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コラムを読む

心配ないです 結膜下出血

Text by 江口眼科病院 江口 秀一郎
少しチクッとした後で、鏡を見たら白目が真っ赤になっていてびっくりしたことはありませんか?これは結膜下出血といって、結膜(白目)の血管が破綻(たん)することにより結膜下に出血が拡がってしまう疾患です。出血は眼の表面だけであり眼内の出血、例えば、眼底出血とは異なり視力に影響を及ぼすことはありません。ほとんどの場合、1~2週間で出血は自然に吸収されます。多くの方がビックリされて眼科を救急受診されますが、心配しなくて大丈夫です。しかし、結膜弛緩(しかん)症といって白目が弛(ゆる)んでまぶたの縁(ふち)に乗り上げてしまう様な症状があると、出血を頻繁に繰り返すため、手術加療を行います。また、目やにが出たり、下まぶたの裏側まで赤く充血している場合は、結膜炎や他の病気を伴っている場合もあり、眼科受診と治療が必要です。
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赤あざ

赤あざ(単純血管腫、イチゴ状血管腫、毛細血管拡張症)の治療にはVビームという色素レーザーを使用します。このレーザーは冷却システムがあり肌を守りながら治療するのでレーザー照射時の痛みは輪ゴムで弾かれた程度です。赤あざへのVビーム治療には保険が適用されます。単純血管腫は赤あざの一種で肌の表面の毛細血管が広がった病気です。子供のころから現れ、大人になっても小さくなりません。イチゴ状血管腫は生まれた時はないのですが、生後1カ月ぐらいから出てきて肌が赤く盛り上がりイチゴのように見える血管の病気で7歳頃までに75%の人で小さくなってくるといわれています。ただ、色は薄くなりますが、肌質の問題から最近では早いうちからのレーザー治療を開始することをお勧めします。毛細血管拡張症は赤ら顔ともいわれ肌の表面に細い血管が拡がっている症状でいろいろな原因があります。Vビームレーザー治療は1回の治療で終了するのではなく期間をあけて治療を繰り返すことで目立たなくなってきます。
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本当にただの脂肪肝ですか?

Text by はら内科クリニック 原 信彦
GWはいかがお過ごしでしたか?まさか体重が増えたりしていませんよね?そろそろ健康診断の検査等が行われると思いますが、脂肪肝と書かれそのままにしていませんか?たかが脂肪肝でも進行する脂肪肝があります。まずは、脂肪肝でお酒を飲む方は、飲み方を変えましょう。健康飲酒量は、缶ビールは500mℓ、日本酒・ワインは1合、焼酎は25度なら0・6合、ウイスキーはダブル60mℓが適量と言われています。少なく感じるかもしれませんが、これに近づける努力は必要ですし、場合によっては、休肝日を週に1~2日設ける必要もあります。お酒を飲まない・ただ少し太っているだけという脂肪肝の多くは、単純性脂肪肝と言って進行しないものが多いのですが、中には非アルコール性脂肪肝炎(NASH)と呼ばれ、痛くもかゆくもなく、徐々に、肝硬変・肝臓がんと知らないうちに進行する肝炎も隠れていますので気を付けなければいけません。日本での検診受診者を100とすると脂肪肝が35%そのうちNASHは2%程度といわれています(※1)。病態については、生活習慣病が基本にあり、内臓脂肪の蓄積から肝臓の細胞にも脂肪沈着が起こり、脂肪肝となり、そこに鉄の代謝障害・酸化ストレス・脂質過酸化等の要素が加わり悪循環を形成し、NASHという進行性の肝障害がおこると考えられています。頻度は多くありませんが、症状がなく気が付くと進行しており確立した治療法がいまだにありません。まずは、減量が一番効果的です。肥満大国アメリカのガイドラインでは単純性脂肪肝は3~5%の減量・NASHの時は、10%の減量を目標にします。薬物ではEPA製剤(青魚の油)・ビタミンE(抗酸化治療薬)・インスリン抵抗性改善薬等の治療報告はあるもののいまだ内服治療のみでは十分な治療効果はなく、減量を行ったうえで内服治療を行うと効果が表れやすいようです。まずは、節酒・減量・そして検診結果を放置せず、再検査・定期検査を忘れずに!(※1日本消化器病学会誌472012年)
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腸内細菌のお話

