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アレルギー性結膜炎Text by はこだて港町眼科 松下 知弘
・目がかゆい・目が充血する・目やにが出る・涙が出る(流涙)このような症状を感じたことはありませんか?花粉症を代表とする「アレルギー性結膜炎」かもしれません。「主な症状は、強いかゆみ」思わず目をゴシゴシこすってしまうほどのかゆみが特徴で、特にまぶたやその縁の部分がかゆく、こするとまぶたが腫れあがり、かゆみの症状が進行することもあります。「主な原因は、花粉やハウスダスト」アレルギー性結膜炎では、結膜(まぶたの裏側と白目をおおっている半透明の膜)が花粉やハウスダスト(ダニやカビなどが混ざった家のほこり)によって炎症を起こし、かゆみ等の症状を生じます。花粉が原因の場合は毎年決まった時期に症状がみられ、スギ花粉であれば春先に、ブタクサ花粉であれば秋に症状が重くなります。北海道ではシラカバによるものが有名です。また、アレルギーの原因(アレルゲン)がハウスダストの場合には1年を通して症状が出ます。犬や猫などの動物が原因の場合もあります。「有効な対策はアレルゲンを遠ざけること」花粉が原因の場合には、症状が出る季節は洗濯物を室内で干したり、外出するときはゴーグル型の眼鏡やマスクをつけるなど、身体(特に目)に花粉が近付かないようにすると良いでしょう。ハウスダストが原因の場合は、こまめに部屋を掃除したり、寝具を干すことなどが効果的です。「抗アレルギー作用を有する点眼薬で、早めの治療を」アレルギー性結膜炎の治療は、まず抗アレルギー作用をもつ点眼薬が処方されます。症状が強い場合はステロイドの点眼薬を併用することもあります。症状が出る季節が分かっている方は、症状が出る前に治療を開始すると症状が軽くて済みます。ある種の点眼薬は使い続けることによって症状を出にくくする作用を持つものもあります。「目のかゆみ」などの症状が気になる方は、一度眼科医にご相談ください。
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蓄膿(ちくのう)症は治りにくいと聞きました。本当なのでしょうか?Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩
専門医による正しい治療により約1カ月で治ります。
10日以内に鼻汁を止めることで予防も可能に蓄膿症は、一般的に難治性の病気だと思われがちですが、正しい殺菌・除菌処置と、専門医の処方する薬を継続して飲むことで、ほぼ1カ月くらいで治ります。具体的には、最初に除菌のために殺菌性の抗生物質を1週間使用し、その後、マクロライド系の抗生物質を少量・長期投与を行うのが蓄膿症治療のスタンダードです。よく小さな子どもで蓄膿症ではないかと心配される親御さんがいますが、そもそも副鼻腔は骨格が固まる2歳後半から出来るものなので、それ以前の子どもでは副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症はまずありえません。そのため鼻汁が続くなど、蓄膿症が疑われるような症状については、単純に鼻の構造が小さくて詰まりやすい、また自分で鼻汁をかまないために長引いているだけで、まず心配はありません。一般的に蓄膿症とは、副鼻腔炎のことで、基本的に鼻の中の空洞部分である副鼻腔といわれる交通路が構造的に小さかったり、狭くなった状態に、いわゆる鼻汁が続くことで換気が悪くなって炎症を起こしてしまい発症する症状をいいます。基本的には長く続く鼻汁を、遅くても10日以内で止め、蓄膿症へと移行しないように処置することが重要です。基本的な治療は小児も大人も同じで、抗生物質を使ったスタンダードの治療で、症状によっては2、3カ月投与する場合もあります。ただし、それでも治らない場合、特に大人では手術療法を考えます。小児で手術に至るケースはほぼありません。手術は、従来、歯茎を切開して空洞を開けて中の悪いものを粘膜から根こそぎ取ってしまう方法が行われましたが、現在は基本的な考え方が変わり、内視鏡を使った鼻内手術によって、蓄膿症の原因となる副鼻腔という鼻の交通が狭い状態から通りの良い状態に広げる、いわゆる形成手術を行っています。それによって、その後、薬を使って治癒を促すためのきっかけを作ることが蓄膿症手術の目的となっています。手術は両鼻でも、全身麻酔下で2時間くらい。1週間程度の入院は必要ですが、術後の負担や痛みも少なく、その日から普通に食事もできます。蓄膿症は、鼻の真ん中にある鼻中隔という仕切りが曲がっている人でなりやすく日本人には多いといわれています。また鼻の状態を悪くする慢性的な病気としてアレルギー性鼻炎や喘息のある方も注意が必要です。まずは蓄膿症を予防するためにも、風邪の初期治療は大切で、耳鼻科の立場からは10日以内に鼻汁を止めることが第一となりますので、気になる場合には、早めの受診をお勧めします。 |
男性の性(5) W杯サッカーと日本人男子の精子Text by 岡本ひ尿器科医院 岡本 知士
この原稿を書いている6月21日現在は、サッカーW杯真っ盛り、日本は初戦オーストラリアによもやの逆転負け、必勝を期した2戦目のクロアチアとは引き分け、3戦目のブラジル戦を2日後に控え、決勝トーナメント出場のためには絶体絶命の窮地に立たされているところです。
