■ご訪問者数:29791279
在宅クリニック函館日吉  カワムラ歯科クリニック  たからまち総合診療クリニック 

コラムを読む

眼底検査と散瞳

Text by 江口眼科病院 佐々木 功
眼底(がんてい)は眼球の内部、それも表面からみて最も奥まったエリアを指す用語です。眼球は文字通りボールのような形状をしており、表面から2.5mmほど入ったところには瞳孔という名の円形の窓があります。外界の光はこの窓から奥の部屋に進入します。窓の奥の部屋はカメラの暗箱と類似していますが、眼球においては空洞ではなく光を極めて通しやすい組織(その名は硝子体(しょうしたい))で満たされています。そして、この部屋の内側にはカメラのフィルムに相当する網膜が壁紙の如く貼りついており、入ってきた光はここで電気信号に変換されて脳へ伝送されます。カメラのフィルムが暗箱の壁の中央にのみ平面状に配置されているのに対し、眼球の網膜は部屋の中央のみならず端まで眼球の曲面に沿って連続しており、視野や収差などの面で優れた光学的特性に貢献しています。さて、網膜やその土台として重要な網膜色素上皮層には種々の病変が生じますが、それらを検出・評価するための手段のひとつが眼底検査です。眼底検査では直径2.5cmほどの眼球の内部を直径数mmの窓(瞳孔)から覗き込みますが、詳細に観察する上ではやはり覗き窓が大きい方が有利です。しかし、眼球には光が入ると自動的に虹彩が絞られ瞳孔が小さくなる性質があります(瞳孔が縮小するので縮瞳(しゅくどう))。これにより観察用の光でも縮瞳が生じ、内部の隅々までの詳細な観察に支障をきたすことがあります。このジレンマの打開策こそが瞳孔を点眼薬で強制的に拡げる方法(瞳孔が散大するので散瞳(さんどう))であり、状況や疾患によっては必要性が高くなります。このように散瞳は眼科において重要な意味をもちますが、あいにく作用持続時間の短い散瞳薬が存在しないため、散瞳に伴う眩しさやぼやけが数時間続き自動車の運転などに支障をきたしてしまうことにご留意ください。
続きを読む

再生医療とリハビリテーション

Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
京都大学山中教授のノーベル賞受賞以来、iPS細胞による再生医療に対する期待が高まっています。一部の病気で臨床試験が間もなく開始されるという報道もあり、いよいよ現実味が出て来ました。こうした状況を受けて、患者さんの中には「もうすぐ再生医療が実用化されて、自分の脳卒中後遺症は細胞を移植すれば治る。だから、リハビリなんか止める」という人が出て来ました。果たして、iPS細胞から作った神経細胞(正しくは神経幹細胞)を移植すれば、脳の病気は何でも治るのでしょうか?リハビリは不要になるのでしょうか?答えは「ノー」です。脳は、よくコンピューターに例えられます。脳卒中で脳が大きく壊れた時、これに再生医療技術を用いるのは、いわば、パソコンを「リカバリー」して、買ってきた時の状態に戻すことに似ています。実際には、買ってきたパソコンは色々なプログラムが入って、初めて使えるようになります。例えば、脳梗塞で脳の一部が障害された状況を思い浮かべます。病気の範囲が小さくて、パソコンでいえば「回路の一部が切れた」程度ならば、細胞移植だけで回復する可能性は大きいでしょう。しかし、病気に侵された範囲が広い場合、事は簡単ではありません。神経回路が回復しても、それまでの人生で身に付けたこと(プログラム)は、もう一度脳に覚えさせなければなりません。別の例えで言えば、体が自動車で、脳がドライバーだとします。ドライバーが病気になったなら、ドライバーを交代させれば良いはずですが、交代ドライバーとして移植された細胞は、まだ運転の仕方を知らない子供のようなものです。手足は自在に動かせますが、運転操作は練習で身につけなければなりません。この練習こそ、リハビリテーションです。残念ながら、再生医療が実現しても、何の努力もなしに元通りになるということは期待しない方がいいでしょう。むしろ、リハビリは益々重要になってくると思われます。
続きを読む

最近の目の周囲やほうれい線のしわの治療

しわの治療にはRFによる高周波治療や、レーザーピーリングがよく行われています。とくにRFによる高周波治療は、痛みも少なく施術後の赤みも少ないため、化粧ももちろん可能で日常生活に支障はありません。レーザーピーリングはシワのほかに皮膚の肌理(きめ)、にきび跡、毛穴の気になる方に有効な治療方法ですが、痛みがあるのが問題です。RFの治療を行いながら、従来から行われているヒアルロン酸注入や、ボトックス注射による治療方法を行います。また、部分的に表情筋を引き締める薬用の化粧品を使用します。治療回数は治療方法によって異なりますので、専門医より十分に説明をうけて頂きます。シワの治療においても、予防は大切です。治療後も紫外線予防と老化予防のスキンケア、ビタミンCを中心にサプリメントを摂取することを心掛けてください。
続きを読む

