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コンタクトレンズでも眼鏡は必要

眼科2013/01/21

 この言葉を聴いて、眼鏡の煩わしさから解放されたのになぜ? と思うかも知れません。

 コンタクトレンズ(CL)は“外見の良さ、視野が広い、スポーツ時に安全”など眼鏡より優れている点がありますが、正しい扱い方をしていないと目のトラブルにつながります。

 “決められた装用時間やきちんとしたレンズケア”これらを怠ると目への負担となり、充血や角膜(黒目)へ傷をつけてしまう原因になります。

 CL装用していると角膜に傷がついても痛みを感じづらく、重篤な状態になってから眼科受診する場合が多々あります。
ただしこれらは定期的な眼科受診で早期発見できます。

 目に傷やトラブルがある場合CL装用はできないので、代わりに眼鏡が必要となります。
快適なCLライフを送るために、定期的な眼科受診と“備え”としての眼鏡は不可欠だといえます。


Text by くどう眼科クリニック 釜石 清隆( 2013年1月21日 「みなみ風」掲載)

貧血といわれたら

内科2023/02/28

健康診断などで貧血の診断を受けたことがある方もいらっしゃると思います。貧血とは、血液中の赤血球の中にある、酸素を運ぶ役割のヘモグロビンの濃度が低下した状態を指します。

症状としては目まい、立ちくらみ、息切れ、疲れやすい、などがありますが、症状が出るのはかなり進行してからになります。ただしここにあげた症状は貧血でなくてもしばしば起こりうるので、「貧血をおこした」と患者さんが診察室で表現しても実際には本当の貧血はなかった、ということはよくあります。

貧血の原因はいろいろありますが、大きくは①血液そのものの病気(白血病など)、②慢性疾患(腎臓病や肝臓病など)や加齢に伴うもの、③鉄やビタミンなどの血液(赤血球)を作るための原料不足によるもの、に分けられます。

その中で最も多いのは鉄不足による貧血、いわゆる鉄欠乏性貧血で、貧血全体の約60〜80%を占めるといわれています。 鉄不足は偏食による栄養不足や胃切除後の吸収不良などでも起こりますが、これらの特別な事情がなければ、現代の日本で普通の食事をしている限り鉄の摂取不足になることは少ないと考えられます。

むしろ多いのは何らかの出血によって赤血球が減り、その結果赤血球に含まれていた鉄分が体内から失われたケースで、例えば鼻出血、歯茎の出血、痔出血、月経なども原因となります。

特に問題となるのは消化管(胃や腸)からの出血です。目に見える程の出血(吐血・下血)があればすぐに気付いて病院を受診すると思いますが、肉眼では分からない程度の出血がじわじわと続いた結果貧血となり、それがきっかけで進行した胃がんや大腸がんが見つかるケースは決して珍しくありません。

貧血と診断されたら放置せず、一度胃カメラや便潜血検査(大腸がんの検査)を受けることが大切です。


Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男( 2023年2月20日 「北海道新聞夕刊」掲載)

