二人目以降の赤ちゃんができない場合も不妊治療の対象になります
「不妊」は、赤ちゃんが一人も授からない状態と思われがちですが、二人目以降の赤ちゃんがなかなかできない場合も、「続発性不妊」といって、不妊治療の対象となります。
続発性不妊の場合、ひとりお子さんが授かっていることで、「自分たち夫婦は不妊ではないので、いつかできるだろう」と様子をみるうちに二年、三年と時間が経ってしまうことがあります。しかし、次のお子さんを望み二年経っても妊娠しない場合には、何か不妊の原因が隠れている場合が多いものです。
続発性不妊の原因
ご夫婦によって原因はさまざまですが、次のようなことが考えられます。
●女性側 |
内分泌・体質の変化による排卵障害 排卵を司るホルモンの分泌は精神的・肉体的ストレスと深く関係しており、子育てによるストレスが関係している場合があります。また、三十代とくに三十五歳以上の方の場合には、年齢的に卵巣機能が低下して、排卵がうまくいっていない場合があります。 卵管や子宮の原因 出産時の子宮・卵管の炎症などにより、卵管の通過障害(卵管因子)が起きたり、子宮内膜の条件が悪くなっていることがあります。あるいは、不妊の原因になる子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)や子宮内膜症が進行している場合もあります。 |
●男性側 |
精子数の減少 男性の場合、仕事などでの過労や精神的・肉体的ストレスで精子数が減少したり、活動性が低下する場合があります。 |
このように、ご夫婦ともに年齢が高くなるほど、赤ちゃんができにくくなる心配があります。二人目以降の赤ちゃんを望んでから一~二年経っても妊娠しない場合には、早めに不妊原因を特定して、治療を受けるに越したことはありません。ぜひ、積極的に不妊外来を受診するようにお勧めします。