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患者本位のやさしい診療で地域に貢献。新たな診療システムの構築など高度な医療を提供。

矯正歯科では函館でも先駆け的存在で知られる「みはら歯科矯正クリニック」は村井茂院長と村井かおる副院長の2人体制で、やさしい診療に取り組んでいる。「矯正治療は、治療後、患者さんに心から喜んでもらえることが大切。歯科医の理想を目的とした指導や治療を勧めるのではなく、患者さん本位の診療を心がけています」と村井院長。同クリニックの矯正治療では、従来のヘッドギアなどの装具を使う治療法ではなく、患者は何もしなくても24時間自動的に歯の矯正が行えるインプラントアンカーを用いた矯正治療に2002年から積極的に取り組んでいる。ブラケットだけでは難しい症例にも効果的で、その豊富な実績は高く評価され、10年12月12日に台湾で開催される世界的なインプラント歯列矯正会議(WIOC)の招待も受けて、「インプラントを使った矯正治療の利点について」と題した講演も行っている。また国内歯科診療室では初めて、受付から予約、デジタルレントゲンの導入など、すべてをコンピューター化し、院内LAN化を構築。各総合病院との提携や、はこだて未来大学の協力を得ながら、CTやMRIの画像データを活用して手術の3次元シミュレーションを実現し、安全性の高い治療を実践する。各ユニットに設置されたモニターで、レントゲン画像を見ながら行われる治療説明も分かりやすいと好評だ。さらに、一般的なレントゲンやCT画像だけでは平面的で、型取りをした模型では歯の根の部分までは分からないなど、従来の診断システムでは分かりにくかった歯の生え方、根の角度、歯の長さ1本ごとの長さまでが分かるというオリジナルの診療システムも新たに構築。これは3次元データ化した歯の構造写真のイラスト化したものを、患者の3次元顔写真を透視画像に組み合わせることで、口腔内の状態を患者により視覚的に分かりやすく説明することが出来るというもの。「独自のもので、より正確な治療計画が立てやすいとともに、患者さんにも分かりやすく説明ができ、治療経過も目で見て分かるので患者さんに好評です」と村井院長は話す。日本成人矯正歯科学会に認定された道南唯一の矯正歯科専門医であり、10年から矯正歯科研修施設として認可され、大学院生などの受け入れ、教育にも取り組んでいる。矯正歯科と形成外科、口腔外科を組み合わせた新たな歯科分野に取り組んでいるのも特徴の一つ。唇顎口蓋裂治療など、高度な技術を必要な大学病院レベルの医療を実施。「患者さんやご両親から、地域で医療が受けることができるということで、大変喜ばれています。大学病院では難しい地元に密着した治療、地元で高度な医療が受けられるよう、地域の人たちに貢献したいと考えております」と話す。
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私、大動脈瘤(りゅう)が心配で…

Text by 関口内科 関口 洋平
「先生、何となく胸と背中が痛いような気がするので、私も大動脈の検査を受けなくてもいいでしょうか?」とAさんは心配そうに聞いてきました。どうやら最近のニュースで有名人が解離性大動脈瘤のため緊急入院し、とても危険な病気であると報道されたので、自分は大丈夫かと不安になったとのことでした。解離性大動脈瘤とは正しくは大動脈解離といい、大動脈の血管壁が二層に裂ける(=解離する)ことで起こります。喫煙歴のある高齢者、低蛋(たん)白血症の状態、寒い冬場や朝の血圧が高い時間帯などに起こりやすく、急性期には激烈な痛みが胸、背中、腹などに出現し、その痛みは解離の進行とともに移動する事がしばしばあります。その他に胸部や腹部の大動脈壁がふくらんでこぶのようになる胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤という病気もあります。高齢者や高血圧の方、また腹部大動脈瘤では喫煙歴のある方に起こりやすく、無症状のまま慢性に経過した場合は発見が遅れる事もあります。これらの病気の診断にはCTやMRIや超音波検査などが行われます。治療法は解離や瘤のある場所、その大きさ、進行の速度、痛みの有無などによって、手術(人工血管置換術)か内科的治療(降圧、安静、鎮痛)かが選択されます。また近年はステントグラフトによる治療も選択肢の一つとなり、手術より身体に負担の少ない治療法として期待されています。大動脈の解離や瘤は、一部には遺伝により発症するものもありますが、多くは動脈硬化が原因であり、生活の欧米化や高齢化社会の到来により近年は増加の一途にあります。しかし突然の解離や瘤の破裂による致死率は高いものの、その発生件数は心筋梗塞などと比較すると多くはありません。Aさんのように必要以上に心配するのではなく、それよりもまずは毎日の動脈硬化予防、とりわけ高血圧やスモーカーである方は食事の塩分を減らすことと禁煙に努めていくことこそが大切です。
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春の検診で視力の用紙をもらったら

Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶
新学期を迎え、我々眼科医も学校健診のため小・中学校を訪れます。視力検査を含め、目の病気が疑われれば専門医を受診するようにと、健診の結果用紙を子供達は学校から頂いてきます。その中で特に注意しなければならないのが小学校一年生の視力検査の結果でしょう。小学校一年生にとって視力という検査は初めての経験で、やり方も良く理解出来ないかも知れません。そのため検査結果が眼科で測る時より悪くなることもあります。しかしながらこの年齢で結果が悪い場合、遠視のお子さんも多く見受けられます。そして、遠視の場合、弱視(じゃくし)や斜視(しゃし)を伴っている場合があり、この一年生の時期を逃すと後でメガネをかけたとしても視力が回復出来なくなってしまうこともある、目にとってラストチャンスの時期だとも言えます。簡単に言うと、近視は少なくとも近くを見ている時にはきちんとピントがあった画像が目にはいるので弱視になることはありません。それに対し強い遠視の場合は近くも遠くもピントがあわず、常にぼやけてしまいます。いつもはっきりしない画像しか見えていないため視機能(ものを見る力)が発達することができなくなります。そのため放置するとメガネで矯正しても視力がでない弱視になってしまったり、また、斜視を来すこともあります。小学生の視力低下にまれに見られるのが心因性視力障害です。お友達がすてきな眼鏡をかけている。「自分もメガネがほしいなぁ」と言うように強く思うだけで視力が出なくなってしまう場合もありますし、お友達とけんかをして「学校に行きたくないなぁ」、などという気持ちが目に表れてしまうこともあります。そういう場合にはご両親はもちろん学校の先生ともよく話し合うことが必要なことがあります。健康診断で視力の結果が悪いときには放置せず、必ず専門医の精密検査を受けましょう。
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目薬でも改善しない目の不快感は?

Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子
目の乾き、かすみ、涙目、ゴロゴロする、しょぼしょぼする、などの不快感は、60歳以上になるとほとんどの方が感じているようです。実は、これは涙と深い関係があります。健康な目は、下まぶたにたまった涙が、まばたきによって持ち上げられ、眼球の表面を覆います。歳を取ると、涙の量が少なくなったり、涙の質が悪くなったりするために、充分に眼球表面を潤すことができなくなるのが「ドライアイ」です。目の乾きがあると、こすれる原因になり、先に述べたような不快感が出るので、眼球表面を保護、または抗炎症の点眼をつけなくてはなりません。「ドライアイ」は、目をつぶっていると症状が軽く感じるのがポイントです。それに比べて、目をつぶってもずっと不快感がとれない病気に「結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)」というものがあります。人は一日に1~2万回もまばたきをしているので、歳を取るにつれ、結膜(白目の表面の薄い膜)のたるみができてしまうのです。この結膜のたるみができてしまうと、このたるみが邪魔して、下まぶたに涙がたまることができなくなり、涙があふれたり、涙が正常に眼球表面を覆えなくなり、乾き目になったりします。この「結膜弛緩症」は、軽い症状の場合は、ドライアイと同じような点眼治療でも効果がありますが、不快感が続いている場合には、たるんだ結膜を縮める手術が効果的です。表面麻酔をして痛みを感じなくしてから、たるんだ結膜の部分に熱を加えて縮ませることができます。これは、切開して縫い縮める方法よりも術後の痛みも少なく、外来で10分前後で終了する手術方法です。下まぶたのすぐ内側に透明な膜のような物がたるんで見える方・目の不快感が取れない方は、結膜弛緩症かもしれませんので、一度眼科を受診してみて下さい。
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眼瞼下垂(がんけんかすい)

眼瞼下垂の治療は、一般には局所麻酔で瞼を上げる筋肉(眼瞼挙筋)を短縮して、瞼(まぶた)のたるんで余っている皮膚を取る手術です。この治療によって、視野も広くなり、夜間も見えやすくなります。手術時間は両側約90分、外来手術が可能です。また、この手術で眼精疲労が軽減し、後頭部の血行がよくなり、肩こりや頭痛が改善することがあります。目は二重瞼や奥二重になり、外観的には黒目の露出が高くなるため元気そうに見えます。自分に眼瞼下垂があるか判定する簡単な方法は、数年前の写真と現在の写真を比較することです。眼瞼下垂の原因は先天的(生まれながらの眼瞼下垂)、後天的(外傷、病気、加齢など)によって起こります。最近話題になっている原因として、コンタクトを長年装用していたことによると思われる眼瞼下垂も認められます。また、顔面神経麻痺や非常にまれですが、重症筋無力症の初期症状のこともありますので専門医に診て頂くことが大切です。
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