足が痛くなる内科の病気

歩いているうちに足が冷たくなってくる、もっとひどい時は、ふくらはぎが痛くなり、びっこを引く病気があります。血管の動脈硬化により、足先まで血が巡らなくなる病気で、閉塞性動脈硬化症というのが、正式な病名です。
軽症の間は、足の冷感やしびれ感程度の時期もあります。
段々足の皮膚の色が蒼白になり、歩行時に足の筋肉痛を生じますが、休むと改善するので、我慢してしまう人が多いです。
さらに、重症になると安静時にも痛くなり、つま先が黒く炭のようになり、壊疽や潰瘍ができます。高齢、高血圧、糖尿病、喫煙など動脈硬化の進みやすい状態があると、動脈の内側に、主に脂肪などが張り付き、動脈の中が狭くなります。
狭い血管を通って、血液は足に流れにくくなりますが、狭い場所では、血が固まるような物質が出てきて、ますます、血管が詰まりやすくなったり、炎症が起こって、血管が狭くなったりと悪循環に陥ります。
足の血管でもこのような状態ですから、閉塞性動脈硬化症の人では、頭や心臓の血管にも同様の硬化症があり、脳梗塞や心筋梗塞を生じることが5~6倍増えるのです。検査としては、両腕と両足の血圧を同時に測って比較する方法で十分発見可能です。
簡便に手足の4箇所で同時血圧を測る装置がありますので、5分もあれば結果が出ます。
この検査で異常が見られたら、循環器の詳しい検査を行います。
必ず、歩行距離で重症度を判定しますので、運動負荷試験などを行います。
「歩いたときに足が痛くないこと」は、第1の治療目標です。
運動療法薬物療法風船を使ったカテーテル血管形成術やバイパス手術の3つの治療方法があります。重症度によくあった治療を選ぶことが大事です。さらに、心筋梗塞・脳梗塞の予防や、病変の再発を予防することも治療目標になります。実際、足の痛みを訴えて受診した人では、心臓や首の動脈が細くて梗塞を起こしそうな所を発見されることが多いのです。
続きを読む

アレルギー性結膜炎の原因(アレルゲン)を調べてみませんか?

Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子
アレルギーは、通年性と季節性のものがあります。通常、通年性アレルギーはハウスダストなど年間を通じて空気中にある物質により起こり、鼻炎症状が強く、目の症状は軽いことが多いです。一方、季節性のアレルギーは一定の時期に出現する花粉などが原因で起こるアレルギーであり、皮膚のかゆみ・鼻水・くしゃみ・涙目・目の充血など、目にも症状が強く出ることがあります。季節性アレルギーはいわゆる花粉症ですが、地方によって植物の種類や、花粉の飛ぶ時期が違います。北海道地方ではスギ花粉の飛散がきわめて少なく、シラカンバやテンサイが花粉症の原因物質(アレルゲン)として見られます。しかし、ここ道南地方は唯一スギ花粉の飛散が見られる土地で、すでにスギ花粉の飛散が始まっています。花粉症のアレルゲンとして4〜6月はスギ・シラカンバ・ハンノキ・ヒノキ・イネ、7〜9月はイネ・ヨモギ・ブタクサ・テンサイなどの花粉の飛散が多いとされています。しかし、温暖化により今までは東北地方の花粉アレルゲンだったアカマツ・りんごなどが道南地方では4〜6月に飛散するようになってきています。また、口腔アレルギー症候群といって、(左下の)花粉症がある方が、(右下の)果物、野菜などを食べた時に、花粉症と同じ症状になるのに加え、口腔内にピリピリ感が発症することがあります。口に入った途端にのどの腫れや痒みで気づくのですが、蕁麻疹や喘息など重症化しやすいので注意が必要です。よって、重症化を回避するためにもアレルギー性結膜炎になったことのある方は、1度自分のアレルギーの原因をちゃんと血液検査で調べておくことをおすすめいたします。シラカンバ→りんご・もも・さくらんぼイネ科→トマト・メロン・スイカ・オレンジよもぎ・ブタクサ→メロン・スイカ・りんご・セロリ
続きを読む

はこだて医療情報に登録されている詳細ページリスト(50音別)

あ
医科 歯科  
か
医科 歯科  
さ
医科 歯科  
た
医科
な
医科 歯科  
は
医科 歯科  
ま
医科 歯科  
や
医科