
- 症状で探す
- 病院名で探す
- 診療科目で探す
- 地図で探す
- キーワードで探す
背中
自己診断はせずに、専門医に相談しましょう!
函館市・七飯町・北斗市
|
その他の道南地方
|
医科の診療科目 |
歯科の診療科目 |

高齢者の『てんかん』その2Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
前回、高齢発症の「てんかん」患者さんが、認知症として治療されることがあるということを書きました。今回は、最近、老年医学や認知症診療の専門家の間で話題になっている、もっと分かりづらい、本人はもちろん、そばで見ている家族にも分からない「発作」について書きます。「一過性てんかん性健忘」と呼ばれているものです。主に初老期以降に発症し、短時間から数日にわたって、繰り返し記憶の抜け落ちを示す病気です。この記憶が途切れている期間、患者さんは正常な行動をします。例えば、友人と普通にゴルフをしたのに、後日、その記憶が抜けていることに気付くというものです。しばしば「今日は何曜日?」というような質問を繰り返します。発作が持続する(非けいれん性発作重積と言います)と、記憶のない期間は数日に及ぶこともあります。正常な時と、発作の時とのギャップや、目覚めの頃に発作を起こすことが多いことから、睡眠時に行動異常を起こすことがあるレビー小体型認知症に間違われる恐れがありますが、MRIなどの画像検査や、通常の認知機能検査(記憶力の検査など)では、異常が見られません。そのため、認知症の前段階(MCIと呼んだりします)とされることもあります。脳波検査で側頭葉に異常な波を見つけることが診断の決定打になります。治療は、他の高齢者の「てんかん」と同じように、抗てんかん薬が有効とされています。途切れた記憶が戻ることはありませんが、発作が抑えられれば、記憶が抜けてしまうことは避けられます。ちょっと変わった「てんかん」について書きましたが、アルツハイマー病などの認知症に、「てんかん」が合併することもあります。認知症を疑ったら、認知機能検査やMRIなどの画像検査だけでなく、脳波検査も必要です。
|
慢性腎臓病ってご存じですか?Text by はら内科クリニック 院長 原 信彦
腎臓とはどういう臓器でしょうか?腰の辺りに左右1個ずつある握りこぶし程度の大きさの臓器です。血液をろ過して、必要なものを再吸収し、不要なものを尿として排せつする臓器です。それ以外にも、赤血球を作るホルモンや血圧を調整するホルモンを作ります。慢性腎臓病とは、腎臓が何らかの原因によりダメージを受け、血液をろ過する能力が落ちてしまう病気です。初期に症状は何も無いため、検査を受けなければ分かりません。「ちょっと血圧が高いけど、まあいいや」「コレステロールが高いけど、何も症状が無いので、様子を見よう」などと、生活習慣病を長年見過ごすことにより、腎臓にダメージが蓄積して発症してしまいます。このように、わが国の慢性腎臓病は、生活習慣の変化や高齢化を背景にして年々増加し、成人の8人に1人が慢性腎臓病と報告され、日本透析医学会の報告では、令和2年末で34万7千人の透析患者さんがいるそうです。※1また、この慢性腎臓病は、心筋梗塞や脳卒中といった心血管病や認知機能障害とも深く関わっており、健康寿命を脅かす新たな国民病と呼ばれています。慢性腎臓病は、血液検査や尿検査を行うことで診断できます。血液検査で、血清クレアチニン値をもとにした推算GFR(eGFR)と呼ばれる検査値が59以下の場合、慢性腎臓病を疑います。それ以外には、高血圧や高脂血症などの疾患に伴いタンパク尿が出ている場合です。まさか、ちょっと血圧が高いけど、放置しただけで知らないうちに腎臓が悪くなるなんて…しゃれになりませんよね。最悪の場合、高血圧を放置→慢性腎臓病→腎機能の悪化→慢性腎不全→透析という流れもあり得ます。これを知っていれば、たかが高血圧とは、いえませんよね。検診を受けていない人は、ちゃんと検診を受ける。検診結果で、生活習慣病に関わる数値が気になるのであれば再検査を受けるなど、症状が無くても自己判断で放置しないように気を付けましょう。※1日本透析医学会誌54(12):611-657,2021
|
矯正歯科と唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)Text by みはら歯科矯正クリニック 村井 茂
