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自己診断はせずに、専門医に相談しましょう!
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それはもしかして胆のうや膵臓(すいぞう)の症状ではありませんか?Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男
みぞおちあたりの痛みや不快感は誰もが一度は経験したことのある症状だと思います。そんな時、皆さんはどこが悪いと考えますか?「胃の調子が悪い」と考える方が大多数だと思いますが、本当のところはどうなのでしょうか?病院で胃カメラ検査を受けた結果、胃炎や胃潰瘍など目に見える(この場合は胃カメラで見える)病気が見つかる人もいます。一方見た目に何も異常がない場合は、胃腸運動の機能的なアンバランスからくる「機能性胃腸症」(いわゆる神経性胃炎)という診断名になることが多くなります。しかしみぞおちの症状の場合、ここで超音波検査(エコー)を追加して行うと胆のうや膵臓などに異常が見つかる人もいます。そしてそのような方たちの中には「自分は胃が弱いから」と長年思いこんでいた方が意外に多いのです。人間の体の中で胆のうは胃よりも右側、膵臓は胃よりも背中側にありますが、近接していて同じような場所に症状がでるために上記のようなことがおこります。胃の病気の方が世間一般にはなじみが深いため、病院に行って胃カメラ検査だけを受けて「どこも異常ないですよ」と言われ、なんとなくすっきりしないままうやむやになってしまうことが多いのが実情です。胆のう癌、膵臓癌は癌の中でも特に予後不良でいずれも近年増加傾向にあり、早期発見は大変重要です。また胆石症や膵炎も重症例では生命の危険があるだけでなく、癌を合併する危険性が高まる疾患のため軽視は禁物です。これらは胆のうや膵臓の代表的疾患であり他にも様々な疾患があります。診断は超音波検査と血液検査を組み合わせて行い、異常が見つかればさらにCT・MRI検査なども行われます。必要に応じて精密検査として超音波内視鏡やERCPと呼ばれる特殊な内視鏡検査を行ったり、同時に内視鏡的に治療まで行う場合もあります。このように、みぞおちに症状がある場合は必ず専門医を受診して胃カメラと超音波検査の両方を受けることが大切です。
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高齢者の熱中症と水分摂取Text by 関口内科 関口 洋平
「先生、これから暑くなると熱中症が心配なのですが、心臓が悪い私はどれくらいの水を飲んでもよいのですか?」と、心不全で入院したことがあるAさんが聞いてきました。どうやら、これからの夏を節電のためにエアコンの使用を控えようと考えているとのことでした。熱中症は毎年梅雨明けから増え始め近年の患者数は増加しています。平成22年度の統計調査によると、特に高齢者の熱中症では重症化する例が多く、熱中症全死亡者数の約8割が65才以上、死亡者数のピークは75才から89才の後期高齢者でした。若い人の熱中症はスポーツや労働中に屋外で発症することが多く、独居または配偶者との2人暮らし、家にエアコンがないなどの特徴がありました。高齢者特有の原因としては、不快な高温多湿環境に気づくのが遅れる、発汗機能が低下しているため体温調節が鈍化していることなどがあります。熱中症の予防には、室温湿度の管理と水分補給が重要です。節電に協力もしたいところですがエアコンや扇風機を適切に使用し、湿度計付き温度計を居室に置いて、室温28度以下、湿度60%以下に明確に定めて管理しましょう。飲水は、口渇に気づいた時はかなり脱水が進行している場合が多いため、一日の食事以外の水分量をあらかじめ決めておき、定期的に飲むようにすることが大切です。夜に緑茶やコーヒーを飲むと就寝後のトイレが増えますので、カフェインを含まないお茶や水の補給が良いでしょう。高齢者ではAさんのように心臓病のために医者から水分摂取量を制限されている人もいます。飲水増量が過度となり浮腫や心不全を発症させないようにすることが重要です。まずは飲水量を100ml増量して体重や浮腫が増えないことを数日間確認し、大丈夫であればさらに100mlずつ慎重に増量していきます。さらに重要な点は、夏が終わる頃には発汗量が減少しているので飲水量も元に戻すことを忘れないことです。
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身体も冬を迎える準備をしましょうText by 望ヶ丘医院 藤崎 志保子
