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カワムラ歯科クリニック  たからまち総合診療クリニック 

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ワクチンを受けましょう

小児科2008/08/13

 こども達は病気と闘うにはとても弱い立場にあります。生後6カ月、お母さんからたっぷりもらった免疫がなくなるころから、ウイルスや細菌に曝(さら)される度に自分の力で一つ一つを克服して大きくなっていきます。多くは自分の力で克服できますが、あるときには病院にいってウイルスや細菌を退治してくれる薬を飲んで克服することもあるでしょう。病気にならないで済むのであれば、それにこしたことはありません。そのために行うのがワクチン投与です。

 ポリオはワクチンの普及によって全世界でほぼ制圧できつつあります。 BCGは結核の中でも重症な髄膜炎(ずいまくえん)や骨髄炎(こつずいえん)には大変有効です。

 百日咳(ひゃくにちせき)はこどもでは脳症を起こすなどその合併症はあまり知られていませんが、一歩間違えると死に至る病です。ジフテリアや破傷風(はしょうふう)はワクチン投与を行わなければ自然に免疫を得ることはできません。

 麻疹(はしか)はアメリカやヨーロッパではほぼ制圧できている病気ですが、日本やアジアでは散発的に発生しています。最近は、お誕生日に麻疹ワクチンをというキャンペーンでずいぶんと発生数が減り、今年はおそらく100以下の発生になるものと思われますが、百日咳と同様にこどもにとって罹(かか)ってしまうことが危険な感染症であるのは変わりません。 風疹は流行すると赤ちゃんに先天性風疹症候群という重い障碍(しょうがい)が出ることがあります。男の子もワクチン投与を受けるようになり、その発生は劇的に減りました。みずぼうそうは予防すると将来の帯状疱疹の発生が減るのではないかと期待されています。

 おたふくかぜは合併症に不治の難聴があり、ワクチンでぜひ予防したいものです。

 10月から11月はインフルエンザのワクチンを受けなければと思う保護者の方が多いと思いますが、この機会を利用して母子手帳を確認して受けていないワクチンがありましたら、ぜひ受けるようにしてください。任意のワクチンはお金がかかりますが、失った有給休暇と賃金よりははるかに安いものです。


Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝(  「」掲載)

たかが便秘、されど便秘!

消化器内科2008/08/13

 便秘とは、3日以上排便がなくお腹が張ってつらくなる状態です。たとえ毎日排便がなくても、バナナ状の形の便が気持ちよく出ていて残便感がなければ心配いりません。便秘が続くと、お腹が張るばかりではなく肌荒れ、口臭、イライラや肩こり、不眠まで引き起こすこともあります。

 1日3食、特に朝食はきちんと摂りましょう。朝、胃に食べ物が入ると腸が刺激されて動き出します。朝起きがけに、コップ1杯のお水を飲むことも腸を刺激してくれます。もちろん野菜や果物をたっぷり摂ることも大切です。また、適量の油の摂取も、腸での潤滑油となり便を出しやすくしてくれます。トイレは我慢せず、朝食後にトイレに行く習慣をつけましょう。そして適度な運動を心がけ、睡眠はたっぷりとってストレスをためないようにしましょう。

 生活習慣と食事を改善しても便秘が解消しない時、軟らかい細い便しか出ない時、下痢が続く時、便に血が混じる時、それは腸炎、あるいは、ひそかに大腸がんが進行していることもあります。自己判断で下剤を常用する前に、消化器専門医にご相談下さい。


Text by 鈴木内科外科クリニック 大原 眞理子(  「」掲載)

春、学校健診の季節ですが

眼科2008/08/13

 新学期を迎え、我々眼科医も学校健診のため小・中学校を訪れます。視力検査を含め、目の病気が疑われれば専門医を受診するようにと、健診の結果用紙を子供達は学校から頂いてきます。その中で特に注意しなければならないのが小学校一年生の視力検査の結果でしょう。小学校一年生にとって視力という検査は初めての経験で、やり方もよく理解出来ないかも知れません。大勢のお友達の中で検査に集中出来ないこともあるでしょう。そのため検査結果が実際より悪くなりA(1.0以上)にならないと言うこともあります。

