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麻疹(はしか)の排除のために中学、高校のMR(麻疹・風しん混合)ワクチン接種がはじまりますText by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
昨年の春、札幌・東京などを含め、大学生が集まるところで麻疹の流行がみられたのは記憶に新しいところです。
2007年9月、WHO(世界保健機関)と日本政府は麻疹排除に向けて、行動を起こすことを宣言しました。 麻疹の排除とは、1年間に麻疹と確実に診断される人が人口100万人あたり1人未満であり、各地の麻疹を含むワクチンの2回の予防接種率が95%以上であることなどで定義されます。2年前から、1歳での接種に加え、小学校入学前の幼児全員に対するMRワクチンの接種が始まりました。 対象となった皆さんは、行政の広報に従い、接種されたことと思いますが、それ以上の学年の児童に対しては今年から5年間の経過措置として、中学一年生と高校三年生でMRワクチンを接種することになりました。 過去に、麻疹と診断された、あるいは風しんと診断されたにかかわらず、MRワクチンを使って100%のこどもに免疫を与えるというのがこの5年間の経過措置の特徴です。日本でも数年前に沖縄で大きな流行があり、2000名のこどもが発症し、8名の尊い命が奪われました。 海外では最近、中国の新疆(しんきょう)ウイグル自治区で麻疹の流行があり、1万1千人のこどもが麻疹にかかり、21人が亡くなりました。 毎年冬になると流行するインフルエンザでもこれだけの高率で人が亡くなることはありません。 麻疹は今でも人の命を奪う病気であることは間違いのないことです。 今年も神奈川県、東京都、札幌市などで麻疹の流行がみられます。 流行の主体は、10~19歳のこどもです。 ワクチンをすることにより95%以上はウイルスが仮に体に入ったとしても発症することから免れることができます。 5月から函館市では、中学生は学校での集団接種、高校生は保健所での集団接種となります。 北斗市では、北斗市内の医療機関で個別接種により行われます。 夏休み前までに接種が終わるよう、時間を調整してください。なお接種にあたり、保護者の署名があれば、保護者の同伴は必要ないとされています。詳しくは各市町村にお問い合わせください。 |
冬になると肌がカサカサに乾燥します。良い対処法はありますか?Text by やなせ皮フ科クリニック 梁瀬 義範
強い垢こすりや長湯も皮膚の機能低下に影響。スキンケアにはバランスの良い食生活が何より重要全身を覆う皮膚は、外敵から身を守る防御機構の最前線に位置し、新陳代謝を活発に繰り返しています。皮膚がカサカサに乾燥すると、その機能は低下してしまいます。皮膚の潤いを決める要素には、皮脂、角質細胞間脂質、天然保湿因子の3つがあります。皮膚は角質で覆われ、一つひとつの角質細胞はレンガを積み上げたような構造をしています。毛穴から分泌される皮脂が角質表面を包み込んでおり、角質細胞の間にはセラミドという物質を中心として脂質が充満しています。また、角質細胞の中にはアミノ酸を中心に天然保湿因子が存在しています。これらの働きによって皮膚の潤いが保たれているのです。お風呂で行うことが多い「垢こすり」は、かつての1カ月に数回しか入らないような入浴習慣だと、実際に垢が皮膚の表面にたまり、強くこすることに意味があったでしょうが、ほぼ毎日入る現在の入浴習慣では、こするという行為は、皮脂を洗い流し、いたずらに皮膚をそぎ落とす行為でしかないのです。このことにより、皮膚のバリア機能は著しく阻害されます。また、長湯を続け、皮膚がお湯と接触し続けると、潤いを決定する要素の一つ、天然保湿因子が流れ出てしまいます。お風呂に入ってきれいにしているつもりの行為が、実は外からの刺激が侵入しやすいような状態にしてしまっているのです。皮膚の健康を保つうえでは食事も重要です。皮膚は網目状に張り巡らされたコラーゲンの線維によってその弾力が保たれています。コラーゲンの主な原料はプロリン、アルギニン、システインなどのアミノ酸です。コラーゲンを合成するには良質なタンパク質とビタミンCが不可欠です。またアミノ酸のひとつであるタウリンも肝臓の機能を高め、皮膚に有害な物質を除去するのに有効な成分とされており、それを多く含む魚介類の摂取がお勧めです。またビタミンCはメラニン色素の変化を防いだり、コラーゲンの形成と維持を調節したりする効果を持ち、鉄分の吸収を助ける働きもあります。通常の食事をしていればビタミンCが不足することはまずありませんが、偏食している場合や抗生物質を服用している場合、腸内細菌が変化しビタミンCの合成が低下する場合があります。ビタミンCが低下・欠乏すると皮膚の内出血や粘膜からの出血が起こることがあります。このほかにもビタミンAやEは抗酸化ビタミンと呼ばれ、保湿成分の生成に関与し、皮膚の老化を防ぐ働きがあります。亜鉛やセレンといったミネラルも皮膚の増殖や機能の維持に必要不可欠な栄養成分です。細胞を正常に働かせるには、必須アミノ酸を含むタンパク質を十分摂取しビタミンやミネラルも摂る必要があります。バランスの良い食事を心がけること、これが皮膚にとって一番です。
