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陥入爪(かんにゅそう)

皮膚科2016/09/26

 陥入爪というのは、爪の端が食い込んでいることで痛くなる病気です。
多いのは足の親指の爪です。
爪が食い込んでいるために痛みが出たり、爪を切るときに端まで切ることが出来ずに爪の端が尖って残ってしまい、そこが刺さって痛くなってきます。
ひどくなると肉芽(にくげ)という組織が盛り上がってきて、痛くて歩行にも支障を来すようになります。

 軽度であれば、爪の切り方に気をつけて爪を伸ばすようにしたり、テープで爪の端をとめて爪と皮膚の間を広げるようにすると痛みが出にくくなります。
また、ワイヤーを爪につけて伸ばす方法もありますが、時間がかかったり、再発することもあります。
爪の食い込みが強い場合や、何回も繰り返す場合には手術をしなくてはなりません。
手術の方法にもいくつかあります。
爪母という爪を作っている組織が爪の根元にあります。
食い込んでいる部分の爪母をフェノールという薬品で焼いてしまう方法や直接切除してしまう方法があります。
こうすると爪は多少細くなりますが、食い込んだ部分の爪は生えなくなり痛みは出なくなります。
フェノールで焼く方法は簡単なのですが、再発することもあります。
切り取ってしまう方法は手術後は疼痛がありますが、確実な方法です。
術後は1~2日でぬらしたりできます。
また、巻き爪というのもあります。
これは爪の端だけでなく爪全体が丸まってくるもので、正確には陥入爪とは異なります。
巻き爪は変形は強いのですが、痛みがないことも多いのでそのままにすることもあります。
上から押さえたりして疼痛があるとき手術をすることもあります。
手術は爪全体を一度取ってしまって爪床という部分を平らになるようにしなくてはなりません。
少し大変な手術になります。


Text by すどうスキンクリニック 須藤 聡( 2016年10月26日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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