病状に対してわかりやすい説明を心がける 骨粗しょう症の予防・診断・治療に努める
函館市亀田支所にほど近い江端整形外科医院。
初代院長の江端章氏が開設してからすでに40年を超えるが、古くから通っている患者はいまだに多い。2008年には2代目となる江端済(わたる)院長が着任した。
江端院長は函館中央病院などで、主に変形性膝関節症など膝の疾患、整形外科領域の腫瘍に関する治療に携わってきた。同医院は膝関節、腰痛など整形外科疾患全般や関節リウマチの診断、各種リハビリテーション、骨粗しょう症の検診・治療などに対応している。
「きちんとした診断を行うよう努め、病状に関してわかりやすくていねいにご説明するよう心がけています。またどこの科を受診したらいいかわからないという患者さんの相談にも応じ、適切なアドバイスができるよう努めています」と、江端院長は話されました。手術が必要と思われた場合は、函館中央病院や函館五稜郭病院などと病診連携を利用して紹介している。腰椎牽引器や神経障害に有効な低周波治療器、マイクロ波治療器などの物理療法を中心に疾患の緩和や改善、リハビリを実施している。
「骨粗しょう症の予防や進行させないための治療を積極的に行い、少しでもADL(日常生活動作)を改善して、現在の生活を維持できる診療を目指しています」と話す。
ライフスタイルを考慮した診療を実施 漢方治療・夜7時までの夜間診療が好評
本通地区のかかりつけ医として30年にわたり親しまれてきた三原内科医院は、昨年8月より三原真美院長が着任し「みはら内科クリニック」としてリニューアルオープンした。
新クリニックはバリアフリー対応で土足のままあがることができ、院内は木目調の落ち着いた雰囲気で、待合室は吹き抜けとなっており明るい日差しが差し込んでくる。
車いす対応のトイレや子どもが遊べるキッズコーナー、授乳室など高齢者や女性に配慮した院内環境となっている。三原院長はこれまで主に消化器疾患の治療や、がん患者の抗がん剤治療(化学療法)などに携わってきた。生活習慣病をはじめとする内科全般に対応するが、東洋医学にも造詣があり漢方薬治療も実施している。
「患者さんの症状や生活環境をよく聞き、一緒に理解を深めながら食事などの生活習慣に対して的確にアドバイスできる診療を心がけています」と、三原院長。デジタルレントゲンや電子カルテを導入し待ち時間の短縮を図ったり、最新の内視鏡(経鼻・経口併用)や腹部エコー、頸動脈測定装置、心電図などの検査機器を整え疾患の早期発見・治療に努めている。
函館五稜郭病院などとの病診連携も積極的に行い、月・火・水・金は夜7時までの夜間診療も実施している。
3代に渡って厚く信頼される歯科医院 「説明と同意」を徹底した診療で地域に貢献
にしかわ歯科本通りクリニックは亀田本町に開院してから約40年、現在の場所に移転してから20年と、長年にわたり地域の歯科医療に貢献してきた。さらに「地域医療として患者さんとのコミュニケーションを深めることを重視した診療」をベースに、「説明と同意」を徹底した診療システムを確立させ、患者が納得し満足を得られる歯科医療の提供を目指している。デジタルレントゲンを用い治療経過の記録撮影を行い、これまでの治療記録と比較しながら、より分かりやすい説明に取り組んでいる。歯周病をはじめとする歯科全般のほか、インプラントや審美歯科、予防歯科、小矯正にも対応し、インプラントは世界シェアNo1のノーベルバイオケア社製を採用。同社サティフィケート授与者が在籍するなど、安心した治療を提供する体制を整えている。
また障害者歯科にも力を入れており、施設への往診や、同医院に通院する患者も少なくない。さらに国内外屈指の技工所、早稲田トレーニングセンターの協力のもと、より高いレベルの審美歯科の要望にも応えている。平日は20時30分まで、土曜日は17時まで診療しており、送迎サービスも行うなど、通院するのに便利と好評である。
悲しくもないのに最近涙がよく出ます。年のせいでしょうか?病気ではないですか?
