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男性の性(21)Text by 岡本ひ尿器科医院 岡本 知士
『性に目覚める頃』というと「ふるさとは遠きにありて思ふものそして悲しくうたふもの」の詩人・室生犀星の小説を思い浮かべる人がいるかもしれませんが、思春期「春を思う時期」の[春」を「性」に置き換えれば、『性に目覚める頃』というのは『思春期』とほぼ同じ意味と考えてよさそうです。ところで、その思春期の始まり、つまり『性に目覚めた時』はいつか?というと、女子では『初潮』というはっきりした徴候があり、昔は(今でも?)家で赤飯を炊いてお祝いしたりして非常に開放的であり、初潮以後は生理用品を携帯したり、その頃から乳房や臀部が発達して、見た目にも、「おそらくそうだろう」と世間的にも認知されるわけですが、男子の場合は、女子の初潮に当たる精通現象(最初の射精)が夢精にせよ自慰にせよ秘密裏に(つまりコッソリと)処理されることが多く、またその発来時期も、初潮のように熟柿が枝から落ちる如き自然な発来とはやや趣を異にしていて、最初の射精が思春期の始まりと一致しない場合が多々あります。陰茎・陰のう・精巣(睾丸)・陰毛の発達も衣服に覆われているため外見上は判断しにくく、背が伸び喉仏が出てきて声が低くなりヒゲがうっすらと(文字通り産毛に毛の生えた程度)生えてくると、「おそらくそうだろう」と判断されますが、精通現象については推測するしかないわけです。つまり、女子では『性に目覚めている』かどうかは、外見や行動から比較的容易に判断できるのに対し、男子では外見ではそう見えても、実際はまだ最初の射精がなく、まだ性に目覚めていない場合もあるということです。昔、花街や花柳界に生まれた男の子は、周りにその道のプロの女性が大勢いるため、筆下ろし(初体験)が極めて早く、初めての性交で初めて射精、ということが珍しくなかったそうです(羨ましい)。また江戸時代の大奥のように、将軍とその正室が年少の場合、正室にきちんと性技指導をする役職があったそうですから、男側がまだ性に目覚めていなくても、それなりに何とかなっていたようです。(つづく)
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多汗症・ワキガ症の治療方法Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二
います。一般にデオドラント効果のあるスプレーで解消することが可能ですが、臭いが強かったり、汗の量が多いと日常生活でストレスを感じてしまう事があります。
また、本人が多汗症とワキガ症を混同している事が多いため、診断内容の説明を充分に受けてから治療を受ける事が大切です。現在、形成外科・美容外科で行われている多汗症とワキガ症の治療方法には(1)絶緑針を使用した電気凝固法(自費適用)、(2)ボツリヌスA毒素による治療方法(自費適用)、(3)剪刀法(保険適用)、(4)クアドラカッターによる吸引法(自費適用)があります。多汗症・軽度なワキガ症の治療方法で最近よく用いられている方法は、日常生活にまったく支障がきたさず、翌日から入浴ができて、誰にも治療した事が分からない、短時間(10〜30分)で治療可能な方法として、(1)電気凝固法と(2)ボツリヌスA毒素による治療方法です。よく言われているプチ手術的方法なので、改善度や効果期間が限定されます。重度の手術的多汗症・ワキガ症の治療法の(3)剪刀法、(4)クアドラカッターによる吸引法は手術後の創固定期間がありますが、長期間治療効果が安定している事がメリットです。 (3)の剪刀法は以前より行われている方法でわきに3〜4cmの切開を1〜2ヶ所に入れ、徒手で皮膚の裏側にある汗腺を切除する治療方法です。創の固定期間は10〜14日必要です。(4)のクアドラカッターによる吸引法はわきに7mm程度の非常に短い切開を入れ、汗腺を切除吸引する方法です。 創の固定期間は7日以上必要ですが、手術跡が小さく、目立たない事が大きなメリットです。多汗症・ワキガ症の治療方法はいろいろな方法があり、診断を受けた上、日常生活に支障のない方法を選択するか、手術的方法を選択するか、充分な説明と医師とご相談して治療方法を決めましょう。 |
糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)Text by 江口眼科病院 森 文彦
