新しいニキビの外用剤が、承認になりました
皮膚科2015/10/05
以前紹介した、過酸化ベンゾイル(BPO)と抗生剤が一緒になった外用剤が、8月に承認されました。
BPOは、白・黒ニキビの原因である毛穴の詰まりを取るとともに、抗生剤とは違う場所で、ニキビ菌を殺菌し、炎症細胞から出てくる活性酸素を抑えることで、赤ニキビを治療します。
つまり、赤ニキビに対しては、ダブルで働きかけます。
この薬は、1日1回外用なので、ほとんどの方が毎日外用してくれます。
しかし、乾燥・かゆみ・赤みなどの副作用が出ることがありますので、数週間は注意が必要です。
また、色が抜けることがありますので、他に薬がつかないようにしなければいけません。
来年1月に、新しい抗生剤の外用剤が承認される予定で、ニキビを治療する武器がまた増えます。
市販薬で良くならない時には、早目に皮膚科専門医を受診することをお勧めします。
Text by
うめき皮膚科 梅木 薫(
2015年10月5日 「北海道新聞みなみ風」掲載)