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歯列矯正を受ける時期はいつが良いの?

矯正歯科2013/12/20

 歯列矯正のタイミングは、乳歯と永久歯が混在しているお子さんの時期の治療(1期治療)と、永久歯列完成期に行う仕上げの治療(2期治療・本格矯正)に通常分けられます。
しかし、乳歯列期でも治療した方が良い場合や、永久歯列が完成する中学・高校生以降になってから一気に行った方が良い場合など、タイミングは症状によって異なり、必ずしも早く始めたほうが良いとは限りません。

 永久歯が全部生えそろった時点できちんとした歯並び・かみ合わせにするために、今何をすべきかと考え、治療方針を決定する必要があり、目先のことだけを考えていてはまったく対応できません。
そして、歯並びの状態だけではなく、お口の衛生状態、ご家族のご事情、親御さんや治療を受けられるご本人の気持ちなどを総合的に考え、治療のタイミングや装置の選択を行います。

 あごの成長や歯の生え変わりが激しいお子さんの時期の歯列矯正は、不確定な要素が多く、ある面、大人より治療が難しい時期ともいえます。
しかし、その変化に富んだ時期だからこそ可能になることも数多くあります。
あごの成長を利用した治療が可能であったり、歯の動きが早かったり、歯を抜かないで済んだり、歯や歯グキへの悪影響を回避できたり数多くのメリットが挙げられます。

 歯列矯正の場合、早期治療は必ずしもベストとはいえず、早期発見、長期管理、短期治療(短期といっても年単位)が基本となります。
お子さんの歯並び・かみ合わせが気になるようでしたら、まずはお早めに矯正歯科医へご相談されることをお勧めいたします。
できれば小学校低学年までには1度はご相談されるのがよろしいかと思います。

 ちなみに歯グキがしっかりしていて健康な方であれば、大人の方でも歯列矯正は可能です。
最近では、裏側矯正やマウスピース矯正など目立たない矯正装置も考察されており、周囲の視線を気にしないで歯列矯正が受けられるようになっております。


Text by ふるた矯正歯科 古田 樹己( 2013年11月15日 「青いぽすと」掲載)

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