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C型肝炎の治療は新時代へ

Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男
肝臓病の原因は数多くありますが、B型肝炎・C型肝炎に代表されるウイルス性の慢性肝炎は特に気を付けなければならない病気です。これらは主に輸血など血液を介して感染しますが、感染ルートが不明の場合も少なくありません。この病気の怖いところは、感染後長年症状のないまま肝硬変や肝臓がんになっていくことです。今から30年ほど前までは有効な治療法がなく、肝機能をできるだけ維持する治療を行うのが精一杯の時代が続きました。1980年代にウイルスの排除(追い出すこと)を目的とするインターフェロン治療が始まりました。しかしインターフェロンは長期間頻回の注射を必要とする上に副作用も多く、その上ウイルス排除の成功率も低かったため満足できる状況とは言えませんでした。B型肝炎については2000年頃よりウイルスの増殖を抑える内服治療が登場し現在も多く使われていますが、C型肝炎の方はインターフェロンを必要とする時代が長く続きました。しかし昨年その状況に風穴があくことになりました。C型肝炎に対して副作用も少なくウイルス排除の成功率が85%から100%という内服治療薬が登場したのです。インターフェロン時代の苦労を考えるとまさに夢のような数字といえます。C型肝炎ウイルスにはいくつかの型があり、発売当初は日本人に最も多い1型に対する薬でしたが、今年に入って2型に対する治療薬も登場し日本のC型肝炎のウイルス型をほぼ網羅できるようになりました。さらに治療期間も当初の6カ月間から3カ月間に短縮されつつあるなど、次々に新薬が登場しています。C型肝炎はまさに治る時代に入ったといえるでしょう。医療の進歩というよりメーカーの開発競争の成果としての側面も大きいわけですが、結果として多くの患者さんがその恩恵をうけ健康を取り戻せるようになります。治療には国や道の医療費助成を受けることができますので、消化器病・肝臓病の専門医によく相談しましょう。
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白内障

Text by くどう眼科クリニック 工藤 勝利
白内障は、目の中の「水晶体」が濁る病気です。おおまかに、加齢によるものとその他の白内障に分けられます。圧倒的に多いのが加齢性の白内障で、早ければ40歳代から始まり、70歳ではほぼ全員に白内障がみられます。「水晶体」はカメラのレンズに相当する器官のため、これが濁ることによりまぶしく感じる、明るいところで見づらい、逆に暗いところで見づらい、霧がかかったようにぼやける等の症状が現れます。ただ視力に関しては、濁り方の違いにより初期から視力が下がるタイプや、進行しても視力が良いタイプまでさまざまです。「白内障です」と言われたら、何もせず経過観察するか、点眼薬または手術による治療を選ぶことになります。点眼薬は進行を遅らせる効果は期待できますが、決して進行を止めるものではありません。各自の日常生活において不便を感じるようになったら手術を考える時期です。
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百日咳にご注意を

Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
今年に入って関東地域を中心に百日咳(ぜき)の報告が相次いでいます。全国ではこれまでに9500件以上の報告があり、道南地域でみると市立函館保健所管内で14件、渡島保健所管内で3件、江差保健所管内で4件の報告があります。百日咳とはどんな病気なのでしょうか?皆さん過去の病気と思っていませんか?百日咳は10日ほどの潜伏期の後、普通の風邪のような症状から始まり、次第に激しい短い咳を立て続けにするようになります。咳の後は大きく息を吸いその時に笛のような音を出すという咳発作が起こります。咳をするときに息を詰めるようにするため顔が赤くなる、出血斑が出る、目の結膜にも出血するなどの症状を伴うことが多いといわれています。激しい咳は2ないし3週間続きます。その後は次第に少なくなりますが、時折発作性の咳が出るなどの症状が続き、最終的に3カ月ほどでようやく咳が収まります。このため百日咳と言われるようになりました。1歳未満で発症すると特徴的な咳はなく呼吸を止める無呼吸発作やチアノーゼで気付かれることが多いようです。まれに低酸素性の脳症を起こすことがあり、注意が必要です。成人の場合は特徴的な咳があまり明らかではなく、採血や病原体の検査を行い診断されることが多いようです。子どもの場合、乳児期から4種混合ワクチンをしているために、5歳未満の流行はあまり多くはありません。年齢的に多いのは20代から50代の成人で、ワクチンをしていても抗体の低下に伴い発症している例が多いといわれています。11月の報告例では市立函館保健所管内で10代の男女各1人、30代の男性となっています。治療は適切な時期に抗生剤を飲むことです。抗生剤を飲むことで、菌の排出が止まります。予防はワクチンをしっかりすることです。特に4回目の4種混合を忘れていることが多いので、今一度母子手帳をお確かめください。7歳半までであれば無料で接種可能です。
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歯のホワイトニング

Text by かも歯科クリニック 加茂 勝巳
ホワイトニングは歯を削らずに薬剤で歯を白くする方法です。自分の本来の歯以上の白さを手に入れたい方はホワイトニングで白くすることができます。1.オフィスホワイトニング
歯の表面に薬剤を塗り色素を分解していく方法で、1~4回程度の通院になります。ただし神経を取って黒ずんでしまった歯はこの方法では白くすることができません。歯の内部に薬剤を入れて数回交換し白くします。2.ホームホワイトニング
自宅で行う方法です。歯科医院で専用のトレーを作り、その中に漂白ジェルを入れて1日数時間1カ月程度装着します。効果はゆっくりですが、白さと透明感が長続きします。ホワイトニングは永久的なものではありませんが、定期的にクリーニングをすることによって長持ちさせることができます。興味のある方はお近くの歯科医院に相談してみて下さい。
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ホクロ(色素細胞性母斑:しきそさいぼうせいぼはん)の手術法

Text by すどうスキンクリニック 須藤 聡
ホクロというのは色素細胞性母斑といって良性の皮膚腫瘍です。ホクロの手術法ですが、ホクロといっても、形、大きさ、場所でいろいろあります。その手術法も大きさ、場所で変わってきます。通常は局所麻酔の注射をして、紡錐形(木の葉のような形)に切除して縫合します。手術時間は、大きさにもよりますが、普通は20~30分くらいです。翌日か翌々日からは洗顔やシャワーで濡らしたりできます。抜糸は通常は1週間ほどです。抜糸するとしばらくは赤みがあったり、硬かったり盛り上がったりしていますが、徐々に落ち着いてきます。落ち着くのは3~6カ月くらいかかります。最終的には白い線のキズになり、目立たなくなってきます。また、場所や大きさによっては縫い縮めることができないものもあります。その場合は皮膚をずらしたり(皮弁といいます)皮膚を植えたり(植皮といいます)することもあります。直径3mm以下の小さなものに関しては、くり抜いたり、焼いたりする方法もあります。そうすると、初めはカサブタになったり、ジクジクしたりしています。そして、2週間位すると皮膚ができてきます。やはり数カ月は赤かったり、へこんだりしていますが、徐々に目立たなくなってきます。でも、大きなものをくり抜いたり、焼いたりすると皮膚ができるのに時間がかかったり、盛り上がったキズになることもあります。ホクロの悪性化(癌化)については、ごくまれと考えられています。ホクロが癌になるのか、はじめから癌として出てきているのかははっきりしません。一般的には、足の裏、手のひらにあるもの、形がイビツなもの、色むらがあるもの、急に大きくなるもの、出血したり潰瘍化するものなどは要注意です。
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