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ビスフォスフォネート系薬剤を服用しての注意点~顎骨壊死について~Text by 北斗歯科クリニック 土永 浩史
医科で処方されますビスフォスフォネート系薬剤は、悪性腫瘍(癌)の骨への転移、悪性腫瘍による高カルシウム血症、骨粗鬆症に用いられています。
近年、これが顎骨壊死に関わっているとの報告が相次いでいます。この顎骨壊死はビスフォスフォネート系薬剤を投与されている患者様にまれに起こり、顎の骨が部分的に腐った状態になり、口の中の細菌が感染します。 その場合、 ①口の中の痛みや腫れ、膿が続いている ②歯茎に白い硬いものを感じる ③歯がグラグラする ④下唇のあたりがしびれる などの症状が現れます。こういったビスフォスフォネート系薬剤による骨壊死は顎の骨以外では見られなく、特に下の顎に起こりやすいと言われています。 口の中の粘膜は傷つきやすく、口の中の細菌が顎の骨に感染する可能性が他の骨に比べ高いためだと考えられています。また、ビスフォスフォネート系薬剤を投与されている患者様が抜歯などの口の中の外科治療をした場合も顎骨壊死が生じる原因に挙げられています。ビスフォスフォネート系薬剤は、悪性腫瘍、骨粗鬆症の治療に非常に有用です。 こういった顎骨壊死のリスクがあるので、服用されている患者様はかかりつけの歯科医にあらかじめ伝えておくことが必要です。 そして、どうしても抜歯などの治療が必要であれば、ビスフォスフォネート系薬剤を処方している医師と薬剤師と歯科医が連携を取った上で治療を進めてもらった方が良いでしょう。先ほども述べましたとおり、この顎骨壊死は頻度としてはまれに起こるものですが、ビスフォスフォネート系薬剤を投与されている患者様はそのリスクを減らすためにも、口の中を清潔に保ち、定期的な歯科クリニックでの口腔清掃をすることをお勧めします。 |
止まるいびき ZZz~Text by 榊原循環器科内科クリニック 榊原亨
睡眠時無呼吸の人の多くは、昼間に強い眠気を自覚したり、一緒に寝ている人に大きないびきや呼吸停止を指摘されたりして受診します。はじめは、交通機関や一般の運転手の居眠り事故を防ぐのが主眼でした。中年人口の数パーセントに見られる病気だと思われていましたが、職域団体の男性従業員を対象に行った調査では、30%以上に睡眠時無呼吸が見られました。近年、こうした睡眠時無呼吸は高血圧、不整脈、心不全、無症状の脳卒中、肥満、糖尿病などの生活習慣病や心血管系の病気と密接な関係があることが分かりました。また、反対に、薬を飲んでもなかなか血圧が下がらない治療抵抗性の高血圧や夜間に脈が遅くなってペースメーカーを植え込み手術されるような人に、睡眠時無呼吸が合併していて、無呼吸の治療をすると血圧が下がったり、不整脈が改善したりすることも認められます。血圧が上がる原因としては、呼吸が止まると酸素が足りないので、息苦しくなります。水の中で溺れている時のように何とか息を吸おうと緊張します。夜間の血圧は日中に比べると低くなるのが一般的ですが、夜の血圧がこうした緊張感と浅くなった睡眠で高くなります。この結果、日中の血圧も高くなるように悪影響します。呼吸を再度始める時には、過度に胸の中の圧が変化するので、血管を傷めるような化学物質が放出されたり、酸化ストレス物質が増えたりして動脈硬化を進めます。これも血圧を高くします。不整脈や心不全も同じように無呼吸のために悪化するメカニズムが分ってきました。また、心不全を治療するとよくなる無呼吸もあります。循環器の病気と睡眠時の呼吸障害は密接に関係していました。気楽な独り寝も結構ですが、たまには、一緒に寝るのもよいことです。循環器を受診している人の中には、予想以上に睡眠時無呼吸が隠れていることが明らかになりました。無呼吸と不整脈や突然死の関連はまだよく分からないことが多く、今後、次第に明らかにされてくると期待されます。
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シーラント処置についてText by かも歯科クリニック 加茂 勝巳
