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コラムを読む

こんな症状に心当たりはありませんか?

Text by 江口眼科病院 佐々木 功
「特に悲しいわけでもないのにいつも涙があふれ、一日中ハンカチで涙を拭い、目尻はただれて痛む」。こんな症状に心当たりはありませんか?涙は本来、目頭にある涙点という排水口から涙小管・鼻涙管という排水管を通して鼻へ排出されますが、この管の通りが悪くなると、涙は排水口より逆流し、眼の表面からこぼれ落ちることになります。さらに、管の奥にたまった分泌物までもが逆流すれば目頭に目やにがたまり、皮膚のただれも引き起こします。これらの症状に対して今日では、細いカメラで排水管の中を覗きながら軟らかいチューブを通すという治療法があります。比較的新しく、日帰りでも実施可能な治療です。無論、涙や目やには必ずしも排水経路の問題とは限らず、また全ての症例で改善が見込めるわけではありませんので、まずは眼科での診察をおすすめします。
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Vビームによるレーザーフェイシャル なかなか治らない赤ら顔・ニキビの赤みや傷跡の赤みの治療

レーザーは単一波長の高いエネルギー密度を持った光の束です。この光の束を波長、照射時間、照射間隔、強さなど精密に疾患に対応するように加工したものがレーザー医療機器です。現在、たくさんのレーザーと光束を応用した医療機器はあります。ただ、魔法の方法ではないので色を消しゴムのようにすぐに消すことはできません。では、どのようなレーザーで、『なかなか治らない赤ら顔・ニキビの赤み・傷跡の赤みの治療』を行うのでしょうか。現在、皮膚領域で用いられているこれらの症状を治療するレーザー医療機器は、Vビーム(色素レーザー)でこのオレンジ色の光は血管の中の血液の赤い色素(酸化ヘモグロビン)に大変よく反応する波長のレーザーです。このレーザーは肌に当てると肌を通り抜けて血管を流れる血にあたり熱を持ち、その熱を利用して血管をふさいでいきます。一回ではすべての血管をふさぐことはできませんので期間をあけて繰り返しレーザーをあてることで血管がだんだん目立たなくなります。一般にレーザーと言われているものと大きな違いは、医療用レーザー・光治療機器は強力なエネルギー密度を制御する非常に緻密構造の医療治療機器であるということです。老化は最初に血管から始まると言われています。Vビームによるレーザーフェイシャルは『目の周囲の小しわ、手のしみ・しわ』にも効果があり、従来のしみしわの若返り医療機器とは違い、肌にレーザーを照射して血管の内壁の内皮細胞に働きかけサイトカインを産生させ周辺の細胞に刺激を与え組織の若返りを図るものです。施術後すぐに化粧ができ、表面麻酔を行うので痛みも少なく、施術時間も顔の場合は5〜10分と短時間です。今までのレーザー、RFなどのしみしわの若返り医療機器は、メラニンやコラーゲンに『喝』でしたが、Vビームによるレーザーフェイシャルは、血管に『喝』ということです。
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不妊症の検査

避妊せず1年間妊娠に至らなければ不妊症と診断します。まず基礎体温を測定・記録して、原因検索のため検査を行います。必須項目は①内診・超音波・子宮がん検診・クラミジア抗原(初診時)②ホルモン・子宮内膜症マーカー(月経中)③子宮卵管造影(月経後)④頸(けい)管粘液検査・ヒューナーテスト(排卵期)⑤黄体機能検査(高温期)⑥精液検査です。必要に応じホルモン負荷試験、クラミジア抗体、子宮内膜組織診、子宮鏡、抗精子抗体などを追加します。卵巣予備能をみるAMHというホルモンが話題になりましたが、その値が低くても治療法はなく、体外受精の排卵誘発時に参考にする程度です。子宮内膜症性不妊には腹腔鏡検査が治療効果もあり有効です。不妊期間が短い方はブライダルチェックとして①を受け、基礎体温でのタイミング法を指導してもらうとよいでしょう。
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男性の性(1)

