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最先端近視治療《イントラレーシック》Text by 吉田眼科病院 佐藤 浩介
イントラレーシックは新しい屈折矯正手術として、世界的に非常に評価の高い術式です。■レーシックとはマイクロケラトームというステンレスのブレードを使用して角膜に切り込みを入れ、フタ状のフラップと呼ばれる部分を作成し、エキシマレーザーで角膜を削り近視を治します。■レーシックとイントラレーシックの違い角膜を削ってフラップを作る際に、高精度な医療用レーザー(イントラレーザー)を使用します。マイクロケラトームよりもフラップを薄く作成できるため、レーシックで対応できなかった重い近視の方に対しても手術ができるようになりました。■イントラレーシックの利点イントラレーザーを使用しフラップを作成するため直接角膜に触れませんので、感染症の心配はほとんどありません。イントラレーザーは一定の深さにエネルギーが放出され、角膜の円弧に沿った、精密で厚さが一定な滑らかなフラップを作ることができます。フラップの作成の精度が上がった事で、術後の裸眼視力の回復を早めてくれました。また、イントラレーシックで作成したフラップ面はレーザー照射による蒸散の影響により接着するまでにレーシックよりも多少時間がかかります。しかしフラップのエッジ部分が垂直になっているため、フラップをはめこむような形でしっかりと元に戻せるので、ずれたりシワになったりする心配はほとんどありません。以上のような点からイントラレーシックは安全性の高い、よりクオリティーの高い屈折矯正手術といえます。従来のレーシックでも十分な成果を上げてきましたが、より安全で効果が高い方法に進化していったわけです。安心して安全にそして確実な成果を得られるように、患者様のニーズを織りまぜながら、医師と相談して納得いただける方法を選択してください。そして手術後は眼鏡のない生活をエンジョイしてください。
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高血圧の基準値の変更に伴う混乱Text by 関口内科 関口 洋平
今年の4月に、高血圧の基準値の変更に関して二つの学会からそれぞれの発表がありました。一つは日本高血圧学会、もう一つは日本人間ドック学会からでしたが、この二つの学会が示す基準値の意味には大きな相違がありました。ところが、一部のマスメディアがこの相違を説明することなく「血圧はもっと高くでも大丈夫だ」と思わせるような報道をしたため、高血圧治療中の患者さん達に大変な混乱を引き起こしてしまいました。日本高血圧学会が新しく改訂した高血圧治療ガイドラインで変更した点は、主に若年・中年者(65歳未満)と後期高齢者(75歳以上)の降圧目標値でした。これまでの降圧目標値は、若年・中年者は130/85mmHg未満でしたが、新ガイドラインでは140/90mmHg未満へ緩和されました。また後期高齢者は140/90mmHg未満でしたが150/90mmHg未満へ緩和され、降圧による悪影響が無い場合には140/90mmHg未満を目指すこととなりました。一方、人間ドック学会が発表した「健康者の血圧の上限は147mmHg」という値は、2011年にドック健診を受けた人の中から、その時点で健康な人(約1万5千人)の血圧の分布範囲の上限値が147mmHgであったという事実を示したにすぎない数値でした。つまり、ここまで下げれば将来の脳卒中や心筋梗塞などの発症を減らせるという数値ではありませんでした。高血圧の治療の目的は将来起こる疾患を予防することですので、「今は健康である」という人の血圧の上限値は降圧目標値にはなり得ません。日本高血圧学会のガイドラインの基準値は、世界や日本で行われてきた一般住民の科学的な長期的追跡調査の結果から導き出された最新のものですので、その降圧目標値の信頼性は高いものと考えて良いでしょう。
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雪目・目の日焼けText by はこだて港町眼科 松下 知弘
紫外線の暴露が原因大量の紫外線を浴びた目は急性の角膜炎をおこし、目が充血したり、強い痛みが出たりすることがあります。いわゆる「雪目」がこの状態で「目の日焼け」と言われることもあります。顔に日焼け止めを塗るだけではなく、目の紫外線(UV)対策も忘れてはいけません。夏に比べて紫外線量は少ない冬でも、目にとっては危険がいっぱい潜んでいます。特に危ないのは雪山です。目に入る紫外線量を夏の浜辺と冬の雪山で調べたところ、沖縄県のビーチより石川県のスキー場のほうが2・5倍も高いことが分かったという調査があります。また、溶接作業を防護マスクなしで行うと同じような症状を起こすことがありますが、これも紫外線の短時間での大量暴露が原因です。角膜炎だけではなく「強い紫外線を浴び続けると、白内障や翼状片になるリスクが高まる」とも言われています。