 しかしながらこの年齢では結果が悪い場合、遠視の場合が多く見受けられます。そして、遠視の場合、弱視(じゃくし)や斜視(しゃし)を伴っている場合があり、この1年生の時期を逃すと後でメガネをかけたとしても視力が回復出来なくなってしまうこともある、目にとってラストチャンスの時期だとも言えます。

 簡単に言うと、近視は近くは見えて遠くがピントがぼやけてしまう状態です。少なくとも近くを見ている時にはきちんとピントがあった画像が目に入るので弱視になることはありません。

 それに対し遠視の場合、もし度数が強ければ近くも遠くもはピントが常にぼやけてしまいます。いつもはっきりしない画像しか見えていないため、視機能(ものを見る力)が発達することができなくなります。そのため放置するとメガネで矯正しても1.0が出ない弱視になってしまうことがあります。また、斜視を来すこともあるのです。子供の視力は生まれたときは0.01しか有りませんが、次第に発達して4~5歳で1.0となり、視力が完成すると言われています。ですから6歳になっている小学校1年生は視力にとって非常に大事な時期といえるのです。

 視力の結果が悪いとき、斜視の疑いがある場合には必ず専門医の精密検査を受けましょう。


Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶(  「」掲載)

ストレスによる下痢・便秘

消化器内科2008/08/13

 ストレスによって引き起こされる腸の病気に、「過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)」があります。「過敏性腸症候群」とは、大腸や小腸に潰瘍や癌などの原因となる異常が見つからないのに、便通異常(下痢や便秘)や腹痛、腹部膨満感が続く、又はおならが頻繁に出る等の症状が起こる病気です。

 比較的まじめで几帳面な方が多く、職場や家庭での人間関係のストレス、転居や転職による環境の変化、過労や暴飲暴食などが引き金になって症状が現れます。このようなストレスが副交感神経を刺激し、腸の運動が過度に高まって、激しい腹痛や下痢が繰り返し起こるようになるのです。

 便通異常の現れ方によって、三つの病型に分けられます。

(1)

便秘型―腹痛があり、便意があっても便が出にくく、ウサギの糞(ふん)のようなコロコロ便が出ます。

(2)

下痢型―緊張やストレスで、すぐにトイレに行きたくなり、軟便や水様性の下痢になります。下痢は長期間にわたり、重症の人ではいつどこで便意を催すかわかりません。逆にリラックスしているときは正常の便に戻ることも多いタイプです。

(3)

下痢・便秘交替型―腹痛・腹部不快感があり、下痢が続いた後、便秘が続くという状態を繰り返します。

 治療は、まず、生活習慣の改善とストレスのコントロールが大切です。規則的な食生活や適度な運動や趣味でストレスを発散し、飲酒や喫煙は控えましょう。薬は、整腸剤や腸機能改善薬、または抗不安薬や抗うつ薬を用いることもあります。しかし、この病気は、長期間続き、完全には治りづらい病気です。生活を改善しながら、あせらずに治療を続け、上手に病気と付き合っていくことを心がけてください。

 ただし、下痢や便秘の症状が続く時には、過敏性腸症候群以外にも、ポリープや大腸憩室炎、潰瘍(かいよう)性大腸炎やクローン病、痔なども考えられます。また、大腸がんの可能性も高く、十分注意が必要です。腹痛や便通異常が続く時には、大腸カメラなどの検査が必要です。最近では、機械や技術の進歩により、大腸カメラの苦痛も軽減され、検査時間も十五分~二十分程度です。

 おなかの症状が気になるときには、恥ずかしがらずに、まず消化器専門医を受診しましょう。


Text by 鈴木内科外科クリニック 大原 眞理子(  「」掲載)

脳卒中と遺伝

脳神経外科2019/09/30

 身近な人が病気になったと聞くと、自分は大丈夫だろうかと心配になります。それが、血のつながった身内であれば一層不安です。日常外来でも、しばしば患者さんから「親が脳卒中だったから、自分も不安なので検査してほしい」と言われ、何とか病気の発症前に発見したいと、各種の検査を行います。

