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自己診断はせずに、専門医に相談しましょう!
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乳幼児健康支援一時預り事業(病後児保育)Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
皆さんは子どもの病気が少し回復して保育園や幼稚園に出すのには忍びないが、勤務先からは出勤を要請された、あるいは子どもの病気のために休みが続いて解雇の心配がある、などのときにはどのようにされていますか?一時保育やファミリーサポートはずいぶんと普及しましたが、病児あるいは病後児を原則受け入れてはくれません。国はこのような状況のお子さんに対して、都道府県、市町村に働きかけ乳幼児健康支援一時預かり事業を行うように要請しています。厚生労働省の定義によれば、この事業は病気回復期にあり、医療機関による入院治療の必要はないが、安静の確保に配慮する必要がある集団保育が困難な保育所に通所している児童で、かつ、保護者の勤務の都合、傷病、事故、出産、冠婚葬祭など社会的に止むを得ない事由により家庭で育児を行うことが困難な児童が対象になり、病院や診療所が行う場合には病後児の他に病児も含めても差し支えないこと、保育園児以外でも対象にしてよいことなどを謳(うた)っています。北海道では札幌に三ヶ所、函館市、旭川市にそれぞれ一ヶ所、病院の事業として設置されているほか、全部で九ヶ所でこの事業がすすめられています。北海道以外の都府県では地域の小児科の診療所が子育て支援の一環としてこの事業に取り組んでいるようです。子どもを預けて仕事を始めても、保育園児など集団生活を余儀なくされているお子さんは、病気にかかって熱を出したり、嘔吐(おうと)をしたりということを止めることが出来ません。老人介護が介護保険の導入により、個人が対応するものから社会が対応することに変わったように、病気になってしまった子どもも親がみるべきものから、地域社会が一体となって支えていくものに変わっていかなければならないのでしょう。
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顔の腫瘤(しゅりゅう)と黒子(ほくろ)Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二
顔の腫瘤としてよく見られるものに粉瘤があります。米粒大のものから大きいものは半球状に隆起します。少し圧迫すると悪臭のある粥状の内容物が出てきます。炎症を起こすと周囲が赤くなり、痛みを起こし、切開排膿治療を行わなければならないため約2〜3週間かかりますが、炎症を起こさない小さいうちに摘出すると約1週間で治療ができて傷跡も小さくて済みます。また、黄色腫という30歳代から瞼の周囲に出現してくる乳白色の平坦な腫瘤があります。高脂血症によって生じるといわれていますが、痛みも痒みもないため、放置してしまうことがほとんどですが、徐々に増大するため、小さいうちにレーザー治療などで摘出することをお勧めします。黒子は多くは色素性母斑といわれるもので、黒色の斑で点状のものから小豆大のもの、また平らなものから隆起しているものまであります。とくに摘出する必要のない黒子もありますが、短期間に大きくなってきたり、また、頻繁に出血するようであれば、診察を受けてる必要があります。年齢が高くなると今まであった黒子が徐々に大きくなったりしますが、特に問題のある症状ではありません。しかし、頻繁に痒みが起こり始め、血がでやすくなったりするようであれば、形成外科、皮膚科の専門医の診断を受けてください。またー黒子なのかシミなのかわからない色のむらや凸凹、部分的に乾燥したように皮膚が度々剥けてくるようなとき黒子やシミが治ってはまた生じ、赤みやかゆみを起こすとき黒子やシミの下にしこりがあるとき鼻、口の周囲の黒子で、以前からあるけれども最近大きくなって小豆大になってきた方このような症状のある時は専門医の診断を受け、保険治療を受けることをお勧めいたします。
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咽頭癌〜女性患者の増加が懸念されます〜Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩
我が国の三大死因は癌、心疾患、脳血管疾患ですが癌は最多の30%を占めます。癌は怖い病気ですが、十分な知識を持ち対処すれば根治も可能な病気です。頭頸部癌は全癌の約5%を占めます。癌患者数は300万人を超えると推定されていますので、約15万人の患者さんがいることになります。頭頸部癌には舌癌、口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、上顎癌、唾液腺癌、甲状腺癌などがあります。今回は頭頸部癌の中でも早期発見で十分治癒が望める喉頭癌についてお話しします。1年間に喉頭癌で亡くなられる患者数は約1,000人で、男女比は9:1で男性に圧倒的に多い癌です。発癌の大きな要因は、喫煙で非喫煙者に対し喫煙者は100倍、喉頭癌になりやすいと言われています。喉頭癌患者さんの平均的な喫煙歴は1日30本以上、30~40年です。