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コラムを読む

アンチエイジングとしての白内障手術

Text by 吉田眼科病院 岡田 佳典
最近、巷でアンチエイジングという言葉を耳にします。和訳すると「老化予防」、中には「若返り」と過大解釈している方もいらっしゃるでしょう。私の知る限り、現在のところそれを百%実現できる方法はありません。ただ、それを知りつつも大人になった時から、誰しもアンチエイジングや不老不死の方法を模索してしまうものではないでしょうか?我々眼科の領域でも、加齢性疾患は多数認められ今ではアンチエイジングは必須の分野となりつつあります。その中で真っ先に思い当たるのは老眼。次に思い当たるのは白内障でしょうか?ことに白内障は、手術によって混濁したレンズ(水晶体)を透明な人工のレンズに置き換えるため、視力の回復が得られます。言ってみれば手術による視力の若返りが可能な部位なのです。また、ただ白内障を治すというだけではなく個々の希望に沿った見え方にするための研究も進んできています。その一つとして多焦点眼内レンズがあります。現行の眼内レンズは単焦点(一箇所にのみピントが合っているレンズ)なため手術後遠くも近くもメガネが必要となります。多焦点眼内レンズはレンズ表面に特殊な加工を施すことによって、可能な限りメガネを使わずに遠くも近くも見えるように工夫がなされています。したがって、若かりし頃の見え方通りというわけにはいきませんが、現在の技術で出来る限りそれに近づけた仕様となっています。これを用いれば白内障の治療によって老眼の改善も可能となるわけです。しかし、従来の手術と違い全額自費となりますので、十分ご理解の上で選択していただきたい治療方法である点を付け加えさせて頂きます。
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危機を乗り越えて

Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
いつもいろいろな方たちに病気の予防の話をするとき、防災に例えてお話をすることがありますが、このたびの大地震にはただただ驚くばかりです。しかし困難な状況、先の見えない暗闇に光明を見る思いがしています。「災害に遭おうとも驚かず、艱難(かんなん)に向かうとも悲しまず」。陸別町の開拓に貢献した幕末の医師、関寛斎(せきかんさい)の言葉の一部です。立派な言葉ですがなかなか実践は難しいでしょう。そもそも生きることは、いつも新しい事態に対処していくことに他なりません。誰でも「やりたいこと」「こうありたいと願う姿」などを持っていますが、現実に「できること」とはズレがあります。人は絶えず自分自身または環境を変えたりしてそのズレを調整したり、身の丈に合わせて「できること」の範囲で生活する術を身につけていきます。しかし老いるということ、病むということは新たな事態に対処する力が衰えるということです。報道される被災地のご高齢の方たちの姿に、胸が痛みます。このような出来事をキッカケに健康を害することは想像しやすいことですが、感染症など環境要因によるものだけでなく精神的な影響による大きな喪失感はさまざまな病気を引き起こします。しかし困ったときに人の手を借りる、困っている人に手を貸すことが自然に行われる社会では、心のケアがよりやさしくなると想像します。昨今老いることや病むことを忌むべきこととして、それらに目を背けるような気配が世の中にあるように思われていましたが、大変な苦労をされている被災地で大きな混乱もなく互いに助け合う様子を伝え聞くとこの国はまだまだ捨てたものではないと思い直すのです。この度は、東北地方を中心とした大地震災害に遭われた方々、ご遺族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。最後に、エイブラハム・リンカーンの言葉を送ります。「あなたが倒れてしまったことはもうどうでもいいのです。私はあなたが立ち直ることに関心があるのです。」
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矯正治療の目的

Text by 大内歯科医院 大内 英樹
新学期を迎え、お子さんの歯列矯正治療を考えているご家族も多いと思います。「悪い歯並びは病気でしょうか?治療しなければいけないでしょうか?」と相談されることがあります。
もちろん、重症例は病気と考えられますが、軽症例はどうでしょう?教科書によれば、「歯列矯正治療の目的は虫歯・歯槽膿漏(しそうのうろう)や顎関節症の予防をする」とあります。
日本人の9割が、歯並びに何らかの問題を抱えていると言われていますが、皆さんが健康を害しているわけではありません。
では審美性のみが目的でしょうか?私たち歯科矯正医は歯列矯正治療を「より良い人生を送るための健康増進手段」と考えています。
よく噛める機能的な咬み合わせと整った歯並びによる美しい笑顔は、お子さんの将来はもちろん、高齢化社会においては成人にも大きな財産になると考えています。
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円形脱毛症

Text by やなせ皮フ科クリニック 梁瀬 義範
円形脱毛症は突然、円形に脱毛が起こる病気です。頭だけではなく、「毛」が存在する所なら、まゆ毛やまつ毛、ひげ、体毛など、どこにでも起こりえます。脱毛に先立って現れる病変や前兆はなく、かゆみや痛みといった自覚症状もありません。したがって、何らかの前兆があったり、自覚症状を伴ったりする場合は、別のタイプの脱毛かもしれませんし、他の病気を合併しているのかもしれません。円形脱毛症は皮膚科を受診される方の二~五%の割合をしめます。また一生を通じて円形脱毛症が発症する確率は一~二%と推測されています。患者さんの一〇~三〇%の方に家族内発症があるといわれています。アトピー性疾患や染色体異常のダウン症候群における脱毛症の合併率の高さや一卵性双生児における、脱毛発症の一致率の高さから遺伝の関与があることは確かです。しかし、この円形脱毛症は、その原因がいまだに、はっきりとしていません。以前から円形脱毛症と精神的ストレスの関連が指摘されていましたが、確かな証拠はありません。ただ、ストレスと脱毛を関連づける実験結果が一昨年に報告されていますので、その因果関係を否定することはできません。精神的ストレス以上に、原因として有力なのが、自己免疫の異常です。病原菌などから身を守るための免疫機能が、その矛先を自分自身に向けてしまっているのではないかと考えられています。つまり、自分の持っている免疫力が毛を構成する組織を攻撃しているのかもしれないのです。治療は古くから行われている内服治療や外用治療の他、ステロイド内服・外用・病変局所への注射治療、紫外線照射治療、液体窒素による冷却療法、局所免疫療法など様々です。症状に応じて、その治療方法を選択しますが、中には治癒が困難な場合があります。さらに、いったん治癒しても再発する場合もあります。いずれにせよ、脱毛に気付かれたら、皮膚科を受診してみて下さい。
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眉間から瞼(まぶた)のたるみ ~眉下切開(まゆしたせっかい)方法~

40才頃の眉間の表情皺(シワ)などの小シワの治療方法は、短時間で行えるボトックスビスタ注射治療(5~8万円程度)を行います。また、その時期から上瞼が下がり気味になってきますが、上瞼のたるみが気になってきたときの治療には埋没法ですが、昔の目の感じに戻したい方には、最近は、眉下切開(30万円程度)を行います。この治療は眉の下や眉の中で切開する治療法で、女性は眉毛のラインを自分でデザインするので傷跡を目立たなくすることもでき、従来の瞼のたるみ治療の方法をするより、若い時の目のような自然な感じに近くなります。6カ月程度の効果を期待する方は、各種フェイスリフトなどがあります。治療方法の選択は専門医と充分相談してお決めください。各種治療方法は自費診療となります。
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