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自己診断はせずに、専門医に相談しましょう!
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急な下肢の腫れText by こにし内科・心臓血管クリニック 小西 宏明
函館も気温が上がってきて晴れた日には屋外で過ごしたり、作業したりすることが増えると思います。そこで注意したいのが急な下肢の腫れです。下肢が腫れる病気は沢山ありますが、今回のキーワードは2つです。まず長時間の同じ姿勢です。例えば家庭菜園でしゃがんだままの作業やほとんど歩かないままで立ちっぱなしの場合です。長距離の車の運転も当てはまります。次は脱水です。何時間も水分補給していない場合や屋内外を問わず気温が高い時です。このような状態の後に急に発症することがあるのが下肢静脈血栓症です。静脈という血管の中で血液がうっ滞して血栓(血の塊)で出来る病気です。血液が下肢から心臓に戻りにくくなることで急に下肢が腫れるのです。特徴は3つあります。第一は急に起こること、第二に片方の下肢の腫れ、そして第三は痛みです。大抵発症は急で、何日の何時頃からと言えます。何週間も前からということはありません。また両下肢が同時に腫れることは稀で、他の人に後ろからふくらはぎを見てもらうと左右差がはっきりわかります。血栓の出来た範囲によっては大腿部まで腫れてきます。そして痛みはふくらはぎに多く感じられ、正座するように膝を曲げると違和感や痛みが増します。この病気の合併症には生命に関わる肺血栓塞栓症があり、エコノミークラス症候群とも言われます。まず正確に診断することが重要で、専門科は心臓血管外科や循環器内科です。もし整形外科を受診する場合は下肢が腫れるまでの経過をしっかり説明しましょう。
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網膜剥離(もうまくはくり)と飛蚊症(ひぶんしょう)についてText by 藤原眼科 藤原 慎太郎
網膜はカメラのフィルムに相当する薄い膜状の組織で、感覚網膜という光を感じとる層と、その土台となっている色素上皮の二層に大別できます。感覚網膜が色素上皮から剥(は)がれるのが網膜剥離です。網膜剥離のうち代表的なタイプは、裂孔原性(れっこうげんせい)網膜剥離といって、網膜の一部に裂孔(裂け目)ができ、そこから網膜の裏側に眼球内の水分が流れ込み剥離するタイプです。裂孔ができる主な原因は硝子体(しょうしたい)の牽引です。硝子体とは、眼球内部の大部分を占めている透明なゼリー状の組織のことです。硝子体は加齢とともに一部が液体になりはじめ、容積が小さくなります。すると眼球後方の硝子体と網膜にすき間ができます。これを後部硝子体剥離といいます。後部硝子体剥離はそれ自体に問題はないのですが、硝子体と網膜が病的に癒着している場合、収縮する硝子体に網膜が引っ張られて裂孔が発生し、網膜剥離を引き起こすことがあります。加齢による変化以外にも眼球の打撲などで、網膜裂孔が生じる場合もあります。網膜剥離が起きる前兆となる症状に飛蚊症があります。飛蚊症は、目の前にゴミがちらついて、あたかも蚊が飛んでいるように見える症状です。本来は無色透明である硝子体の中に、加齢と共に線維性(せんいせい)の混濁が生じてきます。その混濁が眼球を動かしたときに動いて、飛蚊症として自覚されます。後部硝子体剥離後はとくに線維性混濁が著しくなることが多く、糸くずやリング状のものが見えたりします。これらは加齢とともに起こる生理的飛蚊症といって心配いりません。たいていの飛蚊症はこれに該当します。しかし後部硝子体剥離などの硝子体収縮により網膜に裂孔が生じたり、網膜の血管が切れて出血することがあります。この際にも飛蚊症が増悪します。症状だけでは生理的飛蚊症と区別はつきにくく、眼底検査を受けなければ判断できません。飛蚊症を自覚した場合は、早めに眼科を受診しましょう。
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睫毛(まつげ)ダニとは?Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子
最近テレビなどで取り上げられている睫毛ダニは、睫毛の根元にすみつきます。睫毛ダニは、ひとたび目の周りが不衛生になると、皮脂や化粧品を食べて活発に繁殖しだします。《症状》睫毛の生え際がかゆい・ふけのように白くなっている・ゴロゴロする・充血する・まぶたが腫れる・目やにが大量に出る・目が乾く・睫毛が抜けやすくなった、などの症状がある方は、睫毛ダニがいるのかもしれません。《原因》寝たきりで洗顔ができていない・メイク落としが不十分・洗顔しないで寝る・「アイライン」「マスカラ」「つけまつげ」「エクステ」で睫毛の内側の皮脂腺が詰まっている、などの原因が考えられます。《診断》肉眼では分からないので自分で見つけるのは困難ですが、眼科では、睫毛を数本抜いて顕微鏡で診察すると見つけることができます。特に濃いアイメイクやエクステなどをしていて目が乾く症状が強く出ている方は要注意です。日本人の5人に1人はすみついており、20代の方では2人に1人がすみついているとも言われています。心配な方は、眼科で調べてもらいましょう。
