家族にうつす前に爪水虫を治しませんか
皮膚科2019/12/16
爪水虫は真菌というカビで起きる病気で、運が悪ければ、他の爪や皮膚、毛にもうつってしまいます。特に、糖尿病やがんの人、ご高齢者のような免疫力が下がっている人はうつりやすく、他の人に感染させてしまうことも多くなります。
爪水虫は非常に治りにくい疾患でしたが、現在3種類の内服薬と2種類の外用剤があり、以前よりは治りやすくなりました。内服薬は肝機能が悪くなることがありますが、外用剤よりも治るまでの期間が半年から1年と短く、ひどい爪水虫でも治りやすいというメリットがあります。3カ月で内服が終了となる薬もあり、もし肝機能が悪くなったとしても重篤になる前に内服薬が終了となりますので、以前よりも使用しやすくなりました。大切な家族にうつしてしまう前に、ご自身の爪水虫を治してしまいませんか。
Text by
うめき皮膚科 梅木 薫(
2019年12月16日 「北海道新聞みなみ風」掲載)