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不妊症の半数は男性側に原因があります。夫も必ず検査を受けましょう

産科婦人科2008/08/13

 不妊原因のほとんどは女性側にある、検査も治療も女性が主役と考えるのは、大きな間違いです。不妊原因の男女比についてはさまざまなデータがありますが、一般的には、男女のどちらかに原因のあるケースがそれぞれ四割、一割は男女双方に原因があり、夫婦のどちらにもはっきりとした原因が見つからない原因不明不妊が一割といわれています。

 つまり、不妊で悩む夫婦の約半数は男性側に原因があるわけですから、検査はもちろんのこと、治療の過程でも、夫が不妊症を理解し、積極的に治療に取り組む必要があります。

 男性不妊の基本検査は精液検査です。専用容器に採取した精液を顕微鏡で観察して、精子の数、運動率、正常形態精子の割合などを調べます。ただし、精液の性情は過労やストレスなどの影響を受けやすいので、通常、精液検査は何度か行います。

 夫が検査に消極的だったり、仕事などで時間的に無理な場合には、女性がフーナーテストを受けると、ある程度判断できます。フーナーテストは、性生活をもったあとで女性の体内に精子がどのぐらいいるかを調べる検査で、子宮頸管(しきゅうけいかん)や子宮内に一定数の元気な精子がいれば、心配はありません。しかし、精子がほとんどいない場合には、必ず精液検査を受けないといけません。

 ただし、フーナーテストに問題があっても、精液検査は正常というケースもあります。この場合には、女性側の原因が考えられます。頸管粘液不全(けいかんねんえきふぜん)といって、ホルモンのアンバランスにより頸管粘液の性情がよくない場合や、抗精子抗体といって、夫の精子を不動化してしまう抗体がある場合があります。

 男性不妊とわかれば、人工授精および顕微授精で治療します。とくに、顕微鏡下で卵子に精子を注入して受精卵を作る顕微授精は、重症の男性不妊にも非常に有効な治療法です。

 一日も早く赤ちゃんを授かる第一歩は、夫の積極的な協力にあるといえるでしょう。


Text by 美馬産婦人科 美馬 博史(  「」掲載)

暑くなってきたので水の話

循環器内科2008/08/13

 夏、暑くなると汗をかくことが多くなりますね。動脈硬化で血管に狭い所がある人では、脱水状態になると血液がドロドロと濃くなり、血管が詰まる病気である脳梗塞や心筋梗塞になり易くなって、命取りになることがあります。それほどひどくなくても、脱水状態ではひどく喉が渇いて体がだるくなります。では、一体、水はどれくらい摂れば良いのでしょうか?

 成人男性では、体内の水分は体重の約60%になります。人間の体は多数の細胞の集まりですが、このうち、細胞内の水分が水全体の四分の三で、細胞外の水分は4分の1です。水代謝は、この水分の出入りですが、家計簿と同様に、出る分が多ければ脱水(赤字)になり、入る分が多ければ(黒字)、組織間液が増えて、浮腫(むくみ)になります。収支は取れていなくてはなりません。

 体に入る水分は、大まかには、食事に含まれる水分(普通の食事で1.2リットル)と飲む水の合計です。体から出る水分は、汗と尿と便の水分です。汗については、流れる汗に加えて、目に見えずに蒸発する不感蒸泄(ふかんじょうせつ)がありますので、一日に0・8リットル位は不感蒸泄しています。皮膚呼吸と言われていたもので、これがないと体温が上昇します。風邪などで、熱が出ると一度につき1リットル不感蒸泄が増えると考えられます。

 水代謝として調節を受けるのは、飲水量と尿量です。体の水分が減少すると口渇感を感じて水を飲みたくなります。体の水分が増えると、尿を多く出して、浮腫が出るのを防ぎます。脱水状態では、尿の出が減り、体から血液の汚れを捨てることができず、汚れで血液が濃くなります。1日に1・5リットル位の尿が出るのが、平均的です。体の水分が充分にあるためには、尿が良く出るように水分をたっぷり(1~1.5リットル)摂ると良いことになります。塩分の摂りすぎや、心臓、腎臓の働きが悪い場合には、浮腫になりますので、異常を感じるようなら、早めの検査が勧められます。

 暑い夏の日差しの中を出かけるときには、1本、水を持って歩くのも良いかもしれません。


Text by 榊原循環器科内科クリニック 榊原 亨(  「」掲載)

薬の上手なつかい方

内科2008/08/13

 病院や調剤薬局で処方してもらう薬には、同じような成分で値段の高いお薬と安いお薬があるのをご存知でしたか?

