加齢性白内障だけでは、失明しません!
眼科2015/02/09
水晶体が白く濁る白内障になると、視力が低下してきます。
先天性白内障(風疹など)・外傷性白内障・糖尿病白内障・アトピー白内障・併発白内障(ぶどう膜炎など)・その他(放射線やステロイド薬剤)などいろいろな原因で白内障になりますが、最も多いのは加齢によるものであり、60歳を過ぎると少しずつ加齢性白内障が出てくるようになります。
症状は
①かすんで見える
②まぶしくなる
③暗くなると見えにくい
④二重・三重に見える
⑤老眼鏡なしで近くが見えやすくなる、などです。
水晶体には神経や血管がないので、痛みや充血はおきません。
加齢性白内障は病気ではなく、初期は進行予防の点眼薬で様子をみて、症状が強くなったら手術をして視力を取り戻すことができます。
加齢性白内障ですぐに失明はしないので安心して眼科を受診して下さい。
ただし、進み過ぎてからでは手術ができなくなることもあるので、定期的に眼科で進行度合いを検査することをお勧めします。
Text by
藤岡眼科 藤岡 聖子(
2015年2月9日 「北海道新聞みなみ風」掲載)