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斜視について

Text by 江口眼科病院 鈴木 智哉 視能訓練士
さまざまな原因で、両眼で視線を合わせることができず、片眼または両眼がずれてしまうことを斜視といいます。斜視のタイプで最も多いのは、外にずれる外斜視です。他には乳幼児に起こる内斜視、高齢者に多い上下斜視などがあります。斜視の原因は、強い遠視や脳疾患、外傷、バセドウ病などの全身疾患で起こるものなどさまざまです。自覚症状は、二つに見える、ぶれたりぼやけて見える、眼が疲れるなどがあります。また、自覚症状がなくても他の人から指摘されて気付くこともあります。治療法は、眼鏡や訓練、場合によっては手術など、斜視のタイプや大きさによって異なります。特に乳幼児の斜視は、視力をはじめさまざまな視機能の発達に影響することがあるので、早期発見・早期治療がとても大切です。「斜視かな?」と思ったら早めに眼科の受診をお勧めします。
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陥入爪(かんにゅそう)

陥入爪というのは、爪の端が食い込んでいることで痛くなる病気です。多いのは足の親指の爪です。爪が食い込んでいるために痛みが出たり、爪を切るときに端まで切ることが出来ずに爪の端が尖って残ってしまい、そこが刺さって痛くなってきます。ひどくなると肉芽(にくげ)という組織が盛り上がってきて、痛くて歩行にも支障を来すようになります。軽度であれば、爪の切り方に気をつけて爪を伸ばすようにしたり、テープで爪の端をとめて爪と皮膚の間を広げるようにすると痛みが出にくくなります。また、ワイヤーを爪につけて伸ばす方法もありますが、時間がかかったり、再発することもあります。爪の食い込みが強い場合や、何回も繰り返す場合には手術をしなくてはなりません。手術の方法にもいくつかあります。爪母という爪を作っている組織が爪の根元にあります。食い込んでいる部分の爪母をフェノールという薬品で焼いてしまう方法や直接切除してしまう方法があります。こうすると爪は多少細くなりますが、食い込んだ部分の爪は生えなくなり痛みは出なくなります。フェノールで焼く方法は簡単なのですが、再発することもあります。切り取ってしまう方法は手術後は疼痛がありますが、確実な方法です。術後は1~2日でぬらしたりできます。また、巻き爪というのもあります。これは爪の端だけでなく爪全体が丸まってくるもので、正確には陥入爪とは異なります。巻き爪は変形は強いのですが、痛みがないことも多いのでそのままにすることもあります。上から押さえたりして疼痛があるとき手術をすることもあります。手術は爪全体を一度取ってしまって爪床という部分を平らになるようにしなくてはなりません。少し大変な手術になります。
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メタボリック症候群

おなかの出た小太りの人は、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞になりやすいといわれています。メタボリック症候群と呼ばれる状態です。肥満に加えて、軽症の高血圧、糖尿病、高コレステロール血症の3つがそろうと、動脈硬化が強くなって、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。腹囲(ウエスト)が、男性85cm以上、女性90cm以上で内臓脂肪型肥満があると考えられます。過食と運動不足が原因なので、生活習慣を改善して、毎日20分間程度は早足で歩く、食事は8分目に我慢するのが肝心です。腹囲でメタボリック症候群が疑われるときは、空腹時の血糖と血中インスリン濃度を測ることで、より正確に診断できます。高血圧が進行する恐れがある場合、軽症でも、血糖に良い影響を与える薬を選択して、治療を要する場合もあるのです。
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コロナ禍におけるがん検診とこれから

Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男
新型コロナウイルス感染症は今だに終息のきざしが見えません。その影響をうける医療上の問題は救急患者の受け入れ制限や待機的手術の延期などにも波及しますが、もう一つ懸念されているのはコロナ感染症への不安からがん検診を控えることによる発見の遅れです。がんは初期段階では症状がないことが多いことが特徴です。がん検診を定期的に受診し、早期発見・早期治療することにより、多くの方は助かることが分かっています。しかし、コロナを理由に受診を見送り次の受診までの期間が空いてしまうと、早い段階で発見できたはずのがんが進行した状態で見つかる可能性が高くなります。がんはコロナの収束を待ってはくれませんので、コロナ禍であってもがん検診は定期的に受診することが推奨されます。現在国として推奨し各自治体で実施されているがん検診は胃・大腸・肺・子宮・乳腺の5つになりますが、それぞれの対象臓器によって検診方法は異なります。胃がんのように最初から内視鏡やバリウムのような苦しい検査を必要とするがんもあり、他のがんでも検診で陽性に出た場合はさらに追加で様々な検査を受ける必要があります。そのような中、2014年から国立がん研究センターを中心に研究が始められているマイクロRNA測定に期待が寄せられています。この方法では1滴の血液から13種類のがんを早期の段階から発見可能で、さらにその発見精度も95%以上というまさに夢のような検査手法です。現段階では数年以内の実用化を目指して有効性を検証する作業が急ピッチで進められています。この手法が医療現場に登場した場合はがん検診が一変する可能性を秘めており期待されるところですが、それが実現するまでの間は、命を守るためにコロナ禍であってもきちんとがん検診をうけておくことが大切です。
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おたふくかぜ難聴って知っていますか?

Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
おたふくかぜウイルスで発症するおたふくかぜはワクチンで防ぐことのできる病気です。函館市内近郊では今年5月末から流行が始まりました。過去には、平成8年と9年、15年、22年から23年にかけて流行がみられました。今回は5年ぶりの流行となります。おたふくかぜは2~3週間の潜伏期ののちに耳の下にある耳下腺や顎下腺などが腫れてくる病気です。感染しても症状が現れない不顕性感染者が30%程度いることが知られており、症状が出なくてもおたふくかぜに対する抗体ができたり、合併症が知らない間に出ていたりということがあり得る病気です。耳下腺や顎下腺が腫れてから5日間経つと人に感染する力がなくなるとされており、全身状態がよければ仮に腫れが残ったとしても登園や登校が可能です。よく知られている合併症は髄膜炎や睾丸炎、卵巣炎などですが、子どもたちにとって一番心配なのは難聴がみられることがあるということです。難聴の合併症は病気の始まりから3週間程度までに発症します。その頻度は多くの報告がありますが、およそおたふくかぜにかかった人の千人に一人程度とされています。ただ、耳下腺の腫れない不顕性感染でも起こることが知られています。難聴になると治療法がなく回復は期待できませんから、一生難聴を抱えて過ごすことになります。子どもの片方だけの難聴は生活にはあまり支障がないことが多いですが、まれに両方難聴になることがありますので、予防をしっかりするということが肝要です。おたふくかぜの予防はワクチンを2回接種することです。1歳のお誕生日にMRワクチン、水痘ワクチンと一緒にぜひ受けてください。その次は年長さんのMRワクチンと一緒に接種をしましょう。今は流行期ですから、1回接種の後1~2年で2回目を接種するという選択でも構いません。
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