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自己診断はせずに、専門医に相談しましょう!
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長生きの秘訣Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
百歳以上の方を百寿者と呼びますが、日本におけるその数は、1990年には4千人程でした。当時、老年医学が専門の友人から「百寿者は、生まれつき(遺伝的に)強い人で、長寿の研究には適当でない」と聞きました。その後2000年にはおよそ1万5千人、2011年9月には、4万7千人に達しました。たった20年の間に、遺伝的に強い人たちが4万人以上も増えたのでしょうか?長寿に対する遺伝の関与は30%程度と言われます。したがって、寿命の伸びは、遺伝子以外の要素の影響が大きいということです。生活環境として、紛争や戦争がなく平和であること、大きな災害がないことは勿論大切です。ちなみに、第二次世界大戦直後の百寿者は四百人程でした。もっとも重要な要素は、国民の保健衛生に対する関心の高まりと、医学・医療技術の進歩の貢献が大きいと考えます。百寿者の統計データを教えてくださった先生は、長寿を100m走にたとえておられました。かつて10秒を切ることは夢のようでしたが、10秒の壁を破った後も記録は少しずつ伸び続けています。この伸びには選手の素質だけでなく、シューズやトラックなどの道具の改良、科学的なトレーニングの成果も大きく貢献しています。人間の寿命も、まだ伸びると予想されています。百寿者の研究から長寿の秘訣は見つけられていません。しかし、105歳以上の方たちの特徴から、「よく食べ、風邪をひかない」という共通点が発見されました。簡単なようですが、食べるためには、日頃から歯磨きを欠かさず、丈夫な歯を保つことが必要です。風邪をひかないために、手洗いとうがいの習慣も大事です。結局、「これをやれば大丈夫」という便利な話はありません。100m走の選手と同じで、自ら毎日努力することが必要です。人生は、100m走よりマラソンと言うべきかもしれません。コーチ(医師)の助言を聞き、道具(先進医療技術)を上手に利用して、人生マラソンを完走しましょう。
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3種混合ワクチンの打ち忘れはありませんか?Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
3種混合ワクチンは百日ぜき、破傷風、ジフテリアを予防するワクチンです。現在はそれに不活化ポリオワクチンを加えた4種混合ワクチンとして生後3か月から打つようになっています。4種混合ワクチンは2年前から接種が始まりました。不活化ポリオワクチンは2012年9月から接種が始まり、その時期までに3種混合ワクチンをしたお子さんでは、口から飲むポリオワクチンや注射で打つ不活化ポリオワクチンが混在して行われたため、多くの方が混乱したり、分からないまま時が過ぎてしまったりした方もずいぶん多いように感じます。インフルエンザワクチンを接種するときに母子手帳を見返すと、3種混合ワクチンがちゃんと終わっていなかったり、不活化ポリオワクチンが最後まで終わっていない人がいたりして、その都度勧奨してきました。しかし、つい先日3種混合ワクチンが供給されないという一報がクリニックに届きがくぜんとしました。3種混合ワクチンなど不活化ワクチンはきちんと決められた回数を打って初めて効果が出るワクチンです。特に、1期3回の初回接種の後の追加接種を忘れると、しっかりした免疫ができないといわれています。母子手帳を見返してお話しする中では、特に1期3回までは行っているけど、追加接種がなされていなかったり、不活化ポリオワクチンが途中で終わったりしている方を多く見かけます。このようなことがそのまま放置されますと、今ですら問題となっている成人期での百日ぜきの流行が今後増えかねません。どうかそのようなことが3種混合ワクチンでも起きないように、今一度母子手帳を見直してください。4種混合で置き換えができる人は4種混合で、できない人は行政機関と相談しながら、わずかに在庫のある3種混合ワクチン供給をお願いするということになるとの予定です。7歳半までのお子さんは無料で接種できますので、早めにかかりつけ医にご相談ください。
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新型コロナとインフルエンザの動向(2024年4月ハコラク掲載)Text by たからまち総合診療クリニック 院長 玉置 耕平