今年ももうすぐ雪の季節になります。これからの数ヵ月間は、病気の世界も冬模様に変わります。その代表格がインフルエンザです。インフルエンザは、せき、鼻水、高熱、頭痛、関節痛などの症状が出ますが、肺炎、中耳炎、熱性けいれんなどを合併し、重症化する危険性が高く、死亡する場合もあります。小児のインフルエンザで問題となっている脳症などは発熱後数時間で発症することがあり、ひとたびなってしまうと高率で後遺症を残したり、亡くなったりします。また、流行がはじまると短期間で多くの人が巻き込まれるのもインフルエンザの特徴です。予防の基本は、インフルエンザワクチンを接種することです。最近の10年間で流行したウイルス株は予測とほぼ一致しており、効果は十分に期待できます。ワクチンを接種することで重症化を防ぐ効果もあります。ワクチンを受けないでインフルエンザにかかった70%から80%の人は、ワクチンを受けていればインフルエンザにかからずにすむか、かかっても症状が軽くてすむということは証明されています。特に高齢者や乳幼児、慢性疾患の方などインフルエンザにかかると重症化する人は、積極的に主治医の先生と相談をして流行が始まる前にワクチンを受けて下さい。また、その人たちと接触する機会の多い人たちも積極的にワクチンを受けることをお勧めします。ワクチンが効果を有効に持続する期間は約五ヵ月間ですので、毎年受けることをお勧めします。アレルギーのある人や妊婦さんでも受けられる場合がありますので、主治医の先生に相談してください。今年はSARS(重症急性呼吸器症候群)がインフルエンザと同時に流行する可能性もあり、WHOも積極的にインフルエンザワクチンの接種を受けることを勧めています。遅くても12月中旬までに接種をすませましょう。
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スポーツと頭部外傷Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
スポーツにケガはつきものですが、頭部外傷は、時に命を奪ったり、重い障害を残したりします。特に、脳振盪(しんとう)には注意が必要です。脳振盪を起こした後、短い間に二度目の衝撃が加わると、致命的な出血が起きることがあります。セカンドインパクト症候群と呼ばれ、世界中で問題となっています。日本では、柔道の練習中に指導者に投げられた後、頭痛を訴え、元気がなくなっているのに、練習を続け、再び投げられた結果、頭蓋内出血で生徒が亡くなった事件を覚えていらっしゃる方もいるでしょう。脳振盪とは、頭部への直接的または間接的な外力によって引き起こされた脳の機能障害で、頭痛や体の不安定性、意識の混乱、行動の異常などを示し、多くの場合、意識消失は伴わない、と定義されています。頭を強く打った後、一時的に意識を失ったとか、動きがノロい、ぎこちない、バランスが悪い、記憶が途切れている、表情がおかしい、といった症状を一つでも認めたら、すぐに運動を止め、医療機関を受診して下さい。脳振盪から1~2日が最も危険と言われており、この期間は傍に誰かが付き添い、急な変化に備えましょう。さらに、競技への復帰は段階的に行い、最低でも1週間近い時間を掛けるようにします。とても慎重な対応に見えますが、脳の回復には、かつて考えられていたより、はるかに時間がかかることや、中高校生位の年齢の脳は、成長途中でデリケートなことも分かっています。選手は、重要な試合(勝ち抜き方式の大会など)で、途中退場はしたくないでしょう。復帰に時間がかかることも受け入れ難いかも知れません。でも、選手生命、あるいは競技を辞めた後の長い人生を考えるなら、生命や重い後遺症の危険は避けなければいけません。FIFAやIOCなどの国際スポーツ機関が共同で、「SCAT3」という脳振盪への対処の手引きを公表しています。スポーツを指導する方たちは、是非一度「SCAT3」をご覧下さい。インターネットで見ることができます。
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虫さされにご用心 〜マダニと重症熱性血小板減少症候群〜Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶
城岱スカイラインと言った峠道をドライブすることがあります。七飯本町から大沼に抜けるとっても景色の良い道です。すると、道ばたに止まっている車がいます。何をしているのか不思議だったのですが、どうやら山菜採りをしているようです。そういう方が、眼科を受診することがあります。目の縁に虫が付いているというのです。診察してみると、確かに茶色い虫が付いていますが、皮膚からは胴体が垂直に出ていて足がもぞもぞと動いていることがあります。マダニです。マダニは通常2mmくらいの小さな虫ですが、皮膚は硬く、なんといってもその強力なあごを皮膚に差し込んで体を固定するため、手で抜こうとしても簡単には取れません。皮膚にくっついたまま、人間の血を吸うため体がだんだん大きくふくれあがってきます。下手に抜こうとすると、あごを皮膚の中に残したまま頭部がちぎれるため、残った頭部のため皮膚が炎症してきて、赤く腫れ上がってきます。アルコールや消毒液をかけるとマダニがいやがって皮膚から離れていくという方法もあるようですが、必ずしも成功する方法ではないようです。眼科を受診した場合、手術用のベッドに横になっていただいて、顕微鏡を見ながらピンセットを使って注意深く皮膚から引き離していきます。ただ、やはり頭部がちぎれてしまうことがあるため、あごが皮膚に残らないように、周囲の皮膚を含めて手術用のメスやハサミを使って取り除かなければならないことも多いようです。最近、新聞やテレビで良く報道される病気があります。マダニから感染したウィルスのために嘔吐や下痢、頭痛を引き起こし、最悪の場合死亡することもある<重症熱性血小板減少症候群>という病気です。山菜採りやハイキングに出かけて、まぶたに何か付いていたら、無理してとらずにまず眼科を受診してみましょう。
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