不整脈に気をつけて

内科2011/11/28

 急にドキドキしたり、何となく胸がおかしくなったりしたことはありませんか? こんな時、脈のリズムをチェックしてみてください。
規則正しく早いだけとか、何拍かに一度脈が飛ぶものであれば、あまり心配ないのですが、脈がまったくバラバラなものにはご注意ください。
心房細動(しんぼうさいどう)という不整脈かもしれません。
この心房細動は、心臓が一定のリズムを打たずに震えるような状態になるもので、心臓の中で血の塊(血栓)ができやすくなり、その結果、脳梗塞を引き起こすことで有名です。
あの巨人軍の長嶋茂雄さんが脳梗塞になったのもこの心房細動が原因でした。 心房細動は、発作的に繰り返す方と慢性的に続く方がいるのですが、どちらも同じ確率で脳梗塞を発症します。
具体的には、CHADS2スコアといって、C:心不全、H:高血圧、A:75歳以上の高齢、D:糖尿病、を各々1点、S:脳卒中を2点、として合計点を算出します。
2点で5年後の脳梗塞の発症率は約13%、3点では約25%にもなります。
治療について、以前は不整脈を抑え込もうとする治療が主体でした。
しかし、脳梗塞になる方は減りませんし、むしろ不整脈のお薬の副作用が起きたりしたため、現在では、2点以上の方は、まず脳梗塞~血栓を予防する治療を行い、脈が早くなりすぎないように抑えるのが主流です。 この脳梗塞の予防で有名な薬が、ワーファリンです。この薬はビタミンKと相性が悪いため、納豆・クロレラ・青汁(いずれもビタミンKの含有量が多い)を食べることが出来なくなります。
またこのお薬自体が食事や他の薬との相性の善し悪しがあるため、毎月採血で効果をチェックしなければいけません。
最近では、このワーファリンに代わる薬も出てきました。
プラザキサといって、食事や他の薬との変化がないため食事への注意がなく、他の薬との相性もあまり気にしないでよい薬です。 いまだ新薬なので2週間しか処方が出来ないこと、腎臓が悪いと使えないこと、非常に高価であることが難点です。 このように治療薬も進化しておりますのでしっかり治療をしましょうね。


Text by はら内科クリニック 原 信彦( 2011年11月28日 「北海道新聞夕刊」掲載)

子供の歯並びと矯正治療

矯正歯科2008/08/13

 日本人の子供たちの2人に1人は歯並びが悪く、矯正治療が必要であるといわれています。しかし、悪い歯並びの影響や矯正治療について、正しく理解されている方は少ないようです。

矯正治療とは
 出っ歯や受け口、八重歯など悪い歯並びや噛み合わせを、矯正装置を使って正しい歯並びにする治療を言います。入歯や差し歯で治すのではなく、矯正装置の力で歯を動かして治します。

どうして矯正治療が必要なのか
 健康・美容・精神面それぞれに必要があります。まず、悪い歯並びや噛み合わせは、お子さんの顎の形や顔立ちに影響を及ぼします。歯垢がたまりやすく、虫歯や歯槽のう漏の原因にもなりやすいのです。また、悪い歯並びを、学校でからかわれたり、お子さんが成人するにつれ、本人も気にするようになり、精神面で暗くなりがちです。国際化が進む現代社会において、美しい笑顔できちんと自己主張できることが重要な資質であり、口もとの印象の善し悪しが、大きくものを言ってくるものと思われます。

矯正装置とは
 以前、1本1本の歯に大きな金属性のバンドを取り付けていましたので、かなり目立っていましたが、現在はセラミックなどの透明な材質の部品を用い、症状に応じて歯に接着し、形状記憶合金製ワイヤー等にしなやかな弾性を利用して歯を動かしますので、目立たず治療できるようになってきました。

治療費と矯正相談について
 残念ながら現在のところ、「生れつきの顎の病気や、顎に著しい変形があり外科手術を併用する」以外は健康保険で治療することはできません。治療費は治療方法、治療期間によって異なりますので、ご本人とご家族の方に来院して頂き、歯並びの状態を拝見してから、ご説明することになります。治療を始めるかどうかについては、後日、ご本人、またはご家族の方に、ご連絡していただくことになりますので、お気軽にご相談ください。


Text by 大内歯科医院 大内 英樹(  「」掲載)

新しいニキビの外用剤が、承認になりました

皮膚科2015/10/05

 以前紹介した、過酸化ベンゾイル(BPO)と抗生剤が一緒になった外用剤が、8月に承認されました。
BPOは、白・黒ニキビの原因である毛穴の詰まりを取るとともに、抗生剤とは違う場所で、ニキビ菌を殺菌し、炎症細胞から出てくる活性酸素を抑えることで、赤ニキビを治療します。
つまり、赤ニキビに対しては、ダブルで働きかけます。

 この薬は、1日1回外用なので、ほとんどの方が毎日外用してくれます。
しかし、乾燥・かゆみ・赤みなどの副作用が出ることがありますので、数週間は注意が必要です。
また、色が抜けることがありますので、他に薬がつかないようにしなければいけません。

 来年1月に、新しい抗生剤の外用剤が承認される予定で、ニキビを治療する武器がまた増えます。
市販薬で良くならない時には、早目に皮膚科専門医を受診することをお勧めします。


Text by うめき皮膚科 梅木 薫( 2015年10月5日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

いつも目が赤い

眼科2009/09/11

 よくじょうへんという病気をご存知でしょうか?

