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目の周りの美容法・・・眼科医の立場から

眼科2014/10/27

 よく患者さんから、

①目の周りの皮膚がカサカサなので市販軟膏を塗っていますが、いいですか?
②顔用の軟膏を塗っても目の周りが真っ赤になりますが、続けて使っていいですか?
③疲れ目なので目の周りのツボを押していますが、いいですか?
④目の周りがたるんできたので一生懸命アイクリームを塗ってマッサージしていますが、効果ありますか?
⑤眼球をグルグル動かして疲れ目をとる体操をしていますが、いいですか?

などの質問をされます。
いずれの答えも「NO!」です。
①②→目の周りの皮膚は身体中で1番薄い皮膚です。
普通ならばゴシゴシ洗う必要のない部位なのですが、最近はアイメイクを落とすためにクレンジング剤を使用してコットンなどで強くふき取ってしまうので、細かな傷がつき、その傷から感染をおこし、皮膚炎になっていることが多いのです。
まつ毛のエクステやつけまつ毛の接着剤による皮膚炎も増加してきています。
このような時は、眼科の抗菌点眼や抗菌軟膏で治療すると治ってきます。

③④⑤→目の皮膚の下には目の開閉を行う眼輪筋という薄い筋肉がありますが、「ツボ押し」や「マッサージ」などで強い力が加わると、筋肉が伸びてしまい、かえって瞼がたれ下がったり、皮膚の弾力繊維が壊されて目の周りのシワが増えたりすることになります。
「マッサージ」をすればするほど、目の周りは垂れてくると思って下さい。
むやみに「グルグル目を動かす体操」をすると、網膜に穴が開きやすい所があった人にとっては、穴が開くきっかけになることもあります。
以上のように、目の周りをいつまでも美しく保ちたいならば「目の周りはそっと洗い、マッサージなどしない、自己判断の軟膏はつけない、むやみに眼球運動をしないこと!」です。
もし、目の周りに何か起きた場合には、必ず眼科を受診して下さい。


Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子(  「青いぽすと」掲載)

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