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美しい横顔と矯正歯科Text by みはら歯科矯正クリニック 村井 茂
古い話ですが、海外での日本人の特徴は、メガネをかけ、細い目で丸顔、そして出っ歯、と良く言われておりました。顔は、人の前に地肌を直接露出する唯一の体の部分であり、その部分の変化により、好感を与えたり、また逆に不快感を与えることもある重要な部分です。わたしは、矯正歯科医として患者さんと接する機会を多く持てたため、仕事以外でも常に、この方をこう直したら横顔が良くなるだろうとか、ほほ笑んだときにはこのくらい歯が見え、口のカーブが上向きになるだろうとか、治療後における顔について想像してしまいます。周りにいる人がより美しくなってくれたら自分も幸せですし、その方もより楽しい人生が歩め、自信に満ちた心を持てます。よいE-ラインとは
鼻の先端と下あごのおとがいを通る線を、Eラインといい、唇がその線より一~二ミリ内側にあるのが美しい横顔といわれています。矯正治療後の横顔をより美しくするため、日本人の場合は、唇をなるべく下げるような目標を立てます。従いまして、上下の前歯を後方に移動するように治療します。ガミー(歯ぐき)スマイルとは 笑うと上の前歯の歯ぐきが著しく見えてしまう状態をガミースマイルと呼びます。この場合も、やはり、大きな口を開けて笑うことができなくなりますので、手やハンカチなどで、口元を隠してしまいます。このような場合は、矯正歯科治療により、上の前歯を後ろに移動させながら上のほうに圧下させ、歯の位置を変えることにより改善します。このような治療は、成人を過ぎた方でも十分に可能であり、歯を削ったり、あるいは手術による方法では改善が難しく、矯正歯科治療のみが最も適しております。矯正歯科治療は、顎(がく)変形症や奇形を除き、ほとんどが、健康保険では受けられない治療です。従いまして、治療を受ける際には、十分なコンサルタントが大切です。 |
高齢者って、何歳?Text by 榊原循環器科内科クリニック 榊原 亨
世界保健機構WHOの定義では、65歳以上を高齢者と呼びます。近年、日本の高齢における心身の健康調査からは、20年前と比較して、加齢による衰えが、5~10年遅くなった「若返り」現象がみられました。世論調査でも、70歳以上を高齢者と考えると言う意見が多かったそうです。そうは言っても、寄る年波には勝てませんから、身体が次第に弱っていくのは避けようがありません。「要介護」状態に陥る原因としては、第一位が「認知症」、「脳卒中」、「高齢による衰弱」、「転倒・骨折」、「関節疾患」と続きます。脳卒中のように、突然、健康寿命が終わってしまう場合もありますが、「いくつかの病気が重なって、次第に不調がつのり、だんだん要介護になっていく」という場合が多いと思います。「要介護」の前段階と言える心身の弱った状態をフレイル(脆弱・もろい)と言います。フレイルには、三つのタイプがあります。①加齢と運動不足で、筋力が衰えて転倒しやすくなる「身体的フレイル」。②うつ病や認知症による「精神・心理的フレイル」。そして、③社会的問題等で、引きこもり、ストレスに弱くなった「社会的フレイル」です。身体的フレイルのチェックは、体力テストです。世界17ヶ国15万人を4年間追跡調査した結果では、握力の弱い人で死亡リスクが大きくなるそうです。握力が5㎏低下する毎に死亡リスクが16%上昇すると言うことです。握力計がなければ、簡単にできるのは、開眼片足立ち検査でしょう。目を開けて、片方の足で立ちます。挙げた足を着いたり、ケンケンしたりすると終了です。2回やって、良い方が自分の記録です。65歳の平均は、50秒です。足の筋力とバランスを同時にテストできます。握力も片足立ちの時間も、トレーニングで変えられます。自分の未来や寿命を変えられるのかもしれないのです。まずは、けがをしないように、周りを片付けて、片足立ちしてみてください。
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加齢性白内障だけでは、失明しません!Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子