Text by 岡本ひ尿器科医院 岡本 知士
はじめまして。今回から4ヶ月に1回のペースで、このコーナーを担当することになった岡本です。医者になって21年目、開業して3年目、専門は泌尿器科です。よろしくお願いします。“泌尿器科”というとあまり聞き慣れない科かもしれません。また聞いたことのあるヒトでも、“性病科”のようなものと考えておられる方も多いようです。泌尿器科ではおもに、腎臓〜尿管〜膀胱〜(前立腺)〜尿道といった、尿が体の中で造られてから体の外に排出されるまでの臓器に生じた病気と、睾丸(精巣)〜副睾丸(精巣上体)〜(前立腺)〜陰茎といったいわゆる“性器(生殖器)”に生じた病気を診療しています。尿に関係している臓器の病気や障害は男女とも泌尿器科で診療しますが、性器・生殖器の病気や障害は普通、男性は泌尿器科で、女性は婦人科で診療しています。このコーナーは他に二人の産婦人科の先生が担当されておられるので、私はもっぱら男性器について、さらに男性の”性”についての話をしていきたいと思います。ヒトは意に反して裸になってしまった時、または温泉など大勢のヒトのいる所で裸になる時、オトコは性器を隠しますが、オンナは乳房を隠します。また、オトコにとっての性器は“急所”などとも呼ばれ、あたかも命にかかわるようなイメージがありますが、実際はそんな事はありません(打撃を受けると相当痛いのはたしかですが)。またほとんど全ての格闘技では、性器を攻撃する事は反則とされています。攻撃を受けて痛い場所は他にもたくさんあるし、打ちどころが悪ければ命にかかわるような場所が反則になっていない格闘技でも、性器だけは反則とされています。どうも、オトコにとっての性器は、肉体的に(つまり生命維持に)重要な器官である以上に、精神的に重要な器官と考えられているようです。オトコが自分をオトコだと意識する証し、といってもいいかもしれません。それでは、オトコはいつ頃からそういう意識を持つ様になったのでしょうか?(つづく)
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視野の中心がゆがむ中高年の病気~黄斑円孔(おうはんえんこう)

Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶
網膜の中心部は視力がとても鋭敏な所で、「中心窩(ちゅうしんか)」と呼ばれています。その周囲直径1.5~2ミリメートルの範囲は、濃い黄色の部分があって「黄斑(おうはん)」と呼ばれます。目の中間部にある透明な「硝子体(しょうしたい)」が年齢とともに収縮してゆく「後部硝子体剥離(はくり)」が起きるとき、影響がこの黄斑部に及ぶと黄斑円孔が引き起こされます。黄斑円孔は中心窩の網膜に丸い穴(孔)があいてしまう病気です。穴自体は直径一ミリメートルに満たない、とても小さなものですが、最も視力が鋭敏な部分にできるため、大きな影響が現れます。完全な穴が形成されてしまうと、視力は矯正視力でも0.1前後になってしまいます。自覚症状として、初めは物が歪(ゆが)んで見え、進行すると視野の真ん中だけが見えなくなります。物がつぶれて見える、テレビを見ると人の顔だけが見えない、などがよく聞かれる訴えです。この病気は硝子体の収縮が関係して起きるので、60代を中心に起こります。黄斑円孔は10年ほど前までは有効な治療法がありませんでした。しかし今では手術によって視力を取り戻せるようになっています。手術はまず硝子体を切除します。その後特殊なガスを目の中に注入して、術後はうつ伏せの姿勢を2週間ばかり取ります。そうすると、グリア細胞という周囲の細胞をつなぎ合わせる働きをする細胞が現れ、円孔が小さくなっていき、円孔をふさいでくれます。中心窩の組織が修復されるとともに、術後の視力はゆっくりと回復していきます。1回の手術で8~9割の人は、不自由なく暮せるレベルの視力に戻ります。手術の合併症として多いのが白内障ですが、高齢者の場合すでに白内障を持っている場合も多いので、黄斑円孔の手術と同時に白内障の手術もしてしまいます。片目ずつ目をふさいでみて、物を見る中心に歪みやぼやけを感じる方は一度眼底検査を受けてみて下さい。
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