口臭について
皆さんは自分の口臭や他人の口臭が気になったことはありませんか?
20代の働く男女のアンケートの結果では、あらゆる臭いの中で口臭が最も不快であると答える人が最も多く、86%の人が自分の口臭を気にすることがあると答えています。
口臭の存在は、社会生活をしていく上で、一番重要な人間同士のコミュニケーションの障害となります。
また、少しの臭いでも気になり始めると、人と接することに消極的になってしまうかもしれません。
さらに重要なことは、口臭の存在を放置しておくことは、歯周病の進行を促進してしまうということです。
口臭、それはエチケットの問題だけではなく、口腔内の健康を維持するためにはどうしても解決しなければいけない重要な課題なのです。
口臭の種類には次のものがあげられます。
1.口腔内が原因の臭い
歯周病、虫歯、歯垢、歯石、唾液の異常(口呼吸による 乾燥など)
2.生理的な臭い
人間の生理現象(起床時、空腹時、生理の時、緊張した時など)
3.飲食物の臭い
食べ物が消化吸収され血管の中に入り肺でガス交換されて出てくるもの
4.精神的な臭い
実際にはそれほど口臭は無いのに気にしすぎている場合
5.内科的疾患からの臭い
これらのようにいくつかの原因が考えられますが、9割は口の中に原因があるといわれています。
口臭は一日中均一ではなくバイオリズムによって変化します。
朝起きたばかりや空腹時、緊張時には口臭は強くなり、飲食をすると唾液が分泌されて口臭は弱まります。
また、口呼吸の人は唾液による自浄作用が少なくなるため、口臭は強くなります。
口腔内を清潔にすることや歯周病、虫歯を治療することによって口臭の絶対的な強さを抑えることは大切ですが、口臭のバイオリズムを把握し、セルフコントロールできるようにすることが口臭治療の最大の目的と考えられます。
気になる方はかかりつけの歯科に相談してみて下さい。