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コラムを読む

糖尿病の兆しがありませんか? ~糖負荷試験のすすめ

Text by はら内科クリニック 原 信彦
春の健康診断の時期ですね!お花見・ジンギスカン・ゴールデンウイークの旅行など忙しかったあなた!健康診断は、いかがでしたか?特に糖尿病の血糖値やHbA1cにチェックのついている方はいませんか?糖尿病の兆しがあると曖昧にせず、この際、はっきり白黒つけた方が、今後の心構えや対処に役立ちます。糖尿病・予備軍の方と、正常な方では、高血圧やコレステロールの治療の基準値が異なってきます。また、糖尿病の場合使いにくいお薬もあります。そんな方におすすめなのは、ブドウ糖負荷試験です。この検査で糖尿病なのか境界型糖尿病(予備軍)なのか、正常なのかを確認してみましょう。検査は、内科であればどこでもできる簡単な検査です。早朝空腹で採血・尿検査を行い、その後75gのブドウ糖の入った甘い水を飲みます。飲んでから、30分、1時間、2時間後にそれぞれ採血を行います。正常な方は、飲んで30分すると血糖値が上がってくるのですが、30分~1時間をピークに、2時間たつと血糖値は、140mg/㎗以下に低下してきます。糖尿病初期の方は、空腹の時の血糖値は、正常なことが多いのですが、血糖値を下げるインスリンというホルモンが不足したり、その働きが悪くなっているため血糖値は下がりにくくなります。そのため、30分・1時間と、血糖値が上がり続け、2時間後には200mg/㎗を超えてしまいます。予備軍の方はその中間で、一度上がった血糖値が、上がり続けないものの、下がりきれない状態になります。このように、糖分を負荷した血糖値の反応をみて①糖尿病②予備軍③正常だけど糖尿病になりそうな状態④正常者―を判定します。特に家族に糖尿病がいる方、血圧やコレステロールの高い方で、血糖値やHbA1cが基準値を超えたときは、確認してみてはいかがですか?
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歯やインプラントを長持ちさせるために

Text by 北斗歯科クリニック 土永 浩史
歯が無くなった場合、従来では入れ歯、ブリッジが一般的でしたが、それに加えて3つめの方法として、インプラント治療があります。これは、チタン製の人工歯根を、顎の骨に埋めることによりインプラントと骨が化学的に付着し、歯の代わりとなる画期的な治療法です。入れ歯が動く、よく外れて噛めない、という悩みをお持ちの方であればインプラント義歯という方法があります。顎の骨に埋入したインプラントに入れ歯をひっかけ、インプラントを入れ歯の支えにすることで、入れ歯がより噛めるようになります。また、骨の条件が良ければ着脱式の入れ歯ではなく、固定式の被せ物をインプラントに装着することも可能です。またブリッジではなくインプラント治療を選択することで、ブリッジの土台となる歯を削る必要が無くなり、歯の寿命を延ばすことにつながります。しかし、長期的にインプラントをお使いいただいたときにインプラントの周囲の骨を徐々に失っていく「インプラント周囲炎」という症状があります。これはいわば「インプラント版の歯周病」です。通常の天然歯の歯周病は、①歯周病菌、②患者様の感染防御機構や免疫防御の問題、③喫煙、ストレスなどの3つの原因が複雑に絡み合っていると言われています。そのうち、インプラント周囲炎にも1番目の歯周病菌が関わっている可能性が高いことが、我々の臨床研究(※1)などでわかってきました。つまり、インプラント治療後も歯科クリニックでの定期的なケアが有用であることがわかります。患者様の口腔ケアだけでなく、歯科クリニックを上手に活用して残っている歯やインプラントを長持ちさせましょう。1=土永浩史ほか:インプラント周囲炎と歯周病原細菌の関連性についての臨床的検討(日本口腔インプラント学会21,488-489,2008)
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斜視について

Text by 江口眼科病院 鈴木 智哉 視能訓練士
さまざまな原因で、両眼で視線を合わせることができず、片眼または両眼がずれてしまうことを斜視といいます。斜視のタイプで最も多いのは、外にずれる外斜視です。他には乳幼児に起こる内斜視、高齢者に多い上下斜視などがあります。斜視の原因は、強い遠視や脳疾患、外傷、バセドウ病などの全身疾患で起こるものなどさまざまです。自覚症状は、二つに見える、ぶれたりぼやけて見える、眼が疲れるなどがあります。また、自覚症状がなくても他の人から指摘されて気付くこともあります。治療法は、眼鏡や訓練、場合によっては手術など、斜視のタイプや大きさによって異なります。特に乳幼児の斜視は、視力をはじめさまざまな視機能の発達に影響することがあるので、早期発見・早期治療がとても大切です。「斜視かな?」と思ったら早めに眼科の受診をお勧めします。
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慢性腎臓病