2023年5月、新型コロナが季節性インフルエンザと同等の5類感染症に位置付けが変わりました。なかなか会うことのできなかった家族や友人との交流ができるようになり、国内・国外問わず大勢の観光客が多く訪れるようになり、函館に活気が戻ってきたように感じます。さて、新型コロナが5類感染症になって初めての冬がきました。函館では23年7月〜9月にかけて新型コロナの流行(いわゆる第9波)があり、12月頃から感染者数が再度増加し24年2月時点でもその勢いが続いています。一般的な風邪症状(のど・せき・はな)に加えて倦怠感や節々の痛みを伴うことが多く、インフルエンザとよく似ています。感染数は大人の割合が高めですが、子どもは罹患しないというわけではないので注意が必要です。また、インフルエンザは22年度から増えはじめ、今年度はコロナ禍前に匹敵する勢いとなっています。今年は複数のインフルエンザが相次いで流行していることが特徴で、これまでに少なくとも2種類のA型と、24年2月時点で主流となっているB型の計3種類が確認されています。インフルエンザは種類が異なると再度罹患してしまうことがあります。A型の後にB型に罹患する可能性はもちろん、同じA型でも種類が異なれば罹患する可能性があります。「今年は1度かかったら大丈夫」という訳にはいかないようです。更に今年は溶連菌性咽頭炎の感染も広がっています。小児の感染が主ですが、その両親にも感染する例が多いです。症状としては「38度以上の発熱」、「のどの痛み」を伴うことが多く、子どもが食事を嫌がるといった声がよく聞かれます。もし溶連菌性咽頭炎と診断された場合は、処方された抗菌薬をしっかり飲み切ることが重要です。症状がなくなったから途中で止める、といったことがないようにご注意ください。24年2月時点での流行情報に基づき記事を作成しています。流行状況については市のHPに掲載されているため、気になった方は確認してみてください。もし発熱症状が出た場合は最寄りの医療機関にご相談いただければ幸いです。
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白内障(はくないしょう)の手術をしたはずなのにText by 清水眼科クリニック 清水 信晶
白内障の手術をすると、今まで霞(かすみ)のかかっていたような目が、見違えるようにはっきり見えるようになります。それなのに、手術してから数年たつと、また少しずつ白っぽく霞がかかって、手術をする前に戻ってしまったようになる場合があります。これを後発白内障(こうはつはくないしょう)と言います。白内障を手術する場合、もともとの水晶体の裏側の皮膜=後嚢(こうのう)を残して、他の部分を器械で吸い取って、その上に人工レンズが乗っかっている形になっています。その後嚢がまた白く濁ってくるため霞んでくるのです。この場合手術のし直しという事ではなく、外来で後発白内障用のレーザー光線を当てると、濁った部分が吹き飛んで、また視力が戻りはっきり見えるようになります。ただ、手術後の目の霞が、すべて後発白内障によるものだとは限りません。ほかの病気が起きた可能性もありますので、目に異常を感じたら、すぐに眼科を受診するようにしてください。
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ドライアイText by くどう眼科クリニック 工藤 勝利
まばたきをしないで10秒間、目をあけていられますか?できなければドライアイかもしれません。目の表面はいつも涙でおおわれていなければなりません。なぜなら涙はただの水ではなく、目に必要な栄養や、外界の雑菌をやっつける成分を含んでいて、目にとって大変重要な役割を果たしているからです。ドライアイとは、この大切な涙の産生が不足して、または、涙に含まれる成分が変化することにより眼表面での分布が不安定になり、どんどん蒸発した結果、目の表面がただれている状態のことをいいます。【ドライアイの原因】年齢を重ねると涙を作りだす涙腺の機能が低下し、分泌量が減少することがあります。また、涙の成分構成が変化して蒸発が速まる場合があります。現代はドライアイになりやすい環境がそろっています。集中してPCやゲーム機のモニターを見ることでまばたきの頻度が低下します。今年は例年に無い残暑でしたが、職場や車のなかではエアコンが効いていて、体は快適でも目には過酷な環境となっています。血圧を下げる薬や、精神疾患薬のなかには涙の分泌を減少させるものがあります。目薬にも目の表面をただれさせるものがあり、特に緑内障の薬を使用している場合は定期的な観察が必要です。膠原病や関節リウマチなどの全身疾患ではドライアイを併発することがあります。【ドライアイの治療】人工涙液とよばれる涙の成分に近い点眼薬や、目の表面を保護するヒアルロン酸ナトリウム点眼薬がよく使われます。また最近、眼表面での涙液の安定性を高める点眼薬も使われ始めました。涙点プラグ挿入術は、涙が鼻の奥に流れ出ていかないよう、涙の排水口にふたをする治療法です。少ない涙液分泌量でも貯留量を増やすことができ、ドライアイの状態を改善させることができます。点眼薬は作用が強い弱いではなく、どれが最も効果的かということが一番重要です。我々眼科医は、一度の処方ですぐに決めるのではなく、眼所見の変化をみながら薬を取捨選択し、決定していきます。
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