■ご訪問者数:30066954
在宅クリニック函館日吉  カワムラ歯科クリニック  たからまち総合診療クリニック 

コラムを読む

失神

Text by 関口内科 関口 洋平
「先生、今朝の朝礼で長い時間立っていたら倒れてしまいました。頭を打ってすぐに気がついたのですが…」と、心配そうに言うAさんの額には、失神時に床にぶつけて出来た内出血による大きなこぶがありました。失神は、救急外来を受診する患者さんの3.5%と言われ、再発率も20―30%と、けっして稀な疾患ではありません。失神の原因は多く、①心原性(不整脈、器質的心疾患)②神経調節性失神症候群(神経調節性失神、血管迷走神経反射、頸動脈洞過敏症候群、咳嗽[がいそう]、排尿、排便など)③起立性低血圧(自律神経障害、薬剤、アルコール、出血、下痢など)④脳血管性(盗血症候群、過呼吸)などがあります。これらの中で特に危険なのは①の心原性失神です。心室頻拍や心室細動などの頻脈性不整脈による失神は、突然死する危険性も高いため除細動器を体に植え込むことでその予防ができます。ブロックなどの除脈性不整脈による失神には、ペースメーカーを植え込む治療法もあります。失神をおこす器質的心疾患には、狭窄性弁膜症、心筋梗塞、心筋症、心房粘液腫、大動脈解離、大動脈炎、心タンポナーデ、肺塞栓症などの致死的な疾患もあり、精密検査が必要になります。一方、②③④は比較的軽症で、頻度の多い神経調節性失神症候群は、長時間の立位姿勢、痛み刺激、肉体的または精神的ストレスなどが誘因となりますが、予後の良い場合が多く過度に心配する必要はありません。失神の原因疾患が軽症だったとしてもAさんのように失神時に頭部を強打した場合は、CTやMRIなどで頭頚部の精密検査が必要になります。前駆症状から失神を予知できる場合には、その場でしゃがみこむことで転倒による外傷を最小限に防ぐことができます。失神の再発予防としては、日常生活の睡眠不足や運動不足の防止、過度の減量の防止、アルコールを控えることなどが大事です。また降圧薬を服用している場合には、薬の種類、量、内服時刻などの調節が必要になりますので担当医へ必ず相談してください。
続きを読む

痛みやシビレとの付き合い方について

Text by 函館西部脳神経クリニック 院長 小保内 主税
この原稿を書いているとき、丁度、東京パラリンピックが閉会しました。日本での開催なので、時差がないため、色々な種目をテレビ観戦できて、大変感動しました。“失われたものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ。”これは、パラリンピックの創始者とされるグットマン博士の言葉ですが、今まで、この言葉は知りませんでしたが、神経の病気で機能を失った患者さん達を診てきた私も、同様の言葉を患者さん達に掛けてきました。さて、手足が麻痺して動かせないことだけでなく、痛みやシビレがあることも、機能の喪失と考えられます。つまり、患者さん達は「痛みやシビレのために、○○が出来ない」と訴えます。治療に関わる人間は、様々な方法で、その痛みやシビレを取ろうとしますが、残念ながら、完全に痛みやシビレを取り除けることは多くありません。先日、ある鎮痛薬のパンフレットの言葉に目が留まりました。「痛みがなくなることを治療の目標にせず、痛みはあるけれど、○○ができることを目標にしましょう」というものでした。患者さん達の痛みを無くして欲しいという気持ちはよく分かります。でも、完全に症状が無くなることを目標にすると、得てして不満だけが残り、病気が悪化しているような気になってきます。私は最近、患者さん達に、「痛みやシビレがある」今の状況から、「痛みやシビレはあるけど、○○が出来るようになる」ことを目標にするようにお勧めしています。これはまさしくグットマン博士の言葉と相通ずるものがあるでしょう。病気で出来なくなった状態を嘆き悲しんでばかりいるのではなく、病気の症状を抱えたままでも、出来ることを増やす努力をしていくことが、充実した生活を送るのに役立つと考えるのですが、どうでしょうか。
続きを読む

