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耳鼻いんこう科で診てもらえるの?

Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩
風邪も耳鼻いんこう科で診てもらえるのですか?と患者さんに言われることがよくあります。風邪で耳鼻いんこう科を受診するというイメージがないことは残念です。そもそも風邪とは、鼻やのどから侵入したウイルスや細菌により鼻やのどが炎症を起こした急性上気道炎の総称ですので、鼻やのどを診る耳鼻いんこう科が最も得意とする病気と言えます。鼻、のど、気管の状態を詳しく直接観察して風邪の状態を的確に把握し、必要な処置(鼻処置、咽頭処置、吸入など)や最も有効な投薬を行いますので、効率的な治療が可能です。もちろん熱が出ている場合も対応できます。特に小児の場合は風邪の初期診療を誤ると中耳炎や副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)になることがありますので、風邪の治療は重要と言えます。風邪かなと思ったら耳鼻いんこう科の受診も考えてみてはいかがですか?
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Vビームによるレーザーフェイシャル なかなか治らない赤ら顔・ニキビの赤みや傷跡の赤みの治療

レーザーは単一波長の高いエネルギー密度を持った光の束です。この光の束を波長、照射時間、照射間隔、強さなど精密に疾患に対応するように加工したものがレーザー医療機器です。現在、たくさんのレーザーと光束を応用した医療機器はあります。ただ、魔法の方法ではないので色を消しゴムのようにすぐに消すことはできません。では、どのようなレーザーで、『なかなか治らない赤ら顔・ニキビの赤み・傷跡の赤みの治療』を行うのでしょうか。現在、皮膚領域で用いられているこれらの症状を治療するレーザー医療機器は、Vビーム(色素レーザー)でこのオレンジ色の光は血管の中の血液の赤い色素(酸化ヘモグロビン)に大変よく反応する波長のレーザーです。このレーザーは肌に当てると肌を通り抜けて血管を流れる血にあたり熱を持ち、その熱を利用して血管をふさいでいきます。一回ではすべての血管をふさぐことはできませんので期間をあけて繰り返しレーザーをあてることで血管がだんだん目立たなくなります。一般にレーザーと言われているものと大きな違いは、医療用レーザー・光治療機器は強力なエネルギー密度を制御する非常に緻密構造の医療治療機器であるということです。老化は最初に血管から始まると言われています。Vビームによるレーザーフェイシャルは『目の周囲の小しわ、手のしみ・しわ』にも効果があり、従来のしみしわの若返り医療機器とは違い、肌にレーザーを照射して血管の内壁の内皮細胞に働きかけサイトカインを産生させ周辺の細胞に刺激を与え組織の若返りを図るものです。施術後すぐに化粧ができ、表面麻酔を行うので痛みも少なく、施術時間も顔の場合は5〜10分と短時間です。今までのレーザー、RFなどのしみしわの若返り医療機器は、メラニンやコラーゲンに『喝』でしたが、Vビームによるレーザーフェイシャルは、血管に『喝』ということです。
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老衰の躍進

Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男
厚生労働省が今年6月に発表した2018年の人口動態統計の結果、死因の1位、2位はこれまで同様がんと心疾患でしたが、老衰が脳血管疾患を抜いて初の3位となりました。死亡診断書上の死因として老衰は、ここ10年ほど右肩上がりで上昇し続けています。この上昇については、近年策定された肺炎診療ガイドラインの影響で、加齢による衰弱状態で誤嚥性肺炎などをおこして死亡した場合の死因を肺炎ではなく老衰とする医師が増加していることも一因とみられています。とはいえ、特別な病気で死亡するのではなく生物学的な寿命ともいえる老衰で人生を終える方が増えているのは間違いないでしょう。「天寿を全うする」とか「大往生」などと例えられることが多い老衰死は、生の終わり方としては望ましい形と言えます。意外なことに、時代をさかのぼると戦前の方がむしろ老衰による死亡率は高かったようです。これは平均寿命が短かかったからに他ならず、がんや心疾患などを発症して直接死因として亡くなる前に老衰で亡くなってしまう人が多かったということです。寿命の延長とともに今度は高齢者に多く発症する致死的な病気が増加してきたわけですが、今後の医療の進歩とともに病死が減っていけば老衰死の比率はより一層高まっていくことになります。今や世界に冠たる長寿大国である日本ですが、明治時代の平均寿命は男性42.8歳、女性は44.3歳でした。内閣府公表の高齢社会白書「平均寿命の将来推計」によると平均寿命は今後も延びると予想され、2060年には男性は84.19歳に、女性は90.93歳になるとされています。また昨年の集計では100歳以上の高齢者の方は国内に約7万人もいらっしゃいます。人間は一体何歳まで生きれるようになるのか?タイムマシンがあるなら遠い未来まで確かめに行きたいところです。
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手の血管

