実はありふれた病気、統合失調症
心療内科2014/12/01
統合失調症は、大体100人に1人がかかる、ありふれた病気です。
原因は不明で、元々の体質と環境が関連して発症すると考えられています。
症状は個人差が大きく、代表的なものは幻聴や妄想です。
幻聴は誰もいないのに話し声が聞こえ、不快な内容が多いようです。
妄想とは、どんなに説得しても訂正されない誤った考えのことで、被害妄想などがあります。
治療は薬物療法が主体で、より副作用が少なく効果の高い薬が開発されてきています。
症状がよくなっても服薬をやめると再発することが多く、再発を繰り返すと元の生活に戻りづらくなるので、よくなったからといって自分で薬を減らしたりやめたりせず、副作用などについて主治医とよく相談しながら治療を続けることが大切です。
Text by
函館渡辺病院 池田 智恵美(
2014年12月1日 「北海道新聞みなみ風」掲載)