脱毛症
形成外科2015/12/07
脱毛症と発毛障害の原因はそれぞれ異なっている事があり、それぞれ適応した治療があるため、脱毛症にはどんな種類があるかを知ることが大切です。
びまん性脱毛症は女性に多い脱毛の一つで、頭部全体が均一に薄くなり毛根は正常ですが、アミノ酸やビタミンなどの栄養素が十分に供給されていません。
遺伝子性脱毛症は男性ばかりではなく女性にも生じますが、男性の場合は早い時期から始まり、見かけも顕著です。
症状は男女で異なり、男性は額の生え際と後頭部に生じますが、女性は前頭部に生じます。
原因は内因性のホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)に対する毛根の過敏性反応です。
主な原因は感染症、血行障害、ストレス、アレルギー、栄養障害、ホルモンの変化などいろいろありますが、治療において大切なことは専門医と相談、診断を受け、原因を特定して治療を受けること、治療薬には副作用もありますので専門医の十分な説明を受けて行いましょう。
Text by
五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二(
2015年12月7日 「北海道新聞みなみ風」掲載)