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コラムを読む

前立腺がんについて

皆さんの周りで「隣の旦那さんが前立腺がんになったんだよ」「前立腺がんの検査に引っかかってしまったよ」という言葉を聞きませんか?前立腺がんってなに?そもそも前立腺ってなに?何の機能を果たしているの?前立腺は精液の一部を作る臓器で生殖に非常に大切な臓器です。しかし、生命を維持する臓器ではありません。じゃあ、命に関わる臓器でないのならほっといてもいいのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、前立腺がんが原因で亡くなる方のほとんどが転移(リンパ節、他の臓器、骨の転移)によるものです。世界を見渡すと前立腺がんは、欧米諸国では男性がんの中で大変多いがんとして知られており、アメリカでは男性がんの中で罹患率(病気にかかる比率)は1位、死亡率は肺がんに次いで2位というがんです。近年、日本でも急激に増加してきています。1975年の前立腺がん患者は2000人程度でしたが、2000年には約23000人と急速に増加し、2020年には78000人以上となり、肺がんに次いで罹患数の第2位になると予測されています。平成17年度の厚生労働省の調査時点で、男性がんの中で患者数はすでに第1位となっておりました。前立腺がん死亡数も増え続けており、2008年時点では約1万人、2020年には2000年の約3倍になると予測されています。前立腺がんの検診には採血(PSA:前立腺特異抗原)が行われています。高いからといってがんが確定した訳ではありませんので、専門医に相談下さい。近年前立腺がんの治療も進歩しております。手術、放射線治療、薬物療法に大別されますが、より低侵襲、よりがんが確実にコントロールできるようになっております。早期発見が前提での選択肢の幅なので、まず50歳を過ぎたら一度は前立腺検診を受けられることをおすすめします。
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ワクチンで防げる病気はワクチンで防ぎましょう

Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
Hibワクチンと肺炎球菌ワクチン、子宮頸がん予防ワクチンが来年からの公費接種となることが決まりました。不活化ポリオワクチンは9月から単独での接種が始まり、11月からは三種混合ワクチンと一緒になった4種混合ワクチンとして接種が出来る予定となっています。ようやく世界水準のワクチンレベルに追いつきつつあるのですが、未だに知られていないのはB型肝炎の予防ワクチンです。このワクチンの目的はB型肝炎ウイルスによるがんの予防です。現在、B型肝炎ワクチンは母親がB型肝炎ウイルスに感染してキャリアとなっている人に限って、母子感染を予防するという目的で行われています。しかし、世界はすでにすべての子供達にB型肝炎ワクチンをするようになっていて、世界177カ国で生まれた直後からのワクチン接種が始まっています。B型肝炎ウイルスには3つのタイプがあることが知られていて、今まで日本で広まっていたのは子供のうちに感染してしまうと将来がん化することが懸念されていました。最近首都圏などで広まっているタイプは成人になって感染しても肝臓がんを発症しやすいと言われ、このタイプが主流になって来ました。通常の日常生活では感染に至ることは稀ですが、家族内での感染や性的接触による感染などは知られております。ワクチンは成人になってからも可能ですが、乳幼児期に接種したものは抗体の獲得に優れていると言われ、多くの国では3種混合ワクチンの中に不活化ポリオワクチンと一緒になった5種混合やHibワクチンも含めた6種混合ワクチンという形で普及しています。日本では残念ながら任意接種扱いで1回5,000円程度で3回の接種が必要です。でも、これによって将来の癌のリスクの一つは防ぐことが出来るのですから、おたふくかぜや水ぼうそうとともに子供のうちに必要なワクチンとしてご両親にぜひ理解していただきたいと思っています。現在、2ヶ月からHibワクチンが始まりますので、それに合わせてB型肝炎ワクチンもぜひ接種するようにしましょう。
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口臭について

口臭の原因は、歯周病や虫歯、舌の汚れ、ドライマウス(口腔乾燥症)等、お口の中の問題が全体の9割に及びます。他の1割は耳鼻咽喉系疾患や消化器系疾患、糖尿病などです。この9割の原因の対処法ですが、虫歯の治療はもちろん、歯周病が原因の場合、一番大事なのがクリーニングで、定期的に行うことで要する時間や回数も少なくなっていきます。プラークや歯石のたまる所はいつも同じような場所ですが、歯ブラシでの磨き方にも長年の癖や習慣があるため100%きれいに磨く事は難しく、磨きづらい場所は歯科医院でのクリーニングをお勧めします。舌の汚れが原因の場合は舌ブラシで舌の表面の清掃を。ドライマウスの場合は唾液の分泌を促すようなマッサージを行う事が大事です。それぞれの原因によって対応が変わってきますので口臭が気になったら、まずは歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。
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舌下免疫療法 ~ダニによる通年性アレルギー性鼻炎の方へ~

Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩
舌下免疫療法の対象としてダニによるアレルギー性鼻炎が追加になりました。免疫療法とは原因物質(アレルゲン)を投与していくことにより、アレルゲンに暴露された場合に起こる症状を緩和する治療法です。対象は12歳以上の方です。アレルゲン錠剤を舌下に1分間含み、その後服用するという方法で行います。初回は病院で、以後は毎日1日1回ご自身で行います。2週間かけて徐々に増量していき維持量になったら3年以上継続することが必要です。この治療法の注意点は①アナフィラキシーショック等の強いアレルギー反応が起こる危険性がある。②治療医は関連学会の講習を修了している者で副作用発症時に迅速に対応できる医療施設、あるいは対応できる医療施設と連携している医療施設でなければならないことです。興味がある方は耳鼻咽喉科にお尋ね下さい。
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コレステロールについて

食生活が豊かになり、コレステロール値の高いことを心配する人が増えています。
高コレステロール血症が心筋梗塞や脳卒中の危険因子であることは、すでに確立された事実です。
肥満や運動不足から血中コレステロール値が高くなると、動脈硬化が引き起こされ、心臓(冠動脈)や脳(脳動脈)の血管が詰まることになります。
日本人の死亡原因の2、3位は、これらの疾患ですから、何か特別に不摂生な生活をしている人にだけ起こる、自分とは無縁な病気と考えるわけにはゆきません。
コレステロール値や中性脂肪の増加が比較的若い人たちにも見られるようになり、動脈があちらこちらで細くなってる人が増加しているのですから。コレステロールの正常値は220mg/dl以下とされていますが、低ければ低いほど冠動脈疾患の危険度は低くなるとわかってきました。
血液に含まれるコレステロールの20%は食べ物由来で、80%は肝臓で合成されたものです。
コレステロールが高い場合には、まず、食事療法(卵、バターを減らし、野菜を多く食べる)と運動療法(朝夕に20分程度速く歩く)を行いますが、動脈硬化の危険因子の多い人は、コレステロールがあまり高くないうちに薬で治療を開始することが必要です。
家族性高コレステロール血症の場合には、遺伝子の持ち方で、300mg/dl以上の高コレステロール血症になる場合もあり、食べ物のせいばかりでコレステロールが高くなるとは限りません。最近、コレステロールや中性脂肪を下げる薬には、これらを下げる作用だけではなく、血管壁に直接働く抗酸化作用や抗炎症作用があって、動脈硬化の進行を止める働きもあることがわかってきました。
薬を飲むことに抵抗を感じるのは自然ですが、250mg/dl以上で、食事に気をつけても低くならず、ストレスに感じる時には、薬物療法も利点が多いので勧めています。
血管に張り付いた脂肪がやわらかいうちなら、はがれてきれいになることもあるので、健康診断などで異常を指摘されたら、放っておかないようにしてください。
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