ヒトの腸の中には、100兆個の細菌が生きています。重さでいうと1㎏あります。いろいろな菌がいるのですが、野原によって生えている草花が違うように、ヒトによって腸内の細菌は種類が違います。「どんな菌が多いか」で、くさむらの特徴が決まるため、腸内細菌叢(ソウ=くさむら)と呼びます。便の中には、多くの種類の菌がいますが、乳酸菌、大腸菌、ビフィズス菌は、腸にいる有名な菌です。腸内細菌は、人間に寄生しているだけではなく、人体が作れない必須アミノ酸(タンパク質のもと)やビタミンを作って、栄養を与えてくれています。また、糖尿病・メタボリックシンドロームにおいても、腸内細菌が重要な役割を果たしていることがわかってきました。炎症やがんの発症に関係している菌もいます。狭心症の人では、バクテロイデス菌が減っているという報告があります。この菌は、肥満や認知症の人で減少しているとも言われています。病気を良くするタイプの菌を植え付けたり、善玉菌が産生する良い物質を薬のように作ったりすることは、将来、可能になるかもしれません。それまで、今できる体に良いことは、善玉菌を増やすように努力することです。腸内細菌叢の2割が善玉菌、1割が悪玉菌、7割が日和見(ひよりみ)菌と言われています。日和見菌が悪玉になったりして、善悪のバランスが変化します。なるべく善玉菌が多くなるように増やしたいものです。善玉菌を増やす食品は、食物繊維、植物性タンパク質、野菜果物、母乳などです。赤ちゃんが3歳になるまでの間に、母乳、兄弟の有無、住んでいる地域などの影響を受けながら、安定した腸内細菌叢のタイプが出来上がります。そうした中で、できるだけ、日和見菌を善玉に変身させたいので、納豆や根菜などを食べるとよいようです。反対に、悪玉菌を増やすのは、高脂肪食、動物性タンパク質、糖分、塩分、ストレスなどです。参考にしていただけると幸いです。
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膵臓がんと糖尿病の関係

Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男
先日、元プロ野球監督の星野仙一さんが膵臓(すいぞう)がんで亡くなったと報道がありました。膵臓がんは日本人のがんの死亡原因として臓器別で男性は第5位、女性は第3位となっており、年々増加傾向にあります。また解剖学的にがんが周囲に広がりやすい特徴があり、早期発見や治療が難しい手ごわい腫瘍です。ところで、膵臓がんと糖尿病の関係についてご存じでしょうか。まず、糖尿病にかかっていると、いろいろな臓器にがんの発生が多くなります。国内外で発表された研究によると、糖尿病の方はがんになるリスクが20%ほど高いことが報告されており、日本人では特に大腸がん、肝臓がん、膵臓がんのリスクが高いとされています。そのうち膵臓がんについては健常者に比べて1・8倍なりやすいと報告されています。その原因ははっきりとは分かっていませんが、糖尿病の多くを占める2型糖尿病の方はインスリンが効きにくくなっている状態のために逆に血液中のインスリン濃度が高くなっており、血液中の過剰なインスリンががん発生に関与する可能性があると考えられています。その反対に、膵臓がんから糖尿病を新しく発症した、あるいはそれ以前からあった糖尿病が悪化したと考えられる場合もあります。膵臓がんと診断された時点で、その前2年以内に糖尿病を新しく発症した方が約半数と高率に認められます。また、高齢で糖尿病を新しく発症した患者さんは、その後3年以内に1%の方が膵臓がんになったという報告があります。これらは、膵臓がんが糖尿病の発症や経過に影響を与えたと考えられます。そのため、高齢者で新たに糖尿病を発症した場合や、糖尿病の治療中に急激な血糖コントロールの悪化が見られた場合には、積極的に膵臓の検査を受ける必要があります。このように、膵臓がんと糖尿病は深い関係にあるので注意が必要です。
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