美肌とアミノ酸とサプリメント
美しい肌を常に望んでいる方は、早急な効果と可能性の高い変化を期待し、追求します。
お肌のバランスは肌の保湿、保温など潤い調節(皮脂、汗、毛穴)にあり、この調節機能には自律神経(交感神経、副交感神経)が働いています。
ノルアドレナリン、セロトニン、アドレナリン、アセチルコリンなど脳内伝達物質はビタミンB群を介して各種アミノ酸から造られています。
一般に各種アミノ酸は『肉、魚、穀物』からタンパク質として摂取していますが、100%吸収されるわけではなく、吸収率は食べ物の種類や胃や腸の状態によって変化します。
アミノ酸サプリメントは、タンパク質と違い、胃などが悪い栄養吸収障害のある方でも、短時間で効率的に吸収され栄養バランス改善の助けとなります。
たとえば、複合アミノ酸サプリメントに含まれているトリプトファンはビタミンB6を介してメラトニンを産生させ睡眠の質を改善するとともに、老化予防に必要な成長ホルモンの分泌を促進させます。
体重の減少だけを考えるダイエット、栄養のバランスを考えない偏った食べ物だけを摂るダイエットなど、ストレスの多い環境でこのようなバランスの悪いダイエットで栄養障害を起こすと、自律神経障害が起こり、美しい肌の障害となります。
アミノ酸サプリメントはすぐに吸収され、ロスが少ない(タンパク質は消化吸収されるまでに2~3時間かかりますが、アミノ酸は30分~1時間で効率的に吸収されます)。
また、肌の状態が悪く栄養障害が予想される方には有効です。
また、アミノ酸サプリメントを摂取する場合はビタミンC、E、B群を摂ることを勧めます。
生理のある女性の場合は、症状に応じて鉄サプリメントが必要な時があります。
サプリメント外来は、自分の血液を採って数値にし、栄養状態を評価しながら老化予防、美肌維持をしていく予防治療方法です。
眼はカメラであり、時計でもある!!
人間の眼は「物を見る」というカメラの機能ともう一つ、光を使って「時を知る」という時計の機能があります。
私達は、「朝起きて、食事をして、仕事(学業)をして夜寝る」というサイクルで生活をしており、その一日のリズムを持たせているのは体内時計なのです。
その体内時計の針を動かすのは光です。
光にはさまざまな波長光があり、その中でもブルーライトは、目の奥の網膜に到達しやすい波長の光です。
夜明け前にはブルーライトが弱く、日中は強いことから、私達の体内時計は朝の光によって「朝だ!」と、認識し目覚めるのです。
1990年代に発明されたブルーライトLEDは、現在では照明ばかりではなく、スマートフォンやパソコン、テレビの液晶画面に使用されています。
夜までパソコンを使用している方やネット依存になっている方は、本来ならば朝に強いブルーライトに常にさらされているために、体内時計の針の動きが狂ってしまい、夜を認識できなくなり、その結果、睡眠障害になってしまいます。
この体内時計の乱れが睡眠障害にとどまらず、うつ病、高血圧、糖尿病、肥満、ガンなどのリスクファクターになっていることがわかってきています。
また、ブルーライトは網膜の機能を低下させ、疲れ目の原因にもなります。
以上のことから、
①昼間はなるべく外でブルーライトを思い切り浴びる。外で遊び、外を歩く。
②パソコンやスマートフォンを使う場合は、ブルーライトをカットするPCメガネをかける。
③夜間にはパソコンやスマートフォンをやらない。夜間にはなるべくブルーライトを眼に入れない。
①~③を守り、眼のカメラ機能と時計機能を正常に働かせれば、体内時計は乱れることがなくなり睡眠障害にもならないですし、眼の疲れも軽減させることができます。
春からのダイエット
冬が終わり、春物の服を着た時に「あっ」と思ったあなた!
サンサン(3・3)運動を知っていますか?
