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コラムを読む

遠近両用コンタクトレンズと老眼

Text by 清水信晶院長
眼科の診療は、ほとんどが顕微鏡を覗きながらの診察になりますが、涙目の検査をする時など、肉眼で患者さんにすごく近づいて行うことがあります。50歳を超えると、そのように近づいて検査する時、患者さんの目を見るのが辛くなってきてしまいました。老眼のはじまりです。近視用のコンタクトをしている方で老眼になってくると面倒くさくなってきてやめてしまう方も多く見受けられます。しかし、最近では「遠近両用コンタクトレンズ(以下CL)」という物があり、遠くから近くまではっきり見ることが出来るようになってきました。はたして遠近両用CLの仕組みはどうなっているのでしょうか?遠近両用CLはあの小さいコンタクレンズの中に、遠くが見える度数と近くが見える度数が同心円状に並んでいます。そして、遠くにピントのあう光と近くにピントのあう光の二つの光が常時目に入ってくるのですが、遠くを見ようと思った時・近くを見ようと思った時、それぞれに目的の光情報を頭の中でピックアップして、いらない光情報を半分カットしています。それ故逆にピントの合っていない光情報も、常に目の中に入っているためちょっとにじんだ様に感じられてしまいます。ですからレンズの大きな普通の眼鏡に比べて全てがすっきりというわけにも行かないのが実情です。それでも数日するとその見え方にも慣れてきて違和感が次第に消えていきます。自分も初めて遠近両用CLに替えてみたときには、近くの文字がぐっと見やすくなり、診察の時も患者さんの目がよく見えるようになりました。最近は「ゴルフをするのにスコアカードが見えない」、「老眼鏡をかけるのはファッション的にかっこわるい」ので遠近両用CLを希望しますというような、50歳になってCLを初めて使う方も増えてきます。
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脳のハザードマップ作り(2025年11月ハコラク掲載)

Text by 函館西部脳神経クリニック 院長 小保内 主税
皆さん、脳ドックはご存じでしょう。脳の病気は治すのが難しいので、発病前に見つけようと始まりました。「脳ドック」は、検査の種類を選べることもありますが、脳や脳血管のMRI検査などの画像検査が中心です。脳の病気予防の多くは「生活習慣病」の予防と同じなので、画像検査以外に普通の健康診断のように血液検査や心電図検査なども行うのが一般的です。最近は、認知症対策として、簡単な認知機能検査が加わることもあります。料金は検査内容により変わりますので、何が心配なのかを考えて申し込むといいでしょう。費用に対して、さまざまな補助が受けられることもありますが、基本的に保険診療ではなく、自費になることに注意してください。自覚症状がある場合は、保険診療で脳神経系の診療科を受診してもいいでしょう。昔、健康診断「体のハザードマップ作り」と呼んだことがあります。検査は万能ではありませんが、体の弱点を見つけ、対策を立てていくことが病気予防につながることを強調しました。脳ドックは「脳のハザードマップ作り」と言えます。毎年健康診断を受けながら、見つかった異常に対して、何も対策を取らない方がいらっしゃいます。毎回「何か生活改善をしましたか?」と聞くと「何も」という答えが返ってきます。当然、検査結果も変わりません。考え方は人それぞれですが、検査は検査であって、治療ではありません。検査で異常が見つかったら、何か対策を立てなければ、病気予防の役には立ちません。今年、大雨のため、地下駐車場が水浸しになったニュースがありましたが、その後の報道よると、水の侵入を防ぐ止水板が動かないことは何年も前から分かっていたとのこと。このニュースを聴きながら、健診は真面目に受けるけれど、何も生活改善の努力をしない、その方を思い出しました。せっかく検査を受けたならば、その結果を生かすようにしてほしいと思います。
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青と紫

Text by くどう眼科クリニック 釜石 清隆
以前このコーナーで白、緑、黒で目の病気を紹介しましたが、今回は青と紫で目に関連のあることについて紹介します。青や紫から連想される目に良いとされるものでブルーベリー、ビルベリーがあります。これらに含まれるアントシアニンが目の働きを助け、抗酸化作用もあり目の老化防止にも良いと言われています。一方、目に不調を与える青や紫から連想されるものにブルーライト(短波長)や紫外線(UV)があります。ブルーライトは目に見える光(可視光線)でまぶしさや眼精疲労の原因につながり、紫外線(UV)は目に見えない光で蓄積されると角膜や水晶体に悪影響を与えると考えられています。ブルーライトは遮光やブルーライトカットレンズ、紫外線はつば広の帽子、UVカットサングラスやコンタクトレンズなどの対策法があります。
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お肌の老化予防と美肌を維持するための『メディカルエステ』エレクトロポレーション/ソノフォレーシス

痛みなく、高分子のアミノ酸、胎盤エキスなどを導入することができるエレクトロポレーションとビタミンA、ビタミンCなどを導入することができるソノフォレーシスが、お肌の老化予防と美肌を維持することで注目されています。30~40代の女性に多く見られるシミシワの原因は紫外線、老化などがありますが、多くの方に女性ホルモンのアンバランスや肌のビタミン、ミネラルの不足が関係しているといわれています。エレクトロポーションやソノフォレーシスを施行することによってお肌の栄養環境が変わり、顔全体、特に冬の目の周囲のしみ、しわ、乾燥に効果があります。また、光治療やレーザートーニングなどのシミシワの治療前や治療後にエレクトロポレーションやソノフォレーシスを行うと、より良い効果と治療後の効果の持続が期待できます。
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雪目・目の日焼け

Text by はこだて港町眼科 松下 知弘
紫外線の暴露が原因大量の紫外線を浴びた目は急性の角膜炎をおこし、目が充血したり、強い痛みが出たりすることがあります。いわゆる「雪目」がこの状態で「目の日焼け」と言われることもあります。顔に日焼け止めを塗るだけではなく、目の紫外線(UV)対策も忘れてはいけません。夏に比べて紫外線量は少ない冬でも、目にとっては危険がいっぱい潜んでいます。特に危ないのは雪山です。目に入る紫外線量を夏の浜辺と冬の雪山で調べたところ、沖縄県のビーチより石川県のスキー場のほうが2・5倍も高いことが分かったという調査があります。また、溶接作業を防護マスクなしで行うと同じような症状を起こすことがありますが、これも紫外線の短時間での大量暴露が原因です。角膜炎だけではなく「強い紫外線を浴び続けると、白内障や翼状片になるリスクが高まる」とも言われています。紫外線の害は蓄積するため、紫外線量が少なくても安心はできません。紫外線は反射する浜辺における紫外線の反射率は約25%ほどですが、雪面では80%以上と高率で反射します。顔の形に合わないサングラスでは紫外線が隙間から入り込むため、冬の雪道では夏のビーチでサングラスをつけていない時と同じくらいの紫外線量を目が浴びていることも分かっています。紫外線暴露軽減にゴーグルやサングラス、眼鏡が効果的目を保護するのにもっともいいのはゴーグルですが、サングラスならしっかりと目を覆うものを使うといいようです。UVカットのコンタクトレンズや帽子も一緒に使えばさらに予防できます。雪が積もれば雪山だけでなく街中でも同じことです。雪の降る冬は日ごろから目のUV対策を考えた方がいいでしょう。「目がごろごろして涙が出る」などの症状が気になる方は、一度、眼科医にご相談ください。
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