 結論から言うと、脳卒中が不安なら、高血圧、高脂血症、糖尿病などに注意して、喫煙や飲酒、運動などの習慣の改善に努めるのがベストです。

 遺伝病として脳卒中が発症するパターンは、ごく限られた特殊な病気で、脳卒中に関連した遺伝子はたくさん発見されていますが、それらだけでは予測できません。脳卒中は、遺伝子だけでなく、環境因子も絡んで複雑な要因で発症するものなのです。

 片親が65歳未満で脳卒中になった場合、子供の危険性は2倍以上になり、片親が65歳未満で脳梗塞にかかった場合、子供の危険性は3倍以上になるという報告があります。くも膜下出血では、一親等の家族に脳動脈瘤(りゅう)の人がいる場合、くも膜下出血の危険性は2.5倍になると言います。脳動脈瘤は家族内に多く発生する事実はよく知られていて、数%から20%台までの発生率が報告されています。このことと、いったん破裂した場合の重大な結果から、脳外科医は未破裂動脈瘤の発見に努めてきました。しかし、ここに挙げた危険性の数字は遺伝子と脳卒中の関係だけを表したものではなく、環境因子も加わったものです。くも膜下出血では、家族にくも膜下出血の人がいなくても、喫煙だけで危険性は3倍以上になります。

 これを読んでも、不安は尽きないかもしれません。脳出血の予測は困難ですが、現在、脳動脈瘤はMRI検査でかなり小さなものも見つけられます(見つけた全ての動脈瘤が治療対象となるわけではありません)。また、脳梗塞は血管に異常が見つかれば、いろいろ対策が取れます。お近くの脳外科医にご相談ください。検査で多少なりとも安心できるでしょう。


Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税( 2019年9月30日 「北海道新聞夕刊」掲載)

最近のレーザー事情

皮膚科2009/03/18

 レーザーというのは光の一種です。自然の光はいろいろな波長の光が混ざり合ったものです。それに対してレーザーとは単一波長の光のことです。

 いろいろな波長が混ざった光を、ある媒体(ルビー、アレキサンドライト、ヤグなど)に当てると単一な波長の光だけを取り出すことができます。
これがレーザーで、その媒体の種類によって、取り出される光には固有の波長があります。
それがレーザーの種類になり、ルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザーなどと呼ばれます。

 そして、それぞれ固有の波長があるため、一つのレーザーはある固有の色にしか吸収されないのです。
ですからレーザーは種類によって効く色が違うのです。レーザーを生体組織に当てると単一の色(水、ヘモグロビン、メラニン)に吸収されて熱を出します。
こうして発生した熱によって、メラニンをこわしてシミを取ったり、毛根こわして脱毛したり、毛細血管をこわして赤いアザを取ったりしているのです。
しかし、熱を出すということは、周囲の正常な組織にも熱が伝わるということです。

 近年、この周囲の熱をできるだけ押さえるためにQスイッチといって高いエネルギーのレーザーを極短時間だけ照射する装置ができてきました。
これによって正常組織への熱の影響を減らすことができるようになりました。
さらにIPL(Intense Pulsed Light)といって波長を単一ではなく、ある幅を持った波長に することによって熱による影響をマイルドにしようとすることも考えられました。

 また、皮膚の真皮層に熱を加えることによってコラーゲンの再生をうながすことができることがわかってきました。これによってシワ、ニキビ跡、キズアト、毛穴の開き、を改善し、皮膚のキメを整えることができます。

 最近では、フラクショナルレーザーといって一平方センチメートルに何十という極細いレーザーを当てて表皮のダメージをできるだけ少なくして、目標とする真皮層に多くの熱を与えるようなものもできてきています。


Text by すどうスキンクリニック 須藤 聡(  「」掲載)

ピロリ菌は万病の元?

