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自己診断はせずに、専門医に相談しましょう!
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耳鳴りへの対処の仕方Text by 函館西部脳神経クリニック 院長 小保内 主税
耳鳴りは患者さんにとって、大変つらい症状ですが、医者泣かせの症状でもあります。いろいろ検査しても、原因を特定することはできず、治療薬も全くないと言ってもいいでしょう。何件も医療機関を受診したけど、何処へ行っても原因は分からず、処方された薬を飲んでも、さっぱり改善しないという声をよく聞きます。最近、テレビ番組でも取り上げられていましたが、耳鳴りへの対処方法は、耳鳴りを忘れることに尽きます。耳鳴りのある方は、そのために眠れないと訴えますが、耳鳴りがうるさくて眠れないのではなく、「何か悪い病気ではないか」という不安のために眠れないのです。MRI検査を受けたことのある方は御存じでしょうが、MRIの装置はかなり大きな音を出します。初めての方はびっくりしますが、慣れるとその騒音の中でも寝入ってしまう方が多いです。実は、人間は完全な静けさの方が苦手で、寝付けないものです。静かすぎると神経が研ぎ澄まされて敏感になり、眠れないのです。一方、耳鳴りに悩まされている方は、耳鳴りの音に気持ちが集中してしまい、気になって仕方がないのですが、そういう方でも、多くの場合、日中、何かに集中している時には耳鳴りを忘れています。世間には色んな音が溢れていますが、それらの音全てに気を使ってはいません。人は、自分が聞きたい音に集中することができます。或いは何かに気を取られると周囲の音は忘れていたりします。これが究極の耳鳴りに対する治療です。つまり、寝るときには耳鳴り以外の音を聴くようにして、耳鳴りから注意を逸らすのです。もしくは、音でなくても、何か別なことに注意を向けて、耳鳴りを忘れることです。ただし、此の対処方法は、耳鳴りの原因になる明らかな病気がないことを確認した後の話です。例えば、音を聴く神経に腫瘍があると、耳鳴りを伴うことがあります。そういった病気がないと診断されてからの対応だということを付け加えておきます。
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どういう人が乳がんに注意する必要があるか?Text by 北美原クリニック 乳腺センター 早川 善郎
乳がんの発症に関係する環境要因としては、肥満やアルコール、出産の有無など、因果関係が指摘されているものもありますが、あまりにも漠然としすぎており、切実感がないかもしれません。以前から、家族の中で乳がんになった人が多くいる場合は注意した方がよいことは聞いたことがあると思います。遺伝が関係する乳がんもあることはご存じでしょうか?最近、種々の遺伝子の異常によって乳がんが家族性に発症しやすいことがわかってきています。乳がん全体の約5~10%がこれらに関係があると言われています。BRCA1、BRCA2という遺伝子に異常がある人は、生涯、乳がんにかかる可能性が50~80%ほどあると言われ、一般の人の約10~20倍もの危険があります。また、卵巣がんにかかる可能性も高くなってきます。海外に比べ、乳がんの罹患(りかん)率が低い日本では、これらに対する認知度が低いのが現状です。しかし、私たちは、家族に乳がんの人がいたからといって、すぐに、遺伝子に異常があるかないかを調べることは一般的ではありません。では、どうしたらいいのでしょうか?まずは、心配な場合は、専門医に相談してみること、それと同時に、乳がんは身近な病気であることを少し気に留めていただき、面倒がらずに、検査を受けてみることです。検査には、マンモグラフィーが有効ですが、日本人は、高濃度乳房と言って、乳腺濃度が高いために実際のしこりを見つけにくいことが多く、そのような人は、超音波(エコー)検査などを併用するのもよいかと思われます。乳がんにかかる人の数は、増加しており、すべての女性は気をつけた方がよいのですが、特に、自分の母親や祖母、叔母など近親者に乳がんや卵巣がんになった人が多くいる場合は、若いうちから、十分注意していただきたいと思います。
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矯正治療の目的Text by 大内歯科医院 大内 英樹
