■ご訪問者数:29842503
在宅クリニック函館日吉  カワムラ歯科クリニック  たからまち総合診療クリニック 

コラムを読む

歯の移植と矯正歯科治療

最近の矯正歯科治療では、出来るだけ抜歯せずに治療する、非抜歯治療を重視しています。しかし、治療後どうしても歯が飛び出てしまう可能性が高い、乱杭歯(らんぐいば=八重歯など)の矯正歯科治療には、診断の結果、抜歯し歯の数を減らし、治療をしなければ治らないケースが、数多く見受けられます。ほぼ10年前から、矯正歯科治療の際に、抜歯が必要な場合、抜歯した自分の歯を、同時にすでに抜けてしまった歯の場所に移植する自家歯牙(じかしが)移植に取り組み、学会報告を重ねてきました。移植した歯牙が、10年間ほかの永久歯と同じように使われていることを見るたびに、自分の抜いた歯でも、利用できる場合には、歯の移植が、最良の方法の一つであると強く感じます。症例によっては、親知らず(智歯)なども含めて、出来るだけ長期を見通した十分な配慮が必要と思われます。
続きを読む

どういう人が乳がんに注意する必要があるか?

乳がんの発症に関係する環境要因としては、肥満やアルコール、出産の有無など、因果関係が指摘されているものもありますが、あまりにも漠然としすぎており、切実感がないかもしれません。以前から、家族の中で乳がんになった人が多くいる場合は注意した方がよいことは聞いたことがあると思います。遺伝が関係する乳がんもあることはご存じでしょうか?最近、種々の遺伝子の異常によって乳がんが家族性に発症しやすいことがわかってきています。乳がん全体の約5~10%がこれらに関係があると言われています。BRCA1、BRCA2という遺伝子に異常がある人は、生涯、乳がんにかかる可能性が50~80%ほどあると言われ、一般の人の約10~20倍もの危険があります。また、卵巣がんにかかる可能性も高くなってきます。海外に比べ、乳がんの罹患(りかん)率が低い日本では、これらに対する認知度が低いのが現状です。しかし、私たちは、家族に乳がんの人がいたからといって、すぐに、遺伝子に異常があるかないかを調べることは一般的ではありません。では、どうしたらいいのでしょうか?まずは、心配な場合は、専門医に相談してみること、それと同時に、乳がんは身近な病気であることを少し気に留めていただき、面倒がらずに、検査を受けてみることです。検査には、マンモグラフィーが有効ですが、日本人は、高濃度乳房と言って、乳腺濃度が高いために実際のしこりを見つけにくいことが多く、そのような人は、超音波(エコー)検査などを併用するのもよいかと思われます。乳がんにかかる人の数は、増加しており、すべての女性は気をつけた方がよいのですが、特に、自分の母親や祖母、叔母など近親者に乳がんや卵巣がんになった人が多くいる場合は、若いうちから、十分注意していただきたいと思います。
続きを読む

過敏性肺臓炎という病気をご存知ですか?

Text by ききょう内科クリニック 蓮沼 晶子 院長
一般的な肺炎は細菌やウイルスなどの病原体が肺に感染することによって引き起こされる炎症ですが、過敏性肺臓炎はそれ自体病原性や毒性を持たないカビや、動物性蛋白質などの有機物・あるいは化学物質などを繰り返し吸い込んでいるうちに肺が過剰反応を示すようになり、アレルギー性の炎症が生じて引き起こされます。過敏性肺臓炎の症状は発熱や咳・呼吸困難感・だるさなどです。喘鳴(呼吸のたびにぜいぜいする)を伴う方も多く、レントゲン写真上は淡い炎症像を認めます。抗原の多くは患者さんの自宅や職場に潜んでいるため、その環境から離れると症状が軽快・消失し、再びその環境に戻ると悪化します。このような状態が続くと肺に繊維化と呼ばれる不可逆的な変化が生じ、慢性的な咳や呼吸困難感で悩まされることになります。日本でよくみられる過敏性肺臓炎には以下のものがあります。①夏型過敏性肺炎:高温多湿になる夏季に発症しやすく、冬季にはみられません。湿気の多い古い家屋を好むトリコスポロンというカビが抗原です。②農夫肺:北海道や岩手県などの酪農家にみられ、干し草のなかの好熱性放線菌というカビが抗原です。③換気装置肺炎(空調肺、加湿器肺):清掃を怠ったエアコン(空調)や加湿器に生じたカビ類を吸い込むことによって発症します。④鳥飼病:鳩やインコなどの鳥類を飼育している人、あるいはその周囲で暮らしている人に発症します。抗原は鳥類の排泄物にふくまれる蛋白質といわれています。⑤職業性の過敏性肺炎:キノコ栽培業者がキノコの胞子を吸入して生じる過敏性肺炎やポリウレタンの原料であるイソシアネートを吸入して生じる過敏性肺炎などが知られています。北海道では農夫肺・キノコ栽培者の肺炎が多いです。治療法は抗原からの回避とステロイドホルモン剤です。頻度の高い疾患ではありませんが熱や咳などの症状が繰り返される方は過敏性肺臓炎を起こしていることがあります。
続きを読む

