あなたの肺年齢は大丈夫ですか?
内科2013/06/10
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは中年以後に発症し、タバコを吸う方に多くみられる疾患です。
初期症状は、カゼをひいているわけではないのに咳や痰が出る、カゼをひきやすく治りにくい、ちょっとした運動で息切れを起こしやすい、などです。
進行すると平地を歩いても呼吸が苦しくなります。
COPDは肺がんとともにタバコが最も悪さをする肺の病気で、息切れが起こる主な原因は気管支が狭くなるためです。一度狭くなった気管支は元に戻らず、禁煙しなければ徐々に進行していきます。
さらに、肺活量は加齢現象の一つとして徐々に低下していきます。
1秒間に吐き出すことのできる空気の量を1秒量といい、これは非喫煙者の場合でも一つ年をとるごとに30mL前後減りますが、喫煙者では70mL前後減ります。
20歳代で1秒量が同じでも、50歳になると喫煙者と非喫煙者では1000mL近く差が出る計算です。
COPDは放置していると日常生活を送ることも困難になることがあります。
あなたの肺年齢は大丈夫ですか?
前述のような症状がある方は、診察をおすすめします。
Text by
ききょう内科クリニック 蓮沼 晶子 院長(
2013年6月10日 「みなみ風」掲載)