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冬になると肌がカサカサに乾燥します。良い対処法はありますか?

Text by やなせ皮フ科クリニック 梁瀬 義範
強い垢こすりや長湯も皮膚の機能低下に影響。スキンケアにはバランスの良い食生活が何より重要全身を覆う皮膚は、外敵から身を守る防御機構の最前線に位置し、新陳代謝を活発に繰り返しています。皮膚がカサカサに乾燥すると、その機能は低下してしまいます。皮膚の潤いを決める要素には、皮脂、角質細胞間脂質、天然保湿因子の3つがあります。皮膚は角質で覆われ、一つひとつの角質細胞はレンガを積み上げたような構造をしています。毛穴から分泌される皮脂が角質表面を包み込んでおり、角質細胞の間にはセラミドという物質を中心として脂質が充満しています。また、角質細胞の中にはアミノ酸を中心に天然保湿因子が存在しています。これらの働きによって皮膚の潤いが保たれているのです。お風呂で行うことが多い「垢こすり」は、かつての1カ月に数回しか入らないような入浴習慣だと、実際に垢が皮膚の表面にたまり、強くこすることに意味があったでしょうが、ほぼ毎日入る現在の入浴習慣では、こするという行為は、皮脂を洗い流し、いたずらに皮膚をそぎ落とす行為でしかないのです。このことにより、皮膚のバリア機能は著しく阻害されます。また、長湯を続け、皮膚がお湯と接触し続けると、潤いを決定する要素の一つ、天然保湿因子が流れ出てしまいます。お風呂に入ってきれいにしているつもりの行為が、実は外からの刺激が侵入しやすいような状態にしてしまっているのです。皮膚の健康を保つうえでは食事も重要です。皮膚は網目状に張り巡らされたコラーゲンの線維によってその弾力が保たれています。コラーゲンの主な原料はプロリン、アルギニン、システインなどのアミノ酸です。コラーゲンを合成するには良質なタンパク質とビタミンCが不可欠です。またアミノ酸のひとつであるタウリンも肝臓の機能を高め、皮膚に有害な物質を除去するのに有効な成分とされており、それを多く含む魚介類の摂取がお勧めです。またビタミンCはメラニン色素の変化を防いだり、コラーゲンの形成と維持を調節したりする効果を持ち、鉄分の吸収を助ける働きもあります。通常の食事をしていればビタミンCが不足することはまずありませんが、偏食している場合や抗生物質を服用している場合、腸内細菌が変化しビタミンCの合成が低下する場合があります。ビタミンCが低下・欠乏すると皮膚の内出血や粘膜からの出血が起こることがあります。このほかにもビタミンAやEは抗酸化ビタミンと呼ばれ、保湿成分の生成に関与し、皮膚の老化を防ぐ働きがあります。亜鉛やセレンといったミネラルも皮膚の増殖や機能の維持に必要不可欠な栄養成分です。細胞を正常に働かせるには、必須アミノ酸を含むタンパク質を十分摂取しビタミンやミネラルも摂る必要があります。バランスの良い食事を心がけること、これが皮膚にとって一番です。
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内視鏡による胃がん検診

Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男
日本では年間4万8千人が胃がんで死亡しており、悪性腫瘍による死亡率の臓器別で第2位を占めています。全てのがんに共通ですが、医療がこれほど進歩した現在においても、がんで命を落とさないためには早期発見・早期治療が最も重要です。日本では昭和57年度から胃バリウム検診が広く行われてきましたが、ここにきて変革のきざしが見えてきました。昨年9月に厚生労働省の「がん検診のあり方に関する検討会」が「従来の胃バリウム検査に加え、胃内視鏡検査(胃カメラ)による胃がん検診を新たに推奨する」との報告書を出しました。バリウム検査に比べて内視鏡検査の方がより早期のがんを発見しやすいことは臨床現場の消化器科医なら昔から肌で感じていたことですが、内視鏡検査による胃がんの死亡率減少効果を証明した最近の研究結果を根拠の一つとして今回の提言となりました。今後これを基に検診のガイドラインが改正され、それに従って各市区町村が検診方法を見直していくことになります。もともとバリウム検査には放射線被ばくの問題もあるため、今後は内視鏡検診への移行を目指す自治体が増えるものと予想されます。ただし内視鏡検査は費用の問題、検査を実施する医師の確保、検査に伴う合併症に対応できる体制作り、など検診を適切に実施するための課題を解決する必要があるため、早い自治体でも来年度からの実施となりそうです。当面は胃バリウム検査もこれまで通り行われるため、胃内視鏡検査と両方の実施体制が整う自治体では、受診者がどちらかを選べるようになるかもしれません。がん検診をお勧めすると「症状がないから」とか「自分は大丈夫」と言って検診に消極的な方を時々お見かけしますが、がんは症状が出るころにはある程度進行していることが多いのです。今後検診方法が変わっても、日頃からの生活習慣の管理と適切ながん検診の受診が大切であることに変わりはありません。
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粉瘤