「体重3kgの減量・3cmのウエスト短縮」。
2006年の日本肥満学会の宣言です。
この妥当性は、メタボリックシンドロームからの脱出率の差で理解することができます。
3kgの減量ができた方はメタボから76%脱出(未達成は46%)、ウエスト3cm短縮達成者は73%(未達成者は45%)です。
また、血圧・血糖・脂質の併存疾患ゼロへの改善は、3kg達成群で46.9%(未達成群13%)3cm短縮達成群では44%(未達成群では11%)とかなり良いデータを示しています。
医学では、BMI値25以上を肥満といい、そのうえで健康障害(高血圧等)を合併しているときに肥満症と呼びます。
BMIとは、体格指数(Body Mass Index)といい、体重(kg)を身長(m)の2乗で割ったものです。
体重68kg、身長1.65mでは、68÷(1.65×1.65)=25となります。
食事療法については、主にエネルギー制限食と糖質制限食があります。
エネルギー制限食とは、バランスの良い食事を全体的に量を減らして食べる方法です。
BMIが25~30では25Kcal×標準体重、BMI30以上なら20Kcal×標準体重で摂るべきカロリーを求めます。
糖質制限食とは、最近注目を集めている食事療法で、ごはん・パン・うどんといった炭水化物(糖質)を非常に少なくしてタンパク質・脂質を主体にして食事をする方法です。
たとえば、食事量に制限をせずに糖質を制限しただけの方が、脂質を少なくカロリーも制限した食事よりも体重減少に成功したという報告もあり、短期的には効果が良い報告が多いようです。
しかしながら、いまだに脂質異常の悪化や長期的なデータについては懐疑的な部分が多く、極端な糖質制限は現時点では勧められません。
私見としては、一時的に糖質制限を利用し、少し減量できたらカロリー制限に移行するのが良いのかもしれません。
3kg・3cmと数字を聞くと、なんとなく達成できそうな気がしますね。
いずれにしてもダイエットに王道なし!
今日からがんばりましょう!
飛蚊症(ひぶんしょう)
日常生活で「虫が飛んで見える」、「ゴミが見える」というようなことはありませんか?
これは「飛蚊症(ひぶんしょう)」といわれる症状です。
この「飛蚊症」は大きく分けると、「生理的なもの」と、「病気からくるもの」に分けられます。
「生理的なもの」では、「後部硝子体剥離(こうぶしょうしたいはくり)」といって目の中に入っている「硝子体」というゼリー状のものが年齢とともに濁ってきたり、縮んだりすることで虫が飛んでいるように見えることがあります。
「病気からくるもの」では、目の奥の「網膜(もうまく)」に孔(あな)が空いてしまう「網膜裂孔(もうまくれっこう)」や、その網膜がはがれてしまう「網膜剥離(もうまくはくり)」など、レーザー治療や手術が必要なものまでさまざまあります。
飛蚊症の症状がある場合は自分で判断せずに早めに近くの眼科を受診しましょう。
夜間頻尿について
泌尿器科を受診される患者さんの中で夜におしっこに起きることで悩まれている方は実に多いです。
しかも長年我慢されている方も多いのが特徴です。
夜間頻尿とは、夜眠りについたあと排尿のために1回以上起きなければならないという悩みがあり、そのことで日常生活に支障をきたしている状態をいいます。
夜間頻尿は年齢を重ねるごとに増加し、夜間の排尿回数も増え著しく生活の質を低下させます。
夜間頻尿は前立腺肥大症が原因の男性の病気だと思われがちですが、女性の患者さんも多く、男女差はほとんどありません。
夜間頻尿は慢性的な睡眠不足を引き起こします。
そのため、日中の眠気で日常生活に多大な支障をきたします。
また、夜に暗い中トイレに行く回数が増えることは、転倒による怪我や骨折の危険が増えます。
これらは寝たきりの原因になることもあります。
原因は多岐にわたっております。
本来尿は日中に多く作られますが、年齢とともに、心臓や腎臓の働きが低下すると、夜間に尿量が多くなってしまいます。
また、尿量を減らす抗利尿ホルモンの分泌リズムが変化し日中に尿が少なくなり、その分夜間に尿量が多くなることも原因のひとつです。
水分摂取も適度な量であれば問題ありません。
しかし過剰摂取することにより、一日の尿量自体も多くなりその分夜間の尿量も増えます。
バランスを考えた水分摂取をおすすめします。