水晶体が白く濁る白内障になると、視力が低下してきます。先天性白内障(風疹など)・外傷性白内障・糖尿病白内障・アトピー白内障・併発白内障(ぶどう膜炎など)・その他(放射線やステロイド薬剤)などいろいろな原因で白内障になりますが、最も多いのは加齢によるものであり、60歳を過ぎると少しずつ加齢性白内障が出てくるようになります。症状は①かすんで見える②まぶしくなる③暗くなると見えにくい④二重・三重に見える⑤老眼鏡なしで近くが見えやすくなる、などです。水晶体には神経や血管がないので、痛みや充血はおきません。加齢性白内障は病気ではなく、初期は進行予防の点眼薬で様子をみて、症状が強くなったら手術をして視力を取り戻すことができます。加齢性白内障ですぐに失明はしないので安心して眼科を受診して下さい。ただし、進み過ぎてからでは手術ができなくなることもあるので、定期的に眼科で進行度合いを検査することをお勧めします。
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肺炎に気をつけましょうText by 北美原クリニック 遠藤 明太
今ちまたでは新型インフルエンザが問題になっていますね。
日本国内でも発病した人が多数報告されていますが、皆さんが快方に向かってくれることを願っています。 またメキシコではかなりの死者が出たとのことですが、その理由は何だったのでしょうか。 記事を見ると、多くの人が重症肺炎にかかっていたとのこと、さらに免疫力の低下した人も相当含まれていたそうです。 これらのことから新型インフルエンザに感染した後、重い肺炎になってしまったことが死亡の原因だったのかもしれません。二十世紀初頭に『スペインかぜ』が流行し、日本でも約五十万人が亡くなったと言われています。 亡くなった方の多くが細菌性肺炎を併発していたとの報告もあるようです。 つまりインフルエンザウィルスで弱ったところに細菌が入り込んで肺炎を引き起こすことが問題ということです。日本人の病気による死因の第一位は「がん」ですが、肺炎も高位を占めており、油断できない病気です。 慢性の呼吸器疾患を持っている方は肺炎にかかりやすく、さらに重症化もしやすいと言われています。 また高齢者では嚥下(えんげ)機能(ものを飲み込む機能)が低下しており、食物が食道ではなく、気管支に入り込むことによっておこる、嚥下性肺炎にも注意が必要です。 肺炎を予防するためには肺炎ワクチンをうつことも有効といわれています。 ただし肺炎の原因菌すべてに効くわけではないので注意が必要です。さらに嚥下性肺炎を予防するコツは、食事をとるときの姿勢です。 背もたれに寄りかからずに座り、あごを引いた状態で飲み込むようにします。 また、のどにつまりやすいものは避けましょう。 トロミがあると飲み込みやすいので、片栗粉やトロミ剤を使うのもひとつの方法でしょう。 また食後すぐに口の中をキレイにしましょう。食後すぐ横にならないことも重要です。以上を実行すると嚥下性肺炎もかなりの確率で予防できるようになるでしょう。 |
新型コロナワクチンと集団免疫Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男
日本ではコロナ感染者が急増(8月中旬執筆時点)し、緊急事態宣言も延長となりました。2月に始まったワクチン接種はコロナ禍終息の切り札と期待され実際7月以降は高齢者の感染や死亡は減少しましたが、まだ決定的な効果とは言えないようです。その原因として、緊急事態宣言の長期化やオリンピックにより人流の抑制ができなくなっていること、ワクチン不足による若年者層への接種の遅れ、水ぼうそう並の感染力を持ちワクチン効果が低下するとされるデルタ株のまん延、など複数の要素があげられます。海外に目を向けると、ワクチン接種率が75%と高いイギリスでは接種による「免疫の壁」を試す実験としてすべての行動制限の解除が行われました。開始2週間後の時点ではデルタ株の感染者が急増したものの死亡率の低下が続いており、ワクチン効果の表れと考えられています。一方感染予防効果については、アメリカで発生したクラスターの分析ではデルタ株が9割を占めさらに感染者の7割がワクチン接種終了者でした。変異株に対するワクチンの感染防止効果については報告によりばらつきがありますが、ファイザー社は先日同社のワクチンの3回接種によりデルタ株に対する中和抗体価が大幅に増強される研究データを公表しました。イスラエルでも感染の再拡大が止まらずファイザーワクチンの3回目接種がすでに始まっています。ドイツも9月から開始の予定で、日本でも来年の追加接種に向けて検討が始まりました。有効な治療薬が開発されるまではワクチンに期待するしかありませんが、はたして狙い通り集団免疫が獲得できるか否かはまだ不透明な状況と言えます。コロナ前の生活に早く戻りたいと誰もが願っていますが、ワクチン接種率が上がっても当面はマスク・手洗いなどの個人防護策は続ける必要がありそうです。
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