熱傷(やけど)

Text by すどうスキンクリニック 須藤 聡
熱傷(やけど)は日常的に多く見られる外傷の一つです。熱傷は高温のものが皮膚に一定時間以上付いて起こるものです。付いたものの温度と付いていた時間によって深さが決まります。高温のものだと一瞬で深い熱傷になります。低温のものでも付いている時間が長ければやはり深い熱傷になります。これは低温熱傷といわれるもので、深い熱傷のことも多いものです。そして、熱傷はその深さによって1度、2度、3度に分けられます。1度は最も浅いものです。赤くなるだけで数日で治まります。日焼けなども1度の熱傷です。2度の熱傷は水疱(水ぶくれ)ができます。2度の熱傷は深さによって浅いものと深いものとに分けられます。浅いものは1〜2週間で傷あとにならずに治ります。2度の熱傷の深いものは治るのにもっと時間がかかり、肥厚性瘢痕というケロイドのように盛り上がった傷あとになることもあります。2度の浅いものでも炎症が強くなったり、化膿したりすれば深くなることもあります。3度になるとさらに深くなり皮膚が黒くなったりします。また、痛みは浅い熱傷の方が強く、深い熱傷になると痛みは弱くなってきます。熱傷を受傷した時は、大切なのは冷やすことです。冷やすことで深いやけどになることを防ぐことができます。また、痛みも和らげることができます。水疱(水ぶくれ)がある場合には、できるだけ破らない方が痛みも少なくてすみます。破れてしまった時には、創傷被覆材といって特殊なシートで覆うことによって痛みを軽減し、早く治すこともできます。2度の深いもの以上の熱傷になると、治るのに時間がかかりますし、傷あとになったりすることも多く、専門的な治療が必要になります。
続きを読む

緑内障について

Text by 江口眼科病院 杉浦 彩
先週の11日、12日に五稜郭タワーが緑にライトアップされているのをご覧になりましたか?世界緑内障週間の一環としてライトアップinグリーン運動が行われ、日本全国でランドマークや病院が緑にライトアップされました。これは緑内障にとって、早期発見・継続治療がとても大切であることを広く知って欲しいという思いが込められています。緑内障とは、目から入ってきた情報を脳に伝える視神経が傷んでしまい、見える範囲が狭まってしまう病気です。進行はゆっくりですが自分では気付きにくく、気付いた頃にはかなり進んでいることが多い病気で、治療せず放置しておけば失明する危険もあります。40歳以上では20人に1人が緑内障を発症すると言われています。緑内障の早期発見のためにも、40歳を過ぎたら定期的な目の検診をお勧めします。
続きを読む

40歳を過ぎたら、眼底検査を!!

Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子
「目を見ればその人が分かる」と言いますが、これは本当で、目は体の中で血管を直接観察できる唯一の臓器です。身体がメタボならば、目にも高血圧・高脂血症・糖尿病による合併症が出現する可能性があるのです。イギリスの若者対象の調査によれば、肺がんや脳卒中よりも失明が一番恐怖という結果が出たそうです。瞳孔を広げる点眼薬をつけて眼底検査を行えば、目の重要な病気を早めに見つけることができます。また、40歳以上の日本人の5%は緑内障で、疑いの人を含めると100人中13人もいることが分かっています。緑内障は進行性で日本の失明原因1位の病気ですが、早めに発見し眼圧を下げる治療を行えば、進行を遅くすることができ、老後も身の回りのことができる視野を保てます。緑内障も眼底検査と視野検査・眼圧測定で見つけることができます。早期発見のために気軽に眼科を受診しましょう。
続きを読む

はこだて医療情報に登録されている詳細ページリスト(50音別)

あ
医科 歯科  
か
医科 歯科  
さ
医科 歯科  
た
医科
な
医科 歯科  
は
医科 歯科  
ま
医科 歯科  
や
医科