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コラムを読む

スマホに子守をさせないで

Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
「『スマホに子守をさせないで!』。日本小児科医会(松平隆光会長)は、乳幼児の心身の発達への影響が心配されるとして、来月から、スマートフォンの利用を控えるよう保護者に対し啓発活動を行う。(中略)内海裕美常任理事は、『乳幼児期は脳や体が発達する大切な時期。子供がぐずるとスマホを与えて静かにさせる親がよくいるが、乳幼児にスマホを見せていては、親が子供の反応を見ながらあやす心の交流が減ってしまう』と指摘する。また、画面をなぞるだけの仮想体験を重ねることが、手の機能や五感を育むことに影響を与えかねないと心配する」(読売新聞医療サイト「ヨミドクター」2013年11月16日より引用)。日本小児科医会ではこれ以前にも、①2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。②授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴はやめましょう。③すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。1日2時間までを目安と考えます。テレビゲームは1日30分までを目安と考えます。④子ども部屋にはテレビ、ビデオ、パーソナルコンピューターを置かないようにしましょう。⑤保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくりましょう。と、家庭でのテレビ、ビデオ、ゲームなどの子供と電子メディアの接触をできるだけ制限するよう保護者に求めてきました。子供が育っていくためには、周囲の大人との心の交流が必要です。今までは子どもが極限状態でないと症状が出てこないといわれていた反応性愛着障害という状態が、ちょっとした交流の少なさでも出てきているといわれたり、発達障害等の症状もその結果として出てきていたりするとする研究者も少なくありません。スマホのアプリは子供をその場で静かにさせたり、気を紛らわせるためにはとても便利に感じるものです。でも、子供は大人を小さくしたものではなく、親が手塩にかけて育てていくものです。子供にかかる時間は人の一生の中ではほんの短い間です。機械に頼る子育てではなく、自分の感性を豊かに表現する子育てであってほしいものです。
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睡眠時無呼吸症候群ってどんな病気?

Text by ききょう内科クリニック 蓮沼 晶子 院長
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は睡眠中に何度も呼吸が止まった状態(無呼吸)が繰り返される病気です。本人の自覚がなく周りの人から大きないびきや無呼吸を指摘され本人が気付くことが多いといわれています。多くの場合は空気の通り道である気道が部分的あるいは完全に閉塞してしまうことにより起こります。SASの代表的な症状はいびきです。また、良質な睡眠がとれず日中の眠気や物覚えが悪くなるなどの精神的な症状も出てきます。高血圧や心筋梗塞や脳卒中などを併発することもあります。SASの検査はご自宅にて行っていただくことが可能です。SASの治療法はいくつかあり、個々の患者さんにあった治療法を決定することになります。心当たりの症状がある方は是非医療機関を受診してください。
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メディカルスキンケアと美肌点滴

肌のトラブル『肌の荒れ・しみ・くすみ・しわ』を改善するためには、肌の表面だけの治療ではなく、体内に欠乏している『各種ビタミン、ミネラル』を同時に補給することでより早く効果が期待できます。点滴によって成分がほとんど、血液にて細胞や組織に直接活性を与えることで、短時間に全身の新陳代謝が盛んになり効果が実感できます。最近では、ワンランク上の美肌メディカルスキンケアは高濃度のビタミンC、ミネラル、プラセンタ(胎盤エキス)などの点滴療法と同時にしみ・しわのフォトRF治療(IPL・高周波)・レーザー治療(レーザーピーリング・レーザーフェイシャル)でストレスによって疲れた肌の免疫能力を改善させ、くすみのない美しい肌へのメディカルスキンケアと肌老化予防の時代です。注目されている点滴療法のマイヤーズ・カクテルは、アメリカの開業医で広く行われている高濃度のビタミンC(4000mg)、ミネラルの点滴で、ビタミンB(B1、B2、B5、B6、B12)、ミネラル(Ca、Mg)を症状に応じて全身の細胞に直接送り込み、免疫改善、肌などの老化予防、慢性皮膚炎、慢性疲労、耳鳴り、線維筋痛症など一般的治療に抵抗性のある疾患に効果があります。また美肌の点滴療法では、この点滴にプラセンタ『人の胎盤から抽出した各種アミノ酸、酵素、核酸、ビタミン、ミネラルなど細胞活性因子』を併用します。◎こんな所が気になる方に・お肌のトラブルが気になる方で、仕事が忙しく時間がない方・最近疲れやすく、お肌の老化が気になる方通常、週に1~2回のペースで継続されることが理想です。所要時間は30分程度です。点滴を定期的に続けることで、しみ、くすみ、しわ、肌の荒れ防止に効果を発揮します。
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危機を乗り越えて

Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
いつもいろいろな方たちに病気の予防の話をするとき、防災に例えてお話をすることがありますが、このたびの大地震にはただただ驚くばかりです。しかし困難な状況、先の見えない暗闇に光明を見る思いがしています。「災害に遭おうとも驚かず、艱難(かんなん)に向かうとも悲しまず」。陸別町の開拓に貢献した幕末の医師、関寛斎(せきかんさい)の言葉の一部です。立派な言葉ですがなかなか実践は難しいでしょう。そもそも生きることは、いつも新しい事態に対処していくことに他なりません。誰でも「やりたいこと」「こうありたいと願う姿」などを持っていますが、現実に「できること」とはズレがあります。人は絶えず自分自身または環境を変えたりしてそのズレを調整したり、身の丈に合わせて「できること」の範囲で生活する術を身につけていきます。しかし老いるということ、病むということは新たな事態に対処する力が衰えるということです。報道される被災地のご高齢の方たちの姿に、胸が痛みます。このような出来事をキッカケに健康を害することは想像しやすいことですが、感染症など環境要因によるものだけでなく精神的な影響による大きな喪失感はさまざまな病気を引き起こします。しかし困ったときに人の手を借りる、困っている人に手を貸すことが自然に行われる社会では、心のケアがよりやさしくなると想像します。昨今老いることや病むことを忌むべきこととして、それらに目を背けるような気配が世の中にあるように思われていましたが、大変な苦労をされている被災地で大きな混乱もなく互いに助け合う様子を伝え聞くとこの国はまだまだ捨てたものではないと思い直すのです。この度は、東北地方を中心とした大地震災害に遭われた方々、ご遺族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。最後に、エイブラハム・リンカーンの言葉を送ります。「あなたが倒れてしまったことはもうどうでもいいのです。私はあなたが立ち直ることに関心があるのです。」
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C型肝炎をやっつけろ!

Text by はら内科クリニック 原 信彦
以前のC型肝炎の治療は、インターフェロンと内服薬の併用療法で、24~48週間インターフェロンの副作用[発熱・全身倦怠(けんたい)感・食欲不振・貧血など]を耐えて治療していました。しかしながら、現在とても良い薬が開発され、内服薬を服用するだけで12~24週でC型肝炎が治る時代になってきています。非常に副作用も少なく、その程度の軽いものばかりです。C型肝炎は遺伝子型で、1型・2型に分けられます。日本人のC型肝炎の70%は、1b型というインターフェロンの効きにくいウイルスでした。2014年7月にインターフェロンを使用しない内服治療薬①アスナプレビル・ダクラタスビルの併用療法が認可され、さらに2015年6月には、第2世代の②ソホスブビル・レジパスビルの併用療法、さらに2015年9月には③パリタプレビル・オムビタスビル・リトナビルの併用療法が認可されました。一方、遺伝子型2型に対しては、2015年3月に④ソホスブビル/リバビリン併用療法が認可されました。各々の国内臨床試験におけるSVR率(ウイルスの消失率)と薬剤の特徴を示します。①の薬剤は、投与期間は24週・治療終了時92%、24週後84・7%、ウイルスの変異に弱い②の薬剤は、投与期間は12週・治療終了時100%のウイルス消失率。高度腎機能障害者には使用できない。副作用も軽微で、最も高頻度の副作用は鼻咽頭炎の29%であり、他には頭痛が7%、全身倦怠が5%、皮膚掻痒(そうよう)が4%程度です。その為、現在の主流のお薬です。③の薬剤は、12週の投与期間、治療終了時91~98%の消失率。ウイルスの変異に弱い④の薬は2型ウイルスに対する唯一の内服治療薬です。投与期間は12週間。治療終了時のウイルス消失率95~98%。高度腎機能障害者には使用できない、といった特徴です。治療の対象も、以前はインターフェロンが効かなかった人など条件がありましたが、現在では非代償性肝硬変(進行した肝硬変の状態)を除くすべてのC型肝炎症例がこれらの抗ウイルス療法の治療対象となりました。いままだ治療に二の足を踏んでいる方は、一度肝臓専門医を受診してはいかがでしょうか?[出典]日本肝臓病学会C型肝炎治療ガイドライン(第5版)2016年5月より抜粋
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