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自己診断はせずに、専門医に相談しましょう!
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老眼とうまくつき合うText by くどう眼科クリニック 釜石 清隆
眼科で仕事を長年してきましたが、自分もようやく老眼について語れる年代になりました。加齢で眼の中のレンズを厚くすることが難しくなり、近くが見づらい、離さないとピントが合わないなど、誰にでも訪れるのが老眼です。改善策はメガネ、遠近両用や老眼鏡を使うことで近くにピントを合わせてあげることです。近くといっても新聞、スマホ、パソコンなど、おのおの目的の距離が違うので自分が重要視する距離を意識してみましょう。コンタクトの人は遠近両用コンタクトを試すかコンタクトの上から老眼鏡など幾つか方法が考えられます。最近、介護職で遠近両用コンタクトを試したいという方が何人か来院されました。施設利用者の爪切りや入浴介助などメガネでは支障があるようです。どうやって老眼とうまくつき合っていくか、職業やライフスタイルで選択肢はさまざまだと思いますのでぜひ、眼科で検眼し相談してみてください。
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視野の真ん中がぼやける、ゆがむ、暗くみえませんかText by 吉田眼科病院 吉田 紳一郎
物を見る中心部がぼやけて、暗く感じる(中心暗点―ちゅうしんあんてん)、ゆがんで見える(変視症―へんししょう)という症状を自覚される場合、網膜の中心部、黄斑(おうはん)の病気が考えられます。黄斑とは網膜(カメラに例えるとフィルムに当たる所)の中心にあり、物を見るために大切な部分です。その黄斑に異常をきたす代表的な病気を挙げます。中心性網膜炎眼底の中心部黄斑が丸く腫れる病気で、ストレスが多くかかる中年男性によくみられます。治療はストレスからの解放、睡眠をしっかり取ることが第一です。また、内服療法や早く治すためにレーザー治療を行います。ほとんどは半年くらいで治癒(ちゆ)しますが再発することもあります。心身の過労を避けることが大切です。
黄斑上膜年齢の変化で黄斑の上に膜がはる病気です。中心部に膜がはると収縮し黄斑にしわがより、症状を自覚します。治療は視力低下やゆがみがないときは経過観察となりますが症状が強いときには手術の適応になります。 加齢黄斑変性症アメリカで中途失明の原因の一位で、黄斑に異常な加齢変化がおこり症状がでる病気です。唯一の危険因子に喫煙があります。大きく二つのタイプがあり、萎縮型は病気の進行は緩やかで高度の視力障害はおこらないため積極的な治療はしません。一方、滲出型(しんしゅつがた)は脈絡膜(みゃくらくまく)から病的な新しい血管(新生血管―しんせいけっかん)が発生し、網膜のほうに進行します。治療は決定的な方法はありませんが新生血管をレーザーで閉塞させる光線力学療法、栄養血管をつぶすレーザー光凝固や黄斑下に出血を伴うときには手術を行うこともあります。 以上のほかにもいろいろな病気があります。目の治療で大切なのは早期発見、早期治療です。自分で少しでも異常を感じたら眼科専門医の診察をうけてください。 |
MR(麻しん風疹混合)ワクチン2期は早めに打ちましょうText by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
2015年に日本はWHOから麻しん排除宣言を受けました。これは、MRワクチンが2回、接種率95%以上がお父さんお母さんの努力の結果でなされたためです。しかし、国内からの麻しんの発生はほとんどなくなりましたが、海外から持ち込まれる麻しんの流行が相次いでおります。昨年8月に関西空港から広がった麻しんの流行は関西空港関係者で33名の感染者を出しました。平成28年では最終的に161名の麻しんの報告がありました。持ち込まれた麻しん発端者の渡航先は東南アジアがほとんどで、2回の麻しんワクチン(MRワクチンを含む)を接種して発症した人は15%程度だということが分かっております。今年になっても5月28日までの段階で165名の麻しんが報告されております。現在は流行が続いている所はありませんが、これまでに10以上の報告がみられる都府県は、山形、東京、三重、広島となっております。昨年の流行時にはMRワクチンの入荷が一時的に制限され、1歳台でのワクチンを優先させざるを得ませんでした。MRワクチン2期は、来年小学校に入学するお子さん、つまり年長さんに行うとされており、6歳になってから行うというものではありません。まだ、接種を行っていない年長さんは、出来るだけ早期にワクチンを受けるようにしてください。日本脳炎のワクチンの連絡がきているお子さんはMRワクチンとの同時接種も可能ですので、併せて行ってください。今年の夏休みに東南アジア方面に旅行を計画されている大人の方も、麻しんに罹ったことが明らかか、麻しんワクチンを2回接種している人以外は、渡航前に麻しんワクチン単独か、MRワクチンを打つことをお勧めしております。ひとりひとりの方が、麻しんに対して強い警戒感を持っていないと、1000人に一人といわれる麻しんでの死亡を防ぐことができません。小さな命を守るためにも、格段の注意が必要です。
