■ご訪問者数:28777187
在宅クリニック函館日吉  カワムラ歯科クリニック  たからまち総合診療クリニック 

コラムを読む

矯正歯科と唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)

『ロ蓋裂矯正歯科の健保導入の歴史』「北海道苫小牧市内に住む建築業、竹田洋一郎(仮名)さん・・・・生まれて間もない三女の和美ちゃん(生後三力月)の小さな体が裸のままつぶれたようにタタミの上に倒れていた・・・・竹田さんは自分の車で近くの病院に和美ちゃんを運び込んだ。が、すでに死んでいた。・・・昭和50年5月25日夜のことだった―」これは、1976年毎日新聞北海道支社発行の「谷間の口がい裂児たち―この子らに健保を」の書き出しの部分です。私が卒業直後に大学に勤務し唇顎口蓋裂の治療に携わっていた時期に発行された本で、現在まで歯科医としての私に強く影響を与え、いずれは函館に帰り、口蓋裂児によりよい環境を地方都市で作ろうとの思いを強く抱きました。その後、歯科医としては地方都市では矯正歯科を学ぶ方が効果的と考え、口腔外科から矯正歯科へ移り、米国、カナダの唇顎口蓋裂施設の視察を経て、市立函館病院歯科口腔外科に勤務。現在、当院で唇顎口蓋裂患者の治療にあたっております。「チームアプローチが必須」口唇顎口蓋裂を持つ子供を殺害した事件後、矯正歯科の保険導入の働きかけがコロンビアトップ議員の国会質問により始まり、1982年にようやく保険導入が開始され、はや25年を経過しております。30年前は、出産直後の産院で、手術をしたようですが、現在では、形成外科医、その中でもこの疾患についてトレーニングを積んだ医師のみが、携わっております。言語や心の発達の時期と重なり合うため、言語治療士と歯科医その他の医療従事者によるチームアプローチの下、治療が行われております。治療も出生直後の形成外科および術前矯正歯科治療から始まり、矯正歯科治療が一応めどがつく、17、8歳までと長期にわたります。障害の程度はそれほど重度ではありませんが、心のケアを含めた長期的な展望と年齢を考えた治療ステップを計画する必要があります。また、毎年、この疾患に関する「日本口蓋裂学会」が開催され、日本の治療水準も、世界でも優れている国となってきております。
続きを読む

止まるいびき ZZz~

睡眠時無呼吸の人の多くは、昼間に強い眠気を自覚したり、一緒に寝ている人に大きないびきや呼吸停止を指摘されたりして受診します。はじめは、交通機関や一般の運転手の居眠り事故を防ぐのが主眼でした。中年人口の数パーセントに見られる病気だと思われていましたが、職域団体の男性従業員を対象に行った調査では、30%以上に睡眠時無呼吸が見られました。近年、こうした睡眠時無呼吸は高血圧、不整脈、心不全、無症状の脳卒中、肥満、糖尿病などの生活習慣病や心血管系の病気と密接な関係があることが分かりました。また、反対に、薬を飲んでもなかなか血圧が下がらない治療抵抗性の高血圧や夜間に脈が遅くなってペースメーカーを植え込み手術されるような人に、睡眠時無呼吸が合併していて、無呼吸の治療をすると血圧が下がったり、不整脈が改善したりすることも認められます。血圧が上がる原因としては、呼吸が止まると酸素が足りないので、息苦しくなります。水の中で溺れている時のように何とか息を吸おうと緊張します。夜間の血圧は日中に比べると低くなるのが一般的ですが、夜の血圧がこうした緊張感と浅くなった睡眠で高くなります。この結果、日中の血圧も高くなるように悪影響します。呼吸を再度始める時には、過度に胸の中の圧が変化するので、血管を傷めるような化学物質が放出されたり、酸化ストレス物質が増えたりして動脈硬化を進めます。これも血圧を高くします。不整脈や心不全も同じように無呼吸のために悪化するメカニズムが分ってきました。また、心不全を治療するとよくなる無呼吸もあります。循環器の病気と睡眠時の呼吸障害は密接に関係していました。気楽な独り寝も結構ですが、たまには、一緒に寝るのもよいことです。循環器を受診している人の中には、予想以上に睡眠時無呼吸が隠れていることが明らかになりました。無呼吸と不整脈や突然死の関連はまだよく分からないことが多く、今後、次第に明らかにされてくると期待されます。
続きを読む

