飛蚊症(ひぶんしょう)
眼科2014/05/19
日常生活で「虫が飛んで見える」、「ゴミが見える」というようなことはありませんか?
これは「飛蚊症(ひぶんしょう)」といわれる症状です。
この「飛蚊症」は大きく分けると、「生理的なもの」と、「病気からくるもの」に分けられます。
「生理的なもの」では、「後部硝子体剥離(こうぶしょうしたいはくり)」といって目の中に入っている「硝子体」というゼリー状のものが年齢とともに濁ってきたり、縮んだりすることで虫が飛んでいるように見えることがあります。
「病気からくるもの」では、目の奥の「網膜(もうまく)」に孔(あな)が空いてしまう「網膜裂孔(もうまくれっこう)」や、その網膜がはがれてしまう「網膜剥離(もうまくはくり)」など、レーザー治療や手術が必要なものまでさまざまあります。
飛蚊症の症状がある場合は自分で判断せずに早めに近くの眼科を受診しましょう。
Text by
江口眼科病院 力石 洋平(
2014年5月19日 「北海道新聞みなみ風」掲載)