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無料送迎バスや食事サービスなど快適で効率のよい医療サービスを提供Text by 三木内科泌尿器科クリニック
JR大中山駅から徒歩約10分、函館新道大川インターにほど近い三木内科泌尿器科クリニックは開設11周年を迎えた。七飯町では初めてとなる人工透析治療施設であり、開設当初からドア・ツー・ドアの無料送迎を実施しており、北斗市や森町、函館市内からも通っている患者は多い。現在、送迎バス10台を有し、身体的、家庭的事情などで通院が困難な患者などが利用している。透析ベッドも70床有し、210人までの外来透析患者に対応している。道南で最も多くの透析患者の治療を実施しており、多くの透析治療経験を有する優秀な医療スタッフを数多く抱える道南随一の透析施設である。院内はバリアフリー対応であり、車いす対応トイレやストレッチャー対応エレベーターなどを設置。人工透析室は大きな窓を施すなど明るい環境となっており、各ベッドには液晶テレビを設置するなど、快適で安心して治療が受けられる院内環境を整えている。三木敬也院長並びに渡邊伸一郎副院長は日本泌尿器学会と日本透析医学会に所属し、泌尿器科、腎臓内科の専門性を生かした診療のほか、高血圧や糖尿病などの生活習慣病をはじめとする一般内科の診療も実施している。「透析治療では最新鋭の機械を使用し、患者さん一人ひとりに合わせた治療を実施しています。特にブラッドアクセス(内シャント)の評価をきちんと行うことにより、透析効率を良好に保つことに努めています。また合併症の予防と早期発見、治療に全力を注いでおります」と、三木院長は話す。シャント不全に対しては外来でのPTA(血管内に風船付きカテーテルを入れて行う血管拡張術)やシャント再建を積極的に行っている。PTAの手術は年間70~100例実施し、良好な治療成績を得ている。膀胱鏡や超音波診断装置(腹部エコー・甲状腺エコー・心エコー・血管エコー)、ホルター心電図など各種検査機器を整えている。腎機能低下を防ぐ目的から管理栄養士による食事指導を実施しているほか、透析患者には食事サービスも行っている。09年12月からは柔道整復師による整体マッサージを始めるなど、より快適な医療サービスを提供している。また、09年の新型インフルエンザの流行を教訓として、透析患者の感染を最大限減らすために、一般外来と透析患者の玄関を完全に分離し、さらに発熱患者専用の玄関と診察室を開設し、院内感染予防の徹底に努めている。「今後も日常生活にさまざまな制約を伴う透析患者さまに、より質が高く、快適で効率のよい医療が提供できるよう努めてまいります」と三木院長は話す。
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網膜剥離(もうまくはくり)Text by くどう眼科クリニック 工藤 勝利
急いで治療しなければならない目の病気の中に、網膜剥離があります。網膜とは、神経線維があつまって膜状になった組織で、眼球の内壁に壁紙のようにはられており、目に入ってきた光の情報を脳に伝える大切な役割を担っています。この網膜が、内壁からはがれるのが網膜剥離です。網膜は眼球の内壁から栄養を受け取っているため、はがれた状態では栄養が途絶え正常に機能できなくなります。その期間が長くなると最終的に、治療しても光を感じることができなくなってしまいます。はがれた網膜は自然に元の位置に戻ることはありません。そのため、神経線維がダメになる前に手術で眼球の内壁にくっつける必要があるのです。網膜がはがれる原因は何でしょうか?はがれる前にまず、網膜にきれつ(裂孔)ができ、その裂孔が網膜剥離に進行します。進行するスピードは目の条件によりさまざまです。網膜剥離に進行する前の裂孔の段階では網膜光凝固術といって、裂孔の周囲にレーザー光線を照射することで網膜と眼球内壁との接着を強化して網膜剥離に進行するのを食い止める治療が行われます。この治療は、入院の必要がなく外来通院でできるため、できれば網膜剥離に進行する前にぜひ行いたい治療です。それでは、網膜裂孔にはどのような自覚症状があるのでしょうか?裂孔が形成される際、網膜がひっぱられることが刺激になり、光がみえることがあります。また、網膜が切れる際少量の出血があると、この出血が細かな点や蚊のような虫、ススのように見えることがあります。出血量が多いと視界の中に墨汁がたれたようにみえることもあります。いったん網膜剥離を引き起こすと、入院手術が必要ですし、手術が成功したとしてもはがれた網膜は多少なりともダメージを受けますから、網膜裂孔の段階で治療できるよう、見え方に変化が見られたときには放置せず、できるだけ早く診察を受けることをお勧めします。
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男性の性(23)Text by 岡本ひ尿器科医院 岡本 知士
前回はマリー・アントワネットとルイ16世の悲劇の一因・遠因は、ルイ16世の包茎にあったのではないか?という話で終わりました。包茎には真性包茎と仮性包茎がありますが、包皮を陰茎根部側に引っ張っても、包皮が翻転せず亀頭が露出しないものを真性包茎といいます。通常、男児は生下時ほとんど全て包茎ですが、3歳までに90%が亀頭の露出が可能になり、残りの10%が真性包茎といえます。4~5歳までに亀頭が露出しない場合は、副腎皮質ホルモンクリームを狭くなっている包皮に1日3~4回、6週間塗布することで約70~80%は亀頭の露出が可能になると報告されています。仮性包茎は包皮が過剰で、非勃起時には亀頭の一部または全部が包皮に覆われていますが、勃起時や包皮を翻転すれば亀頭が露出するものをいいます。米国製アダルトビデオではポルノ男優が皆、非勃起時でも亀頭が露出しており、日本の男優と比較して『ああ、米国人には包茎は少ないんだなあ』と、若い時に誤った人種的劣等感を持った人も多いかもしれませんが、実は米国では包茎手術は常に国内最多の外科手術であり、2005年の統計でも男児の61%が新生児期に包茎手術をしています。その是非についても長い間多くの議論があり、米国小児科学会は新生児期の包茎手術を推奨しているわけではありませんが、その手術件数は増加傾向にあります(キャンベル&ウォルシュ泌尿器科学第9版3747頁)。新生児期の包茎手術の利点としては、幼少児における尿路感染の危険を軽減できる、陰茎癌の頻度が低下する、思春期以降の性行為感染症の予防に役立つ、早漏の防止に効果がある、といわれていますが、逆に衛生状況が非常に良好な北欧諸国(おそらく日本も)では幼少児の尿路感染や陰茎癌が極めて少なく包茎とは無関係という意見もあります。早漏についても、包皮小体(いわゆるカリの部分)にある性感帯を切除してしまうことにより、むしろEDが増加するという意見もあります。(続く)
