涙道内視鏡(るいどうないしきょう)を用いた新しい治療
眼科2013/06/17
冬になると涙が多いと気付かれている方も多いと思いますが、涙の分泌は冷たい刺激でより出やすくなっているからです。
涙目の原因はいろいろあり、調べても原因がはっきりしない症候性流涙症も多いです。
しかし一方で、涙が目から鼻へ流れる道である涙道が詰まった「涙道閉塞症」の治療に「涙道内視鏡」が登場し、従来の治療に比べて、安全で成功率が高い治療が可能となってきています。
以前は、ブジーという針金で手探りで詰まった箇所を開通させていましたが、いまでは「涙道内視鏡」により、モニターを見ながら治療することもできるようになりました。
また最近では、「鼻内視鏡」という鼻から涙道の開口部を見ることのできる内視鏡と組み合わせて治療することもでき、治療法は従来と比べて進歩しました。
気になる症状がありましたらお近くの眼科医に相談してみて下さい。
Text by
江口眼科病院 昌原 英隆(
2013年6月17日 「みなみ風」掲載)