「ロコモティブシンドローム」とは?
整形外科2009/10/19
「ロコモティブシンドローム」は「ロコモ」と略し、2007年に日本整形外科学会が提唱した概念です。
日本語にすると「運動器症候群」となります。
具体的には、骨・関節・筋肉といった運動器の機能が衰えることにより、日常生活の自立度が低下し、介護が必要となる状態のことです。
「ロコモ」になっているかどうかのチェックポイントが3つあります。
- 15分以上続けて歩けない。
- 階段で手すりが必要。
- 片脚立ちが30秒以下。
このうち一つでも当てはまれば要注意です。
「ロコモ」の予防には、体幹筋力・下肢筋力・バランス機能の保持が大切です。
そのためのリハビリテーションでは、一人ひとりの原因疾患・基礎体力・骨粗鬆症の状態・その他の合併症の有無などを考慮して、慎重に行うことが必要です。
Text by
八木原整形外科クリニック 八木原 一英(
2009年10月19日 「みなみ風」掲載)