舌下免疫療法 〜新たなアレルギー性鼻炎の治療法〜
耳鼻咽喉科2014/08/18
アレルギー性鼻炎の新しい治療法として舌下免疫療法が保険適用になりました。これは、原因物質を投与していくことにより、アレルゲンに暴露された場合に起こる症状を緩和する治療法で、対象はスギ花粉症の12歳以上の方です。アレルゲン抽出液を舌下に滴下するという方法で行い、初回は病院で、以後は毎日1日1回ご自身で行います。2週間かけて徐々に増量していき維持量になったら3年以上継続することが必要です。
この治療法の注意点は、
①治療の開始時期は花粉非飛散期に限られる。
②アナフィラキシーショックなどの強いアレルギー反応が起こる危険性がある。
③治療医は関連学会の講習を修了している者で副作用発症時に迅速に対応できる医療施設、あるいは対応できる医療施設と連携している医療施設でなければならない。
などです。
興味がある方は耳鼻咽喉科にお尋ねください。
Text by
治耳鼻咽喉科 山口 治浩(
2014年8月18日 「みなみ風」掲載)