涙目(流涙症)は赤ちゃんと高齢者に多い病気。
通院治療が可能で、赤ちゃんでは自然治癒も
涙は上瞼(うわまぶた)にある涙腺(るいせん)から出て来て目を潤すと、目頭にある涙点(るいてん)から鼻涙管(びるいかん)、涙嚢(るいのう)を通って鼻の穴=鼻腔(びくう)に捨てられます。
そのどの部分が狭くなっても涙目=流涙症(りゅうるいしょう)になってしまいます。
また、白目の表面の結膜(けつまく)がたるんでくると、そこへ涙がくっつくような感じがしたり、涙点を圧迫して涙目になってしまうこともあります。
涙目は生後3カ月くらいの赤ちゃんと高齢者に多い病気ですが、年齢によって治療法は若干違ってきます。 赤ちゃんの涙目の原因は先天性鼻涙管閉鎖症(せんてんせいびるいかんへいさしょう)で、鼻涙管が鼻の穴の出口部分でふさがってしまっています。
自然に治ることもあるので、生後6カ月くらいまでは様子を見ます。
それでも治らない場合には、ブジーと呼ばれる治療用の針金で突っついて、詰まったところを開通させる「涙道ブジー法」を行います。 赤ちゃんの鼻涙管は鼻までまっすぐに通っているので金属の棒を使って治療することができますが、大人の鼻涙管は中が曲がりくねっていることがあるので単純に突っついただけでは治療できない場合があり、自由に曲がることができるシリコンチューブを使って治療します。
涙道カメラという直径1くらいの細い内視鏡を使って詰まっているところを確認したり、鼻腔側の出口の状態をチェックすることも重要です。 高齢者の涙目の手術療法としては、その原因によって、
- 結膜を引っ張って伸ばす「結膜縫合術」
- 小さくなった涙点を切り広げる「涙点形成術」
- 鼻涙管にシリコンチューブを入れて狭くなったところを広げる「涙管チューブ挿入術」
- 涙嚢の中に膿がたまっている涙嚢炎(るいのうえん)の場合には涙嚢と鼻腔の間の骨に穴を開けてトンネルを造る「涙嚢鼻腔吻合術(るいのうびくうふんごうじゅつ)」
を行いますが、いくつかの手術を組み合わせる必要がある場合もあります。
1〜3までは外来通院の局所麻酔で手術ができますが、4の場合には入院して全身麻酔の手術が必要になります。 涙目はさまざまな原因で生じる疾患で、ほとんどは通院で治療が可能ですが、場合によっては入院治療も必要になる疾患もあります。
涙目でお困りの方は、放っておかずに一度眼科医へ相談することをお勧めします。
適切な診断と治療、治療結果の検証を重視 わかりやすい説明で地域の信頼も厚い
2006年に開院した治(はる)耳鼻咽喉科は、国道228号線に面した親しみやすい建物が印象的。
院内は子どもを意識したやさしい雰囲気で、診察室はプライバシーに配慮し完全個室になっているため、子どもからお年寄りまで誰もが気軽に通院できるクリニックだ。
山口治浩院長は、〝適切な診断と治療〟、〝治療の経過と結果の検証〟をモットーに、日々の診療に取り組んでいる。
「例えば蓄膿はきちんと治療すれば2カ月程度で治る病気ですが、治療結果が検証されず2年3年と通院していたというケースがあります。
診療では患者さんに病気の説明はもちろん、治療内容や完治するまでの見通しなど治療方針をきちんと示し、患者さんが最も良い状態を得られるよう、自らの診断と治療に責任ある姿勢で取り組みたいと考えています」と話された。特に耳鼻咽喉科領域は、患者が直接見られない部分が多いため、ファイバースコープの画像や聴力検査の結果なども目に見えるかたちで、より分かりやすい説明に努めている。 また、山口院長は勤務医時代、長年にわたって上咽頭がんを専門に、頭頸部の悪性腫瘍の治療に多くの実績を持ち、その知識と経験から悪性腫瘍などの診断には定評がある。
治療には総合病院や大学病院と密接な連携も図られ、万全の体制が整っている。
インプラントや歯周病治療に豊富な実績 患者の満足度が高い最先端の歯科治療を提供
北斗歯科クリニックは、子どもからお年寄りまで、すべての患者にとって満足度の高い歯科治療を提供し、地域に信頼されるクリニックを目指している。土永浩史院長は、大学時代より入れ歯や被せ物などの補綴(ほてつ)治療をはじめ、抜歯や顎関節症、外科矯正を含む口腔外科全般、さらに歯周病治療にも研鑽を積み、各学会において多くの研究発表をするほか、豊富な治療実績を持つ。特にインプラントには定評があり、月1回、東京医科歯科大学と首都圏の開業医でもインプラント治療を担当するなど、患者から厚い信頼を得ている。「インプラント治療には口腔外科だけでなく、補綴や歯周病などすべての知識が必要です。
今後も日々研鑽を重ね、最新かつ最適な医療を提供して患者さんに喜ばれ、信頼されるよう努めます」(土永院長)このほかにも、より咬める義歯(入れ歯)の作製、1本でも多く歯を残すための歯周病治療、子どもに好評の無痛治療、セラミックなどの審美歯科にも対応している。また最先端の歯科用CTを導入し、インプラントの術前診断はもとより、歯の根の治療などにも効果を発揮するなど、「最先端の歯科治療で地域の皆様の快適生活をお手伝いします」と、土永院長は話されていました。
さまざまな皮膚トラブルの解消に努める 土・日、午後7時30分までの夜間診療を実施
市電「五稜郭公園前」から徒歩約5分に位置する「すどうスキンクリニック」は、2006年7月に開設。形成外科、美容外科、皮膚科、脱毛を中心に皮膚全般のトラブルに関する治療を行っている。
