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白内障手術により、よく見える快適な生活を!!

眼科2017/05/29

人間の目はカメラに似ていて、レンズにあたるのが水晶体です。
水晶体は加齢とともに濁ってきます。
それが『老人性白内障』です。50歳を過ぎると5人に1人くらい、80歳ではほぼ全員が白内障になります。
以下のいずれかの症状がある時は、白内障の可能性があります。

①遠くも近くも、かすんで見える

②明るい所でギラギラして、物が見づらい

③今まで老眼鏡が必要だったのに、急に近くが見やすくなる

④物がだぶって見える

最近はアトピー性皮膚炎や糖尿病との合併による50歳以下の若い年齢での白内障も増えてきています。白内障には、進行を遅くする点眼薬がありますが、この点眼で水晶体の濁りをなくすことはできません。あくまでも進行を少しゆっくりするだけなので、いずれは手術で濁った水晶体を取り除き、かわりに人工水晶体を入れることになります。しかし、濁っている部分や程度は個人差があり、ひとりひとり手術するべき時期は違います。

近年TVなどで、日帰り白内障手術が取り上げられ、白内障手術は、誰にとっても楽な手術と思う方も多いと思います。しかし、ある程度までの白内障ならば、現在主流の超音波乳化吸引術により10分程度で行えますが、白内障が進むと、とても硬くなることがあり、超音波乳化吸引術が困難になり、傷を大きく広げる手術に変更しなければならなくなります。「白内障はかなり進んでからじゃないと手術はできない」と思うのは間違いで、ご自分が不便を感じた時が手術の時期と考えてよいと思います。白内障は、失明するような病気ではないので、見えづらいと感じたら手術をすればよいのです。あまりに硬く、濃い茶色に濁るまで放置すると手術の危険性が増してしまいますので、硬くなりすぎる前に受けることをお勧めします。

手術を受けた方は、「こんなに見えるようになるのならば、もっと早くに受けていればよかった」と、おっしゃる方が多数です。

よく見える快適な生活を手に入れるために、お気軽に眼科医にご相談下さい。


Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子( 2017年5月29日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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