紅葉の季節が始まり、食べ物も美味しい季節となってきました。皆様がいつまでも健康な歯で美味しく食事ができることは歯科医にとっても大変嬉しいことです。今回は子供の時から健康で丈夫な歯を育むための「シーラント処置について」お話したいと思います。子供の永久歯は、できれば虫歯にしたくないですよね。特に生えたての永久歯は注意していてもむし歯になりやすいものです。その生えたての永久歯をむし歯から守ってくれるのがシーラントというものです。「シーラント」は、歯を削らずに歯の溝をコーティングするものです。とても予防効果が高いものなので、お子さんにはぜひ「シーラント」をやってあげたいものです。「シーラント」の手順についてお伝えします。①ブラシが回転する歯科医院専用の器械で歯の表面の汚れをキレイにします。その際に歯石なども付着していれば落としていきます。シーラントが歯に付着しやすくなるように専用の薬剤を塗り、10秒程時間をおいてから水で洗い流します。風で歯を乾かして準備完了です。②シーラントを歯の溝に流し込みます。均一になるよう細い器具を使って丁寧に伸ばします。③シーラントは専用の光が当たると固まる素材でできているので光で固めます。④シーラントがしっかり溝に入ったかを確認して終了です。むし歯予防には大変効果があるシーラントですが、何点か注意事項があるのでご説明します。シーラントは歯の溝に流し込みますので、あまり強く噛んだり歯ぎしりをすると取れてしまうことがあります。その場合はシーラントを再度行えば良いので心配はありません。シーラントは歯の溝からできるむし歯を予防できますが、歯と歯ぐきの間などのむし歯の予防はできませんのでご注意ください。シーラント処置は歯科医院で痛くなく行えるお子様のむし歯予防には有効な処置です。かかりつけの歯科医院でご相談してみてください。
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その症状、白内障かも!!Text by 藤岡眼科 藤岡聖子
人間の目はカメラに似ていて、レンズにあたるのが水晶体です。水晶体は加齢とともに濁ってきて、それが『老人性白内障』です。50歳を過ぎると5人に1人くらい、80歳ではほぼ全員が白内障になります。以下のいずれかの症状がある時は、白内障の可能性があります。①遠くも近くも、かすんで見える②明るい所でギラギラしたり、物が見づらい③今まで老眼鏡が必要だったのに、急に近くが見やすくなる④物がだぶって見える最近はアトピー性皮膚炎や糖尿病との合併による50歳以下の若い年齢での白内障も増えてきています。白内障は、進行を遅くする点眼薬がありますが、この点眼で水晶体の濁りをなくすことはできません。あくまでも進行を少しゆっくりするだけなので、いずれは手術で濁った水晶体を取り除き、かわりに人工水晶体を入れることになります。濁っている部分や程度は個人差があります。ひとりひとり手術するべき時期は違うので、眼科医とよく相談して治療方法のアドバイスを受けて下さい。
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男性の性(28)Text by 岡本ひ尿器科医院 岡本 知士
勃起機能改善薬(ED治療薬)についてのお話の第3回です。前回は現在日本で認可されている、バイアグラ・レビトラ・シアリス(PDE5阻害薬)は狭心症などで処方されるニトログリセリンなどの硝酸剤とは絶対に併用してはならない、場合によっては血圧が急激に低下して死亡することもある、自分が狭心症であることも硝酸剤を服用していることも知らない患者さんも多くいる、というようなお話をしました。今回は、狭心症と診断されたこともなく、もちろん硝酸剤等も服薬していない人でも注意しなければならない点についてお話します。狭心症ではなくても、現代人は程度に差はあれ、なんらかの病気を抱えていますが、特に高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症、腎機能低下、のある人は、いつでも狭心症の発作を起こす可能性があると言えます。性行為は本来は生殖が目的なので生理的な行動ですが、人類は生殖目的以外の性行為もいつからかは知りませんが(『汝、姦淫するなかれ』と十戒~旧約聖書にあるのでずいぶん昔からだと思いますが)するようになり、生殖以外の目的にはいろいろありますが、お互いの快楽の追求、というのがもっとも多いと思います。快楽の追求というのは歯止めが効きにくいものなので、場合によっては心臓に過剰な負荷となり性交中に狭心症や心筋梗塞の発作を起こすことも考えられます。この場合、医療機関を受診して(あるいは搬送されて)、PDE5阻害薬を使用していたことを担当医に伝えることが出来ればいいのですが、意識がなかったり朦朧としていたりで、そのことが伝わらないと、担当医は狭心症発作の診断で硝酸剤を投与し、悲劇的な結果になることも予想されます。硝酸剤は飲み薬や舌下薬だけでなく貼り薬やスプレー・注射薬など多種あり意識がなくても投与可能です。こういった事故を防ぐためには、性交の相手にPDE5阻害薬を服用していることを伝えておくことが必要です。
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