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「高い技術」と「温かい心」で地域連携を推進 道南圏の基幹病院としての役割を担うText by 市立函館病院 併設・救命救急センター
1860年(万延元年)に道内初の官立病院として発足し150周年を迎える。81年に救命救急センターとして認定されたのをはじめ、地域災害拠点病院などのほか、2006年には病院機能評価「Ver・5」を取得し、07年には道南地域では初めて地域がん診療連携拠点病院に指定された。古くから「函病(かんびょう)さん」の名で親しまれ、道南圏における基幹病院として中心的役割を果たしている。00年に新築移転したのを機に屋上にヘリポートを設置し、専従の救急医を配属するなど、救命救急センターを充実させた。年間の救急患者数は約2万件、救急車搬入は約4500台を数え、365日24時間態勢で対応している。総病床数は734床(一般598・感染症6・結核30・精神100)、ICU8床、HCU22床、人工腎臓センター30床を有する。また高度医療に対応できるさまざまな最先端機器を整えている。最新のMRIやCTをはじめ、RI(核医学検査)、マンモグラフィ、悪性腫瘍に対して定位放射線照射ができるリニアック(高エネルギー放射線治療装置)、最高水準の放射線治療ができるIMRT(強度変調放射線治療)、子宮頸がん治療などに効果を発揮するRALS(高線量率膣内照射装置)を導入している。がん拠点病院及び救命救急センターであるため、その専門医療は多岐にわたる。がん治療では各種悪性腫瘍に対し各科による専門診断・治療を行っているが、道南圏において悪性リンパ腫や白血病、骨髄腫などの血液疾患に対応できるのは同院しかないため患者が集中している。産婦人科では10年11月に先進医療である腹腔鏡下子宮悪性腫瘍(子宮体がん)手術ができる施設として、道内では大学病院以外では初めて認定された。循環器内科では09年の心カテーテル総数は800例で、うちPCI(経皮的冠動脈形成術)は306例と、道内有数の実績がある。心臓血管外科は急増する大動脈瘤に対して全国に先駆けて大動脈瘤センターを開設し、09年の腹部・胸部大動脈瘤の手術は122例、うちステントグラフト挿入術は86例あった。呼吸器外科では肺がんなどに対し低侵襲手術であるVATSを積極的に取り入れている。消化器疾患に対しては、07年1月より外科と連携して消化器病センター化し、外科疾患の場合に患者にとって消化器内科からの移行を便利にした。消化器病センターは、同病院最大の入院患者数を誇る重要な診療科となり、消化器内視鏡などの検査件数および内視鏡治療件数などは合わせて年間8000~1万例に及ぶ。1階には問診コーナーのほか「なんでも相談コーナー」を新設し、診療のみならず接遇や施設に対する意見なども受け付けている。患者情報室「フォルテ」では医療情報が入手しやすい。道南医療地域連携ネットワーク「道南メディカ」を立ち上げ、各医療機関と医療情報を共有することで重複した薬の処方や検査を避けるなど患者負担の軽減につなげている。10年4月に就任した木村純院長は「良質な急性期医療を提供することが当院の担うべき最も重要な役割です。そのために必要なのは『高い技術』と『温かい心』です。地域の各医療機関や住民と密に連携をとりながら常に向上を目指した研鑽を続ける所存です」と話す。
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糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)Text by 江口眼科病院 鈴木 裕太
近年、患者数の増加が著しい病気の一つに糖尿病があります。糖尿病の合併症の一つ、糖尿病網膜症は、糖尿病が原因で目の中の網膜という組織が障害受け、視力が低下する病気です。実際には糖尿病を放置している人が少なくなく、毎年多くの人が視力を失い、成人の失明原因として非常に大きな比率を占めています。ここで注意しなければならないのは、糖尿病網膜症は進行しても視力の低下などの自覚症状がほとんどないということです。放置していると、ある日突然、目の前が真っ暗になったとあわてて病院に駆け込み、糖尿病網膜症がかなり進行した段階で起きる硝子体出血や網膜剥離と診断され、失明に至ることもあります。糖尿病と診断されたら、定期的な眼科受診を忘れないでください。検査・治療を続けていれば、糖尿病が原因で失明することは、多くの場合防げるのですから。
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