 漢字では翼状片と書きます。白目の表面を覆っている結膜が、黒目に進行してくる病気です。血管を豊富に含んでいるため、常に充血していたり、ごろごろとした異物感を感じたりします。翼状片の組織自体は悪性のものではありませんが、放置すると黒目の中心に向かってゆっくり進み、徐々に乱視が強くなり、最後に瞳孔に達すると、視力が低下します。

 原因として紫外線が関係しているといわれていますが、仕事柄、日光を避けることが困難な方も大勢いらっしゃるでしょう。初期の段階では点眼薬を使用することもありますが、充血をやわらげたり、異物感をやわらげる作用はあっても、翼状片を退縮させるほどの効果は期待できません。根本的な治療には、手術により切除することが必要です。


Text by くどう眼科クリニック 工藤 勝利( 2009年9月14日 「みなみ風」掲載)

痔核(じかく)・イボ痔

肛門科2008/08/13

 痔核には、肛(こう)門の内側に出来る内痔核(ないじかく)と外側に出来る外痔核(がいじかく)がありますが、治療を必要とするのは大半が内痔核です。内痔核の主な症状は、排便時の出血と肛門からの脱出です。

 程度により、1~4度に分けられます。

 第1度:痔核の脱出はないが、出血する。
 第2度:痔核は脱出するが自然に元に戻る。
 第3度:脱出した痔核は指で押し込まないと元に戻らなくなる。
 第4度:指で押し込もうとしても元に戻らず、いつも外に出た状態(脱肛:だっこう)になる。

 第1、2度は生活習慣の改善、坐剤(ざざい)療法、冷却療法。第3、4度は硬化療法(ALTA療法)、手術療法が中心になります。


Text by 一色肛門科医院 一色 道夫(  「」掲載)

白内障手術

眼科2019/11/18

少し前、高齢ドライバーの起こした交通事故がテレビで盛んに報道されていました。それに関連し、十分な視力がないにもかかわらずハンドルを握っている高齢者は決して少なくないと日々感じています。

高齢者講習で視力不良を指摘されて来院し、メガネのレンズを調整しても視力が上がらない場合、その原因で最も多いのが白内障です。白内障の他に病気が見つからなければ、手術することで視力を回復させることが可能です。でも、手術は受診してすぐにできるものではなく、検査や全身状態の確認など、手術を成功させるための準備がいろいろ必要です。そのためまれではありますが、免許更新の日程に間に合わないこともあります。

宿題や年賀状、出掛ける支度など、早めの準備が大切なことは誰でも分かってはいるのですが…。


Text by くどう眼科クリニック 工藤 勝利( 2019年11月18日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

