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コラムを読む

眼精疲労(疲れ目について)

Text by 江口眼科病院 金井 敬
眼精疲労を訴えて眼科を受診する方がたくさんいます。症状を詳しく聞くと、かすみ、眼の奥や周囲の痛み、ピントが合わない、異物感、まぶしい、首や肩の凝り等さまざまです。その原因は視力の低下、眼鏡やコンタクトレンズが合わない、老視、不同視、斜視(斜位)、ドライアイなどです。特に多いのは遠視や乱視があるのに、生活に困らないため眼鏡を掛けず無意識に調節をしている、老眼鏡を掛けずに近くを見続けているケースです。また眼鏡を掛けてはいるもののフィッティングの悪さが原因で眼精疲労が生じるケースもあります。つまり眼精疲労は“歳のせい”ばかりが原因ではないのです。眼精疲労を主訴に受診され緑内障や網膜疾患等が見つかることもあり、思わぬ原因が潜んでいるかもしれません。症状のある方は眼科で検査を受けてみてはいかがでしょうか?
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忘年会を乗り越えろ!(糖尿病編)

Text by はら内科クリニック 原 信彦
年の瀬も差し迫り、忘年会のシーズンがやってきました。忘年会・クリスマス・お正月とこれからのシーズンが糖尿病の悪化しやすい時期です。まずは、毎日の体重測定から行いましょう。できるだけ1日2回測定し、朝と夜の体重差を1㎏以内に抑えましょう。血糖を自分で測る器械がない方は、自分の状態の良し悪しは、体重測定が一番です。毎日体重を測定すると、体重が増えた時に、「やばい!体重増えた!?なんでだろう??」と自分の生活を見直すきっかけになります。食事の取り方にもコツがあります。まずは、野菜が先!野菜を先に取ることで、食物繊維がコレステロールの吸収を抑え、糖質の吸収を遅らせます。結果血糖値の上昇を抑えてくれます。また野菜を食べる習慣も付き、早食いの食生活改善、そして食事の量が少し減るようになります。また糖質を取り過ぎないこと。糖質とは、ごはん・パン・麺類などの主食・イモなどの根菜類・果物・お菓子などです。ジュース類は糖質の量が多く、しかも急速に吸収され血糖値が急上昇します。最近では果物も糖度が高く、リンゴ・梨などは、半分が1日量とされていますが、甘みが強ければそれよりも少なくしてみましょう。お菓子は、できるだけ食べないのが原則ですが、食べるのであれば、毎日3時に漫然と食べるのではなく、1日おきにする・何か体を動かしたときだけにするなどのメリハリが必要です。この時期は、その日だけ食べ過ぎることがあると思います。その後よくあるのが、朝抜き・昼そば・夜ドカ食い、のパターンです。食べ過ぎたので、つい食事を抜いたりして血糖値が上がらないようにと、気持ちは分かりますが、糖尿病の薬を飲んでいる場合、低血糖になりかねません。また、食事を抜くとどこかでおなかがすいて、やはり最後は食べ過ぎることが多くなります。この時期は、痩せろとは言いませんが太らないように体重管理に気を付け楽しく年末年始を送りましょう。
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脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)

脂漏性角化症は、あまり聞いたことのない病名かもしれませんが、良性の皮膚腫瘍でかなりよくある疾患です。多くは褐色で表面がやや脂っぽく見えザラザラしています。老人性イボなどと呼ばれることもあります。形は円形に近く、褐色で皮膚から盛り上がっています。原因は紫外線の影響や皮膚の老化と言われています。発生する年齢は男性では40歳代以上、女性では30歳代以上です。大きさは数㎜のものから3〜4㎝位のものまでいろいろです。色は薄い茶色から黒色に近いものまであります。発生する部位は手のひら、足の裏以外はどこでもできますが、多いのは顔、頭、背中などです。皮膚からの盛り上がり方は、わずかに盛り上がったものから硬くしこりのように盛り上がったものまであります。表面はザラザラしたり、毛穴のような点々がたくさん見られることもあり悪性を心配して来院される方もいます。1個だけあったり、多発していたりすることもあります。また頭にある場合は、クシなどで傷つけて出血することもあります。平らなシミ(老人性色素斑)と混在することもあり、シミが盛り上がってきて脂漏性角化症になることもあります。本来は良性で悪性化することはないと言われていますが、悪性のものとの区別が難しいこともあります。その場合には検査が必要なこともあります。治療は、かゆみがあったり大きいなど不便がある場合は取ることになります。取るには手術で切除したり、電気メスやレーザーで焼いてしまったり、液体窒素で凍らせて取ったりします。悪性の心配がある時は一部を取って検査に出すこともあります。
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アトピー性皮膚炎とステロイドについて