消化器内科2012/03/19

 「かぜは万病の元」。ささいな病気でも軽く考えず早目に治さなければ、より重大な病気をひきおこすと警鐘を鳴らした言葉です。
胃潰瘍の原因菌として一躍有名になったピロリ菌(正式にはヘリコバクター・ピロリ菌)は1983年にヒトの胃から発見されました。
胃液中の酸はその殺菌作用によって細菌感染に対する防御機構として機能すると考えられており、「胃の中に細菌は存在しない」という当時の医学常識を覆す画期的な発見でした。
日本人は人口の約50%が感染しており、除菌療法が2000年に胃潰瘍と十二指腸潰瘍に、その後胃MALTリンパ腫、早期胃がんの粘膜切除術後の胃などにも保険適用となりました。

消化器系疾患では他にも胃がん、胃ポリープ、萎縮性胃炎などとの関連性が判明しています。

 一方、最近の研究でピロリ菌は、意外な疾患にも関係することが分かってきました。
特発性血小板減少性紫斑病という血液の病気でピロリ菌陽性例に除菌治療を行うと半数以上で病状が改善するため、現在は治療の第一選択となり保険適用にもなりました。
また原因不明の慢性じんま疹はピロリ菌を除菌すると 30%前後の例で症状が改善するとされています。
その他にも、心筋梗塞などの虚血性心疾患、パーキンソン病・アルツハイマー病などの神経疾患、肺がんなどの呼吸器疾患、鉄欠乏性貧血、糖尿病、自己免疫疾患、眼科疾患、婦人科疾患など、当初の想定を超えた広範囲な疾患でピロリ菌感染との関連性を示唆する報告があります。
これらの関連性は現時点ではまだ確定的ではないものもあり、保険適用もない疾患が多いですが、今後の研究が期待されるところです。

 ピロリ菌の除菌療法は一週間の内服ですが、最近は耐性菌の増加により成功率が70%前後に低下しています。
しかし一回目で不成功の場合も二次除菌として有効な治療薬が保険適用となっており、最終的には90%以上の方で除菌は可能です。
除菌を希望する場合は専門医とよく相談するのが良いでしょう。


Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男( 2012年2月27日 「北海道新聞夕刊」掲載)

屈折矯正手術よもやま話

眼科2008/08/13

 「近視や乱視を治したい(遠視もですが・・・)!」

 そんな皆様のご希望を可能にしたのがレーシック(LASIK)であり、その発展型がウェーブフロント(wave-front guided LASIK)です。以前、当コラムに掲載させていただいた時には、まだ噂の手術・トピックスの域を脱していなかったこの術式も、今や市民権を得て、広く深く皆様に浸透されたのではないかと思います。

 ただし、LASIKは角膜を削る手術のため、角膜の厚さが薄い、または、強度の近視、などの理由から適応外となり、コンタクトレンズや眼鏡のみで対応せざるを得ない場合もあります。

 これらをカバーする手術は無いのでしょうか?

 答えは、「有ります(残念ながら、全ての方が適応となる訳ではないのですが・・・)」。

 近年登場した方法がこれにあたります。例えば、LASIKで行う角膜のフラップをより薄く作る事ができる(1)エピレーシック(epi-LASIK)という方法では、今まで不可能であった角膜厚の薄い症例も手術が可能となります。薬品を用いてフラップを作る(2)ラセック(LASEK)や、現行の(3)ピーアールケー(PRK)も同様な効果が得られます。また、(4)有水晶体眼内レンズ(Phakic IOL)という眼内に埋め込むレンズも登場しました。この方法は角膜を削る事がないため、極端に薄い角膜の方や強度の近視の方も手術を受ける事が可能になりました。

 医学の進歩は目を見張るものがあり、屈折矯正手術も同様です。これからも、より良い治療方法が登場する事でしょう。では、現時点で最も優れた手術方法はなんでしょうか?

 私見ですが、やはり「レーシック(LASIK)」と言えるでしょう。これに、「エピレーシック」や「有水晶体眼内レンズ」などの方法を個々の症例に合わせて行う事で、今まで以上の適応の拡大と安全性の向上が得られるのです。

 これから手術を希望される方は勿論のこと、今までに適応外とされた方や、二の足を踏んでいた方も、改めてご相談されてみてはいかがでしょうか。


Text by 吉田眼科病院 岡田 佳典(  「」掲載)

乳幼児の下痢~水分と食事の与え方~

小児科2008/08/13

 乳幼児は、さまざまな理由で下痢をします。基本的には、便がゆるくても、吐き気がなく元気で食欲があれば、食事を制限する必要はありません。吐き気が強く、嘔吐(おうと)を繰り返すときには、数時間、口に何も入れずにお腹を休ませますが、小児は脱水になりやすいので、点滴などの治療が必要になることがあります。

