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自己診断はせずに、専門医に相談しましょう!
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緑内障の治療についてText by 江口眼科病院 江口 秀一郎
緑内障は目の圧力が高い状態が慢性的に持続して網膜の神経線維が障害され、視野が徐々に狭くなっていき、放置すると最後には失明の危険がある病気です。最近の疫学調査では、実に40歳以上の日本人の17人に1人は緑内障であるという結果が報告され、予想以上に高い罹(り)病率が話題となりました。さらに日本では、目の圧力が正常なのに網膜の神経線維が障害されていく、正常眼圧緑内障というタイプが多いことも判明し、単に目の圧力に頼った診断のみでは見落とされることが多いことも判明し、問題となりました。正確な診断には視野、視神経および網膜の神経線維を詳細に観察して、病気の兆候を見つけることがとても重要です。治療は規則正しい点眼薬の使用から始めます。早期に発見して早期に治療を開始すれば点眼治療と月に一度の診察のみで、一生を送ることができます。40歳を過ぎたら眼科専門医の検診をぜひ受けましょう。
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認知症にもいろいろありますText by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
認知症(にんちしょう)というと、アルツハイマー病を思い浮かべる方が多いと思いますが、これに負けず劣らず多いのが、脳血管性の認知症(血管性痴呆)です。アルツハイマー型認知症に、いわゆる生活習慣病の一面があることは知られていますが、血管性痴呆はまさしく生活習慣病ですから、逆に生活習慣の改善がその予防にとても有効です。さらにその名の通り「血管の病気」ですから、脳だけでなく全身の病気の一部なのです。そのため、単に認知症状をきたすだけではなく、心臓病など生命に対する危険が迫っていることも示しています。血管性痴呆の有無はMRIなどの画像検査でふるいに掛けられますが、検査で血管性痴呆の疑いが持たれたとき、認知症状ばかりを気にするのではなく、生活習慣全体を振り返ってみましょう。
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急な下肢の腫れText by こにし内科・心臓血管クリニック 小西 宏明
函館も気温が上がってきて晴れた日には屋外で過ごしたり、作業したりすることが増えると思います。そこで注意したいのが急な下肢の腫れです。下肢が腫れる病気は沢山ありますが、今回のキーワードは2つです。まず長時間の同じ姿勢です。例えば家庭菜園でしゃがんだままの作業やほとんど歩かないままで立ちっぱなしの場合です。長距離の車の運転も当てはまります。次は脱水です。何時間も水分補給していない場合や屋内外を問わず気温が高い時です。このような状態の後に急に発症することがあるのが下肢静脈血栓症です。静脈という血管の中で血液がうっ滞して血栓(血の塊)で出来る病気です。血液が下肢から心臓に戻りにくくなることで急に下肢が腫れるのです。特徴は3つあります。第一は急に起こること、第二に片方の下肢の腫れ、そして第三は痛みです。大抵発症は急で、何日の何時頃からと言えます。何週間も前からということはありません。また両下肢が同時に腫れることは稀で、他の人に後ろからふくらはぎを見てもらうと左右差がはっきりわかります。血栓の出来た範囲によっては大腿部まで腫れてきます。そして痛みはふくらはぎに多く感じられ、正座するように膝を曲げると違和感や痛みが増します。この病気の合併症には生命に関わる肺血栓塞栓症があり、エコノミークラス症候群とも言われます。まず正確に診断することが重要で、専門科は心臓血管外科や循環器内科です。もし整形外科を受診する場合は下肢が腫れるまでの経過をしっかり説明しましょう。
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身体も冬を迎える準備をしましょうText by 望ヶ丘医院 藤崎 志保子
今年ももうすぐ雪の季節になります。これからの数ヵ月間は、病気の世界も冬模様に変わります。その代表格がインフルエンザです。インフルエンザは、せき、鼻水、高熱、頭痛、関節痛などの症状が出ますが、肺炎、中耳炎、熱性けいれんなどを合併し、重症化する危険性が高く、死亡する場合もあります。小児のインフルエンザで問題となっている脳症などは発熱後数時間で発症することがあり、ひとたびなってしまうと高率で後遺症を残したり、亡くなったりします。また、流行がはじまると短期間で多くの人が巻き込まれるのもインフルエンザの特徴です。予防の基本は、インフルエンザワクチンを接種することです。最近の10年間で流行したウイルス株は予測とほぼ一致しており、効果は十分に期待できます。ワクチンを接種することで重症化を防ぐ効果もあります。ワクチンを受けないでインフルエンザにかかった70%から80%の人は、ワクチンを受けていればインフルエンザにかからずにすむか、かかっても症状が軽くてすむということは証明されています。特に高齢者や乳幼児、慢性疾患の方などインフルエンザにかかると重症化する人は、積極的に主治医の先生と相談をして流行が始まる前にワクチンを受けて下さい。また、その人たちと接触する機会の多い人たちも積極的にワクチンを受けることをお勧めします。ワクチンが効果を有効に持続する期間は約五ヵ月間ですので、毎年受けることをお勧めします。アレルギーのある人や妊婦さんでも受けられる場合がありますので、主治医の先生に相談してください。今年はSARS(重症急性呼吸器症候群)がインフルエンザと同時に流行する可能性もあり、WHOも積極的にインフルエンザワクチンの接種を受けることを勧めています。遅くても12月中旬までに接種をすませましょう。
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ロタウイルス胃腸炎に対するワクチンが接種できるようになりましたText by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
皆さんは赤ちゃんへのワクチンをどのように考えていますか?感染したほうが免疫がしっかりつくのでお金がかかるものはしないとお考えですか?それとも積極的に何でもワクチンで予防できるものは予防しようと思っていますか?今年の11月から、ロタウイルス胃腸炎を防止する口から飲むワクチンが使えるようになりました。ロタウイルス胃腸炎は別名乳幼児白色下痢症とも呼ばれ、4カ月ころから2歳くらいまでの乳幼児が多くかかります。2日ないし3日の潜伏期間の後、嘔吐や酸っぱい臭いのする白色の下痢、発熱などを特徴とする病気です。多くは軽症で脱水を来さなければ数日の経過でよくなりますが、中には重症になり、入院を余儀なくされることや、脳炎や膵炎を起こして死に至ることもあります。このロタウイルスに対するワクチンは生後6週から24週の間に4週以上の間隔を開けて2度飲んでもらうワクチンです。通常は生後2カ月から始まるヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンなどと一緒に始めるといいでしょう。B型肝炎のワクチンも一緒に始める場合には2カ月では4つ、3カ月では5つのワクチンを同時に接種しなければなりませんが、同時接種に関しては広く国内外で安全と考えられており、ロタウイルスワクチンも同様に考えていいでしょう。任意接種ですので、接種料金は各医療機関で異なりますが、多くは1回1万5千円前後になるものと思われます。生後24週を超えると接種はできませんので、ワクチンをしたいけれども1回しかできそうにない場合にはかかりつけ医とご相談ください。24週以降は腸重積という病気が起きやすくなり、ロタウイルスワクチンでも腸重積が起こることがあるため、24週までに接種を行うこととなっています。24週以降の場合は希望されても接種することはできません。高価なワクチンですが、病気が重症化することを考えると、ぜひともワクチンで予防できる病気がひとつ増えたと考え、積極的に接種されることを望みます。
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