睡眠障害で、目が覚めるからトイレに行くという方も多く存在します。
睡眠障害の原因も不眠症、睡眠時無呼吸症候群、むずむず足症候群(脚を中心に強いかゆみや痛みなど虫が這うような不快感が起こり、じっとしていられなくなる病気)など多岐にわたります。
夜間頻尿という症状は多くの原因もしくはその組み合わせで生まれた結果で、実はかなり複雑な疾患なのです。
色覚異常について
先天色覚異常の割合は男子で約20人に1人、女子では約500人に1人といわれております。
日本眼科医会の平成24年の調査によると、色覚異常の中高生の2人に1人が異常に気がつかないまま進学や就職時期を迎え、6人に1人がなんらかのトラブルを経験していました。
小学校では、平成15年度から色覚検査が全員にではなく、希望者にのみ行われるようになっているためです。
色覚異常があるからといって、決して白黒や灰色の世界を見ているのではありません。
いくつか区別しにくい色の組合せ(たとえば赤と緑)があるというだけですから、通常は運転免許も問題なく持てるし、日常生活でもほとんど困ることはありません。
5月に入り、学校健診が行われる時期になりました。
色覚異常の場合は、それを自覚することで色の間違いを減らすことができ、また、トラブルを防ぐことが可能になりますので、学校健診では検査を受けることをおすすめします。
健康な肌のためのサプリメント外来
肌のしみやくすみ、なかなか治らない肌のトラブル、難治性のニキビや湿疹などで悩んでいる方の中には栄養バランスが極度に悪い方が存在します。
また、極度のストレスで栄養状態が悪くなると免疫が低下して、一番外界と接している肌にトラブルが生じます。
立ちくらみ、めまい、肩こり、頭痛、生理前の不調など症状のある方、肉や卵は食べず、豆腐や納豆など、野菜中心の方ダイエットのためスポーツをする方、またアルコールをよく飲み、口内炎ができやすい方は、鉄、たんぱく質(アミノ酸)、ビタミンB群の欠乏が予想され、これらの欠乏により、しみ、くすみ、難治性の肌のトラブルを起こすことがあります。
サプリメント外来はこのような肌の症状があり、また日常生活で上記の症状がある方に対して血液検査を行い、栄養状態を判断して、その方にあった適切なサプリメントを提供します。
20歳代後半から40歳代の目の下のくすみや顔の色調の悪さに悩んでいられる女性の方は鉄やビタミンB群の欠乏が予想されます。
また、ストレスが多く、眠れない方、自律神経が不安定な方はタンパク質(アミノ酸)、ビタミンB群の欠乏が予想されますが、より生理学的に判断するためには血液検査が必要となります。
当クリニックでは栄養状態がよくないとスピード感のある治療はできません。
砂漠に光を当てても草木が生えないように、オアシス化した状態で初めて草木は育ってくるのです。
『医食同源』とよく言われることですが、いろいろな治療においても栄養環境が悪いと迅速な良い結果は期待できないことがあります。
『肌の状態で健康状態が分かる』、『健康状態を肌は表している』、バランスの良い食事を取らないと、健康如いては肌の状態も悪くなります。
学校での歯科健康診断について
歯科健康診断はなぜ行うのでしょう? それは病気を気にせず、勉強やスポーツなど学校生活を明るく元気に過ごせるように健康状態をチェックするために行います。
もちろん、もっとより良い健康な生活を送れるようにするためにはどうすれば良いかも、併せて診断します。
まず、歯を見ることから始まります。虫歯になっていないかどうか、前に治療した歯がちゃんとしているかどうか、歯が欠けている所がないかをチェックします。欠けていた場合は、該当箇所に人工的に歯を入れるべきかどうかを判断します。
次に、虫歯に進みやすい状態にある歯かどうか、歯と歯の間の見づらい部分についても虫歯かどうかをチェックします。
その後、顎の関節の状態に異常がないかどうか、歯並びや噛み合わせに問題がないかどうかをチェックします。
最後に、歯を支えている歯の周りの肉や骨に病気がないかどうか、また、歯の汚れについてもチェックします。
歯科健診の結果において何らかの異常を指摘されたなら、歯科医院を受診することをお勧めします。
平成13年12月に昭和タウンプラザA館2階に開院して12年が過ぎました。この度5月12日(月)、昭和2丁目27番24号(桐花通り沿い、函館商業高校向い)に新築開院する運びとなりました。