 高いお薬は、「新薬」と呼ばれ、その薬を開発するためにかかった費用も上乗せされるため、値段が高く設定されています。

 一方、新薬の特許期間(20~25年)が過ぎた後に製造・販売されるお薬は、「ジェネリック医薬品」(後発医薬品)と呼ばれ、開発費用の大幅な削減が可能なため値段は安く設定されています。お薬によって差はありますが、新薬の約半額程度になるものもあります。

 しかし、新薬と同じ成分・同じ効き目といっても全く同じ薬ではありません。

 ひとつの新薬に対し、沢山の製薬会社がジェネリック医薬品を製造しており、錠剤の形やコーティング・粒子の大きさなど、会社によってバラバラです。それによって、多少効果や副作用に違いが出てくることもあります。 お薬は、より安く、またそれ以上により安全でなくてはいけません。

 いま処方されているお薬の内容を、今一度主治医の先生と再確認してみてはいかがでしょうか?


Text by 鈴木内科外科クリニック 大原 眞理子(  「」掲載)

マイヤーズ・カクテル点滴

形成外科2010/04/12

米国の統合治療として実証されている点滴治療で、各種ビタミンB・ミネラルを豊富に配合し、ストレスによる頭痛、耳鳴り、慢性疲労、アレルギー疾患に効果があり、さらに肌のハリや小じわを防ぐビタミンCを強化し、美白・美肌にも効果があります。
《配合成分》ビタミンB1、B2、B5、B6、B12、ビタミンC、各種ミネラル

■効能

  • 糖質・脂質・たんぱく質の代謝を促進する(ビタミンB1)
  • 肌の脂質代謝を改善し、ニキビや肌荒れを防ぐ(ビタミンB2)
  • 善玉コレステロールの生成を促進する(ビタミンB5)
  • 免疫機能を正常に保つ(ビタミンB6)
  • 細胞の再生や成長を促進(ビタミンB12)
  • 肌のハリを保ち、しみや小じわを防ぐ(ビタミンC)

■こんな方にお勧め

  • しみ・そばかすが気になる方
  • 肌のハリを保ちたい方
  • ストレスを解消したい方
  • 疲労回復したい方
  • 耳鳴り・頭痛を解消したい方
  • 今までいろいろな治療をしてきたが、改善されなかった方

Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二(  「」掲載)

目薬でも改善しない目の不快感は?

眼科2021/12/22

 目の乾き、かすみ、涙目、ゴロゴロする、しょぼしょぼする、などの不快感は、60歳以上になるとほとんどの方が感じているようです。実は、これは涙と深い関係があります。

 健康な目は、下まぶたにたまった涙が、まばたきによって持ち上げられ、眼球の表面を覆います。歳を取ると、涙の量が少なくなったり、涙の質が悪くなったりするために、充分に眼球表面を潤すことができなくなるのが「ドライアイ」です。目の乾きがあると、こすれる原因になり、先に述べたような不快感が出るので、眼球表面を保護、または抗炎症の点眼をつけなくてはなりません。「ドライアイ」は、目をつぶっていると症状が軽く感じるのがポイントです。

それに比べて、目をつぶってもずっと不快感がとれない病気に「結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)」というものがあります。

人は一日に1~2万回もまばたきをしているので、歳を取るにつれ、結膜(白目の表面の薄い膜)のたるみができてしまうのです。この結膜のたるみができてしまうと、このたるみが邪魔して、下まぶたに涙がたまることができなくなり、涙があふれたり、涙が正常に眼球表面を覆えなくなり、乾き目になったりします。

 この「結膜弛緩症」は、軽い症状の場合は、ドライアイと同じような点眼治療でも効果がありますが、不快感が続いている場合には、たるんだ結膜を縮める手術が効果的です。表面麻酔をして痛みを感じなくしてから、たるんだ結膜の部分に熱を加えて縮ませることができます。これは、切開して縫い縮める方法よりも術後の痛みも少なく、外来で10分前後で終了する手術方法です。

