高度近視と視力検査
眼科2013/09/17
「私、目が悪いから視力は測りたくない」という患者さんが時々いらっしゃいます。
そういう患者さんの多くは「高度近視」の方です。
高度近視は強い度の近視のことで、確かに裸眼視力は良くありません(例えば0.04、0.05など)。
しかし、裸眼視力が悪くても矯正視力がしっかり出れば視力に関して“目が悪い”ということにはなりません。
矯正視力はその人の物を見る最良視力値であり、矯正視力=視力という考え方が眼科では一般的です。
但し、高度近視の人は眼球の作りが大きく、そのため、目の奥の膜が萎縮していたり、薄かったりと正常な目の大きさの人に比べ病気になるリスクが高くなります。
矯正視力の低下は何かの病気のサインかもしれません。
眼科でしっかり視力検査をうけ、自分の矯正視力を知っておくことも、目を守る大切なことなのです。
Text by
くどう眼科クリニック 釜石 清隆(
2013年9月11日 「みなみ風」掲載)