困っていませんか? 夜間頻尿
夜中に何度もトイレに起きてしまう。
間に合わず漏れてしまう。
このような症状でお困りの方も多いと思います。
夜間頻尿は前立腺肥大症や過活動膀胱など泌尿器系の病気だけではなく、内科や循環器科など全身的な要素が関連した病態であることが分かってきました。
最近では苦痛を伴わない簡単な検査のみで診断や治療を行うことが可能となってきています。
夜間頻尿は大きく3つの型に分けられます。
①1日を通して尿量が多い型
②夜間の尿量が多い型
③1回の排尿量が少ない型
治療はこの点に着目し、問診や排尿日記をつけてもらうことで診断を行い、採血検査や超音波検査の結果にもとづいてそれぞれの状態に応じて行われます。
実際には内服薬といくつかの生活指導や行動療法を組み合わせた治療を行います。
内服薬としては、夜間に作られる尿量を減少させたり1回にためられる尿量を減少させたり1回にためられる尿量を増やす効果のあるものが主に使われます。
内服薬以外では、排尿を我慢する膀胱訓練や弾性ストッキングによる足のむくみ治療も夜間頻尿改善に効果があることが分かってきており、これらの治療を組み合わせることで、より確実な夜間頻尿治療が行えるよう工夫しております。
その結果、当院で治療を受けた方のうち約9割で夜間頻尿回数が減少し、平均するとひと晩に2回程度排尿回数を減らすことができました。
さらにその後も観察を続け調整を加えることでそれ以上の効果が得られた方も少なくありません。
夜間頻尿は睡眠をさまたげるだけではなく、体調不良や様々な病気を引き起こす原因となることも報告されています。
最近になり症状が気になり始めた方、以前から症状があったのに検査が不安でつい受診ができなかった方は、1度専門医にご相談されることをお勧めします。