 下まぶたのすぐ内側に透明な膜のような物がたるんで見える方・目の不快感が取れない方は、結膜弛緩症かもしれませんので、一度眼科を受診してみて下さい。


Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子( 2021年11月22日 「北海道新聞夕刊」掲載)

ノバシェイプ〜皮下脂肪細胞を安全に破壊する超音波医療機器〜

形成外科2010/03/19

 ダイエットで、自分の希望している部分がシェイプアップされず、ほかの部分が痩せてしまった方、トレーニングをして筋肉ばかりついてしまってシェイプアップにならなかった方、いろいろなダイエットをしたが少しも効果がなくスタイルが改善しない方、そして、シェイプアップを諦めた方にはノバシェイプをおすすめします。

 ノバシェイプは希望した部分の皮下脂肪細胞を超音波で安全に破壊して、シェイプアップさせる最新の医療機器です。
今までの脂肪吸引、メソセラピーなどのシェイプアップのための治療との違いはメスを使用せず、傷跡なく、痛み無く施術が行え、施術後の腫れやむくみもなく日常生活に支障がなく、リスクが少ないことです。

 そして、より効率的に破壊された脂肪細胞から溶け出した脂肪を代謝・消費するために、医学的に食事・飲酒、運動指導をさせて頂きます。

 ノバシェイプの治療の流れは、初診時に皮下脂肪のやわらかさ、筋肉の状態、たるみの方向性を診察し、治療の可否、治療プランと経過説明をさせていただきます。
治療前に血液検査を行い、ご本人の糖・脂肪代謝状態をチェックさせて頂いてから治療を行います。
施術は二の腕、お腹、ウエスト、ヒップ、太腿、ふくらはぎなど頭部以外は可能で、1回の施術時間は両側で40〜50分、その後、マッサージ、筋肉刺激装置EMS(筋肉で脂肪を取り込め易くする機器)を15分行い終了します。
注射はなく、痛みもありません。治療回数は1部位1回が原則ですが、皮下脂肪の量や施術の範囲によって異なります。
治療をお受けになる場合は、十分に治療計画をお聞きになり、ご納得した上でお決めください。

 また、当院では無料カウンセリングを行っています。
スタイルの悩み、そして、たるみ、しわ、しみ、肌の老化に関して、また、ワキガ、多汗症など当人にしか分からない悩みごとがある方は、お気軽にご予約ください。


Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二( 2009年9月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

摩擦と矯正装置

矯正歯科2011/05/23

 医学の進歩についての話をよく耳にしますが、歯科矯正装置もいろいろな工夫により大きな進歩を遂げています。 一例をあげれば、以前のものでは、ブラケットといわれる歯に装着する装置に歯を並べるための金属線をくくりつけるために細い線や小さな輪ゴムを使っていましたが、矯正装置に強い摩擦が生じるため歯が移動しにくくなるという側面がありました。
しかし、最近ではキャップのように装置自体にくくりつける仕組みを組み込むものが増えています。 この装置ですと摩擦が少なくすべりがよいため、痛みが減り、歯の動きがスムーズになり、結果的に治療期間が短くなります。
また、くくりつける時間が削減されるため、チェアタイム(座っている時間)も短くなるなど「削減効果」が顕著に現れます。
また電力会社や、自動車産業などに比べれば非常にわずかなものですが、金属線をはずすときに捨てる部分がでないのでエコという面でも効果があります。


Text by みはら歯科矯正クリニック 村井 茂( 2011年5月23日 「みなみ風」掲載)

乾き目なのに涙目[結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)]

眼科2013/10/28

図 白目(強膜:きょうまく)の表面は結膜(けつまく)という薄い膜で覆われています。
その結膜は黒目(角膜:かくまく)から始まって外側へ伸び、数㎝外側でUターンして赤目(眼瞼:まぶた)の表面から瞼の縁まで戻ってきます。
両手で薄い透明なビニール袋を持っている状態を想像してみてください。
そのビニール袋の中に涙がたまっていて瞬きをする度に開いている側から涙が流れ角膜の表面を覆って潤してくれます。

 年齢とともにこの結膜がゆるんでだぶついてきてしまう方がいます。
この状態を結膜弛緩症といいます。結膜弛緩症になると、例えば下瞼でゆるんできた結膜は上の方に上がってきて、下瞼の縁からはみ出して角膜の上まで飛び出して、下瞼の縁から白目の固まりが盛り上がって見えるようになっています。

