や性別、喫煙や高血圧など他の病気の有無により、リスクが随分違うことも分かっています。心筋梗塞などの冠動脈疾患では、高血圧、喫煙、性別、コレステロールの値で、10年間の死亡率の差は0.5%から、5%以上10%未満まで幅があります。いろいろな記事で心配になった方は、人口何人あたりという一括(くく)りにした話ではなく、個人の話として、自分のリスクをかかりつけ医や健康診査などで評価してもらった上で、薬が必要かどうか相談した方がいいでしょう。
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ウオノメについてText by みなとまち皮膚科 菊地医院 菊地 誠一
足の裏に痛みを感じることはありませんか?今回はウオノメのお話です。皮膚は強い力で圧迫が繰り返されると硬くなる性質を持っています。例えば鉄棒の練習をしたり、重いカバンを長く持っているとその部分が硬くなってマメができます。あるいは、書き物が多い方ですと中指の皮膚が厚くなり、いわゆるペンダコができます。足の裏側は常に体重がかかるため、どこかに重みが集中するとその部分が硬くなってきます。この時点では痛みはないのですが、圧迫が繰り返されているうちに硬い皮膚が押されて、奥深くに入り込んでいきます。そして神経に触る厚さにまで成長すると、痛み始めてしまいます。丸く見えるためウオノメ(魚の目)という名前がついています。一旦、ウオノメができてしまうと、歩行の度に押されてさらに奥に入り込み、進行することはあっても自然には治りにくいものです。治療方法はウオノメを柔らかくする絆創膏が市販されていますが、すでに厚みがあって奥にはまり込んだ部分が取れにくい場合には、専用の器具で取り除きます。痛そうなイメージがあるかもしれませんが、ウオノメには神経がきていませんので治療に苦痛は伴いません。ご自分でハサミやナイフで切ってみたという方もいらっしゃいますが、足の裏は意外と手も目も届きづらく、かえって怪我をしてしまう場合があります。また足の裏にはウイルス性のイボや粉瘤などウオノメと別なものが発生することがあり、これらは治療法も異なります。ウオノメの原因は立ち方、歩き方などで1カ所に重みが集中することですので、治療しても長年の習慣を変えることは困難であるため繰り返しやすいものです。しかし放置していると痛みは増しますし、痛い部分をかばって体重のかけ方を変えて生活していると、今度は体が歪んでしまい、腰まで痛くなってしまう場合もあります。
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寒くなってきたのでText by 榊原循環器科内科クリニック 榊原 亨
階段を上がる時や荷物を持って歩く時に、胸が締め付けられるように苦しくなる、
「狭心症(きょうしんしょう)」と言う病気があります。冬の寒い朝、出かける時になって初めて、胸が苦しくなるのが、最初の症状としては多いようです。普通、運動をする前には準備運動をするように、心臓も朝はウオーミングアップが必要です。部屋が寒い時には、フトンの中で3~4回寝返りを打ってから起きるとか、寝坊をしてバタバタと出かけなければならない時も、少しだけ時間をとって、体が温まってから出かける方が、心筋梗塞などの心事故を予防できて、安全な暮らし方です。症状が軽い時は、5~10分で胸痛が鎮まりますが、それは「そのまま放って置かずに専門医にかかってネ」と言う心臓からのメッセージです。耳を傾けて、専門医に相談されることをお勧めします。 |
糖尿病の方は歯周病対策をText by 北斗歯科クリニック 土永 浩史
歯周病は成人の9割が罹患する身近な慢性病ですが、一方で糖尿病も増加傾向を示す慢性病です。我が国の「糖尿病が強く疑われる人」の数は890万人(2007年)、「糖尿病の可能性を否定できない人」の数は1320万人(2007年)です。これを合わせますと、2210万人となり、今後さらに増加すると見積もられています。2002年の調査ではこの合計が1620万人でしたので約400万人増えたことになります。歯周病と糖尿病の関係は従来から、①糖尿病になると歯周病が悪化する、②歯周病が悪化すると血糖値コントロールがうまくいかない、と言われていました。加えて最近の仮説では、③歯周病が悪化すると歯が失われ、咬めなくなり、糖尿病の食事療法がうまくいかなくて糖尿病の悪化を招くことが示されています。ところで、糖尿病の数値を示すHbA1c値は過去1~2カ月の血糖の状態を示し、糖尿病治療の基準のひとつになります。HbA1c値は2012年4月より従来の日本の基準であるHbA1c(JDS値)からHbA1c(国際標準値)に変更されました。この国際標準値は海外で使用されるNGSP値に相当し、JDS値より0.4%高くなります。つまり、「糖尿病が強く疑われる」のは従来の「6.1%以上」から「6.5%以上」となりました。このHbA1c値は、歯周病が重症化すると上昇すると言われています。けれども、こういった歯周病の方の治療をすると、0.5%程度のHbA1c値の減少が期待できるという報告もあります。歯周病治療を行うことで歯の寿命を延ばせるだけでなく、糖尿病を改善する一助になり得ると言えます。
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内視鏡による胃がん検診Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男
日本では年間4万8千人が胃がんで死亡しており、悪性腫瘍による死亡率の臓器別で第2位を占めています。全てのがんに共通ですが、医療がこれほど進歩した現在においても、がんで命を落とさないためには早期発見・早期治療が最も重要です。日本では昭和57年度から胃バリウム検診が広く行われてきましたが、ここにきて変革のきざしが見えてきました。昨年9月に厚生労働省の「がん検診のあり方に関する検討会」が「従来の胃バリウム検査に加え、胃内視鏡検査(胃カメラ)による胃がん検診を新たに推奨する」との報告書を出しました。バリウム検査に比べて内視鏡検査の方がより早期のがんを発見しやすいことは臨床現場の消化器科医なら昔から肌で感じていたことですが、内視鏡検査による胃がんの死亡率減少効果を証明した最近の研究結果を根拠の一つとして今回の提言となりました。今後これを基に検診のガイドラインが改正され、それに従って各市区町村が検診方法を見直していくことになります。もともとバリウム検査には放射線被ばくの問題もあるため、今後は内視鏡検診への移行を目指す自治体が増えるものと予想されます。ただし内視鏡検査は費用の問題、検査を実施する医師の確保、検査に伴う合併症に対応できる体制作り、など検診を適切に実施するための課題を解決する必要があるため、早い自治体でも来年度からの実施となりそうです。当面は胃バリウム検査もこれまで通り行われるため、胃内視鏡検査と両方の実施体制が整う自治体では、受診者がどちらかを選べるようになるかもしれません。がん検診をお勧めすると「症状がないから」とか「自分は大丈夫」と言って検診に消極的な方を時々お見かけしますが、がんは症状が出るころにはある程度進行していることが多いのです。今後検診方法が変わっても、日頃からの生活習慣の管理と適切ながん検診の受診が大切であることに変わりはありません。
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