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自己診断はせずに、専門医に相談しましょう!
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おたふくワクチンを受けましょうText by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
今年4月から始まったNHKの「連続テレビ小説半分、青い。」の主人公楡野鈴愛(にれのすずめ)は、おたふくかぜにかかったかはっきりしないまま、片方の耳が聞こえなくなり、病院でおたふくかぜによる難聴と診断されます。その後の主人公は、難聴であることをむしろ楽しんでいるような印象ですが、皆さんのお子さんがおたふくかぜで難聴になったらどうでしょう。予防できる手段があったのにと言われるかもしれません。おたふくかぜに伴う合併症をお母さま方に聞くと多くの方は男性の不妊と言われます。確かに、成人近くなっておたふくかぜにかかればそういう合併症もあるでしょう。しかし、本当に恐ろしいのは難聴になることです。鈴愛のように、おたふく風邪の症状がないままおたふくにかかっていたというのはおたふくかぜ全体の20%程度あると言われています。難聴になる頻度はおたふくかぜにかかった人の約1000人に1人と教科書的には書かれています。しかし、この十数年の間に出た論文を見てみますと、200ないし300人に1人という極めて高い頻度で合併するとの報告が多くみられます。この難聴は治ることはなく、ごくまれには両方が難聴になる場合があります。言葉を覚える前に両方の難聴になれば、子どもにとって大きな痛手になることは明らかです。難聴を発症するのはほとんどがおたふくかぜワクチンを打っていないお子さんです。残念ながら、現在でもおたふく難聴の治療法はありません。唯一防ぐのは、おたふくかぜワクチンを打つことしかありません。おたふくかぜワクチンの主な有害事象は無菌性髄膜炎です。ワクチンを打った後に熱が上がり、頭痛やおう吐がおこるというものです。一般的には後遺症はありません。おたふくかぜによっても同じような無菌性髄膜炎が起きますが、頻度は高く、ワクチンによるものよりは重症です。ワクチン接種は1歳の時と年長児、2回の接種が推奨されています。接種料金は各医療機関にお問い合わせください。
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なかなか治らない疣(いぼ)の治療Text by
疣{尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)}はヒト乳頭ウイルス(ヒトパピローマウイルス)による皮膚のできもので、このウイルスの付着した指でかいたり、タオルなどで拭いたりすることにより肌に広がっていきます。一般的治療としては液体窒素、ドライアイス、炭酸ガスレーザーなどで行われますが、なかなか治らない疣に困っている方には色素レーザー(Vbeam)による治療があります。この治療は疣本体にダメージを与えるのではなく、疣を養う血管にダメージを与えて疣が生育できなくする方法です。治療後の日常生活にも支障がなく、2~3回の治療で有効性を感じることができます。とくに足底や爪の周囲の盛り上がり、切り取らないと完治できないような難治性疣に有効です。3mm程度の疣であれば、一個につき所要時間は5秒程度です。この色素レーザー(Vbeam)による治療は保険治療ではありません。費用に関しては疣の状態で変わってきますので、医師に相談してください。
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C型肝炎の治療は新時代へText by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男
肝臓病の原因は数多くありますが、B型肝炎・C型肝炎に代表されるウイルス性の慢性肝炎は特に気を付けなければならない病気です。これらは主に輸血など血液を介して感染しますが、感染ルートが不明の場合も少なくありません。この病気の怖いところは、感染後長年症状のないまま肝硬変や肝臓がんになっていくことです。今から30年ほど前までは有効な治療法がなく、肝機能をできるだけ維持する治療を行うのが精一杯の時代が続きました。1980年代にウイルスの排除(追い出すこと)を目的とするインターフェロン治療が始まりました。しかしインターフェロンは長期間頻回の注射を必要とする上に副作用も多く、その上ウイルス排除の成功率も低かったため満足できる状況とは言えませんでした。B型肝炎については2000年頃よりウイルスの増殖を抑える内服治療が登場し現在も多く使われていますが、C型肝炎の方はインターフェロンを必要とする時代が長く続きました。しかし昨年その状況に風穴があくことになりました。C型肝炎に対して副作用も少なくウイルス排除の成功率が85%から100%という内服治療薬が登場したのです。インターフェロン時代の苦労を考えるとまさに夢のような数字といえます。C型肝炎ウイルスにはいくつかの型があり、発売当初は日本人に最も多い1型に対する薬でしたが、今年に入って2型に対する治療薬も登場し日本のC型肝炎のウイルス型をほぼ網羅できるようになりました。さらに治療期間も当初の6カ月間から3カ月間に短縮されつつあるなど、次々に新薬が登場しています。C型肝炎はまさに治る時代に入ったといえるでしょう。医療の進歩というよりメーカーの開発競争の成果としての側面も大きいわけですが、結果として多くの患者さんがその恩恵をうけ健康を取り戻せるようになります。治療には国や道の医療費助成を受けることができますので、消化器病・肝臓病の専門医によく相談しましょう。
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目をぶつけたらものが二重にText by 清水眼科クリニック 清水 信晶
顔面の骨の中で目が入るくぼみは眼窩(がんか)と言い、目の周りの骨は非常に薄い骨で出来ています。目を強くぶつけるとこの薄い骨が折れる事があります。特に下側の骨が弱くて折れやすいので、眼窩底(がんかてい)骨折といいます。テニスボールで言うと堅い硬式ボールよりも逆に柔らかい軟式テニスのボールの方が、顔面の骨に当たってからも変形して眼窩の中に入り込んでくるので、目に強い圧力がかかり眼窩底骨折を起こしやすいと云われています。眼窩底の骨折したところに目を動かす筋肉が引っかかるので上を見ようとした時に目が動かなくなり、ものが二重に見える複視(ふくし)が発症します。複視の程度が軽い場合は様子を見ることがありますが、程度の重い場合や子供の場合は手術が必要になることがあります。
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赤くなっても大丈夫:結膜下出血(けつまくかしゅっけつ)Text by 江口眼科病院 江口 秀一郎
「少しチクッとした後、鏡で見たら白目が真っ赤になっていましたが、見え方に変化はありませんでした」皆様こんな経験ありませんか?目やに等がなく「あかんべ」をしても下まぶたの裏側が充血していなければ、それは結膜下出血と言い、あまり心配いりません。結膜下出血が起こる原因は完全には解明されていませんが、結膜弛緩(しかん)症といって白目が加齢に伴って弛(ゆる)んできたり、内科で血液を固まり難くするお薬を使用していると出血を起こし易いと言われています。放置しても約1~2週間で出血は吸収され、重大な病気の前駆(ぜんく)症状であることは極めて稀(まれ)です。一つだけ注意が必要なのは白目の充血との区別です。充血とは血管の中の血液が滞(とどこお)って血管が太く腫れ上がった状態で、眼に炎症が起きている兆候です。この様な症状は眼科での精査が必要となります。
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