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スクラブ洗顔にご注意

Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶
スクラブ洗顔というのをご存じでしょうか。元々スクラブというのは研磨剤のことです。洗顔石けんの中に入っている細かい粒が、古くなった角質(かくしつ)を落としてくれてさっぱりするということで女性に人気があります。でもこの細かい粒がくせ者です。顔を洗う時には目をつぶっているはずですが、その粒が目に入って上瞼(まぶた)の内側に引っ掛かってしまうとなかなかゴロゴロがとれません。元々目に入ったゴミは上瞼に引っ掛かると自分では瞼をめくることも難しいためなかなかとれませんが、スクラブ洗顔の場合その粒の大きさも極小さい物なので、瞼をひっくり返せたとしても肉眼で見るのは難しいのです。幸いその粒はツルツルした球形でゴロゴロする割には角膜に傷はつきませんので、検査用の顕微鏡で見ながらとってあげると痛みもすぐに治まり目薬もいらないことが多いようです。朝起きたら突然ゴミが入ったようにゴロゴロして治らない事があります。目にゴミは入っていないのですが、角膜の表面の皮=上皮(じょうひ)が数ミリ程度丸く剥(は)がれかかっている事があります。角膜に傷をつけると一度は直るのですが、そのときできるカサブタのように弱い皮が寝て起きる時に上瞼の裏側と引っ掛かって突然剥がれて痛くなるのです。この状態は繰り返すことが多く、再発性角膜上皮剥離(さいはつせいかくまくじょうひはくり)と言います。程度が軽い場合にはヒアルロン酸の点眼薬を処方しますが、重度の場合には剥がれてきている上皮をピンセットで完全に取り除いてから手術用のメスで軽く角膜表面にスジを入れてあげると、後で再生してきた上皮がそのスジの中に入り込んでがっちりくっつくようになるので再発しなくなります。皮を取り除いたときには寝たままでもつけていられる治療用のコンタクトレンズを2日間くらい乗せてあげるとしっかりした上皮が作られ痛みが無くなります。
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歯科における無痛治療について!

歯科治療を受けた経験のある方にとって、歯科治療中の痛みは「イヤ」なもので、歯科へ行こうと思っても、痛みを思い出すと足が向かない原因の一つでもあります。現在、麻酔液の進歩や良い抗菌薬のおかげもあり、麻酔を行うことによって、痛みをほぼ感じずに治療できます。しかし、その麻酔の注射自体が「痛い、怖い」という声を良く耳にします。ここでは、痛みの少ない麻酔注射方法についてご紹介いたします。①表面麻酔の使用(注射の前に、軟膏の様な物を1分くらい置くことで、除痛できます)、②麻酔液を適温に温める(体温近くまで温めることで、除痛できます)、③細い注射針の使用、④電動麻酔注入器の使用(麻酔液の注入する圧を軽減でき除痛できます)。現代の歯科医院では、このように痛みが少なく、患者様が楽に麻酔できるように、種々の努力をしています。ただ、今後行われる治療の説明など、医師と患者様とのコミュニケーションが良好なことが安心した治療を受けられる要因の一つでもあります。歯科医院でも説明の努力はしていますが、何か不明な点や疑問点などあれば先生やスタッフに聞いていただき安心して治療を受けていただくことをお勧めいたします。
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メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と狭心症

