シーラント処置について
紅葉の季節が始まり、食べ物も美味しい季節となってきました。
皆様がいつまでも健康な歯で美味しく食事ができることは歯科医にとっても大変嬉しいことです。
今回は子供の時から健康で丈夫な歯を育むための「シーラント処置について」お話したいと思います。
子供の永久歯は、できれば虫歯にしたくないですよね。
特に生えたての永久歯は注意していてもむし歯になりやすいものです。
その生えたての永久歯をむし歯から守ってくれるのがシーラントというものです。
「シーラント」は、歯を削らずに歯の溝をコーティングするものです。
とても予防効果が高いものなので、お子さんにはぜひ「シーラント」をやってあげたいものです。
「シーラント」の手順についてお伝えします。
①ブラシが回転する歯科医院専用の器械で歯の表面の汚れをキレイにします。
その際に歯石なども付着していれば落としていきます。
シーラントが歯に付着しやすくなるように専用の薬剤を塗り、10秒程時間をおいてから水で洗い流します。
風で歯を乾かして準備完了です。
②シーラントを歯の溝に流し込みます。
均一になるよう細い器具を使って丁寧に伸ばします。
③シーラントは専用の光が当たると固まる素材でできているので光で固めます。
④シーラントがしっかり溝に入ったかを確認して終了です。
むし歯予防には大変効果があるシーラントですが、何点か注意事項があるのでご説明します。
シーラントは歯の溝に流し込みますので、あまり強く噛んだり歯ぎしりをすると取れてしまうことがあります。
その場合はシーラントを再度行えば良いので心配はありません。
シーラントは歯の溝からできるむし歯を予防できますが、歯と歯ぐきの間などのむし歯の予防はできませんのでご注意ください。
シーラント処置は歯科医院で痛くなく行えるお子様のむし歯予防には有効な処置です。
かかりつけの歯科医院でご相談してみてください。