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コラムを読む

老眼の方! いいですよ! 遠近両用コンタクトレンズ!!

Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子
早い人では40歳代になると、老眼が始まります。老眼とはカメラに例えれば、オートフォーカス機能が壊れてきて、遠くにも近くにもピントが合わなくなっている状態です。そこで、遠くも近くも見やすくなるように助けてくれるのが遠近両用メガネです。しかし、いろいろな事情でメガネだけでは困る方には、遠近両用(多焦点)コンタクトレンズ(以下CL)があります。これは、2週間タイプと1日タイプがあります。ただし、乱視が強い方は、乱視&遠近両用を兼ね備えたCLは存在しないので、見えづらいかもしれません。老眼を感じ出したら、まずは眼科を受診し、老眼鏡や遠近両用メガネを処方してもらいましょう。それから、遠近両用(多焦点)CLを試してみるのはよいと思います。CLは、心臓のペースメーカーと同じ高度管理医療機器ですから、専門の眼科医にご相談下さい。
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舌下免疫療法 〜新たなアレルギー性鼻炎の治療法〜

Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩
アレルギー性鼻炎の新しい治療法として舌下免疫療法が保険適用になりました。これは、原因物質を投与していくことにより、アレルゲンに暴露された場合に起こる症状を緩和する治療法で、対象はスギ花粉症の12歳以上の方です。アレルゲン抽出液を舌下に滴下するという方法で行い、初回は病院で、以後は毎日1日1回ご自身で行います。2週間かけて徐々に増量していき維持量になったら3年以上継続することが必要です。この治療法の注意点は、①治療の開始時期は花粉非飛散期に限られる。②アナフィラキシーショックなどの強いアレルギー反応が起こる危険性がある。③治療医は関連学会の講習を修了している者で副作用発症時に迅速に対応できる医療施設、あるいは対応できる医療施設と連携している医療施設でなければならない。などです。興味がある方は耳鼻咽喉科にお尋ねください。
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前立腺がんについて

皆さんの周りで「隣の旦那さんが前立腺がんになったんだよ」「前立腺がんの検査に引っかかってしまったよ」という言葉を聞きませんか?前立腺がんってなに?そもそも前立腺ってなに?何の機能を果たしているの?前立腺は精液の一部を作る臓器で生殖に非常に大切な臓器です。しかし、生命を維持する臓器ではありません。じゃあ、命に関わる臓器でないのならほっといてもいいのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、前立腺がんが原因で亡くなる方のほとんどが転移(リンパ節、他の臓器、骨の転移)によるものです。世界を見渡すと前立腺がんは、欧米諸国では男性がんの中で大変多いがんとして知られており、アメリカでは男性がんの中で罹患率(病気にかかる比率)は1位、死亡率は肺がんに次いで2位というがんです。近年、日本でも急激に増加してきています。1975年の前立腺がん患者は2000人程度でしたが、2000年には約23000人と急速に増加し、2020年には78000人以上となり、肺がんに次いで罹患数の第2位になると予測されています。平成17年度の厚生労働省の調査時点で、男性がんの中で患者数はすでに第1位となっておりました。前立腺がん死亡数も増え続けており、2008年時点では約1万人、2020年には2000年の約3倍になると予測されています。前立腺がんの検診には採血(PSA:前立腺特異抗原)が行われています。高いからといってがんが確定した訳ではありませんので、専門医に相談下さい。近年前立腺がんの治療も進歩しております。手術、放射線治療、薬物療法に大別されますが、より低侵襲、よりがんが確実にコントロールできるようになっております。早期発見が前提での選択肢の幅なので、まず50歳を過ぎたら一度は前立腺検診を受けられることをおすすめします。
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大腸カプセル内視鏡

Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男
年輩の方なら1966年公開のSF映画「ミクロの決死圏」をご存知の方も多いと思います。医療チームを乗せた潜航艇を縮小して体内に注入し、脳の内部から治療を行うという当時大変話題となった米国の傑作映画です。しかし今、実際に人間は乗っていないなどの大きな違いこそあるものの、当時は夢物語であった技術が現実のものとなりつつあります。カプセル内視鏡といって、薬のような形をした小型のカプセルを飲み、便と共に排泄されるまでの間に胃腸の中をくまなく撮影し、体表に装着した装置に送信するものです。送信された画像をモニターで確認して診断します。小腸用には2007年に実用化され保険認可もされていましたが、今年1月に大腸でも保険適用となりました。適用症例に条件がついているためすべての方に使えるわけではありませんが、小腸と比べると大腸は疾患人口が大変多いため、日常の大腸診療は大きく変貌すると思われます。これまでの肛門からの大腸内視鏡検査は痛みを伴うこともあり、また恥ずかしいなどの理由で進んで受けたいと思う方が少ないのが現状でしたが、カプセル内視鏡の場合はそのような問題を克服できることになり、大腸がん死亡率の低下を目指して検診への応用なども期待されています。もちろんまだ開発されて日の浅い検査法なので、洗浄機能がないので下剤の量が多く必要となる、国内の治験では6%ほどの見落としがある、カプセルは使い捨てなので検査費用が高くなる、などの問題点もあります。また何か病変が発見された場合はまだ映画のように治療はできませんので、ポリープの切除などは、これまで通り肛門から内視鏡を挿入して治療する必要があります。SF映画もいつの日かは現実のものとなるという見本のような技術といえますが、今後はさらに診断も治療も可能な超小型医療ロボットへ進化していくことでしょう。医療は日進月歩で患者さんの体の負担の少ない方向へと進んでいるのです。
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百日咳(ひゃくにちぜき)の予防は大切です

Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
今年、子供たちにとって、ワクチン接種で2度新しいことが起きました。ひとつは、口から飲んでいた生ポリオワクチンが不活化ワクチンになり注射になったこと。もう一つは、不活化ポリオワクチンと従来の三種混合(百日咳・破傷風・ジフテリア)ワクチンが一緒になって、四種混合ワクチンができたことです。不活化ポリオワクチンは子供たちから生ワクチンによるポリオ関連麻痺の恐怖を取り去ってくれました。四種混合ワクチンは三種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンを混ぜたワクチンですが、接種の痛みが一回減るという福音を与えてくれました。二つのワクチンは順調に供給され、滞りなく接種が進むはずでしたが、四種混合ワクチンは11月の開始早々に、不活化ポリオワクチンは11月の中旬から入手が困難なケースが発生しました。このような状態で一番恐れるのは、三種混合ワクチンの接種すらも控えられ、百日咳が流行するのではないかということです。百日咳は最近では国内で2008年頃に爆発的に流行したあとその後も年間五千件程度の報告があり、2008年には1名が百日咳により亡くなっています。2000年台に入ってから大人の百日咳の報告が増えています。大人の流行の状態から考えれば、百日咳の感染の機会は決して減っているということではなく、むしろ増えていると言っても過言ではないでしょう。赤ちゃんは生まれるときに、お母さんから多くの免疫を受け継いで来ますが、百日咳の免疫はお母さんから受け継ぐことができません。ワクチンをすることによってのみ、百日咳からあなたのお子さんを守ることができるのです。四種混合ワクチンや不活化ポリオワクチンの供給が不足していても、従来の三種混合ワクチンは潤沢に供給されています。四種混合ワクチンにこだわらずに、百日咳の流行を起こさないためにも、生後三ケ月からの三種混合ワクチンの接種と、単独の不活化ポリオワクチンの接種が望ましいといえます。
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