新しいクリニックは、現クリニックより徒歩3分の距離です。
つきましては、5月10日(土)に新しいクリニックの内覧会を開催いたします。
設備や内装をご覧頂くだけではなく、歯に関するご質問などもお気軽にご相談ください。
今まで通り、子供の咬合(かみ合わせ)誘導、審美歯科(ホワイトニング)、インプラントなどにも力を入れており、咬合治療、予防治療、歯周病治療、口臭治療などの診断及び治療を通じて、トータルヘルスケアの確立を目指しておりますので、これからも宜しくお願い致します。
不眠症
成人の20%が不眠に苦しんでいるともいわれており、不眠症が最も多い健康問題の一つであることは間違いありません。
就寝後眠るまでに30分以上かかる、夜中に何回も目が覚める、期待した時間よりも2時間以上早く目が覚めてしまう、朝起きた時に熟睡感がない、というのが不眠症の症状です。
しかし、このような症状があっても、日中に影響のない場合には「不眠症」ではなく、疲労、倦怠感、集中困難、意欲低下、不安、その他の問題が生じている時に、はじめて「不眠症」という診断がなされます。
このような症状が、心配事や痛みがある時に数日出現したり、仕事や家庭のストレス状況において数週間出現することがあるのは当然です。
しかし、長期的、慢性的に持続する場合には、心臓の病気、高血圧、肥満、高血糖やうつ病など、様々な問題が起こりやすくなり、不眠症は一つの病気として対処することが必要となります。
不眠を続けさせるような仕組みができあがっているため症状に対処するだけでなく、慢性的に不眠を続けさせる要因にも働きかける必要があるということです。
脳は過度に目覚めた状態になり、不眠を維持させるような行動パターン、考え方が続くようになるわけです。
治療としては薬物療法の他、行動パターン、考え方に対する働きかけが必要となります。薬物療法では最近副作用が少なく、依存になりにくい薬(非ベンゾジアゼピン系といわれる薬などです)が多く処方されるようになってきています。
薬以外の対処方法には指針があって、次のようなことがすすめられています。たとえば、
①寝る時間と睡眠時間にこだわりすぎない、
②起床時間を一定にして、起床後に日光に当たる、
③午後から夕方の規則的な運動、
④カフェインなどの刺激物質を避ける、
⑤リラックスする、などです。
要するに、複数の方法で対処することが望ましいと考えられています。
春の健診で再検査になってしまったら
新学期を迎え、我々眼科医も学校健診のため小・中学校を訪れます。
視力検査を含め、目の病気が疑われれば専門医を受診するようにと、健診の結果用紙を子供たちは学校から頂いてきます。
その中で特に注意しなければならないのが小学校一年生の視力検査の結果でしょう。
小学校一年生にとって視力という検査は初めての経験で、やり方も良く理解出来ないかもしれません。
そのため本来の視力より低く出ただけということもあります。
しかしながらこの年齢で結果が悪い場合、遠視や乱視のお子さんも多く見受けられます。
そして、遠視の場合、弱視(じゃくし)や斜視(しゃし)を伴っている場合があり、この一年生の時期を逃すと後でメガネをかけたとしても視力が回復出来なくなってしまうこともある、目にとってラストチャンスの時期だともいえます。
簡単にいうと、近視は少なくとも近くを見ている時にはきちんとピントがあった画像が目に入るので弱視になることはありません。それに対し強い 遠視の場合は近くも遠くもピントが合わず、常にぼやけてしまいます。
いつもはっきりしない画像しか見えていないため視機能(ものを見る力)が発達することができなくなります。
そのため放置するとメガネで矯正しても視力が出ない弱視になってしまったり、また、斜視を来すこともあります。
用紙に斜視と書かれている時もあります。
斜視は片目が正面を見た時に、もう一方の目が他の方向を向いてしまって視線が外れている場合です。
常に視線が外れている場合や、時々外れている場合、また、疲れた時などにちょっとだけ外れる場合など程度はさまざまです。
視力を矯正するだけで治ることもあり、早期に検査・治療が必要な場合もあります。
健康診断で視力の結果が悪いときには放置せず、必ず専門医の精密検査を受けましょう。