『肺炎球菌ワクチンについて』(2026年3月 ハコラク掲載)

Text by たからまち総合診療クリニック  院長 玉城 耕平
皆さん肺炎球菌はご存知ですか?名前の通り肺炎の原因となる細菌で、特に市中肺炎(日常生活を送る健康な人が発症する肺炎)で最も多い原因菌が肺炎球菌です。肺炎球菌は肺炎のほかに中耳炎や副鼻腔炎の原因、生命を脅かすリスクの高い髄膜炎や敗血症といった侵襲性肺炎球菌感染症を発症することもあります。これまで函館市では肺炎リスクの高くなる満65歳(または基礎疾患のある満60〜64歳)の方に対して肺炎球菌ワクチン接種の助成を行っていました。令和8年度から定期接種で使用される肺炎球菌ワクチンが、これまでの「23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(ニューモバックス)」から「20価肺炎球菌結合型ワクチン(プレベナー20)」へ変更されます。ニューモバックスは2006年に発売され、23種類の肺炎球菌に対応しており幅広い型をカバーできる点が特徴です。一方で免疫記憶が形成されにくく、年数がたつと予防効果が弱まるため5年毎の接種が推奨されていました。新採用のプレベナー20は名前の通り20種類の肺炎球菌に対応しています。これまでのワクチンより対応する型の数が少ないですが、より重症化しやすい型に対応しており、以前と比べて免疫の記憶が長く残りやすいのが特徴です。25年9月時点では安全性・効果ともに従来のワクチンと同等と報告されています。また接種間隔については免疫の記憶が残りやすいこともあり、26年1月時点では明確な定めはありません。使用ワクチンの変更を機に、この4月からワクチン接種の自己負担額は従来の費用から増額される見込みです。詳しくは市のホームページ、または助成対象者に送付される案内をご参照ください。肺炎球菌ワクチンだけで全ての肺炎を予防できるわけではありません。日頃の規則正しい生活習慣やマスクなどの感染予防も心掛けましょう。医療の世界は日進月歩で次々と新しいワクチンが登場しています。自身の健康のためにも、かかりつけ医と相談しながら予防接種についてご一考いただければ幸いです。
続きを読む

発熱~生体防御の大事な武器~

Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩
以前は発熱したら薬で下げるというのが一般的でしたが、最近では安易に熱を下げない方が良いとされています。なぜなら発熱自体が体を守る大事な武器だからです。人間の体にウイルスや細菌が侵入すると免疫細胞が発熱を促す物質を出して発熱が起こります。体温を高くすることで病原体の活動を弱め、免疫を担当する細胞が活発に活動できるようになります。ここで、薬で熱を下げすぎてしまうと防御反応がうまく働かなくなりますので感染症が長びく結果を招くことになります。体温計の数値で機械的に熱を下げることは最も良くない方法です。熱冷ましは患者さんの状態を見てぎりぎりまで使わないのが賢い方法です。比較的元気な方の発熱は高熱であっても心配要りません。ただし、発熱時は脱水状態になりがちですので小まめに水分補給をするように心掛けて下さい。
続きを読む

はこだて医療情報に登録されている詳細ページリスト(50音別)

あ
医科 歯科  
か
医科 歯科  
さ
医科 歯科  
た
医科
な
医科 歯科  
は
医科 歯科  
ま
医科 歯科  
や
医科