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乗り物酔い

耳鼻咽喉科2014/09/30

 行楽シーズンになりましたね。
旅行に出かける方も多いのではないでしょうか。
でも、乗り物酔いになってしまうとせっかくの旅行も台無しですね。
古代ローマ帝国の皇帝シーザーや映画「アラビアのロレンス」のモデルとなったトーマス・エドワード・ロレンスも乗り物酔いに悩まされていたそうです。

 では、乗り物酔いはどうして起こるのでしょうか。
私たちは普段の動作やさまざまな乗り物からの感覚情報を経験として脳に記憶しています。
乗り物に乗ったとき、入ってくる感覚情報がこれまでの経験や記憶のパターンから予測される感覚情報と一致しないと情報処理に混乱が起こり乗り物酔いが引き起こされると考えられています。
従って経験パターンが豊富なほど乗り物酔いが起こりにくくなると言えます。
普段からできるだけ多彩な身体の回転運動や振動運動を体験し、感覚情報のパターンを記憶させておくことが乗り物酔いの予防につながります。
しかし、すべての乗り物に適応できる運動や訓練を行うことは難しいので具体的には以下の様な予防対策をしていただくとよいと思います。

出発前:
①前日に十分な睡眠をとる。
②軽く食事をとり空腹を避ける。脂肪分の多い食事を控える。
③乗る前に排便を済ませる。
④体を圧迫する様な衣服を避け、ネクタイやベルトをゆるめる。
⑤酔いやすい人は乗車30分前に酔い止めを服用する。

移動中:
①揺れの少ない座席を選ぶ。
②後ろ向きの座席を避けて進行方向が見える前の方の座席に座る。
③遠くの景色を眺めるようにする。
④読書やスマートフォンの操作を避ける。
⑤寝るように心掛ける。


Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩( 2014年10月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

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