顔面、頚部、肩、背中などに日常よくできるできものとして粉瘤という皮膚の病気があります。触ると少し弾力性のある皮膚の下のしこりで、大きさは直径0.5~5cm様々です。強く押すとかゆ状の臭い内容物が出てきます。顔面の場合、気になるしこりで触っていると炎症が起き化膿して発赤、熱感、痛みを生じます。原因は毛穴がふさがって皮脂腺が袋状に膨らみ皮脂や角質などが詰まったためですが、それが臭いにおいを放ちます。治療は抗菌剤、消炎鎮痛剤では完治出来ませんので、しこりが炎症を起こす前に外科的に皮膚の下のしこりを袋ごときれいに取り除きます。傷跡も目立ちません。炎症が起こって赤くはれ上がっていう時には、まず、腫れあがったブヨブヨした中心部をメスで切って排膿させ、痛みを治め、抗菌剤、消炎鎮痛剤を内服していただき、炎症が落ち着き小さく限局したしこりの部分を切り取ります。炎症が起こってからの治療は時間がかかり傷跡も目立つことが多く、また、治療を中途半端で中止すると、再発したときにより大きなしこりが出現することがありますので、専門医の指示に従ってください。特に顔面などでは炎症がないしこりの状態で治療を受けましょう。治療期間は炎症のない粉瘤を摘出する場合は1週間程度ですが、炎症が起こってからでは2週間以上かかります。治療は健康保険にて行います。詳細は形成外科の専門医にご相談下さい。
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ゴールデンウイークで やっちゃった人へ

Text by はら内科クリニック 原 信彦
春の健康診断の時期ですね。お花見・ジンギスカン・ゴールデンウイークの旅行!大丈夫でしたか?体重は増えませんでしたか?どきっとしたそんなあなた!生活習慣セルフチェックをしてみませんか?以下の8項目で自分の生活に合うものがあったらチェックしてみましょう。①あまり食べていないつもりなのに太ってしまう。②料理は大皿に盛りつける。③1日1食もしくは2食になることが多い。④夕食を食べ終えてから寝るまでの時間は2時間以内である。⑤暇があると何かを食べている。⑥果物やお菓子がいつもそばにある。⑦お酒を毎日飲む⑧お酒を飲み過ぎてしまうことが多い。何個当てはまりましたか?①②にチェックの入った方は、食事の量・バランスに問題があります。食事量の適量が分かるランチョンマット法がお勧めです。ランチョンマットに、主食1、主菜1、副菜2、果物/乳製品1で茶碗やお皿を並べて食べてみましょう。この時に主菜・副菜で油の量や栄養配分、今食べているのは糖質なのか?タンパク質なのか?油脂なのか?を考えます。例えば、ごはん1膳、副菜に肉じゃがとコーンサラダ。これって、ごはんが糖分、肉じゃがのジャガイモもコーンサラダのコーンも糖分です。結局、糖分しか摂っていないことになりますね!このように食材を考えるきっかけになります。③④にチェックが入った方は、食事時間に問題があります。食事の間隔が8時間以上空くと基礎代謝が低下します。ご飯を食べると少し汗をかきますね。これは、体から熱が出る反応です。(カロリーを消費する反応)朝の時間に多く、夕方には反応が少なくなります。ですから、朝はちゃんと食べて、夕食を少なめにすべきですね。⑤⑥にチェックの入った方は、間食習慣に問題があります。空腹感に対して肯定的な考えを持つ・衝動を何かに置き換える・何かにそらす、といった心理的なアプローチが必要です。⑦⑧にチェックの入った方は、言わずもがな、お酒との付き合いを考えましょう。休肝日をつくるか、毎日飲むなら適量(日本酒1合、ビール中ビン1本、焼酎0・6合)を守りましょう。さあ、これからがんばりましょう!
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色覚異常について

Text by くどう眼科クリニック 工藤 勝利
先天色覚異常の割合は男子で約20人に1人、女子では約500人に1人といわれております。日本眼科医会の平成24年の調査によると、色覚異常の中高生の2人に1人が異常に気がつかないまま進学や就職時期を迎え、6人に1人がなんらかのトラブルを経験していました。小学校では、平成15年度から色覚検査が全員にではなく、希望者にのみ行われるようになっているためです。色覚異常があるからといって、決して白黒や灰色の世界を見ているのではありません。いくつか区別しにくい色の組合せ(たとえば赤と緑)があるというだけですから、通常は運転免許も問題なく持てるし、日常生活でもほとんど困ることはありません。5月に入り、学校健診が行われる時期になりました。色覚異常の場合は、それを自覚することで色の間違いを減らすことができ、また、トラブルを防ぐことが可能になりますので、学校健診では検査を受けることをおすすめします。
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