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美肌と脂肪

形成外科2014/07/31

 低コレステロール食を心がけるダイエットは老化を早めます。
「太ること=脂肪」と感覚的に考えている方は多く、簡単に考えて脂肪(油)分が多いと思われる食べ物を避ける傾向があります。
体重の減少だけを考えるダイエット、栄養のバランスを考えない偏った食べ物だけをとる食事習慣など、ストレスの多い環境でこのようなバランスの悪い食事習慣は栄養障害を起こし、皮膚のしみ・クスミ、色素沈着など肌の難治性トラブルを起こすことがあります。

 食事をするときに大切なことは、ただ感覚的に脂肪成分の多そうな食べ物を避けるのではなく、脂肪は選んで摂取することが大切です。
脂肪にはいろいろな脂肪酸の形で食べるのですが、中でも選んでとって頂きたい良質の脂肪酸はEPA・DHA(ω[オメガ]3脂肪酸)、オリーブ油、中鎖脂肪酸のオイルです。
とくに青身魚(イワシ、サバ)の油ω3脂肪酸は血液をサラサラにしたり、肌の慢性の炎症、乾燥に良いといわれています。

 脂肪は3大栄養素の一つでとても大事な栄養素で、身体を構成する数十億の細胞を仕切る細胞膜の大事な成分であり、脳の主たる構成要素なので、個々の細胞環境を維持したり、脳の情報伝達機能を高めたり、また、女性ホルモンを産生する材料として非常に大切な成分です。

 体内の脂肪を検査する血液検査では総コレステロール値として表示され、220mg以上が異常値といわれていましたが、最近の疫学的検査から総コレステロールが180mg/dl以下の方が220~240mg/dlの方より癌発生率や死亡率が2.5倍高い、また、総コレステロールが240~280mg/dlの方がいちばん低い死亡の危険率であるなどのデータがあり、総コレステロールが250mgあっても悪玉コレステロールLDL(最近では善玉コレステロールHDL、悪玉コレステロールLDLとして表示されています。)や中性脂肪が高くなければリスクは高くないといわれています。

 健康な美肌のためには野菜、お肉、魚、卵を良質な油で調理した胚芽米食生活をお勧めします。


Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二( 2014年8月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

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