Text by やなせ皮フ科クリニック 梁瀬 義範
アトピー性皮膚炎を代表とする、皮膚疾患の治療において、切っても切り離せない薬に「ステロイド」があります。ステロイドは悪の代名詞のように言われ、その治療を拒否する方も少なくありません。ステロイドは副腎皮質ホルモンと呼ばれる物質の一種で、血液によって常に体内を循環し、さまざまな臓器や細胞に働きかけ、身体にいろいろなストレスが加わった時に体調を整える重要なホルモンです。このステロイドには炎症や免疫を抑える強い働きがあります。1952年にステロイドが皮膚疾患にも効果のあることが明らかになり、アメリカで外用剤が開発されました。アトピー性皮膚炎におけるステロイド外用療法の位置づけは、専門医がきちんと治療すれば副作用を最小限に抑えて最大の効果を発揮できる治療と言えます。しかし根本治療ではなく、あくまでも炎症を抑える対症療法です。ステロイド外用剤に対する患者さんの最大の不安はその副作用でしょう。ステロイドの内服や注射を全身に長期にわたり大量に使用すると、副腎機能が低下する、糖尿病を悪化させる、骨がもろくなる、風邪などの感染症にかかりやすくなるといった副作用が生じることがあります。このステロイドの内服や注射による全身的な副作用と外用剤による局所的副作用が混同されているようです。ステロイド外用剤による皮膚における副作用は大きく分けて2つに分かれます。1つはホルモンとして直接皮膚に影響する副作用で、もう1つは炎症や免疫を抑えるために起こる感染症の副作用です。例を挙げると、(1)毛が増えて多毛になる。
(2)皮膚が赤くなる。
(3)毛細血管が拡張する。
(4)皮膚が萎縮して薄くなる。
(5)ニキビが発生する。
(6)ヘルペスウィルス感染症、水イボが発生する。
(7)水虫やすでにある細菌感染症が悪化する。
などがあります。但し、これらの局所的副作用はステロイド外用剤を塗ると必ず起こるわけではありません。大量に長期間使用した際に起こる事があるものです。ではなぜ「ステロイドは怖い」のでしょうか?以前「ステロイドの何が怖いのか?」という趣旨のアンケートが行われました。その回答はリバウンド、病状が悪化する、効果がなくなる、皮膚の色が黒くなる、ステロイドなしではいられなくなる、子供がアトピーになる、副腎機能が低下する、体に蓄積される、奇形児が生まれる、ムーンフェイスになる、白内障になるなどでした。しかしこれらの回答は患者さんの誤った思い込みなのです。治療目標を達成するためにステロイド外用剤のもつ意義は小さくありません。しかしステロイドはアトピー性皮膚炎を治す特効薬ではありません。あくまでも皮膚の炎症を抑える薬です。うまく薬を使用しながら、症状をコントロールしていく必要があるのです。
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舌下免疫療法 〜新たなアレルギー性鼻炎の治療法〜

Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩
アレルギー性鼻炎の新しい治療法として舌下免疫療法が保険適用になりました。これは、原因物質を投与していくことにより、アレルゲンに暴露された場合に起こる症状を緩和する治療法で、対象はスギ花粉症の12歳以上の方です。アレルゲン抽出液を舌下に滴下するという方法で行い、初回は病院で、以後は毎日1日1回ご自身で行います。2週間かけて徐々に増量していき維持量になったら3年以上継続することが必要です。この治療法の注意点は、①治療の開始時期は花粉非飛散期に限られる。②アナフィラキシーショックなどの強いアレルギー反応が起こる危険性がある。③治療医は関連学会の講習を修了している者で副作用発症時に迅速に対応できる医療施設、あるいは対応できる医療施設と連携している医療施設でなければならない。などです。興味がある方は耳鼻咽喉科にお尋ねください。
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