Text by 北美原クリニック 遠藤 明太
近年、肥満の方がどんどん増えています。脂質を大量に含んだ食事を摂る方が増えているためと考えられます。肥満は生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症)の悪化に直結していますが、最近は、メタボリックシンドロームの主要な因子と考えられ注目されています。メタボリックシンドローム(以下MS)は高コレステロール血症に次ぐ心血管疾患予防ターゲットといわれ、一人の人に高血糖・インスリン抵抗性・高中性脂肪血症・高血圧など、動脈硬化の危険因子が集積する動脈硬化性疾患発症のリスクの高くなる病態と考えられています。MSはおなかにたまった脂肪(内臓脂肪)がアディポサイトカインの分泌異常をひきおこし、糖尿病や高脂血症、さらに高血圧を悪化させ動脈硬化を進展させるといわれており、端野(たんの)、壮瞥(そうべつ)両町での疫学研究ではMSの人はそうでない人に比べ、1.8倍心血管病の発症率が高いということがわかっています。2005年4月に発表されたMSの診断基準では必須項目として腹部肥満(ウェスト径男性85cm以上、女性90cm以上)があげられており、そのほかに、高中性脂肪血症(150mg/dl以上)低HDLコレステロール血症(40mg/dl未満)、血圧130/85mmHg以上、空腹時血糖110mg/dl以上の項目のうち、二項目以上満たすものをMSとしています。MSでひきおこされる心血管系の合併症で代表的なものに、狭心症と心筋梗塞(こうそく)があります。特に狭心症は動脈硬化が徐々に進展し心臓の血管(冠動脈)がだんだん細くなることにより、労作に伴う胸痛がでてきます。放置すると心筋梗塞や心不全につながります。さらに糖尿病のあるかたでは、神経障害により重症の狭心症でも痛みが弱く、病気を見過ごす可能性も指摘されています。従来、狭心症の診断は心臓カテーテル検査で直接血管の狭窄(きょうさく)を検出することが必要でしたが、最近は高機能のCT(64列CT)が開発され、カテーテル検査をしなくても冠動脈狭窄がわかるようになりました。CT検査は造影剤を使いますが、一五分程度寝ているだけで終わりますので、非常に体の負担が少なくなっています。狭窄がわかるだけでなく狭心症でステント植込術を受けた方もステント部の再狭窄があるかどうか判定できますので、とても有用な検査といえます。ただし治療に関しては従来のカテーテル法が必要となりますので入院が必要になることにはかわりありません。自分は狭心症ではないかなと感じていらっしゃる方は是非早めに、お近くの循環器専門医にご相談ください。
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ほくろのレーザー治療

レーザー光線治療は形成外科・美容外科の場合、皮膚疾患を高密度の強力な光エネルギーを短時間に照射し、できるだけ周りの細胞や組織に損傷を与えずに治療する方法です。光の波長によって治療する疾患が異なり、ほくろの治療のレーザーと、しみ・しわ・あざを治療するレーザーは異なります。また、照射後の治療経過も異なりますので専門医の説明をお聞きになることが大切です。ほくろの治療は小さいほくろの場合、以前は電気メスで焼却したりしていましたが、最近は炭酸ガスレーザー治療が行われています。レーザー治療でも消しゴムで消すようなわけにはいきません。きれいに治すためには術後の毎日のスキンケアが必要で、治療部位をぬらすことは避けて頂きます。大きなほくろは切除摘出することが原則ですが、美容的に浅く切除する方法もあります。しかし、再発がありますのでお勧めできません。
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歯周病を進行させる喫煙、糖尿病

Text by 北斗歯科クリニック 土永浩史
歯周病は無自覚のまま進行し、「歯がグラグラしてきた」「歯茎が腫れて、臭いがする」といった症状が出るまで放置しがちです。気付いた時には抜歯となり、これからはしっかり歯を磨かなければと思った方も多いと思います。歯を歯周病から守るために歯周病の原因である歯垢を除去する必要がありますが、他にも歯周病を悪化させるものがあります。今回はその原因として喫煙と糖尿病を取り上げたいと思います。歯周病を進行させる原因で、後天的なものは喫煙、糖尿病、骨粗鬆症などがあげられていますが、とりわけ科学的に因果関係が深いデータが多いのは喫煙と糖尿病になると思います。喫煙者の歯茎は見た目に歯周病の進行が分かりにくいことが多いのですが、ニコチンが好中球、単球、リンパ球といった体を守る細胞に影響を与え、歯周病を進行させます。また、一部の歯周病菌をも増加させるともいわれています。糖尿病の方も喫煙と同じく、好中球、単球などに作用し歯周病を悪化させますが、一方で糖尿病により血管が変性することで歯周病から守るシステムが妨げられます。逆に、歯周病が糖尿病を悪化させることも分かってきました。糖尿病を増悪させるメカニズムの一つに、肥大した脂肪細胞から産生されるTNF-α(腫瘍壊死因子α)がインスリン抵抗性を起こすことがあります。歯周ポケット内で歯周病菌から出される内毒素に反応した体内の免疫細胞からもこのTNF-αが産生されることが分かっており、歯周病が糖尿病悪化に加担しているといわれています。喫煙による害は歯周病悪化だけでなく肺がん、動脈硬化、心筋梗塞などの原因であり、禁煙が求められ、また糖尿病はリスクを避ける意味で早期にしっかりした歯周病治療が必要です。
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