腎臓病は悪くなると、最後には透析治療を受けなくてはならない腎不全になります。透析を受けている患者さんは全国で約30万人います。10年前には24万人だったのと比べると、透析を受ける人はすごい勢いで増えています。北海道で透析をしている人は14500人です。これは全国の1/21で、北海道は透析患者が多いということになります。週に3回、3〜4時間かけて機械で血液をきれいにするのですが、本人にとっても大変な治療です。ですから、内科医としてはなるべく透析が必要な腎不全にならないように、腎臓病を予防しようとしています。腎機能が正常の60%程度に低下していると、透析が必要な腎不全に陥りやすい「慢性腎臓病」と言われます。検尿の異常では、タンパク尿が重要で、尿中のタンパクが多くなるほど腎機能が悪くなるのが速くなります。正常の腎臓では尿にタンパクはほとんどもれません。学校検診では検尿でタンパク尿が出ていないか調べています。腎炎からの腎不全が30年前には多かったので、早くに見つけて治療するようにしたところ、透析に導入される腎炎患者は増えなくなりました。その後、高血圧と糖尿病が原因で透析に導入される人が多くなっています。日本の高齢化に伴う変化です。「高血圧は治療しなくてはならない」と世間に知識が広まり、高血圧の治療薬が発達して血圧が下がりやすくなったため、高血圧が原因で透析に導入される人の数は減少に転じています。そして、最近は糖尿病やメタボリック症候群で腎不全に至る人が多いことから、対策を講じるようになっています。そんな時に始まったのが特定検診です。驚いたことに、慢性腎臓病患者では透析に至るより、心血管事故(心筋梗塞や脳梗塞)で死亡するリスクが高いので、高血圧や糖尿病のように早期発見して治療を開始するのが肝心です。今のところ、特定健診(またはメタボ健診)は受診率が低いのですが、これからの受診率の向上が望まれます。
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眼からわかる全身疾患

Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子
眼球は直径24mmほどの小さな器官ですが、私たちが得る情報の約90%が視覚からであり、それが障害されると日常生活に支障をきたします。また、眼の症状から他の病気を発見するきっかけになることもあります。①散瞳剤をつけて眼底検査をすると、眼科医は動脈と静脈を直接見ることができます。眼底は体の中で血管を直接見ることができる唯一の部分です。血管の走行状態や出血から、糖尿病・高血圧症・癌の転移・白血病・SLEなどの膠原病などがみつかることがあります。特に糖尿病は現代病であり、失明原因の第2位にもなっています。眼底出血で発見され、血糖値を測定したら異常高値で即、内科に紹介ということも珍しくないことです。②急な複視(物がずれて見える)や、片側の眼瞼下垂(まぶたが下がる)などの症状の時は、脳梗塞・脳腫瘍・脳動脈瘤による頭蓋内の神経の圧迫・甲状腺の異常・重症筋無力症などの筋肉の病気がみつかることがあります。特に危険な脳動脈瘤は、くも膜下出血の前ぶれであり、放置すると命にかかわることもあるので、神経の麻痺と判断した場合は、即脳外科に紹介となります。③目の周りのできものは良性のものがほとんどですが、まつ毛の際で増大していくものの中には基底細胞腫・有棘細胞癌・悪性黒色腫などの悪性の腫瘍もあります。切除して病理組織診断して初めてわかることも稀にあります。④目の周りの皮膚は全身の中で一番薄いので、すぐに荒れてしまいやすく、早めに治さないと感染症や色素沈着が長引くので、的確な治療が必要です。以上のように、眼に関わる何らかの症状がある時は、放置せずに眼科を受診して下さい。特に、症状の出ないうちに進行してしまう「緑内障」は失明原因第1位の病気です。視野検査を受ければ見つけることができます。眼科の検査は痛い検査はひとつもありません。気軽に「目の検診」を受けて、いつまでも見える目でいられるように、早期発見・早期治療につとめましょう。
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