僕はサッカーのことはよく分かりませんが、日本の試合を見ていると他国の選手、特に欧米人(オーストラリア人も含む)と比べて、日本選手はおとなしく時には弱々しくさえ見えます。 欧米の選手の、獰猛ともいえるような荒々しさや闘争心が、日本選手には少ないように見えます。 これは同じアジア人種の韓国選手と比べてもそう見えます。 サッカーにかぎらずラグビー・バスケットボール・ハンドボール・アイスホッケーなど相手選手と身体を接触させて競い合う団体競技ではどうも日本は分が悪い。 野球・テニス・バレーボールのような相手選手とぶつかり合うことが少ないスポーツの方が向いているのでは?と思ってしまいます。フランス・スコットランド・デンマーク・フィンランドの各都市と横浜・川崎地区の、性的パートナーが妊娠している健常成人男子の精液検査を比較した報告では、日本人男子の精液量はヨーロッパの4か国と比べて最も少なく、逆に精子濃度は最も高く、精子運動率は5か国中最低だったそうです。 例えて言えば、日本人男子の精子は、狭い場所に密集してあまり動き回らず他の精子と競争しないようにのんびり仲良く暮らしていることになります。 まさに『和をもって尊しとなす』。 少年時代・幼年時代どころか精子時代まで遡ってみてもこれほど平和的な日本人が、何千年にもわたって戦争をし続けてきた狩猟肉食民族に対抗していくには相当の覚悟が必要なのでは?(つづく) |
健康な肌のためのサプリメント外来Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二
肌のしみやくすみ、なかなか治らない肌のトラブル、難治性のニキビや湿疹などで悩んでいる方の中には栄養バランスが極度に悪い方が存在します。また、極度のストレスで栄養状態が悪くなると免疫が低下して、一番外界と接している肌にトラブルが生じます。立ちくらみ、めまい、肩こり、頭痛、生理前の不調など症状のある方、肉や卵は食べず、豆腐や納豆など、野菜中心の方ダイエットのためスポーツをする方、またアルコールをよく飲み、口内炎ができやすい方は、鉄、たんぱく質(アミノ酸)、ビタミンB群の欠乏が予想され、これらの欠乏により、しみ、くすみ、難治性の肌のトラブルを起こすことがあります。サプリメント外来はこのような肌の症状があり、また日常生活で上記の症状がある方に対して血液検査を行い、栄養状態を判断して、その方にあった適切なサプリメントを提供します。20歳代後半から40歳代の目の下のくすみや顔の色調の悪さに悩んでいられる女性の方は鉄やビタミンB群の欠乏が予想されます。また、ストレスが多く、眠れない方、自律神経が不安定な方はタンパク質(アミノ酸)、ビタミンB群の欠乏が予想されますが、より生理学的に判断するためには血液検査が必要となります。当クリニックでは栄養状態がよくないとスピード感のある治療はできません。砂漠に光を当てても草木が生えないように、オアシス化した状態で初めて草木は育ってくるのです。『医食同源』とよく言われることですが、いろいろな治療においても栄養環境が悪いと迅速な良い結果は期待できないことがあります。『肌の状態で健康状態が分かる』、『健康状態を肌は表している』、バランスの良い食事を取らないと、健康如いては肌の状態も悪くなります。
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痛みやシビレとの付き合い方についてText by 函館西部脳神経クリニック 院長 小保内 主税
この原稿を書いているとき、丁度、東京パラリンピックが閉会しました。日本での開催なので、時差がないため、色々な種目をテレビ観戦できて、大変感動しました。“失われたものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ。”これは、パラリンピックの創始者とされるグットマン博士の言葉ですが、今まで、この言葉は知りませんでしたが、神経の病気で機能を失った患者さん達を診てきた私も、同様の言葉を患者さん達に掛けてきました。さて、手足が麻痺して動かせないことだけでなく、痛みやシビレがあることも、機能の喪失と考えられます。つまり、患者さん達は「痛みやシビレのために、○○が出来ない」と訴えます。治療に関わる人間は、様々な方法で、その痛みやシビレを取ろうとしますが、残念ながら、完全に痛みやシビレを取り除けることは多くありません。先日、ある鎮痛薬のパンフレットの言葉に目が留まりました。「痛みがなくなることを治療の目標にせず、痛みはあるけれど、○○ができることを目標にしましょう」というものでした。患者さん達の痛みを無くして欲しいという気持ちはよく分かります。でも、完全に症状が無くなることを目標にすると、得てして不満だけが残り、病気が悪化しているような気になってきます。私は最近、患者さん達に、「痛みやシビレがある」今の状況から、「痛みやシビレはあるけど、○○が出来るようになる」ことを目標にするようにお勧めしています。これはまさしくグットマン博士の言葉と相通ずるものがあるでしょう。病気で出来なくなった状態を嘆き悲しんでばかりいるのではなく、病気の症状を抱えたままでも、出来ることを増やす努力をしていくことが、充実した生活を送るのに役立つと考えるのですが、どうでしょうか。
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