「お肌のトラブルやコンプレックスに対して、患者さんがいつまでも若々しく、自信回復につながるなど、さまざまな要望に応えられるよう取り組んでいますので気軽にご相談ください」と、須藤聡院長は話されていました。形成外科領域は外傷や皮膚の腫瘍(できもの)、先天性奇形など、その対象は頭の先から足の先まで及ぶ。粉瘤(ふんりゅう)や眼瞼下垂症、陥入爪(巻き爪)などのほか、二重まぶたの手術(重瞼術)やシミ、シワ、たるみ、腋臭症(わきが)、イボ、ホクロ、白癬症(水虫)、湿疹など、美容外科・皮膚疾患全般に対応している。細かいシワや毛穴、ニキビ跡、傷跡などに効果を発揮するフラクショナルレーザーをはじめ、脱毛、シミに対するレーザー治療、ラジオ波治療などを導入し、最大限の効果が得られる治療を実施している。また須藤院長は、寝たきりの高齢者に多い湿疹や褥瘡(じょくそう・床ずれ)などに対する訪問診療(往診)も積極的に行っている。手術日があるため診察は予約制で、土・日、夜間診療も行っている。
「予防に勝る治療なし」をモットーに、健康教育の徹底で地域医療への貢献を目指す
湯の川女性クリニックは、〝予防に勝る治療なし〟をモットーに2005年に開院。
小葉松洋子院長は、「多くの病気は日常生活のちょっとした注意で避けたり、遅らせることが可能です」と、病気にならないための生活習慣の改善など予防医療に力を入れている。
各種がん検診をはじめ婦人科検診の啓蒙にも積極的で、徹底した健康管理に尽力している。診療では、患者の多い更年期障害に対してホルモン療法のほか漢方薬を使った治療も実施。骨粗しょう症の検査・治療や、女性医師のため思春期の患者も多く、好評だ。
妊婦検診は早期のみ対応し、出産が近づいた患者は、希望を優先して各医療機関に紹介している。また開院当初より禁煙外来を開設(男性も可)しているのも特徴のひとつ。
「喫煙は健康と美容の両面で女性に不利益をもたらします。特に妊娠中は禁煙補助薬が使えないため、将来的に出産を考えているならば早めの受診が大切です」(小葉松院長)。さらに小葉松院長は、子どものための健康教育にも熱心で、性教育を主体に禁煙教育など小中学校での講演をはじめ、PTAなど大人向けの啓蒙活動など、毎年30回前後実施している。
「時に厳しくお話しすることもありますが、スタッフ一同、皆様が病気にならない生活を送れるよう願っています」と院長は話されていました。
皮膚炎やイボ、水虫から美容まで幅広く対応 〝怖くない治療〟と〝在宅診療〟に尽力
2002年開業の「やなせ皮フ科クリニック」は、アトピー性皮膚炎や乾燥性湿疹、イボ、水虫などの皮膚疾患から美容まで幅広い診療を行っており、小さな子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層が訪れるクリニックとして地域に親しまれている。
とくに梁瀬義範院長は、幼少期に病気がちで苦痛を伴う治療を経験したことから、子どもに対しては〝恐怖心を与えない治療〟に取り組み、地域の信頼は厚い。一般皮膚科診療では、漢方治療を行っているのも特徴のひとつ。
美容皮膚科診療では、ケミカルピーリングなどのニキビ治療やシミの治療、円形脱毛症や男性型脱毛症(AGA)などの治療も行い好評だ。このほかピアスの穴あけなどのニーズにも対応しております。また高齢者施設や個人宅など市内全域を対象に、往診にも対応している。
他科との連携を密にし、治療薬の処方など、皮膚科ではまれな在宅診療は患者や家族からたいへん好評。
「皮膚は外敵から身を守るとともに、体温調整や免疫活動を営み、時には内臓の異常を映し出す役割も果たす重要な臓器のひとつです。地域に根差した医療を実践し、なおざりにされがちな皮膚の病気に対して、少しでも手助けができればと思っています。何でも気軽にご相談ください」と、梁瀬院長は話されていました。
胃・大腸内視鏡検査に豊富な実績 入院治療も可能な安心の有床診療所
産業道路沿い、東山団地バス停前に位置する「やま内科胃腸科医院」。
1978年の開院以来、東山地区を中心に函館及び道南の地域医療に貢献している。山英仁院長は〝地域に根ざした医療〟をモットーに、「患者さんが抱えている問題の解決に、できる限り早く応えてあげられるよう、迅速かつ的確な診断と治療、さらにその後の健康管理にも努めていきたいと考えています」と話されました。同医院は、山院長の専門である消化器内科をはじめ循環器、呼吸器、内分泌疾患のほか、糖尿病治療にも力を入れるなど、内科全般に幅広く対応。また、19床の有床診療所として、食事や運動の管理が必要な糖尿病患者など、入院治療が可能なことも特徴のひとつとなっている。特に上部・下部内視鏡検査には豊富な経験を持ち、必要に応じてポリープなどの切除術も施行。入院施設も完備されているため、より安心して治療が受けられると評判だ。
さらに口からの内視鏡が苦手な人でも検査が受けられるよう、直径4ミリ以下という経鼻内視鏡も導入し、最新の各種検査機器を整えている。
「開院から30年来の患者さんも多く、地域の皆様に支えられ今日の当院があると思っています。
その恩返しの意味でも、今後とも地域医療に貢献し続けたい」と、山院長は話されていました。