「手の血管がふくらんで見えるんです。」と相談されることがあります。まず自分で簡単に確認してみましょう。手を高く上げて下さい。ふくらんでいた血管が萎みましたか?次に手を下ろして下さい。またふくらみましたか?それは静脈という血管です。もし手を上げても下ろしてもふくらみが変わらない場合やドクドク拍動している場合は動脈かもしれません。確認するために病院で診てもらいましょう。循環器内科、心臓血管外科が専門科です。もし静脈だとわかった場合は必ずしも病院で相談する必要はありません。それは単なる血管の拡張であり、加齢や体質によるものです。若い時に比べて血管周囲の脂肪などの組織が減ってきて相対的に浮き出て見えやすくなります。また体質的に表面に沢山血管が走行している人もいます。さらにスポーツや仕事で腕の筋肉を過度に使用する場合、静脈が発達して太く見えやすくなります。一方、静脈瘤という病気があります。静脈の中にある静脈弁が壊れてしまったもので、特に下肢に出来る静脈瘤は妊娠や出産を経験した女性に多く見られます。しかし手には静脈瘤はほとんど発生しません。何故なら普段の生活で立ったり座ったりする状態で手はほぼ心臓と同じ高さにあるため、静脈弁に圧力が掛からず弁が破壊されることは稀だからです。手の静脈の拡張は治療を要する病的な意義はありません。手を見せることを職業とする場合など特殊なケース以外は治療しません。むしろ手の血管をつぶしてしまうと将来大きな病気になった時、採血や点滴をする時に大変困ります。将来への備えとして手の血管は大切にしましょう。
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ロタウイルス胃腸炎に対するワクチンが接種できるようになりました

Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
皆さんは赤ちゃんへのワクチンをどのように考えていますか?感染したほうが免疫がしっかりつくのでお金がかかるものはしないとお考えですか?それとも積極的に何でもワクチンで予防できるものは予防しようと思っていますか?今年の11月から、ロタウイルス胃腸炎を防止する口から飲むワクチンが使えるようになりました。ロタウイルス胃腸炎は別名乳幼児白色下痢症とも呼ばれ、4カ月ころから2歳くらいまでの乳幼児が多くかかります。2日ないし3日の潜伏期間の後、嘔吐や酸っぱい臭いのする白色の下痢、発熱などを特徴とする病気です。多くは軽症で脱水を来さなければ数日の経過でよくなりますが、中には重症になり、入院を余儀なくされることや、脳炎や膵炎を起こして死に至ることもあります。このロタウイルスに対するワクチンは生後6週から24週の間に4週以上の間隔を開けて2度飲んでもらうワクチンです。通常は生後2カ月から始まるヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンなどと一緒に始めるといいでしょう。B型肝炎のワクチンも一緒に始める場合には2カ月では4つ、3カ月では5つのワクチンを同時に接種しなければなりませんが、同時接種に関しては広く国内外で安全と考えられており、ロタウイルスワクチンも同様に考えていいでしょう。任意接種ですので、接種料金は各医療機関で異なりますが、多くは1回1万5千円前後になるものと思われます。生後24週を超えると接種はできませんので、ワクチンをしたいけれども1回しかできそうにない場合にはかかりつけ医とご相談ください。24週以降は腸重積という病気が起きやすくなり、ロタウイルスワクチンでも腸重積が起こることがあるため、24週までに接種を行うこととなっています。24週以降の場合は希望されても接種することはできません。高価なワクチンですが、病気が重症化することを考えると、ぜひともワクチンで予防できる病気がひとつ増えたと考え、積極的に接種されることを望みます。
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