上手に遮光してますか?
皮膚科2010/02/15
かつて日光は人の体にとって有益とされていましたが、最近は皮膚がん(有棘細胞がん、基底細胞がん、ある種の悪性黒色腫など)や光老化(しわ、しみ)の原因と考えられ遮光が勧められています。
オーストラリアでは子供の頃から遮光を指導した結果、皮膚がんが激減しました。
我々黄色人種は白色人種より日光の影響を受けづらいのですが、近年オゾン層が減少するとともに紫外線量が増え、健やかで美しい皮膚を保つためには遮光を心掛けることが必要です。
大切な点は—
- 雪で反射される紫外線は多いので、この時期でも遮光剤は十分な量を塗り、数時間おきに塗り直す。
- 午前10時から午後2時の外出はできるだけ避ける。
- 夏でも長袖、日傘などで物理的に遮光する。
- 自宅内でも遮光する
—ことです。
もし日焼けをしたらすぐに冷却して下さい。
それでも赤み、痛みがあれば皮膚科専門医の受診をお勧めします。
Text by
うめき皮膚科 梅木 薫(
2010年2月15日 「みなみ風」掲載)