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減塩について

内科2013/04/16

 塩分の摂りすぎが高血圧を引き起こすことは、多くの研究や統計などで指摘されています。
高血圧は脳卒中や心臓疾患などを発症させますので、毎日の食事の減塩は、血圧が高めの人が健康に生活するために必要なことです。
日本人の1日塩分摂取量は、平成7年の13g/日から、平成22年の10.6g/日へと徐々に減少してきてはいますが、厚生労働省は「日本人の食事摂取基準」の中で、食塩摂取目標値を男性9g/日未満、女性7.5g/日未満としています。
また日本高血圧学会では、高血圧の人に対しては6g/日未満とさらに厳しい目標値を定めています。
もともと塩分摂取量の少ない欧米では、3.8g/日を最終目標値と考えており、日本においても、前述の目標値は暫定目標値とし、本来はもっと少ない値に設定すべきだというのが専門家の意見のようです。

 私たちの通常の食生活ではまだまだ塩分を摂りすぎているとは解っていても、梅干し1個の塩分が2g、ほっけ焼き1切れで3.8g、みそラーメンで6g、握りずし一人前で4gなどととても多くの塩分を含んでいる日本の食卓で、一食当たりの塩分量を2gや3g未満にすべきと言われても、それはやさしいことではありません。
急激に減塩食へ切り換えて、食欲をなくし栄養障害になっては本末転倒でしょう。
上手に減塩するには、まずは薄味に慣れて食材本来の味を楽しめるようになることが大事です。
だしや香辛料で味を調え、汁物は具を多くし汁量を減らし、ラーメンや蕎麦はスープやつゆを残し、醤油やソースはかけるのではなく付けて食べるようにするなども良いです。
最近の食品栄養成分表には、食塩相当量の記載があるものも多く、またナトリウム量(g)の記載があれば、それを2.5倍すると塩分含量(g)になりますので、食事前に食塩含有量を確認してみることが良いと思います。
まずは、次の食事から減塩に意識を持つことからはじめてみましょう。


Text by 関口内科 関口 洋平( 2013年2月号 「函楽」掲載)

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