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最近のコンタクトレンズText by くどう眼科クリニック 釜石 清隆
使い捨てタイプのコンタクトレンズが広く普及していますが、最近、付加価値を加えた製品が増えてきました。レンズの素材では、“シリコーンハイドロゲル”製のものが多く登場しています。従来の製品よりも角膜に多くの酸素を供給することができ、長時間の装用でも目への負担は軽減されます。さらに、乾燥感の低下、タンパク汚れがレンズに付着しにくいなどの特徴があります。紫外線対応(UVカット)している製品もあり、悪影響のある波長をコンタクトレンズで吸収し目に届かないようにします。紫外線は白内障や翼状片(よくじょうへん)などの疾患に関連があると言われています。ただ、どんなに優れたコンタクトレンズでも正しいレンズケアと眼科専門医の定期的な診察は必要です。コンタクトレンズを作るときは眼科専門医に相談し、自分の目に合うものを処方してもらいましょう。
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子供の目の病気を見つけてあげましょうText by 清水眼科クリニック 清水 信晶
生まれたばかりの赤ちゃんの視力はまだ非常にわずかです。生まれたばかりのときの視力は0・01ぐらいで、1年後には0・1前後に育ちます。その後4~5歳で1・0となり視力の発達が完成します。この視力の発育段階に、なにかの理由で網膜にはっきりと像が写らず刺激が加わらなかった場合、視力が育ちません。この時期を逃すとあとで病気を発見し治療しても、遅れた分は失われたまま追いつけないことが多いのです。これを「弱視(じゃくし)」と言います。3歳児検診では簡単な絵視標を使った視力検査が含まれています。この時期視力はまだ0・6くらいでも正常です。検診のあと眼科で精密検査を受けた場合、1・0のような良い視力が出るかどうかではなく、きちんと目に病気がないかどうかをこの段階で発見してあげることが重要です。視力を測るまでもなく、白内障などの目の病気がないかどうか、視力異常による斜視がないかどうかなどを発見するために、子供の日常生活の癖から読みとってあげる方法がありますのでご紹介します。◆目の大きさが左右で違う、目の表面が濁っていたり、瞳の中が広く光って見える。◆両目が寄って見えたり、逆に片目が外側に向いている。目が細かく振るえて見える。◆ものを見るときに片目を細めて見る。本やテレビを極端に近づいて見る。◆顔を傾けて見たり、片方の目を隠すと極端に嫌がる。小さなお子さんの場合、目が内側に寄っている〈内斜視〉を疑って来院される方も多く見られますが、目頭のまぶたの形のせいで内斜視に見える場合も多くあります。そういう状態を「偽斜視(ぎしゃし)」と言います。赤ちゃんやお子さんの目つきなどが気になるようならば、念のため眼科を受診してみてはいかがでしょうか。
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飛蚊症Text by 江口眼科病院 親富祖 さやか
視覚とは、外界からの光刺激を受容し、対象の形・明るさ・色などの性状が“見える”という感覚です。対象に当たって反射した光がまず角膜と水晶体というレンズを通して眼球内の網膜上に像を結び、光刺激の情報が電気信号に置き換えられ、視神経を伝わります。信号が大脳の視覚野に送られることにより“見える”という感覚が生じます。今回は飛蚊症についてお話しようと思います。眼には眼球内腔を満たす硝子体という透明なゼリー状の構造があります。役割として、眼球の形態の保持や透明性の維持、外界からの衝撃の緩和などがあります。硝子体に何らかの原因で濁りが生じると、その影が網膜に写り、蚊が飛んで見えたり線あるいは黒い丸が動いて見えるといった現象が起きます。これを飛蚊症と言います。主な原因は後部硝子体剥離です。詳しく機序を説明しますと、硝子体は元々若い頃はゲル状で硬くてしっかりしていますが、加齢に伴いゲル状だった硝子体が液化します。このため後部硝子体膜と網膜の間が剥離し、硝子体の線維の濁りの影が飛蚊症の症状として現れます。加齢に伴う生理的な見え方であるため、点眼薬や手術で治すことができません。飛蚊症は年齢とのお付き合いになりますが、液化した後部硝子体膜による網膜の牽引により裂孔原生網膜剥離や硝子体出血、黄斑円孔などの眼底疾患を伴うことがあります。見え方の変化などがあればこのような合併症の初期症状である可能性があるため、すぐ眼科を受診し眼底検査を受けて下さい。なお、眼底検査の際は瞳孔を拡げる点眼薬を使用ししばらく見づらさが出ますので受診する際はお手数ですが車の運転を控え、ご家族の方に送迎して頂くか、バス・タクシーなどの公共機関のご利用するようお願い致します。
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