歯周病について
歯科2015/01/13
歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯にとって大切な土台となる歯茎や、顎の骨の周りの組織を破壊する病気のことをいいます。
歯と歯の間の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し、歯肉の周りが炎症を帯びて赤くなったり、腫れたりします。
進行すると、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり歯を支える土台が溶けて動くようになります。
歯周病は食習慣、歯磨き習慣、喫煙なども関連があるので、歯科医院の治療のみではなく、個人の生活習慣の改善も大きく関与します。
歯や口は消化器官の一部の役割と同時に体全体ともつながっているため、慢性化することによって細菌が血液中に入ったり、心臓や肺などの病気を起こす可能性もあります。
歯周病を予防することは、歯や口の健康のみならず全身の健康にもつながります。
Text by
吉田歯科口腔外科 勝又 譲(
2015年1月13日 「北海道新聞みなみ風」掲載)