『ロ蓋裂矯正歯科の健保導入の歴史』「北海道苫小牧市内に住む建築業、竹田洋一郎(仮名)さん・・・・生まれて間もない三女の和美ちゃん(生後三力月)の小さな体が裸のままつぶれたようにタタミの上に倒れていた・・・・竹田さんは自分の車で近くの病院に和美ちゃんを運び込んだ。が、すでに死んでいた。・・・昭和50年5月25日夜のことだった―」これは、1976年毎日新聞北海道支社発行の「谷間の口がい裂児たち―この子らに健保を」の書き出しの部分です。私が卒業直後に大学に勤務し唇顎口蓋裂の治療に携わっていた時期に発行された本で、現在まで歯科医としての私に強く影響を与え、いずれは函館に帰り、口蓋裂児によりよい環境を地方都市で作ろうとの思いを強く抱きました。その後、歯科医としては地方都市では矯正歯科を学ぶ方が効果的と考え、口腔外科から矯正歯科へ移り、米国、カナダの唇顎口蓋裂施設の視察を経て、市立函館病院歯科口腔外科に勤務。現在、当院で唇顎口蓋裂患者の治療にあたっております。「チームアプローチが必須」口唇顎口蓋裂を持つ子供を殺害した事件後、矯正歯科の保険導入の働きかけがコロンビアトップ議員の国会質問により始まり、1982年にようやく保険導入が開始され、はや25年を経過しております。30年前は、出産直後の産院で、手術をしたようですが、現在では、形成外科医、その中でもこの疾患についてトレーニングを積んだ医師のみが、携わっております。言語や心の発達の時期と重なり合うため、言語治療士と歯科医その他の医療従事者によるチームアプローチの下、治療が行われております。治療も出生直後の形成外科および術前矯正歯科治療から始まり、矯正歯科治療が一応めどがつく、17、8歳までと長期にわたります。障害の程度はそれほど重度ではありませんが、心のケアを含めた長期的な展望と年齢を考えた治療ステップを計画する必要があります。また、毎年、この疾患に関する「日本口蓋裂学会」が開催され、日本の治療水準も、世界でも優れている国となってきております。
|
マイボーム腺Text by 江口眼科病院 大山 泰司
こんにちは。今日は“マイボーム腺”についてお話をさせていただきます。マイボーム腺という名称はあまり聞き慣れないかもしれませんが、ドライアイを引き起こす原因の一つとして考えられています。上下のまつ毛の内側にあり、涙成分のうち脂質を出しています。しかし、加齢等の影響により機能異常を起こした場合にドライアイを引き起こす原因になる事があります。出口付近で脂質が固まり蓋(ふた)を作ってしまうと、マイボーム腺梗塞という状態で眼の不快感の原因にもなります。しかし肉眼では分かりにくいため、眼科での診断が必要です。治療はホットアイマスク等により1日2回程度温める事で脂質を溶かす方法が有効ですが、やり方次第で逆効果になる事もあるため注意が必要です。眼の不快感やドライアイ等気になる方は、まずお近くの眼科へ一度ご相談下さい。
|
こどもの皮膚病Text by やなせ皮フ科クリニック 梁瀬 義範
皮膚は外部の刺激から身を守る防御壁の役割を担ったり、汗を分泌して体温調節を行ったり、内臓で起こっている異常を映し出す鏡の役割を果たしたりと、様々な機能を持った生命にとって欠かすことの出来ない重要な臓器の一つです。そして年齢によりその特徴には違いがあります。今回は子供の皮膚の特徴についてお話します。皮膚には、一面に穴があります。汗が出る穴(汗孔:カンコウ)と毛の生えてくる穴(毛孔:モウコウ)です。この穴の数は生まれてから一生変わることがなく、ずっと同じで、成長とともに皮膚の面積は増えても穴の数は変わりません。ということは、子供の皮膚には汗孔や毛孔が過密に存在していることになります。このことは、毛孔や汗孔が関わる皮膚のトラブルが子供には起こりやすいことを示しています。一方、皮膚の厚さは子供の頃の方が薄く、成長とともに厚くなっていきます。低年齢の時ほど皮膚が薄いため、皮膚疾患も多いのです。また皮膚の表面は毛孔から分泌される皮脂(ヒシ)で覆われていますが、この量を大人と比較すると、子供はとても少ないのです。生後2~3ヵ月頃までは、母体からのホルモンの影響などで皮脂を作る脂腺機能は活発ですが、それ以降の幼少時期になると機能は低下します。そのため子供の皮膚はカサカサと乾燥しやすいことになります。つまり子供の皮膚はかなりデリケートなものと言えるでしょう。例えば脂漏性湿疹(シロウセイシッシン)という病気がありますが、これは、乳児期前半に好発します。頭頂部に始まることが多く、顔にも見られ、黄色っぽい色をした厚い鱗屑(リンセツ:かさぶた)と紅斑(コウハン:赤み)、痒みがその症状です。先ほど述べました皮脂腺と関連があります。その一方でもう少し成長した子供に多いのが、乾燥性の湿疹です。これからの季節は気温や湿度が低下し、皮膚の血管は収縮します。更に汗や皮脂も少なくなり、皮膚の表面はカサカサになりがちです。そのため乾燥から皮膚を守る対策が必要です。皮膚を清潔に保つことは必須ですが、保湿のためのケアも行うとなおいいでしょう。
|








