加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)に対する新しい治療
眼科2009/11/09
眼科では最近、加齢黄斑変性に対する新しい治療が始まっています。
加齢黄斑変性とは加齢が原因で眼のフイルムの働きをする網膜に変性が起こることで、「歪んで見える」「中心が暗い」などの症状を引き起こします。これまで光線力学的療法というレーザー治療が行われてきましたが、今年の3月より日本でも加齢黄斑変性治療薬であるラニビズマブの硝子体注射による治療が始まりました。
ラニビズマブは大多数の患者さんで視力の維持だけでなく視力の回復が証明された初めての薬剤で大いに期待されています。治療は通院にて月1回ラニビズマブを白眼の部分から眼の中心の硝子体という場所に注射し、これを3カ月間繰り返します。その後は、検査結果や症状をみながら必要に応じて注射することになります。
気になる症状がありましたら眼科医へ相談してみて下さい。
Text by
江口眼科病院 昌原 英隆(
2009年11月9日 「みなみ風」掲載)