糖尿病の患者さんはその予備軍を加えると1500万人に及ぶといわれ、日本人のほぼ10人に1人ということになります。その合併症の一つである糖尿病網膜症の有病率は約30%です。糖尿病になると、眼の神経の膜である網膜に酸素や栄養を送っている血管の一部に瘤(こぶ)ができ、脂肪やタンパクがにじみでたり、瘤が破れて出血したりします。さらに進行すると血行が悪くなって、網膜への酸素や栄養がとだえ、網膜のあちこちに病的な新生血管ができます。この血管はもろく、出血しやすく硝子体出血や網膜剥離(もうまくはくり)を引き起こし、失明に至ることがあります。糖尿病網膜症の治療は、内科医による血糖コントロールと、眼科医による網膜光凝固や硝子体手術ということになります。糖尿病患者さんは、診断がついたらすぐに眼科医による定期的な眼底(がんてい)検査が必要です。
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脳を鍛えるText by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
入試が終わり、新たな学生生活に希望を膨らませている方、再度挑戦しようという方、さまざまな決意の方々がいらっしゃるでしょう。さて、学生でなくても、最近は衰えがちな「脳力」を何とか維持しようと、大勢の方が「脳を鍛える」ことに関心を抱いておられます。
はたして「脳を鍛える」とはどういうことでしょうか?リハビリテーション(以下、リハビリと言います)の観点から脳を鍛えるということを考えてみます。事故や病気の後遺症で、手足の運動機能などには問題がなくても、記憶力が低下したため仕事ができないとか、感情の抑制が出来なくて他人とうまく付き合えない方たちがいます。このような状態(高次脳機能障害といいます)に対する記憶のリハビリの要点を紹介します。環境を整える:記憶には高い集中力が必要で、多くの人には静かな環境が大切です。一部の人では、音楽などが聞こえたほうが集中できることもあります。いろいろな方法を使う:記憶を助けるためには、言って聞かせるだけではなく、書いたものを持たせる、本人に復唱させる、自分でメモを書き取らせる、あるいはレコーダーなどで声による指示が聞けるようにします。繰り返し伝える:このような色々な方法を使った上に、それらを繰り返すことが重要です。簡単なものから始める:初めから難しいことに挑戦せず、簡単なことをできるように努力します。複雑な仕事も、手順を分けて一つずつ進める:一連の仕事を一気にさせるのではなく、段階を一つずつ踏んでいきます。これらをご覧になって何か気がつきませんか? 当たり前のことだと思われたでしょうか?これらは勉強や楽器の練習、スポーツのトレーニングなどと全く同じだということに気がついたでしょうか?勉強もスポーツも、環境を整え、簡単な課題から難しい課題へと進み、色々な方法を用いながら、繰り返すことで身についていきます。結局、現代までの人類の歴史の中で当たり前と思われる、これらの方法以外に「脳を鍛える」方法は見出されなかったのです。 |
足が痛くなる内科の病気Text by 榊原循環器科内科クリニック 榊原 亨
歩いているうちに足が冷たくなってくる、もっとひどい時は、ふくらはぎが痛くなり、びっこを引く病気があります。血管の動脈硬化により、足先まで血が巡らなくなる病気で、閉塞性動脈硬化症というのが、正式な病名です。
軽症の間は、足の冷感やしびれ感程度の時期もあります。 段々足の皮膚の色が蒼白になり、歩行時に足の筋肉痛を生じますが、休むと改善するので、我慢してしまう人が多いです。 さらに、重症になると安静時にも痛くなり、つま先が黒く炭のようになり、壊疽や潰瘍ができます。高齢、高血圧、糖尿病、喫煙など動脈硬化の進みやすい状態があると、動脈の内側に、主に脂肪などが張り付き、動脈の中が狭くなります。 狭い血管を通って、血液は足に流れにくくなりますが、狭い場所では、血が固まるような物質が出てきて、ますます、血管が詰まりやすくなったり、炎症が起こって、血管が狭くなったりと悪循環に陥ります。 足の血管でもこのような状態ですから、閉塞性動脈硬化症の人では、頭や心臓の血管にも同様の硬化症があり、脳梗塞や心筋梗塞を生じることが5~6倍増えるのです。検査としては、両腕と両足の血圧を同時に測って比較する方法で十分発見可能です。 簡便に手足の4箇所で同時血圧を測る装置がありますので、5分もあれば結果が出ます。 この検査で異常が見られたら、循環器の詳しい検査を行います。 必ず、歩行距離で重症度を判定しますので、運動負荷試験などを行います。 「歩いたときに足が痛くないこと」は、第1の治療目標です。 運動療法薬物療法風船を使ったカテーテル血管形成術やバイパス手術の3つの治療方法があります。重症度によくあった治療を選ぶことが大事です。さらに、心筋梗塞・脳梗塞の予防や、病変の再発を予防することも治療目標になります。実際、足の痛みを訴えて受診した人では、心臓や首の動脈が細くて梗塞を起こしそうな所を発見されることが多いのです。 |








