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コラムを読む

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)について

Text by やなせ皮フ科クリニック 梁瀬 義範
「掌蹠膿疱症」という病気をご存知でしょうか?最近、ある芸能人がこの病気にかかったという話が、テレビや雑誌で取り上げられていましたので、この病名を耳にされた方も多いのではないでしょうか?さてその症状は、手のひらと足の裏に、菌の関与がない、膿をもったブツブツ(無菌性膿疱=むきんせいのうほう)が出て、皮膚が赤くなったり(紅斑=こうはん)、皮が剥けたり(鱗屑・落屑=りんせつ・らくせつ)するというものです。そしてこれらの症状は、良くなったり悪くなったりを繰り返し、慢性的な経過をたどります。手のひらを「手掌(しゅしょう)」、足の裏を「足蹠(そくせき)」と呼ぶことからこの病名がついています。この病気の原因は、はっきりとわかっていません。再発を繰り返す扁桃炎(へんとうえん)や虫歯・歯周炎、副鼻腔炎(ふくびくうえん)などの細菌感染との関連や金属アレルギーとの関連が指摘されていますが、現段階では確実とは言えません。しかし、扁桃腺の摘出や歯科金属の除去・変換といった歯科治療などで、症状が改善する方がいらっしゃるのも事実です。一般的な治療は、外用療法になります。ステロイド外用薬やビタミンD3外用薬を使用します。時として内服治療を行う場合もあります。エトレチナートやシクロスポリンという薬を使用したり、ミノサイクリンという抗菌薬を服用したりすることもありますが、副作用の心配があり、その使用にあたっては慎重に検討する必要があります。ビチオンというビタミン剤や漢方薬の内服が有効な場合もあります。また病変部に紫外線のA波を照射する治療方法(PUVA=プーバ)もあり、良好な治療成績を挙げています。「掌蹠膿疱症」は、水虫や手荒れと間違えられることがあります。治りづらい症状がある場合、一度皮膚科を受診してみてはかがでしょうか。
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糖尿病の方は歯周病対策を

Text by 北斗歯科クリニック 土永 浩史
歯周病は成人の9割が罹患する身近な慢性病ですが、一方で糖尿病も増加傾向を示す慢性病です。我が国の「糖尿病が強く疑われる人」の数は890万人(2007年)、「糖尿病の可能性を否定できない人」の数は1320万人(2007年)です。これを合わせますと、2210万人となり、今後さらに増加すると見積もられています。2002年の調査ではこの合計が1620万人でしたので約400万人増えたことになります。歯周病と糖尿病の関係は従来から、①糖尿病になると歯周病が悪化する、②歯周病が悪化すると血糖値コントロールがうまくいかない、と言われていました。加えて最近の仮説では、③歯周病が悪化すると歯が失われ、咬めなくなり、糖尿病の食事療法がうまくいかなくて糖尿病の悪化を招くことが示されています。ところで、糖尿病の数値を示すHbA1c値は過去1~2カ月の血糖の状態を示し、糖尿病治療の基準のひとつになります。HbA1c値は2012年4月より従来の日本の基準であるHbA1c(JDS値)からHbA1c(国際標準値)に変更されました。この国際標準値は海外で使用されるNGSP値に相当し、JDS値より0.4%高くなります。つまり、「糖尿病が強く疑われる」のは従来の「6.1%以上」から「6.5%以上」となりました。このHbA1c値は、歯周病が重症化すると上昇すると言われています。けれども、こういった歯周病の方の治療をすると、0.5%程度のHbA1c値の減少が期待できるという報告もあります。歯周病治療を行うことで歯の寿命を延ばせるだけでなく、糖尿病を改善する一助になり得ると言えます。
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おたふくかぜ難聴って知っていますか?

Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
おたふくかぜウイルスで発症するおたふくかぜはワクチンで防ぐことのできる病気です。函館市内近郊では今年5月末から流行が始まりました。過去には、平成8年と9年、15年、22年から23年にかけて流行がみられました。今回は5年ぶりの流行となります。おたふくかぜは2~3週間の潜伏期ののちに耳の下にある耳下腺や顎下腺などが腫れてくる病気です。感染しても症状が現れない不顕性感染者が30%程度いることが知られており、症状が出なくてもおたふくかぜに対する抗体ができたり、合併症が知らない間に出ていたりということがあり得る病気です。耳下腺や顎下腺が腫れてから5日間経つと人に感染する力がなくなるとされており、全身状態がよければ仮に腫れが残ったとしても登園や登校が可能です。よく知られている合併症は髄膜炎や睾丸炎、卵巣炎などですが、子どもたちにとって一番心配なのは難聴がみられることがあるということです。難聴の合併症は病気の始まりから3週間程度までに発症します。その頻度は多くの報告がありますが、およそおたふくかぜにかかった人の千人に一人程度とされています。ただ、耳下腺の腫れない不顕性感染でも起こることが知られています。難聴になると治療法がなく回復は期待できませんから、一生難聴を抱えて過ごすことになります。子どもの片方だけの難聴は生活にはあまり支障がないことが多いですが、まれに両方難聴になることがありますので、予防をしっかりするということが肝要です。おたふくかぜの予防はワクチンを2回接種することです。1歳のお誕生日にMRワクチン、水痘ワクチンと一緒にぜひ受けてください。その次は年長さんのMRワクチンと一緒に接種をしましょう。今は流行期ですから、1回接種の後1~2年で2回目を接種するという選択でも構いません。
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子どもの目線

Text by 江口眼科病院 松浦 恭祐
子どもは大人のミニチュアではありません。心身の成長に合わせて、見え方にも子どもならではのことがいろいろあります。新生児の視力は明暗が分かる程度です。眼の中に入る光が刺激になって発達し、3~5歳で1.0になります。一方、眼の中に光が入らない原因があると0.7にも達せず、これを弱視と言います。4~5歳頃に治療を開始できれば治りやすく、弱視のまま大人になるともう治せません。小学校に入ると子どもなりに悩みを抱えて、「病気がないのに」「眼鏡を掛けても」視力がとても良くならない子がいます。いわゆるお利口さんタイプが多く、親御さんや先生方が温かく見守ってくださると1年くらいで乗り越えてくれます。子供は「見えにくい」と言ってくれないので、大人が目線を合わせてあげてくださいね。自信がない時は、眼科がプロの目線をお教えします。
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老眼の方! いいですよ! 遠近両用コンタクトレンズ!!

Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子
早い人では40歳代になると、老眼が始まります。老眼とはカメラに例えれば、オートフォーカス機能が壊れてきて、遠くにも近くにもピントが合わなくなっている状態です。そこで、遠くも近くも見やすくなるように助けてくれるのが遠近両用メガネです。しかし、いろいろな事情でメガネだけでは困る方には、遠近両用(多焦点)コンタクトレンズ(以下CL)があります。これは、2週間タイプと1日タイプがあります。ただし、乱視が強い方は、乱視&遠近両用を兼ね備えたCLは存在しないので、見えづらいかもしれません。老眼を感じ出したら、まずは眼科を受診し、老眼鏡や遠近両用メガネを処方してもらいましょう。それから、遠近両用(多焦点)CLを試してみるのはよいと思います。CLは、心臓のペースメーカーと同じ高度管理医療機器ですから、専門の眼科医にご相談下さい。
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