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コラムを読む

歯並び、噛み合せの治療時期について

乳歯は、胎生六週ころに歯の芽がおかあさんのおなかの中で、出来始め、子供が生まれてから六ヵ月目で下の前歯が生え始めます。永久歯は、第一大臼歯(だいきゅうし)が胎生三ヵ月ころ歯の芽が出来始め、六歳ころに歯肉をわって口の中に出てきます。そうしてこの歯が根を含めて完全に出来上がるのは、おおよそ十歳です。また、親知らずといわれる第三大臼歯を除いたすべての永久歯が生えそろうのは十三歳以降です。従って、永久歯のみを対象にする矯正歯科治療であれば、十三歳以降が望ましいと考えられます。しかし、反対咬合(こうごう)や、上顎前突(じょうがくぜんとつ)のうち、歯の向きだけでなく歯が生えて来る土台となる骨に、問題がある場合にはより早い時期から治療が開始されます。つまり、骨がまだ成長している時期より治療が始まり、可能であれば下顎(かがく)前突の場合には、下あごの骨が大きくならないように抑えたり、上顎前突の場合には、より大きくなるようにコントロールを試みます。骨のコントロールは成長している間は、可能であると考えられていますので、七歳ころ前歯が生えそろったころより始まります。しかし、その程度が著しく強い場合には、乳歯の時期から始めることもまれですがあります。一般的には以上のとおりですが、バラエティが多いことから、個々の歯列不正を十分把握し、すべての面を可能な限り考慮し、最もよい治療時期を決めることが必要です。また、歯並びの治療は、永久歯が生えそろってしまえば何歳でも治療は可能ですが、美しい笑顔が描かれているポスターには、必ずきれいな歯並びが写っておりますように、審美性も歯科矯正治療の目的の大きな部分を占めております。かつ、この治療は、普通は一生に一度しか受けませんので、治療時期については社会性も考慮にいれ、十分考える必要があります。歯科矯正治療を受けられるかどうかは、治療時期を含めて、患者さんが治療後によくなった状態を喜んでいただけるかどうかの価値観によると考えております。
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お薬の管理について

Text by 北美原クリニック 秋濱 寿賀子
お薬の管理はどのようにしていますか?長期にわたり通院や複数の医療機関に通院している方は、お薬の種類も多くなりがちです。通院がなかなかできないから、とたくさん処方してもらって、たくさんのお薬が残っていませんか?お薬の中には湿度が高い状態を苦手にしているものもあります。自宅での長期間の保管はお薬の性状を変える可能性もあります。一度残っているお薬を確認してみてください。また、医療機関を受診する際は「お薬手帳」を必ず持参してください。お薬の重複やよくない飲み合わせを未然に防止でき、より安全にお薬を処方することができます。この「お薬手帳」にはドラッグストア等で購入した一般用医薬品や健康食品なども、自分で記載しておくと受診時に、よくないお薬の組み合わせや食べ合わせが思いがけず見つかることがあります。「お薬手帳」は、いつも携帯してください。旅行先で病気になった時や災害時に避難した時、また救急外来を受診した時などに飲んでいるお薬を正確に伝えられます。また飲んでいるすべてのお薬を「1冊に」記録することが大切です。病院ごと薬局ごとで別々に「お薬手帳」をもらっている方は、一冊にまとめましょう。お薬の管理が難しく、飲み忘れや、飲んだことを忘れて2回服用してしまうことはありませんか。また、きちんと内服できていても、毎日の管理が大変と感じている方もいらっしゃるかもしれません。お薬の管理が自分で困難な場合は、薬剤師がご自宅に訪問してお薬の設置支援を行うことも可能ですし、介護サービスをうまく利用して服薬介助を受けることも可能です。また処方日数や剤型等の変更が可能なことがありますので、まずは主治医に相談してみてださい。
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痛くない中耳炎(ちゅうじえん)~滲出性(しんしゅつせい)中耳炎~

Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩
今回は滲出性中耳炎という「痛くない中耳炎」で滲出液という液体が貯まってしまう中耳炎についてお話します。滲出性中耳炎は小学校入学前のお子さんとお年寄りに多い病気です。
症状は軽い難聴や耳閉感(耳がつまった感じ)ですが痛みがないため気づきにくく放置されていることがよくあります。
主に風邪、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎などで鼻と耳の交通が悪くなって耳の換気が悪くなることで起こります。
鼻の調子が悪い状態が続いているお子さんは滲出性中耳炎になっている可能性があります。
鼻の病気に伴って起こることが多いので鼻の状態を的確に把握して鼻の治療をしっかり行うことがポイントです。
多くは薬で改善しますが改善しない場合は鼓膜切開や鼓膜換気チューブ留置を行うこともあります。心当たりのある方は耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めします。
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男性の性(26)

Text by 岡本ひ尿器科医院 岡本 知士
前回の続きです。ED治療薬として現在最も多く使用されているPDE5阻害薬は、いずれも服用すれば必ず勃起するという訳ではなく、性欲がある人が服用後、性的刺激を受けた場合に勃起する薬です。高度の動脈硬化や糖尿病、手術で神経が損傷した場合など無効な場合も有りますが、現在ではED治療薬の第一選択薬と言えます。元々、狭心症治療薬として開発されたPDE5阻害薬は、狭心症への効果はほとんど認められませんでしたが、偶然、被治験者に勃起機能改善効果があることが判明したためED治療薬として製品化されたものです。バイアグラが一番最初に発売されたため最も有名ですが、空腹時だと服用後1時間程度で効果が現われるものが食後だと2時間以上かかることもあり、この点が改善されて発売されたのがレビトラです。ただ、レビトラも高脂肪食の後ではやはり吸収が遅れることと、バイアグラ・レビトラともに作用時間が5時間程度と短く、性交可能時間にやや制限がある薬でした。医師は処方する時、性交のパートナーにこの種の薬剤を服用していることを告げるように指導していますので、パートナーと相談して性交時間を決めれば問題はないのですが、そう理屈どおりに行かない性交の場合も男女間には有るので、時と人と場合によっては使いにくい薬でした。そこで、もっと長い作用時間の薬を、ということで開発されたのがシアリスです。次回はシアリスとこれらの薬の使用時の注意点をお話します。
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眼科医は何を診るか

Text by 江口眼科病院 栗山 卓也
眼科へ受診すると必ず、台に顎を乗せ、光を浴び目を診察を受けます。その診察中に眼科医が何を診ているかについてお話しします。目は前眼部と後眼部に大きく分かれます。簡単にいうと目の表面と奥です。前眼部の診察は眼瞼(まぶた)、結膜(白目)、角膜(黒目)、虹彩(黒目の中にある茶目)を診ていきます。「目が痛い」「目やにが出る」「充血する」「かゆい」「ゴロゴロ」などの原因はこの前眼部にあることがほとんどです。次に後眼部の診察では、水晶体、硝子体、網膜、視神経を診ていきます。それぞれ説明すると水晶体は年齢を重ねることでご存知の白内障を引き起こす部位です。また硝子体は目の中のゼリーのようなものです。そして網膜はカメラでいうフィルムにあたり物を見る部位で、最後に視神経は網膜で見た映像を脳に伝えます。「見えにくい」「かすむ」「視野が欠ける」「何かが飛んで見える」などの症状はこの後眼部に原因があることも多いです。前眼部は遮るものがないのでいつでも診察が可能ですが、後眼部に関してはそうはいきません。虹彩という茶目が遮り、後眼部は通常だと一部しか観察できません。そのため後眼部の詳細な観察が必要と判断した場合は、茶目を一時的に開かせる目薬をし、後眼部の観察を詳しく行います。ここで注意すべきことは、茶目が開いた状態だと目に入ってくる光の量が増し、元に戻るまでまぶしさを感じます。おおよそ5時間ほどで茶目は元通りに戻りますが、その間は少し見えにくくなるので車を運転することは危険です。後眼部の症状がある方は車以外で受診するか、時間を空けて帰宅することをお勧めします。今回は診察台での話をしましたが、眼科では他にも素晴らしい最新の検査機器も多々あるので、それらと共に皆さまの目をわれわれの目で診ていきます。
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