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自己診断はせずに、専門医に相談しましょう!
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子供の目の病気を見つけてあげましょうText by 清水眼科クリニック 清水 信晶
生まれたばかりの赤ちゃんの視力はまだ非常にわずかです。生まれたばかりのときの視力は0・01ぐらいで、1年後には0・1前後に育ちます。その後4~5歳で1・0となり視力の発達が完成します。この視力の発育段階に、なにかの理由で網膜にはっきりと像が写らず刺激が加わらなかった場合、視力が育ちません。この時期を逃すとあとで病気を発見し治療しても、遅れた分は失われたまま追いつけないことが多いのです。これを「弱視(じゃくし)」と言います。3歳児検診では簡単な絵視標を使った視力検査が含まれています。この時期視力はまだ0・6くらいでも正常です。検診のあと眼科で精密検査を受けた場合、1・0のような良い視力が出るかどうかではなく、きちんと目に病気がないかどうかをこの段階で発見してあげることが重要です。視力を測るまでもなく、白内障などの目の病気がないかどうか、視力異常による斜視がないかどうかなどを発見するために、子供の日常生活の癖から読みとってあげる方法がありますのでご紹介します。◆目の大きさが左右で違う、目の表面が濁っていたり、瞳の中が広く光って見える。◆両目が寄って見えたり、逆に片目が外側に向いている。目が細かく振るえて見える。◆ものを見るときに片目を細めて見る。本やテレビを極端に近づいて見る。◆顔を傾けて見たり、片方の目を隠すと極端に嫌がる。小さなお子さんの場合、目が内側に寄っている〈内斜視〉を疑って来院される方も多く見られますが、目頭のまぶたの形のせいで内斜視に見える場合も多くあります。そういう状態を「偽斜視(ぎしゃし)」と言います。赤ちゃんやお子さんの目つきなどが気になるようならば、念のため眼科を受診してみてはいかがでしょうか。
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メガネを作る時は、先に眼科受診を!!Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子
ひとくちにメガネと言っても、遠用なのか、近用なのか、遠近両用なのか、度数決定の際にどこを見たくてメガネが必要なのか、が、とても重要です。日々の診察で、使用中のメガネが見づらいとおっしゃる患者さんがたくさんいらっしゃいます。例えば、パークゴルフをする方で遠くと4~5m先にあるカップが見たいのに、遠近両用の近く部分が30cmにピントが合うようなメガネでは見えるはずがありません。また、車の運転はしないので、テレビなど家の中の物が見えて、新聞が読めればいいという方には中近両用メガネがよさそうです。それなのに、はるか遠くがバッチリ見える強すぎる遠近両用メガネをかけているせいで、頭痛・肩こり・眼痛、しまいには、めまい・吐き気などの眼精疲労(疲れ目)の症状を起こしていることも大変多いのです。ご自分では、十分見えていると思っていても、眼科の診察を受けることによって、60歳を過ぎると多くの方に出てくる加齢性の白内障や失明原因疾患の緑内障・加齢黄斑変性・糖尿病網膜症などを早期に発見することができます。ですから、メガネを作る時には、まずは眼科で視力検査やその他の検査をして目の病気がない事を確認してから、眼鏡処方箋を眼科医に書いてもらい、眼鏡店に行くのがいちばん安心な方法と言えます。眼鏡処方箋の発行に別料金は発生しませんので、お気軽に申し出て下さい。近年のパソコンやスマホの普及により、画面に使用されているLEDが放つブルーライトが直接網膜に到達してしまうことで、目に障害を引き起こすことも分かっています。メガネを作る時には、ブルーライトカットのレンズを選ぶのもよいでしょう。眼科医が、患者さんの年齢・職業と、その方にとって見たい距離はどこなのかを考慮して、心地よい見え方のメガネを処方するためには、患者さんも遠慮なくどういう目的のメガネを希望しているのかを伝えましょう。
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コレステロールについてText by 榊原循環器科内科クリニック 榊原 亨
食生活が豊かになり、コレステロール値の高いことを心配する人が増えています。