 この状態になると、結膜の折り返し部分に涙をためることが出来ないため涙があふれて涙目になってします。
でも逆に、折り返し地点に涙がちゃんとたまっていないということは瞬きをしたときに涙が黒目をきれいに覆うことが出来ず、すぐに涙が蒸発してしまいます。
ですから、結膜弛緩症の方の問診票を見ると、「涙が多い」と、「目が乾く」の両方に丸がついている場合がよく見られます。
そのほかに、シブシブする、イズい、目やにがたまる、涙が目尻にあふれるので目尻の皮膚が肌荒れする、といった症状も出てきます。

 治療法としては、結膜を引っ張って張りを持たせた状態で強膜に縫い付ける結膜縫合術(けつまくほうごうじゅつ)を行います。
程度の軽い場合には電気焼灼等方法で簡単に行うことも出来ますが、引っ張って強膜に縫い付けることもあります。
程度の重い場合には結膜を一部切り取ってから縫い付ける場合もあります。

 涙目だけれど乾き目、シブシブする、朝に目やにがたまっているという方は一度眼科を受診して結膜の状態をチェックしていただきましょう。


Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶( 2013年10月28日 「北海道新聞夕刊」掲載)

百日咳(ひゃくにちぜき)の予防は大切です

小児科2012/12/17

 今年、子供たちにとって、ワクチン接種で2度新しいことが起きました。
ひとつは、口から飲んでいた生ポリオワクチンが不活化ワクチンになり注射になったこと。
もう一つは、不活化ポリオワクチンと従来の三種混合(百日咳・破傷風・ジフテリア)ワクチンが一緒になって、四種混合ワクチンができたことです。

 不活化ポリオワクチンは子供たちから生ワクチンによるポリオ関連麻痺の恐怖を取り去ってくれました。
四種混合ワクチンは三種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンを混ぜたワクチンですが、接種の痛みが一回減るという福音を与えてくれました。
二つのワクチンは順調に供給され、滞りなく接種が進むはずでしたが、四種混合ワクチンは11月の開始早々に、不活化ポリオワクチンは11月の中旬から入手が困難なケースが発生しました。

 このような状態で一番恐れるのは、三種混合ワクチンの接種すらも控えられ、百日咳が流行するのではないかということです。
百日咳は最近では国内で2008年頃に爆発的に流行したあとその後も年間五千件程度の報告があり、2008年には1名が百日咳により亡くなっています。2000年台に入ってから大人の百日咳の報告が増えています。
大人の流行の状態から考えれば、百日咳の感染の機会は決して減っているということではなく、むしろ増えていると言っても過言ではないでしょう。

 赤ちゃんは生まれるときに、お母さんから多くの免疫を受け継いで来ますが、百日咳の免疫はお母さんから受け継ぐことができません。
ワクチンをすることによってのみ、百日咳からあなたのお子さんを守ることができるのです。

 四種混合ワクチンや不活化ポリオワクチンの供給が不足していても、従来の三種混合ワクチンは潤沢に供給されています。
四種混合ワクチンにこだわらずに、百日咳の流行を起こさないためにも、生後三ケ月からの三種混合ワクチンの接種と、単独の不活化ポリオワクチンの接種が望ましいといえます。


Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝( 2012年12月17日 「北海道新聞夕刊」掲載)

寒くなってきたので

循環器内科2008/08/13

 階段を上がる時や荷物を持って歩く時に、胸が締め付けられるように苦しくなる、
「狭心症(きょうしんしょう)」と言う病気があります。

 冬の寒い朝、出かける時になって初めて、胸が苦しくなるのが、最初の症状としては多いようです。普通、運動をする前には準備運動をするように、心臓も朝はウオーミングアップが必要です。部屋が寒い時には、フトンの中で3~4回寝返りを打ってから起きるとか、寝坊をしてバタバタと出かけなければならない時も、少しだけ時間をとって、体が温まってから出かける方が、心筋梗塞などの心事故を予防できて、安全な暮らし方です。

 症状が軽い時は、5~10分で胸痛が鎮まりますが、それは「そのまま放って置かずに専門医にかかってネ」と言う心臓からのメッセージです。耳を傾けて、専門医に相談されることをお勧めします。


Text by 榊原循環器科内科クリニック 榊原 亨(  「」掲載)

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