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鼻の調子が悪く、いつまでも治りません。単なる風邪ではないのでしょうか?Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩
症状が2週間も続くならアレルギー性鼻炎の可能性も。子どもの場合には続発する中耳炎も心配。早期受診が大切冬といえば風邪の季節ですが、その中で一見風邪の症状だと思っていたものが、実はアレルギー性鼻炎による症状の悪化である場合が意外と多く見られます。風邪だと思っても、症状が2週間も続くようであれば何らかの慢性的な状態が考えられます。また、必ずしもアレルギー性のものではない場合もあるため、いずれにしても医療機関で検査してみる必要があります。通年性のアレルギーは基本的にハウスダストやダニが原因で、すでに鼻は過敏な状態にあります。そこに冬場は寒暖差や湿度差が激しいなどの物理的刺激が多くなるため、鼻の調子が悪くなりがちになるのです。経験的に秋口から寒くなって、乾燥が進む季節に入ると調子を悪くして不安定な状態に陥る人が多いので、その季節から注意が必要です。ただアレルギー性鼻炎の発症を予防することは難しく、すでにアレルギー性鼻炎と診断されている人であれば、事前に薬を飲むなどの対策もとれますが、既往症がない人ではいかに初発症状を見逃さず、少しでも早く専門医を受診することが大切といえます。特に注意しなければならないのは、子どものアレルギー性鼻炎で、意外と放置された状態のままの子どもが多いのです。鼻の状態が悪いと風邪をひきやすく、またアレルギーなどで鼻の状態が常に悪ければ、いずれ鼻の機能がまったく失われてしまいます。例えば鼻から空気を吸った際に、鼻の中で粉塵(ふんじん)や細菌を取ったり、空気を加湿化し肺に送るという大事な機能がまったく破綻してしまうわけです。当然あらゆる感染症にも罹りやすくなってしまいます。さらに鼻の状態が悪いと、結果的に中耳炎にも罹りやすくなるのです。中耳炎が子どもに多いのも、そういったことが関係していて、多くの場合、風邪から鼻の調子を悪くしてしまい、続発的に中耳炎を起こしているのです。そのため中耳炎の発症も冬場に多く見られます。その意味では、中耳炎の治療のポイントは、鼻の状態のコントロールにあるということがいえるわけです。また、治療には抗生物質の適切な使用が重要です。一般的風潮として抗生物質は敬遠されがちですが、特に幼少期に起こす中耳炎や鼻炎の細菌の種類は決まっていますので、その動向を見極めて適切な抗生物質を選び使用することで、それぞれの症状も速やかに改善されます。耳鼻科は基本的に感染症外来です。風邪も感染症ですので、鼻の調子が悪いなどの症状が長く続く場合や、特に学童期以下の子どもの場合には、まず耳鼻科への受診をお勧めします。
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コレステロールの薬、使うべきか?Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
最近、雑誌などで「飲んではいけない薬」とかいう記事が話題になっているようです。患者さんたちは少なからず不安になっていると思います。薬の有用性について、私自身も疑問を感じることはあります。たとえば、コレステロールを下げる薬の効果は証明されています。検査の数値として悪玉コレステロールだけでなく、中性脂肪や善玉コレステロールも明らかに改善されることが分かっています。問題は、それで病気が減るのかということです。例えば、脳梗塞の正確な発症率は分かっていませんが、一般的に人口10万人あたり100~200人と言われます。0.1%~0.2%になります。ある薬が、この発症率を「50%低下させます」と謳っているとします。発症率が0.1~0.2%が0.05~0.1%に減るということでしょうか。一方、その薬に何か重大な副作用が0.1%の頻度で現れるかもしれない時、この薬は使うべきでしょうか?このことから思い出すのは、「南海トラフ地震の発生確率は今後30年以内に70%程度」に対して、熊本地震震源の布田川断層帯の地震発生確率は「ほぼ0~0.9%」と言われ、専門家は発生確率を「やや高い」と見ていたのに、熊本市のハザードマップでは「きわめて低い確率」と記載していたという話です。薬の話とは違いますが、通じるものを感じます。地震の場合、活断層型と海溝型という機序の違うものを比べることから間違いがあるのだそうです。薬の話に戻りますが、脳梗塞や心筋梗塞といった病気の発症には、年齢や性別、喫煙や高血圧など他の病気の有無により、リスクが随分違うことも分かっています。心筋梗塞などの冠動脈疾患では、高血圧、喫煙、性別、コレステロールの値で、10年間の死亡率の差は0.5%から、5%以上10%未満まで幅があります。いろいろな記事で心配になった方は、人口何人あたりという一括(くく)りにした話ではなく、個人の話として、自分のリスクをかかりつけ医や健康診査などで評価してもらった上で、薬が必要かどうか相談した方がいいでしょう。
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