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怖い熱中症

小児科2013/07/31

 熱中症の季節です。暑い(熱い)環境下におかれると運動時はもちろん、乳幼児やお年寄りは安静にしていても熱中症になりますので注意が必要です。

 熱中症は以前、日射病や熱射病と言われていました。
現在は熱中症として重症度に応じて3分類(Ⅰ〜Ⅲ度)されています。
Ⅰ度熱中症は軽症タイプですがめまい・たちくらみ、大量の発汗、筋肉痛やこむらがりを認め、体温は平熱が多いですが高熱になることもあります。
Ⅱ度熱中症は中等症になりますがⅠ度の症状に加え頭痛、嘔気・嘔吐、倦怠感、集中力や判断力が低下します。
Ⅰ度と違って内臓障害が始まっている可能性があり、原則数日程度の入院が必要になる場合があります。
Ⅲ度になりますと高熱になり痙攣、意識障害といった中枢神経症状が顕著になります。
死亡するケースも出てくることがあり集中治療室での治療になります。

 熱中症の治療の第一歩はクーリングです。
なるべく速やかに冷房・除湿の良く効いた部屋での安静、汗をかいている場合は衣服を脱がせ扇風機で風をあてて、気化熱で体温を下げます。
水分が摂取できるならスポーツドリンクや塩分の含まれている飲料水の摂取も重要です。
水分摂取が不可能の場合、すぐに病院へ駆け込んだ方が良いでしょう。

 乳幼児は先ほども書きましたが安静にしていても熱中症になることがあります。
特にベビーカーは道路から近い分気温が高めです。
なるべく日陰を歩いたり、吸汗性・速乾性の衣類、のどが渇いていなくても水分補給につとめ体温が上がらないよう工夫が必要です。
また風の無い体育館での運動、人が集まって蒸しているような場所での活動は熱中症になりやすい条件がそろっています。
お互いの健康状態を気遣うなどの工夫をしましょう。

 政府インターネットTVの熱中症から身を守る(予防法と対処法)

は是非一度ご覧下さい。


Text by 五稜郭ファミリークリニック小児科 石坂 仁( 2013年8月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

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