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かくれ糖尿病は大丈夫ですか?

Text by はら内科クリニック 原 信彦
ゴールデンウィークも終わり、体重計に乗ってため息をついている方はいませんか?健康診断で、血糖値が少し高めの方はいませんか?血糖値は常に変動しているので1回の血糖測定で正しい判定はできません。一般的に糖尿病の初期では空腹時血糖が正常であることが多いため空腹時の血糖値だけでは大丈夫とはいえません。「糖尿病が心配だ~ひょっとすると…」と思って悩んでいる方はブドウ糖負荷試験という精密検査を受けてみませんか?これは早朝空腹時に行う検査です。ご飯を食べない状態で病院に来ていただき、はじめに空腹時の尿検査・採血(血糖値)を行います。その後すぐに砂糖水(ブドウ糖水溶液)を飲み、その30分後、1時間後、2時間後にそれぞれ同様に尿検査と血糖値の採血を行います。砂糖水を飲んだ30分後には、みんな血糖値が上がります。その後1時間→2時間と時間が経過すると正常な人は血糖を下げるインスリンの働きで血糖値が下がってきます。逆に糖尿病の人は1時間→2時間と血糖値が上がってきます。境界型糖尿病の人は(いわゆる糖尿病予備軍)1時間、2時間ともに糖尿病ほど血糖値が上がりはしないものの正常に低下しない状態になります。ブドウ糖負荷試験の正常値は、空腹時で血糖が110mg/dl未満かつ2時間値が140mg/dl未満です。空腹時で126mg/dl以上、もしくは、2時間値で200mg/dl以上であれば糖尿病型と診断します。どちらにも属しなければ境界型(予備軍)となります。このようにして正常か糖尿病なのかを区別する検査です。糖尿病であれば早期に治療に取り組めますし、もし糖尿病予備軍と分かれば、まじめにダイエットに取り組むいいチャンスと思って下さい。また糖尿病および予備軍ではコレステロールや血圧の管理基準が通常より厳しくなりますので、なおのこと「糖尿病なのかどうか?」白黒はっきりつけてみてはいかがでしょうか?
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おりものシートは必要か?

Text by 湯の川女性クリニック 小葉松 洋子
最近診療をしていて気になるのが、おりものシートや月経用のナプキンにかぶれて、かゆみを訴え受診する患者さんが増えていることです。接触によるかぶれは、あてている時間が長くなると症状が出やすくなるため、原因は「おりものシート」だろうと推測しています。月経量が少なくなった日に数日使用する程度ならあまり問題ないのでしょうが、最近は「おりものが下着に付くと嫌だからいつもシートを使う」という女性が増えています。健康な女性は女性ホルモンの影響で膣の中をきれいに保つために、ある程度のおりものはあるのが普通です。きれいなおりものは健康な証拠ですので心配ありません。ただし性経験のある女性は、雑菌や性感染症、子宮癌(がん)などでおりものが増える可能性もあるので、心配な時は婦人科で診察を受けて下さい。
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頚部のスキンケア

頚部(首)は皮膚が薄く、耳の後ろから襟足にかけてはシャンプーや化粧品による接触性皮膚炎など肌のトラブルが起こりやすい部位です。顔面と同様に紫外線を浴びやすいので光老化であるシミ・シワが生じやすく、日ごろからのスキンケアが必要です。
また、皮膚の老化として頚部(首)や脇などに30歳頃から細かい米粒状の小さい皮膚腫瘍が生じ、加齢とともに増加して、ときには褐色から黒色のいぼ状になることもあるアクロコルドンという皮膚腫瘍があります。一般には自覚症状はありませんが、時々掻痒感(かゆみ)があることで気づくことがあります。
多くは小さい老人性疣贅の始まりと言われ、良性の小さな皮膚腫瘍ですのでそのままになり首全体に増加して、悩んでおられる方や肌の老化現象だと思い諦めている方もいらっしゃいます。治療方法はレーザー治療や冷凍凝固治療で保険診療によって行います。
具体的にはひとつひとつをCO2レーザーか液体窒素にて除去します。
痛みについて心配される方もいらっしゃいますが、除痛の方法もいろいろありますので医師と相談の上、お選び下さい。施術後の経過は数日間の発赤と7〜10日程度のかさぶたが生じます。
その後の炎症性色素沈着予防と紫外線予防のためのスキンケアを行うことで、頚部の皮膚の色調や質感が改善します。治療後の日常生活は治療部位が小さい場合、外観上問題はありませんが、頚部全周にある場合、頚部をカバーする必要が生じますので、治療日程を医師と相談の上決めてください。
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蓄膿(ちくのう)症は治りにくいと聞きました。本当なのでしょうか?

Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩
専門医による正しい治療により約1カ月で治ります。
10日以内に鼻汁を止めることで予防も可能に蓄膿症は、一般的に難治性の病気だと思われがちですが、正しい殺菌・除菌処置と、専門医の処方する薬を継続して飲むことで、ほぼ1カ月くらいで治ります。具体的には、最初に除菌のために殺菌性の抗生物質を1週間使用し、その後、マクロライド系の抗生物質を少量・長期投与を行うのが蓄膿症治療のスタンダードです。よく小さな子どもで蓄膿症ではないかと心配される親御さんがいますが、そもそも副鼻腔は骨格が固まる2歳後半から出来るものなので、それ以前の子どもでは副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症はまずありえません。そのため鼻汁が続くなど、蓄膿症が疑われるような症状については、単純に鼻の構造が小さくて詰まりやすい、また自分で鼻汁をかまないために長引いているだけで、まず心配はありません。一般的に蓄膿症とは、副鼻腔炎のことで、基本的に鼻の中の空洞部分である副鼻腔といわれる交通路が構造的に小さかったり、狭くなった状態に、いわゆる鼻汁が続くことで換気が悪くなって炎症を起こしてしまい発症する症状をいいます。基本的には長く続く鼻汁を、遅くても10日以内で止め、蓄膿症へと移行しないように処置することが重要です。基本的な治療は小児も大人も同じで、抗生物質を使ったスタンダードの治療で、症状によっては2、3カ月投与する場合もあります。ただし、それでも治らない場合、特に大人では手術療法を考えます。小児で手術に至るケースはほぼありません。手術は、従来、歯茎を切開して空洞を開けて中の悪いものを粘膜から根こそぎ取ってしまう方法が行われましたが、現在は基本的な考え方が変わり、内視鏡を使った鼻内手術によって、蓄膿症の原因となる副鼻腔という鼻の交通が狭い状態から通りの良い状態に広げる、いわゆる形成手術を行っています。それによって、その後、薬を使って治癒を促すためのきっかけを作ることが蓄膿症手術の目的となっています。手術は両鼻でも、全身麻酔下で2時間くらい。1週間程度の入院は必要ですが、術後の負担や痛みも少なく、その日から普通に食事もできます。蓄膿症は、鼻の真ん中にある鼻中隔という仕切りが曲がっている人でなりやすく日本人には多いといわれています。また鼻の状態を悪くする慢性的な病気としてアレルギー性鼻炎や喘息のある方も注意が必要です。まずは蓄膿症を予防するためにも、風邪の初期治療は大切で、耳鼻科の立場からは10日以内に鼻汁を止めることが第一となりますので、気になる場合には、早めの受診をお勧めします。
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男性の性(18)

Text by 岡本ひ尿器科医院 岡本 知士
大手のコンドームメーカーが昨年行った世界41カ国30万人以上の成人性交回数調査によると、日本人は年平均45回(月平均3.75回)で41か国中最下位、40位のシンガポール年平均72回や、41カ国平均の年平均102回にも大差で、1位のギリシャ年平均138回(月平均11.5回)、前回1位で今回5位のフランス年平均120回(月平均10回)の3分の1程度しか性交していないという驚きの結果(日本人にしてみれば他国の性交回数が多すぎるのが驚き)が出ました。全体としては肉食中心の欧米の回数が多く、穀物食中心のアジアで回数が低い結果でした。この結果を素直に見ると、前回、男性の性(その17)で述べた、恋愛・セックスに淡白な草食系・草食男子という言葉は単なるイメージだけでなく、実際の食生活と性行動を反映している言葉だ、という仮説が当たっていたことになります。それでは次に昔と今の日本人の性生活を比べてみます。江戸時代の貝原益軒著『養生訓第62章交接の回数と年令』には『人、年二十の者は四日に一たび泄らす。三十の者は八日に一たび泄らす。四十の者は十六日に一たび泄らす。五十の者は二十日に一たび泄らす・六十の者は精をとじて泄らさず。もし体力さかんならば、一月に一たび泄らす。』とあります。60歳代を便宜上30日に1回として計算してみると、20歳代から60歳代の至適射精回数は貝原益軒先生によると平均15.6日に1回、月平均1.92回となります。精を泄らす=射精回数と性交回数は厳密には違うので、自慰がタブー視されていた江戸時代では性交回数は射精回数より若干多いことが予想され、推奨性交回数は月3回程度と推定されます。江戸時代より現代は月に1回程度性交回数が増えていますがこの分が肉食が増えた分と考えると、今も昔も体質的に日本人はセックスに淡白なのかも知れないなあ、と思います。(つづく)
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