禁煙区域の拡大、分煙環境の整備が進み全体の喫煙率は低下傾向ですが、それは主に男性の喫煙率の低下で女性の喫煙率は増加傾向がうかがわれますので、今後,女性患者の増加は懸念されます。道南はまだ喫煙率が男女ともに率が男女ともに高い地域ですので、喉頭癌に十分な知識を持つことは重要です。喉頭癌の初期症状で最も多いのは声のかすれで改善しない場合は、ためらわず耳鼻咽喉科を受診すべきです。喉頭癌のほとんどは扁平上皮癌という癌で放射線がよく効きます。早期癌であれば放射線療法のみで80~90%で治癒が望めますし、声のかすれも改善します。放置した場合には、最終的には呼吸困難に陥ります。進行癌になってしまうと放射線療法のみでは治癒は望めなくなりますので、抗癌剤による化学療法や手術をさらに追加し組み合わせて治療をすることになります。手術は喉頭全摘出術、永久気管孔造設術を基本的に行いますので、声は失われます。進行癌になっても頭頸部癌の中では最も治療成績はよいのですが、癌になってしまうと治療のために2~3ヶ月の入院を強いられ、声を失うという機能障害を残す可能性があるわけですから、やはり予防が大切です。禁煙したその日から発癌の危険性は低下しますので、是非とも禁煙をおすすめします。
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胃がんになりやすい人って?Text by はら内科クリニック 原 信彦
漠然と「胃がんになったらどうしよう」と考えたことはありませんか?最近、どの程度胃がんになりやすいかを検査できるようになりました。胃がんリスク検診=ABC検診といいます(健康保険は対象外)。現在、群馬県全域・東京都の一部の区で実地されています。血液を調べて,胃がんの原因といわれるピロリ菌に感染しているかどうかと、胃の老化をペプシノーゲンⅠ・Ⅱという物質で検査します。A群:ピロリ菌もいない・胃の老化もない状態。この場合ほとんど胃がんの発生がありません。B群:ピロリ菌がいるけれど、胃の老化は始まっていない。この場合1000人に1人の割合で胃がんの発生があるといわれます。C群:ピロリ菌がいて、胃が老化しているものでは、400人に1人。D群:ピロリ菌が住めないくらい胃の老化が進んでいるものでは80人に1人と言われています。この検診で胃がんリスクを考え、A群の方は5年に1度程度、B群は3年、C群は2~1年、D群は毎年胃カメラでの精密検査が推奨されています。この検診結果から分かるように、基本的にピロリ菌に感染しているならば、まず除菌することが勧められます。ただし、除菌治療は胃潰瘍や十二指腸潰瘍など健康保険で賄(まかな)えるものは限られており、自費で行われる方が多いのも事実です。また、この検診でA群と診断されても実はピロリ菌に感染していた方も混入することもあったり、胃がん以外の悪性腫瘍(2%前後)、ピロリ菌の感染が背景に無い胃がんがごくわずかに存在することもあります。この検診は、今胃がんになってるかどうかの判定ではありません。あくまでも胃がんのなりやすさであり、結果を鵜呑みにすることなく、何か症状があったり不安であれば消化器科専門医に相談してくださいね。
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たかが便秘、されど便秘Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男
便が硬い、出づらい、なかなか出ない、などいわゆる便秘症は罹患している方の大変多い疾患といえます。高齢者に多く、またホルモンや体の構造の影響から男性よりも女性が多くなります。便秘はその原因から続発性便秘と特発性便秘の二種類に大別されます。続発性便秘は薬剤の副作用や大腸癌など特定の原因があるもの、特発性便秘は大腸に目に見える異常はなく腸の動きや機能の異常が原因のものです。便秘になった時まずなにより大切なことですが、大腸癌など大腸の通過障害が原因の場合は腸閉塞になる危険が迫っているサインのため、専門医を受診してそのような異常がないことを確認する必要があります。特に、最近急に便秘になった、便が細くなった、血便がある、などの場合は大腸癌の症状の可能性がありますので早急に専門医を受診しましょう。続発性便秘の原因となりやすい薬剤の種類は広範囲に及びますが、精神・神経系に作用する薬剤などではその頻度が高くなります。他にも甲状腺ホルモンや電解質異常などの隠れた病気が便秘の原因の場合もありますので、担当の先生とよく相談しましょう。一方便秘の大多数は目に見える異常のない特発性便秘ですが、これはその方の体質だけでなく生活習慣とも密接な関係があります。水分や野菜・果物・穀物など繊維分の多い食物を十分にとり便の性状を良くする、十分な運動をして腸の動きを高める、などが大切です。それでもうまく便が出ない場合は下剤を服用することになります。下剤は大きく分けて塩類下剤(便を柔らかくする薬)と刺激性下剤(腸を刺激して動かす薬)に分類されます。それぞれの方の便秘の性状によって使い分けることが有効ですが、両者を併用することもあります。便秘が高度になると、糞便性イレウスといって硬くなった便自体が原因となって腸閉塞となり重症化することもあります。「たかが便秘」と軽く考えず毎日排便があるよう日頃から調整を心がけましょう。
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