高コレステロール血症が心筋梗塞や脳卒中の危険因子であることは、すでに確立された事実です。 肥満や運動不足から血中コレステロール値が高くなると、動脈硬化が引き起こされ、心臓(冠動脈)や脳(脳動脈)の血管が詰まることになります。 日本人の死亡原因の2、3位は、これらの疾患ですから、何か特別に不摂生な生活をしている人にだけ起こる、自分とは無縁な病気と考えるわけにはゆきません。 コレステロール値や中性脂肪の増加が比較的若い人たちにも見られるようになり、動脈があちらこちらで細くなってる人が増加しているのですから。コレステロールの正常値は220mg/dl以下とされていますが、低ければ低いほど冠動脈疾患の危険度は低くなるとわかってきました。 血液に含まれるコレステロールの20%は食べ物由来で、80%は肝臓で合成されたものです。 コレステロールが高い場合には、まず、食事療法(卵、バターを減らし、野菜を多く食べる)と運動療法(朝夕に20分程度速く歩く)を行いますが、動脈硬化の危険因子の多い人は、コレステロールがあまり高くないうちに薬で治療を開始することが必要です。 家族性高コレステロール血症の場合には、遺伝子の持ち方で、300mg/dl以上の高コレステロール血症になる場合もあり、食べ物のせいばかりでコレステロールが高くなるとは限りません。最近、コレステロールや中性脂肪を下げる薬には、これらを下げる作用だけではなく、血管壁に直接働く抗酸化作用や抗炎症作用があって、動脈硬化の進行を止める働きもあることがわかってきました。 薬を飲むことに抵抗を感じるのは自然ですが、250mg/dl以上で、食事に気をつけても低くならず、ストレスに感じる時には、薬物療法も利点が多いので勧めています。 血管に張り付いた脂肪がやわらかいうちなら、はがれてきれいになることもあるので、健康診断などで異常を指摘されたら、放っておかないようにしてください。 |
私の血管は何歳?…Text by 関口内科 関口 洋平
「先生、血管年齢って何ですか?私の血管は何歳ですか?」と、Aさんは聞いてきました。どうやら、健診を受けた夫の血管年齢が実際の年齢より10歳も高かったので、とても心配になったとのことでした。ウィリアム・オスラーの「ヒトは血管とともに老いる」という名言があるように、人の血管は年齢を重ねるごとに老化していきます。その老化現象はいわゆる動脈硬化と言われ、自分では気づかないうちに静かに進行し、血管の壁が硬くなり弾力性も失い、内腔は狭くなり詰まることもあります。老化=動脈硬化の進展度を評価診断するには、いくつかの方法があります。血管造影による狭窄(きょうさく)度評価、血管内視鏡や血管内超音波による血管壁の質的評価、頚(けい)動脈超音波法による頚動脈硬化の量的、質的評価などです。また造影CTにより、冠動脈の狭窄を簡便に検出することも可能です。Aさんの夫が受けたのは脈波検査といわれるもので、動脈の波動が心臓から動脈の末梢へ伝導する速度を検出することで、動脈硬化の度合いを血管年齢としても評価できます。これは仰向けになって5分間ほどで測定できるとても簡便な検査で、下肢動脈の狭窄も同時に評価できます。非侵襲的な検査ですので年1回の測定による経年変化の観察が可能で、これにより老化の速度を評価することができます。日本人の死亡原因の三分の一は脳卒中や心疾患などの動脈硬化と強く関連する疾患です。その動脈硬化の原因には遺伝の要素もありますが、他の大きな要因には喫煙、肥満、運動不足、睡眠不足、ストレス、高血圧、糖尿病、脂質異常症(LDL=コレステロールや中性脂肪が高値)などの生活習慣病があります。これらの要素を複数併せ持っている人は、何も持っていない人の数倍も心血管病(脳卒中や心筋梗塞)を発症しやすいと言われています。Aさんのように自らの血管年齢を知ろうとすることは、日常の食習慣や運動習慣の是正に心がけるようになることにつながるので、とても良いことだと思います。
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網膜剥離(もうまくはくり)Text by くどう眼科クリニック 工藤 勝利
急いで治療しなければならない目の病気の中に、網膜剥離があります。網膜とは、神経線維があつまって膜状になった組織で、眼球の内壁に壁紙のようにはられており、目に入ってきた光の情報を脳に伝える大切な役割を担っています。この網膜が、内壁からはがれるのが網膜剥離です。網膜は眼球の内壁から栄養を受け取っているため、はがれた状態では栄養が途絶え正常に機能できなくなります。その期間が長くなると最終的に、治療しても光を感じることができなくなってしまいます。はがれた網膜は自然に元の位置に戻ることはありません。そのため、神経線維がダメになる前に手術で眼球の内壁にくっつける必要があるのです。網膜がはがれる原因は何でしょうか?はがれる前にまず、網膜にきれつ(裂孔)ができ、その裂孔が網膜剥離に進行します。進行するスピードは目の条件によりさまざまです。網膜剥離に進行する前の裂孔の段階では網膜光凝固術といって、裂孔の周囲にレーザー光線を照射することで網膜と眼球内壁との接着を強化して網膜剥離に進行するのを食い止める治療が行われます。この治療は、入院の必要がなく外来通院でできるため、できれば網膜剥離に進行する前にぜひ行いたい治療です。それでは、網膜裂孔にはどのような自覚症状があるのでしょうか?裂孔が形成される際、網膜がひっぱられることが刺激になり、光がみえることがあります。また、網膜が切れる際少量の出血があると、この出血が細かな点や蚊のような虫、ススのように見えることがあります。出血量が多いと視界の中に墨汁がたれたようにみえることもあります。いったん網膜剥離を引き起こすと、入院手術が必要ですし、手術が成功したとしてもはがれた網膜は多少なりともダメージを受けますから、網膜裂孔の段階で治療できるよう、見え方に変化が見られたときには放置せず、できるだけ早く診察を受けることをお勧めします。
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