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傷痕の思わぬ色素沈着(黒ずみ)

春になると屋外で活動することが多くなり外傷が増加します。外傷には切創、挫創、擦過傷(擦り傷)などがあります。その中で傷の周囲や辺縁が挫滅(外圧で皮膚が損傷を受けること)した挫創、擦過傷の場合には傷をきれいに洗浄して必要であれば縫合しますが、一般的に傷が治っても創周囲は、数カ月、赤みや色素沈着を起こします。この時期に日に当たると(紫外線を浴びること)色素沈着を長期化させる原因になります。また、注意しなければならないことは顔面など露出部のちょっとした擦過傷(擦り傷)や人や猫などの引っかき傷の時など傷を洗浄しないで雑に傷を処置していると、その後に線上や帯状の思わぬ色素沈着(黒ずみ)が起こることになります。このような小さい傷の場合は流水洗浄した後に清潔なガーゼで拭き、保湿性のあるジェル基材の絆創膏(ばんそうこう)でカバーするようにしましょう。毎日交換する必要はありません。不安を感じた時や痛みや腫れが出てきたときは専門医を受診して下さい。
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「高い技術」と「温かい心」で地域連携を推進 道南圏の基幹病院としての役割を担う

Text by 市立函館病院 併設・救命救急センター
1860年(万延元年)に道内初の官立病院として発足し150周年を迎える。81年に救命救急センターとして認定されたのをはじめ、地域災害拠点病院などのほか、2006年には病院機能評価「Ver・5」を取得し、07年には道南地域では初めて地域がん診療連携拠点病院に指定された。古くから「函病(かんびょう)さん」の名で親しまれ、道南圏における基幹病院として中心的役割を果たしている。00年に新築移転したのを機に屋上にヘリポートを設置し、専従の救急医を配属するなど、救命救急センターを充実させた。年間の救急患者数は約2万件、救急車搬入は約4500台を数え、365日24時間態勢で対応している。総病床数は734床(一般598・感染症6・結核30・精神100)、ICU8床、HCU22床、人工腎臓センター30床を有する。また高度医療に対応できるさまざまな最先端機器を整えている。最新のMRIやCTをはじめ、RI(核医学検査)、マンモグラフィ、悪性腫瘍に対して定位放射線照射ができるリニアック(高エネルギー放射線治療装置)、最高水準の放射線治療ができるIMRT(強度変調放射線治療)、子宮頸がん治療などに効果を発揮するRALS(高線量率膣内照射装置)を導入している。がん拠点病院及び救命救急センターであるため、その専門医療は多岐にわたる。がん治療では各種悪性腫瘍に対し各科による専門診断・治療を行っているが、道南圏において悪性リンパ腫や白血病、骨髄腫などの血液疾患に対応できるのは同院しかないため患者が集中している。産婦人科では10年11月に先進医療である腹腔鏡下子宮悪性腫瘍(子宮体がん)手術ができる施設として、道内では大学病院以外では初めて認定された。循環器内科では09年の心カテーテル総数は800例で、うちPCI(経皮的冠動脈形成術)は306例と、道内有数の実績がある。心臓血管外科は急増する大動脈瘤に対して全国に先駆けて大動脈瘤センターを開設し、09年の腹部・胸部大動脈瘤の手術は122例、うちステントグラフト挿入術は86例あった。呼吸器外科では肺がんなどに対し低侵襲手術であるVATSを積極的に取り入れている。消化器疾患に対しては、07年1月より外科と連携して消化器病センター化し、外科疾患の場合に患者にとって消化器内科からの移行を便利にした。消化器病センターは、同病院最大の入院患者数を誇る重要な診療科となり、消化器内視鏡などの検査件数および内視鏡治療件数などは合わせて年間8000~1万例に及ぶ。1階には問診コーナーのほか「なんでも相談コーナー」を新設し、診療のみならず接遇や施設に対する意見なども受け付けている。患者情報室「フォルテ」では医療情報が入手しやすい。道南医療地域連携ネットワーク「道南メディカ」を立ち上げ、各医療機関と医療情報を共有することで重複した薬の処方や検査を避けるなど患者負担の軽減につなげている。10年4月に就任した木村純院長は「良質な急性期医療を提供することが当院の担うべき最も重要な役割です。そのために必要なのは『高い技術』と『温かい心』です。地域の各医療機関や住民と密に連携をとりながら常に向上を目指した研鑽を続ける所存です」と話す。
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認知症の早期発見、早期治療

Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
どんな病気も早く、軽いうちに治療する方がいいに決まっています。ですが、最近、認知症を「早期に発見する」難しさを痛感しています。病気の診断には、まず医療機関で診察してもらう必要があります。ところが、誰だって「認知症」と宣告されたくありません。だから、患者さん本人も、その御家族もなかなか医療機関に行く決心はつきません。症状の軽いうちは、本人は「何ともない」と思っているので(病気の自覚がなく)、家族に受診を勧められても拒否します。家族は家族で、おかしいと思いながらも「年のせいだろう」と考えたりします。結局、多くの場合、病院や診療所にやってきたときには病気は進んでしまっています。MRIをはじめとする画像検査など、認知症の診断方法も進歩しています。また、ご存知でしょうが、認知症の中には「正常圧水頭症」のように手術で治るものもあります。アルツハイマー病を治す方法はまだ確立されていません。昔は、医師でさえも「どうせ治せないのだから、病院にかかるのは無駄だ」と考える人が少なくありませんでした。しかし、現在では、「根治」はできなくても、進行を遅らせる薬があります。さらに、新しい薬が続々と承認申請されています。ワクチンなども研究されています。今は治せなくとも、数年先には全く新しい治療方法が出現する可能性も十分あります。「進行を遅らせる」ことは無意味ではありません。治らないと諦めず、また、今は治せない病気だからこそ、早期発見早期治療が重要だと考えます。是非、「怪しい」あるいは「不安」だと思った時には、医療機関にご相談いただきたいと思います。「上医治未病」。これは中国の古くからの言葉だそうです。「上医」とは良いお医者さんの意味で、「良い医師は、病気になる前に治す」という意味と聞きました。「上医」にはまだなれませんが、何とか出来るだけ早く病気を見つけて治したいと、日々考えています。
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大人のメガネ

Text by くどう眼科クリニック 工藤 勝利
屈折異常の種類は主に3種類あります。最初は近視。近視は、遠くはぼやけますが手元ははっきり見えます。現代の生活では近くを見ることの方が多いため、メガネが不要な状況も多いです。メガネをかけたまま近くの作業をしていると逆に疲れやすいかもしれません。ただし、自動車の運転時は遠くをはっきり見るため、必ずメガネを使用して下さい。二番目は遠視。遠視の方は、子供の頃の視力が2.0~1.5で、目に自信を持っていることが多いです。でもそれは、若い時の柔軟性が遠視を打ち消していただけで、物を見るためには過剰な緊張が必要です。その緊張が、眼の奥が痛い、肩こりなどの原因になります。症状がある方は、メガネを常用しましょう。最後は乱視。比較的視力に影響しませんから通常メガネが不要です。度が強い場合は視力低下、疲れの原因になるのでメガネの使用を考慮するとよいでしょう。
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ワクチンを受けましょう

Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
こども達は病気と闘うにはとても弱い立場にあります。生後6カ月、お母さんからたっぷりもらった免疫がなくなるころから、ウイルスや細菌に曝(さら)される度に自分の力で一つ一つを克服して大きくなっていきます。多くは自分の力で克服できますが、あるときには病院にいってウイルスや細菌を退治してくれる薬を飲んで克服することもあるでしょう。病気にならないで済むのであれば、それにこしたことはありません。そのために行うのがワクチン投与です。ポリオはワクチンの普及によって全世界でほぼ制圧できつつあります。BCGは結核の中でも重症な髄膜炎(ずいまくえん)や骨髄炎(こつずいえん)には大変有効です。百日咳(ひゃくにちせき)はこどもでは脳症を起こすなどその合併症はあまり知られていませんが、一歩間違えると死に至る病です。ジフテリアや破傷風(はしょうふう)はワクチン投与を行わなければ自然に免疫を得ることはできません。麻疹(はしか)はアメリカやヨーロッパではほぼ制圧できている病気ですが、日本やアジアでは散発的に発生しています。最近は、お誕生日に麻疹ワクチンをというキャンペーンでずいぶんと発生数が減り、今年はおそらく100以下の発生になるものと思われますが、百日咳と同様にこどもにとって罹(かか)ってしまうことが危険な感染症であるのは変わりません。風疹は流行すると赤ちゃんに先天性風疹症候群という重い障碍(しょうがい)が出ることがあります。男の子もワクチン投与を受けるようになり、その発生は劇的に減りました。みずぼうそうは予防すると将来の帯状疱疹の発生が減るのではないかと期待されています。おたふくかぜは合併症に不治の難聴があり、ワクチンでぜひ予防したいものです。10月から11月はインフルエンザのワクチンを受けなければと思う保護者の方が多いと思いますが、この機会を利用して母子手帳を確認して受けていないワクチンがありましたら、ぜひ受けるようにしてください。任意のワクチンはお金がかかりますが、失った有給休暇と賃金よりははるかに安いものです。
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