安定性の高いインプラントや歯周病除菌療法。正しい咬み合わせを構築し全身の健康を守る。

病院紹介2011/03/09

 2011年4月で開院から丸19年目を迎える前多歯科クリニック。
構造医学の見地から、体全体のバランスを考慮し、その人にとって本来あるべき正しい咬み合わせを基本とした歯科診療に取り組んでいる。
「歯はもとより顎の関節や筋肉は、体のバランスをとるうえで大きなウエートを占め、咬み合わせは食べることだけでなく、肉体や精神にまで大きく影響を及ぼします」と話す前多壯晃院長。
例えばスケートのオリンピック銀メダリスト、伊藤みどりさんが1回の咬合調整だけで11・8%も握力が向上したなど、今なお現役で活躍するアスリートも同クリニックを受診しており、その意味でも、咬み合わせの大切さを物語っている。 前多院長は、矯正治療をはじめ、入れ歯などの補綴治療やインプラント、歯周病治療において、各専門分野の大家に師事し、長年にわたって研鑽を積み、特にインプラントと歯周病治療に力を入れている。
インプラントは、一般的なチタンのインプラントでは患者の骨と結合する表面積が2%に過ぎないのに対し、チタンの表面に人工骨を加工したものを採用することで、表面積95%が骨に結合するインプラントを実践している。
そのため歯周病にもなりにくく、仮に骨や歯茎が弱っても、簡単にグラついたり、抜ける心配もなく、より長くしっかり咬むことができる。
さらに、MRI検査にも影響のない安全な材質のインプラントを提供している。また前多院長は、日本において確実にインプラント治療を行える歯科医師の育成を目的に、古くから日本と交流のあるインディアナ大学が創設したIUSDにおいてジャパンプログラムの指導医でもあるほか、ドイツインプラント学会の認定医の資格も有していることも、インプラント治療に対する信頼の裏付けになっている。 歯周病治療では、口腔内細菌検査を行って、口腔内にいる歯周病の原因菌の種類や病態に合わせ、保険診療はもちろん、今話題の免疫機能代用療法(除菌療法)も行い、効果をあげている。「歯周病菌は心臓疾患や動脈硬化、糖尿病にも関係していると言われていますので、その意味でも適切に除去することが大切です」と話し、歯や口腔内のみならず全身の健康を大切に考える。 さらに患者が安心して治療を受けられるよう、アメリカの施設安全基準を採用し、徹底した消毒滅菌を行っている。
例えば切削器具(タービン)は、国内唯一のタービン類自動洗浄器と高圧蒸気滅菌装置による2重滅菌を患者ごとに実施。
ユニットには、ドイツ製の逆流防止機能が付き、診察台内の滞留水にバイオプロテクターから通電を行うことで、血液や唾液の逆流を防ぎ、1中細菌数「0」個無菌状態を達成している。
このほかにも診察室及び待合室における空気の滅菌・消毒のための各種機器を完備するなど、徹底した衛生管理も大きな特徴だ。
「歯や口腔内に関する何でも屋です。どんなことでも気軽にご相談ください」(前多院長)


Text by 前多歯科クリニック( 2011年3月 「ホームドクター」掲載)

爪周囲の痛みと治療について

皮膚科2008/08/13

 爪が皮膚に食い込んで痛くなったことはありませんか?今回は陥入爪(かんにゅうづめ)のお話です。

 長い時間歩いたり、きつい靴をはいたりして、足の親指などが痛くなってきた。家に帰って靴を脱いで見てみると爪の角の部分が皮膚に食い込んで赤く腫れている。こんな時どうしますか?

 爪切りで食い込んだ爪を切ると、すぐに痛みは解消するかもしれません。でも、ちょっと待って下さい! 足の指は、いつも下からの力を受けているので、きちんと爪で押さえられていないと、数日位で指先がだんだん盛り上がってきてしまうのです。そしてその盛り上がった皮膚に再び伸びてきた爪が食い込む。つまり、痛む→食い込んだ爪を切る→切った部分の指の皮膚が盛り上がる→爪に食い込む→痛む→爪を切る・・・という繰り返しで、だんだんこじれてきてしまい、皮膚に爪が深く食い込み、自分では切れなくなってしまうのです。

 そこで、爪を切らずに痛みを取るための簡単な応急手当てをご紹介します。まず、粘着性の強めなばんそうこうを用意して、幅1センチ、長さ5センチ位に切ります。次に、ばんそうこうの端を爪が食い込んでいる部分の真横の皮膚に貼り、爪と皮膚を離す方向に引っ張りながら指に巻き付けるように貼っていきます(このとき強く引っ張りすぎると指の血のめぐりが悪くなることがあるので注意が必要です)。この手当てによって、爪と皮膚の間に隙間ができて、食い込みがゆるやかになり、痛みも解消されます。さらに、その隙間にガーゼを挟むやり方もあります。

 しかし、それでも痛みや腫れが取れない場合は医療機関を受診して下さい。細菌感染を起こしていて、抗生物質が必要な場合があるからです。また以前は手術的な治療が主流でしたが、最近では人工爪やシリコンチューブを用いた、手術によらない方法で治る方も増えてきています。ですから、怖がらずに、お早めに御相談下さい。


Text by みなとまち皮膚科菊地医院 菊地 誠一(  「」掲載)

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