足がむくむようになったら
足のむくみは、食事で摂った水分や塩分の一部が尿として排出されず下半身にたまってしまう状態です。
原因のひとつは腎臓からの塩分排泄の低下です。塩分は体内で水と一緒に移動します。塩分排泄が低下すると腎臓で作られる尿の量も減少してむくみます。
それに下肢の筋力低下が加わり足のむくみになります。ふくらはぎは第2の心臓とも言われ下半身の血液循環を担います。筋力低下により下半身の水分を上半身へ押し上げることができないので足がむくむのです。
足がむくむようになったら行うべき対処法
塩分の排泄が低下しているので、塩分の摂取を少なくすることでむくみの改善が期待されます。1日食塩量は成人男性7.5g未満、成人女性6.5g未満、高血圧や腎臓病など持病のある方では、6g未満が推奨されています。調味料や食品に表示されている「食塩相当量」を確認する習慣をつけて適正な制限を目指しましょう。
下肢の血液循環を良くするために踵を上げ下げする体操(カーフレイズ)もおすすめです。朝から夕方までまめに行うようにするとむくみが解消することがあります。弾性ストッキングを起床時から夕方まで装着したり、夕食前に下肢を挙上して30分くらい横になるのも効果的ですが、持病によっては禁止されることもあるので、かかりつけ医へ相談しましょう。
足がむくむようになったら注意すること
動脈硬化が潜んでいるかもしれません。動脈硬化は脳卒中や心筋梗塞、狭心症、腎臓病の原因となることがあります。動脈硬化以外の病気でむくみが生じることもあります。日中に尿が作られない分だけ夜間の尿量が増えて夜間頻尿になることも。
むくみや夜間頻尿が続いている方は、かかりつけ医などへの相談が必要です。