新多汗症・ワキガ治療事情

美容形成外科では近年、治療を受けるニーズとして、できるだけ短時間で、傷跡が残らず、創部の固定がなく、日常生活に支障がない治療方法で行われるようになってきました。治療効果がほどほどで、多汗症や軽度のワキガの方に用いられる方法として、メスを使用しない絶縁針による電気分解法があり、翌日からシャワーも可能で、日常生活に支障をきたしません。また、最近では注射だけですむ有効期間が6カ月程度の治療方法として、BOTOXなどボツリヌス毒素(ボツリヌス毒素は眼科では斜視の治療に使用され、整形外科では斜頚の治療に使用されている薬剤です)による治療法も行われています。さらにワキガの強い方や充分な効果をお望みの方は、クアドラカッターを使い数ミリの切開で汗腺を強力に吸引しながら切除する方法が行われています。この治療では10日間程度の患部の固定が必要になりますが、術後の傷が目立ちません。多汗症とワキガで悩んでいる方は、自分で考えているよりも軽度な症状であることがあります。充分な診察を受けて適切な治療方法を選択することが大切です。
続きを読む

小児の長引く鼻水、咳 〜診断、治療のポイント〜

Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩
風邪という診断で服薬しているもかかわらず数周間も鼻水、咳が止まらないと訴えて来院されるお子さんが少なからずいらっしゃいます。中には中耳炎も起こしているお子さんや咳が続くというだけで気管支喘息と診断され漫然と投薬されているお子さんもいらっしゃいます。そうしたお子さんでは多くの場合、膿性あるいは粘調性鼻漏や後鼻漏が認められ、副鼻腔炎になってしまっている場合も少なくありません。では、なぜ鼻水、咳が止まらないのでしょう?そもそも鼻水や咳は侵入した病原体(細菌やウイルスなど)や異物を洗い流したり吹き飛ばしたりして排除しようとする体の大切な防御反応です。つまり体から病原体や異物が排除されない限り止まらないわけです。従って鼻水、咳を止めるためにはいかに除菌をうまく図るかが治療のポイントになります。また、風邪の症状は1週間から10日程度で治まるのが普通ですのでそれ以上長引いた場合は何らかの慢性的な状態になっていると考えて診断、治療を行うことが必要です。鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎を引き起こす病原菌は①インフルエンザ菌②肺炎球菌③ブランハメラ・カタラーリスがあり、これらを三大起炎菌と言います。これらの細菌を除菌することがポイントですが近年、抗生物質が効きにくい耐性菌が増加していますので有効な抗生物質を選択し新たな耐性菌を増やさない為にも用量用法を工夫する必要があります。中途半端な抗生物質の使用は効果がないばかりではなく新たな耐性菌を生む原因となります。最近では抗生物質の特性にあった用法で高用量を使用し確実に除菌を図ることが推奨されています。誤った用法で使用すると同じ1日量を服用したとしても効果が低下しますので用法は変えないことが大切です。抗生物質の使用を嫌う風潮もありますが適時に適切な選択、使用をすることで最大の効果を発揮し副作用も軽減できます。病原菌を把握し抗生物質を使うべき時に思い切って使うことが重要です。
続きを読む

貧血といわれたら

Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男
健康診断などで貧血の診断を受けたことがある方もいらっしゃると思います。貧血とは、血液中の赤血球の中にある、酸素を運ぶ役割のヘモグロビンの濃度が低下した状態を指します。症状としては目まい、立ちくらみ、息切れ、疲れやすい、などがありますが、症状が出るのはかなり進行してからになります。ただしここにあげた症状は貧血でなくてもしばしば起こりうるので、「貧血をおこした」と患者さんが診察室で表現しても実際には本当の貧血はなかった、ということはよくあります。貧血の原因はいろいろありますが、大きくは①血液そのものの病気(白血病など)、②慢性疾患(腎臓病や肝臓病など)や加齢に伴うもの、③鉄やビタミンなどの血液(赤血球)を作るための原料不足によるもの、に分けられます。その中で最も多いのは鉄不足による貧血、いわゆる鉄欠乏性貧血で、貧血全体の約60〜80%を占めるといわれています。鉄不足は偏食による栄養不足や胃切除後の吸収不良などでも起こりますが、これらの特別な事情がなければ、現代の日本で普通の食事をしている限り鉄の摂取不足になることは少ないと考えられます。むしろ多いのは何らかの出血によって赤血球が減り、その結果赤血球に含まれていた鉄分が体内から失われたケースで、例えば鼻出血、歯茎の出血、痔出血、月経なども原因となります。特に問題となるのは消化管(胃や腸)からの出血です。目に見える程の出血(吐血・下血)があればすぐに気付いて病院を受診すると思いますが、肉眼では分からない程度の出血がじわじわと続いた結果貧血となり、それがきっかけで進行した胃がんや大腸がんが見つかるケースは決して珍しくありません。貧血と診断されたら放置せず、一度胃カメラや便潜血検査(大腸がんの検査)を受けることが大切です。
続きを読む

はこだて医療情報に登録されている詳細ページリスト(50音別)

医科 歯科  
医科 歯科  
医科 歯科  
医科
医科 歯科  
医科 歯科  
医科 歯科  
医科