新学期を迎え、お子さんの歯列矯正治療を考えているご家族も多いと思います。「悪い歯並びは病気でしょうか?治療しなければいけないでしょうか?」と相談されることがあります。
もちろん、重症例は病気と考えられますが、軽症例はどうでしょう?教科書によれば、「歯列矯正治療の目的は虫歯・歯槽膿漏(しそうのうろう)や顎関節症の予防をする」とあります。 日本人の9割が、歯並びに何らかの問題を抱えていると言われていますが、皆さんが健康を害しているわけではありません。 では審美性のみが目的でしょうか?私たち歯科矯正医は歯列矯正治療を「より良い人生を送るための健康増進手段」と考えています。 よく噛める機能的な咬み合わせと整った歯並びによる美しい笑顔は、お子さんの将来はもちろん、高齢化社会においては成人にも大きな財産になると考えています。 |
線がゆがんで見えるText by 江口眼科病院 甘利 達明
最近何となく見え方がおかしい、線がゆがんで見える・・・心当たりのある方はいないでしょうか?年齢を重ねると体のさまざまなところに病気が出てくることがありますが、加齢黄斑変性もその一つです。同じように加齢による有名な眼疾患として白内障があります。これはカメラで例えるとレンズの部分が白く濁ってしまう病気です。加齢黄斑変性はフィルムの部分に老廃物がたまり、映像を映せなくなってしまう病気です。日本では推定70万人の患者がいるとされ、日本人の失明原因の4位です。この病気の発症には喫煙や食生活の欧米化が関わっていると考えられ、欧米ではなんと失明原因の1位となっています。加齢黄斑変性は早期には自覚症状がないことがあり、進行するとモノがゆがんで見えるなどの症状が現れます。日本人の加齢黄斑変性は片目だけに発症することが多く、両目を使っている日常生活では気付きにくいので、眼科の受診・発見が遅れやすいです。加齢黄斑変性はこれまで治療法のない病気とされていました。最近では抗VEGF薬という薬剤を眼球に注射することにより、病気の進行を抑え、視力の回復が期待できるようになりました。この抗VEGF療法は現在加齢黄斑変性の最も標準的な治療ですが、病気が進行し一度傷んでしまった神経細胞を回復させることはできません。そこで現在、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を用いた再生医療が研究されています。数年前には患者さんに網膜のiPS細胞を移植する治験が行われ、大きな話題となりました。このように治療が日進月歩で発展している分野で、早期発見・治療が重要です。タイトルの症状に心当たりのある方はぜひ一度眼科を受診されてはいかがでしょうか。
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男性の性(26)Text by 岡本ひ尿器科医院 岡本 知士
前回の続きです。ED治療薬として現在最も多く使用されているPDE5阻害薬は、いずれも服用すれば必ず勃起するという訳ではなく、性欲がある人が服用後、性的刺激を受けた場合に勃起する薬です。高度の動脈硬化や糖尿病、手術で神経が損傷した場合など無効な場合も有りますが、現在ではED治療薬の第一選択薬と言えます。元々、狭心症治療薬として開発されたPDE5阻害薬は、狭心症への効果はほとんど認められませんでしたが、偶然、被治験者に勃起機能改善効果があることが判明したためED治療薬として製品化されたものです。バイアグラが一番最初に発売されたため最も有名ですが、空腹時だと服用後1時間程度で効果が現われるものが食後だと2時間以上かかることもあり、この点が改善されて発売されたのがレビトラです。ただ、レビトラも高脂肪食の後ではやはり吸収が遅れることと、バイアグラ・レビトラともに作用時間が5時間程度と短く、性交可能時間にやや制限がある薬でした。医師は処方する時、性交のパートナーにこの種の薬剤を服用していることを告げるように指導していますので、パートナーと相談して性交時間を決めれば問題はないのですが、そう理屈どおりに行かない性交の場合も男女間には有るので、時と人と場合によっては使いにくい薬でした。そこで、もっと長い作用時間の薬を、ということで開発されたのがシアリスです。次回はシアリスとこれらの薬の使用時の注意点をお話します。
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