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妄想のケアText by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
ある英国の作家が「若いとは、お金がないことを気にしないことだ」と言いました。では「老いとは、お金が無くなることが心配になること」でしょうか。時々、物盗られ妄想の相談を受けますが、身近な介護者に向かう攻撃的な物盗られ妄想に家族は弱ります。精神科の外来治療だけでは、薬に頼った結果、副作用で事態が悪化することもあります。今回は、具体的な対処方法ではなく、本から得た妄想への対応の原則を紹介します。認知症の初期は、記憶障害が中心ですが、妄想などの周辺症状も出てきます。この妄想の根源は「喪失感」にあるといわれます。妄想は段階的に出るのではなく、何かしらの出来事をキッカケに急に生じます。人生には、親しい人との別れや生活環境の変化、病気や怪我はつきものです。「人の世話はするが、されるのは苦手な」人は、別れや環境変化、体の不調などを喪失感に結びつけがちです。共通するのは、老いや病気、助けを借りることを上手く受け入れられないことです。それまでのように、困難を自力で乗り切れず、面倒を見られるという予想外の現実に、不安や恐怖を感じた結果、物盗られ妄想という表現になると考えられます。妄想は誰にでも生じうるもので、このような性格の人達だけの問題ではありません。周辺症状は、認知症患者さんの生き方とその人が置かれた状況が絡み合って生じます。つまり、家庭環境や、老いを排除し、病気になって人の手を借りる、病んだ人に手を貸すことが当たり前ではない社会の姿も背景にあります。認知症のケアでは、妄想の元である喪失感を埋めるため、その人が「出来なくなったこと」は要求せず、「出来ること」を積極的にやってもらうことが有効だといいます。また、攻撃性を家族が受け止めるのは難しいので、第3者のケアスタッフが間に入る方がいいでしょう。病気の介護や、生活の援助に、他人が介入することに抵抗感があるものですが、介護サービスの利用にはこういう意味もあります。
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内視鏡とAIText by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男
最近AI(エーアイ)という単語を耳にする機会が増えています。AIとは「人工知能」の略称でコンピューターが人間に代わって思考や判断をするもので、多様な分野でその応用が始まっています。将棋の名人とAIの対局なども話題になりましたが、医療分野も例外ではありません。AIはすでにレントゲンやCTなどの画像を的確に診断できるようになっており、レントゲンではすでに製品化され導入している医療機関もあります。そして今、胃や大腸の内視鏡検査の世界にもAI導入の波が来ています。内視鏡検査では進行がんのような大きな病変はあまり診断に苦労しませんが、早期がんの場合はサイズが小さい上に一つ一つ顔つきも違い、さらに周囲の正常部分との境界が分かりずらいことも珍しくないため、専門医でも発見や診断が困難な場合があります。それは例えるなら複雑な模様が描かれた絵の中から特別な形を見つけ出す作業であり、長年の経験が必要となります。人間では膨大な時間を要する多数の症例の画像をAIは効率よく短時間で学習し、診断能力を身につけます。そして検査の時にはモニター画面の画像をAIが分析し医師の診断を補完します。具体的には1.異常病変の発見、2.発見した病変が良性か悪性かの判定、3.病変の範囲の判定、をリアルタイムに支援することでより早く正確な診断が可能となるため、結果的には患者さんの負担軽減につながっていきます。学術の世界でも内視鏡検査におけるAIの有用性を報告する論文がすでに多数出ており、その評価は高まってきています。大腸の内視鏡ではすでに製品化が始まっており、胃の製品などは間もなく実現する見通しです。今後内視鏡のAIが普及していけば、よりすばやく的確にがんを発見・診断できるようになるものと期待されます。
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