紫外線の害は蓄積するため、紫外線量が少なくても安心はできません。紫外線は反射する浜辺における紫外線の反射率は約25%ほどですが、雪面では80%以上と高率で反射します。顔の形に合わないサングラスでは紫外線が隙間から入り込むため、冬の雪道では夏のビーチでサングラスをつけていない時と同じくらいの紫外線量を目が浴びていることも分かっています。紫外線暴露軽減にゴーグルやサングラス、眼鏡が効果的目を保護するのにもっともいいのはゴーグルですが、サングラスならしっかりと目を覆うものを使うといいようです。UVカットのコンタクトレンズや帽子も一緒に使えばさらに予防できます。雪が積もれば雪山だけでなく街中でも同じことです。雪の降る冬は日ごろから目のUV対策を考えた方がいいでしょう。「目がごろごろして涙が出る」などの症状が気になる方は、一度、眼科医にご相談ください。
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男性の性(15)Text by 岡本ひ尿器科医院 岡本 知士
前回2回は「飽食と好色は両立しない」、平たく言うと、いつも腹一杯食べているとオトコの性欲・性衝動は減退するのではないか、という文豪:開高健の名作『夏の闇』の言葉をとりあげてみました。今回は、飽食の、性機能・特に勃起機能に対する影響を考えてみたいと思います。ここ数年、ED(勃起障害)という言葉が世間でも少しずつ知られてきているかもしれませんが、正確にはEDは『勃起の発現あるいは維持が出来ない為に満足な性交が出来ない状態』(米国国立衛生研究所)と定義されています。
つまり性交を試みても陰茎が勃起しないか、あるいは勃起しても途中で硬くなくなる(いわゆる中折れ)ため、射精まで至らない状態です。EDにはいろいろな種類がありますが、陰茎の血管・神経が原因のタイプは、糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満などが危険因子と考えられています。 そしてこれらの危険因子は塩分の取りすぎ、カロリーの取りすぎ、運動不足などが原因なので生活習慣病・メタボリックシンドロームなどと最近呼ばれています。 飽食によるカロリーの過剰摂取は肥満となり、体を動かすのが面倒になると運動不足からさらに肥満も進み、過食(塩分・カロリーの過剰摂取)が改まらなければ生活習慣病・メタボリックシンドロームもさらに重症化するという悪循環に陥ります。 これらは従来は中高年になってからの病気といわれていましたが、近年、30歳代の若年者にもしばしば見られるようになりました。 特に、高血圧・糖尿病・高脂血症は自覚症状に乏しく、自分では気がつかないうちに重症となっていることも多い病気ですが、EDは比較的早くから自分で気がつく症状といえます。現代のような飽食の時代が続くと、将来はオトコの性欲はどんどん減退してゆき、たまに性的に興奮しても今度は陰茎が使い物にならない、などという笑い話では済まされない事態が起きないとも限りません。(つづく) |
涙目の治療にはText by 清水眼科クリニック 清水 信晶
涙は上瞼(うわまぶた)にある涙腺〈るいせん〉から出て来て目を潤すと、目頭にある涙点(るいてん)から鼻涙管(びるいかん)、涙嚢(るいのう)を通って鼻の穴=鼻腔(びくう)に捨てられます。
そのどこが狭くなっても涙目になってしまいます。 また、白目の表面の結膜(けつまく)がたるんでくるとそこへ涙がくっつくような感じも出ます。涙目の手術療法としては、結膜を引っ張って伸ばす〈結膜縫合術〉小さくなった涙点を切り広げる〈涙点切開術〉鼻涙管にシリコンチューブを入れて狭くなったところを広げる〈涙道チューブ挿入術〉等を行います。頑固な涙目や鼻涙管に膿がたまっている涙嚢炎(るいのうえん)の場合には涙嚢と鼻腔の間の骨に穴を開けてトンネルを造る〈涙嚢鼻腔吻合術(るいのうびくうふんごうじゅつ)〉を全身麻酔でしなければならないこともあります。こちらで拝見しても全然涙がたまっていないのに涙目を訴える方もいます。 そういう方は白内障を患っている方が多く、白内障でぼんやりしている感覚が涙目に感じてしまう事もあるようです。 また、下瞼の皮が余って目の方向にめり込んでくる眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)の場合には余った皮を切り取る手術が必要になります。生後1~2ケ月の赤ちゃんの涙目や目やにを相談される事もあります。 赤ちゃんの涙目の原因として多いのが先天性鼻涙管閉鎖症(せんてんせいびるいかんへいさしょう)と眼瞼内反症です。 いずれにしても自然に治ってくる事があるので、程度にもよりますが、鼻涙管閉鎖症の場合は生後6ケ月くらいまでは、眼瞼内反症の場合でも幼稚園くらいまで様子を見る事もあります。 それでも治らないようであれば、鼻涙管閉鎖症の治療用の針金で突っついて詰まったところを開通させる涙道ブジー法、眼瞼内反症の場合にはホッツ法という手術をする事もあります。 |








