伝染性膿痂疹(のうかしん) ~とびひにご注意を~
皮膚科2013/08/19
膿痂疹は、主に子供に、そして夏に流行する皮膚の感染症で、水疱の中の液を触ることによって、まるで火の粉が「飛び火」するように他の部位に伝染することから、「とびひ」と呼ばれています。
この時期に多い膿痂疹は黄色ブドウ球菌による水疱性膿痂疹で、虫刺されやほんの少しの傷がきっかけとなります。
特に鼻の中を触る癖がある子供は、容易に鼻に感染してしまいます。
薬は抗生剤の内服と外用を使用しますが、湿疹になり痒みを伴う場合は、ステロイドの外用を使用することもあります。
3日間抗生剤を内服しても効果がない時には、薬の変更が必要になります。
日常生活では、1日1回は石鹸で優しく洗い、患部はガーゼで保護し、爪を切り、タオルの共用は止めましょう。
患部を覆えば、登園登校は可能ですが、水遊び、水泳は控えた方がよいでしょう。
Text by
うめき皮膚科 梅木 薫(
2013年8月19日 「北海道新聞みなみ風」掲載)