 吐き気が軽くなってきましたら、乳幼児用イオン飲料や医師から処方された経口(けいこう)補液剤を、少量ずつ頻回に与え、徐々に量を増やしてください。このとき、大人用のスポーツ飲料は、電解質と糖分の組成が違いますので、乳幼児の下痢のときには不向きなことがあり、注意が必要です。吐き気がなくなりましたら、ミルクや母乳、消化の良い食べ物を少しずつ開始します。

 乳児の場合、母乳はそのまま飲ませてあげてください。母乳は消化吸収に優れていますし、感染を防ぐ物質や下痢を治すための物質がたっぷりと含まれています。人工乳(ミルク)の場合は、下痢が軽いときには通常の濃度で、下痢が強いときには二分の一~三分の二程度に薄めたミルクから開始します。下痢が続くときには、特殊なミルクが必要な事もありますので、医師に相談してください。授乳の合間には、乳幼児用イオン飲料などで、不足している水分量を補いましょう。離乳食は、吐き気が無くなり水分が取れるようになってから再開します。下痢が軽いときは、一段階前の離乳食から開始し、下痢が強いときは、初期から再開します。便の様子を見ながら、あせらずにもとの段階にもどしていきます。

 幼児の場合は、水分が飲めるようになった段階で、重湯(おもゆ)、野菜スープ、みそ汁などを経て、お粥、柔らかくゆでたうどんや野菜(にんじん、かぼちゃ、じゃがいもなど)、豆腐、白身魚、鶏のささみなどを与えていきます。

 いずれの場合も、原因や重症度で対応が異なることもありますので、医師の診察とアドバイスは必ず受けましょう。


Text by 望ヶ丘医院 藤崎 志保子(  「」掲載)

ゴールデンウイークで やっちゃった人へ

内科2017/05/29

春の健康診断の時期ですね。お花見・ジンギスカン・ゴールデンウイークの旅行!大丈夫でしたか?
体重は増えませんでしたか?
どきっとしたそんなあなた!生活習慣セルフ チェックをしてみませんか?
以下の8項目で自分の生活に合うものがあったらチェックしてみましょう。

①あまり食べていないつもりなのに太ってしまう。

②料理は大皿に盛りつける。

③1日1食もしくは2食になることが多い。

④夕食を食べ終えてから寝るまでの時間は2時間以内である。

⑤暇があると何かを食べている。

⑥果物やお菓子がいつもそばにある。

⑦お酒を毎日飲む

⑧お酒を飲み過ぎてしまうことが多い。何個当てはまりましたか?

①②にチェックの入った方は、食事の量・バランスに問題があります。
食事量の適量が分かるランチョンマット法がお勧めです。
ランチョンマットに、主食1、主菜1、副菜2、果物/乳製品1で茶碗やお皿を並べて食べてみましょう。
この時に主菜・副菜で油の量や栄養配分、今食べているのは糖質なのか?タンパク質なのか? 油脂なのか? を考えます。
例えば、ごはん1膳、副菜に肉じゃがとコーンサラダ。これって、ごはんが糖分、肉じゃがのジャガイモもコーンサラダのコーンも糖分です。
結局、糖分しか摂っていないことになりますね! このように食材を考えるきっかけになります。

③④にチェックが入った方は、食事時間に問題があります。
食事の間隔が8時間以上空くと基礎代謝が低下します。
ご飯を食べると少し汗をかきますね。
これは、体から熱が出る反応です。(カロリーを消費する反応)朝の時間に多く、夕方には反応が少なくなります。
ですから、朝はちゃんと食べて、夕食を少なめにすべきですね。

⑤⑥にチェックの入った方は、間食習慣に問題があります。
空腹感に対して肯定的な考えを持つ・衝動を何かに置き換える・何かにそらす、といった心理的なアプローチが必要です。

⑦⑧にチェックの入った方は、言わずもがな、お酒との付き合いを考えましょう。
休肝日をつくるか、毎日飲むなら適量(日本酒1合、ビール中ビン1本、焼酎0・6合)を守りましょう。

さあ、これからがんばりましょう!


Text by はら内科クリニック 原 信彦( 2017年5月29日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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