トイレが近いのは年のせいかと思っていました
「治療前はトイレが心配でバスにも乗れませんでした。今では買い物中にしたくなっても家に帰るまで我慢ができます」
これは当院を受診されたある女性の言葉ですが、トイレに困って泌尿器科外来を受診された多くの方が同じような治療体験をされています。
急に尿意をもよおすからトイレのない場所へは行けない。
間に合わなくて時々漏らしてしまうことがある。
夜間何度もトイレに行くから眠れない。
年のせいとあきらめないで、また恥ずかしいとためらわないでぜひ1度泌尿器科へ相談してください。
頻尿や尿失禁の原因にはさまざまなものがありますが、細かな症状の確認と超音波検査などの簡単な検査で正しく診断することができます。
現在は原因に応じた治療方法も確立しているため多くの方が治療によって症状が改善しています。
「トイレの心配がなくなったから旅行に出かけられるようになりました」
「台所で見ずに触れても我慢ができるようになりました」
「夜あまり起きなくなったのでよく眠れるようになりました」
ただし治療効果が出るのに時間がかかる場合や薬だけでは良くならないこともあります。
「前に泌尿器科にかかって1カ月薬を飲んだけれど全然良くならないからやめました」
ときどきこのような話を耳にします。原因によっては効果が出るのに数カ月以上かかることもあります。
また、薬の治療以外にもトイレを我慢する膀胱訓練や、いくつかの運動療法、睡眠時間を適正にするなど生活習慣の改善を同時に行うことで初めて効果が得られる場合もあります。
過去に治療をしてうまくゆかなかった方も、あらためて泌尿器科を受診して治療がうまくゆかなかった原因を調べてみることをおすすめします。