点眼の仕方
〇正しい点眼の仕方をご存じですか?
突然ですが、正しい点眼の仕方を知っていますか? 眼科で治療といえば「点眼」です。教わったことはないけれど、なんとなく子供のころから自分なりにやっていた、なんてことはありませんか? 目尻から流し込んだり、ぱちぱちしたり…。正しく点眼をしないと効果が減少するどころか副作用ばかりが目立ってしまうことがあります。点眼薬の種類はたくさんあり容器の形も違いますが、正しい点眼の仕方は基本的にはどの点眼薬も同じです。
〇点眼方法の実態
少し古いデータになりますが、患者を対象とした点眼の実態調査の結果を示します。
・目薬をさし過ぎている(2滴以上)…33.5%
・点眼後に「目をぱちぱちさせている」など、適切な点眼を行っていない…94.2%
・目薬が鼻やのどの方に流れて薬の味を不快に感じる…38.8%
・目薬が目から流れ出て後始末が面倒と感じている…35.9%
・目薬が目の中にうまく入らず、目の外に落ちてしまう…35.2%
・点眼容器がまぶたやまつげに接触する…41.1%
・開封後1カ月以上経過した点眼を使ったことがある…38.6%
・十分間隔をあけずに複数の目薬を点眼している…37.2%
〇正しい点眼の仕方
まぶたやまつげに触れないように1滴だけ点眼薬を目に垂らし、しばらくまぶたを閉じて目薬が鼻やのどの方に流れないように目頭を軽く押さえることが大切です。目をぱちぱちする必要はなく、まぶたに残った余分な目薬はティッシュペーパーなどで拭き取ってしまって構いません。点眼の種類によっては点眼後に目の周りを洗い流したほうがいい場合もあります。複数の目薬をさす場合は、5分以上あけてから次の目薬をさすと効果的で、間隔が短いと最初の目薬が洗い流されてしまい、効果が減少してしまいます。
点眼の仕方が気になる方は、一度、眼科医にご相談ください。