男性の性(6)年をとるほど男は助平になるか?
昔、ドリフターズの“8時だよ!全員集合”では、加藤茶扮するステテコ・ハラマキ・チョビ髭・黒ブチ眼鏡・禿頭のオヤジが下ネタギャグを連発し、学生服姿のマジメ青年役・仲本工事と好対照で、子供心に『オトコは年をとると助平になるんだなあ』と思い込んでいました。
自分がそういう年令(現在48才)になって10代後半、20代、30代と比べて助平になっているか?と自問してみると、助平さの質は若い時と今では若干違うものの、確かに助平になっているような気がします。
『助平(助兵衛)』という言葉を広辞苑で引くと“好色な人、好きもの”と味も素っ気も無く書いてありますが、要するに助平な人とは、実際に行動に移す移さないは別として『性的なことに関心が高い人』だと思います。
中年以降のオトコが性行為の目的として生殖(子作り)を第一に考えるなら、女性の生理を考えると相手の年令は10代後半から40代くらいまでになりますが、ヒトの性行為の目的は他の動物と違って生殖(子作り)だけでなく、愛情や信頼の確認や快楽を共有するためという側面もあるので、後者が目的の場合、相手の年令は自分と同年令、或いはいくらか年上でも可能ということになります。
つまり、オトコが10代、20代、30代の頃は相手の女性が10才、20才、30才年下というのは物理的にも法的にも不可能だし、20才、30才、40才年上というのも、特殊な性癖のヒトを除けばかなり難しいので、性的パートナーの年令はかなり限定されていますが、中年以降のオトコにとって対象となる相手の女性の年令は10代後半から自分の年令プラス10才くらいまでと、かなり幅広くなっており、年をとればとるほど対象年令は拡大します。
こういうオトコを女性の側から眺めると、そのオトコが実行力がある場合は特に、やたらといろんな年令層のオンナ(時として親子ほどにも年令差のある相手)に声をかけたり色目を使う『助平オヤジ』と見られてしまっても仕方がないように思えます。
それでは男性には、女性の閉経に匹敵するような生殖上或いは性的に重大な変化はないのでしょうか?(つづく)。
アカントアメーバ角膜炎
アカントアメーバ角膜炎の主な特徴的な症状は、眼の痛みで、涙がたくさん出ます。両眼に起こることもありますが、通常は片眼のみに起こる病気です。また、目やには軽度ですが、白眼の充血が非常に強くなります。
感染初期の視力低下は軽度ですが、進行すると次第に重度の視力障害になることもあります。
主な原因は、アカントアメーバで汚染されたコンタクトレンズや、コンタクトケースを使用していることによります。
アメーバは眼の表面の角膜の小さな傷から眼の中に入り込み感染します。
診断は、角膜の傷になっている部分をこすって、顕微鏡でアカントアメーバを見つけます。
アメーバに対する特効薬がないため、消毒剤、抗真菌薬を使用しますが、それに加えて感染した角膜表面を何度も削る治療を行う必要があります。
根治には何カ月もかかることもあり、治らなければ角膜移植を行う場合もあります。
そのため、アカントアメーバ角膜炎は予防することが非常に重要です。
コンタクトレンズの使用期間を守る、汚染したコンタクトレンズケースは早めに取り替える、異常を感じた際には早めに眼科を受診する、眼鏡とコンタクトレンズを併用することが大切です。
コンタクトの不適切な使用はアカントアメーバ角膜炎の原因の多くを占めます。
2週間交換型のソフトコンタクトレンズと、洗浄や保存などが一つでできる液体だけでアメーバを完全に死滅させることはありません。
レンズのこすり洗いとすすぎを適切に行い、コンタクトレンズケースは乾燥させ、定期的に交換することが予防に重要となります。
転倒防止
骨粗鬆症は骨量が減少し、柱や梁にあたる骨の微細構造が壊れて脆く骨折しやすくなった状態です。脚の付け根(大腿骨頚部)、背骨(胸腰椎)、手首(とうこつ・尺骨遠位端)、肩の付け根(上腕骨近位)は、骨粗鬆症の代表的な骨折です。骨粗鬆症の治療目的は骨折の予防と言い換えることができます。
若い人の骨折が転落や交通事故など大きな外力が原因であるのに対して、お年寄りの骨折の原因は転倒が多いようです。1年間に家で暮らすお年寄りの約10~20%が転倒され、一般に転倒の約5%に骨折が生じています。また、お年寄りの転倒はつまずいた、滑った、ふらついたなどの些細なことで生じて、室内発生例が多いようです。
それでは、どんな人が転倒しやすく、その防止には何に注意したらよいのでしょうか?
1.膝や足の痛み(変形性膝関節症、外傷後)
2.麻痺や歩行困難(脳梗塞、パーキンソン病等)
3.めまい
4.目、耳の障害(白内障、視力、聴力障害)1~4に関しては各専門医で原因疾患の治療をぜひ受けてください。
5.薬(睡眠薬、精神安定剤、鎮痛剤、筋弛緩剤、降圧剤等の眠気やふらつきをきたす薬)必要な薬はもちろん服用すべきですが、自分がどんな薬を服用して、どんな影響があるのかを把握しておくことは大切です。
6.運動(筋力、平衡感覚、反射神経の維持)
7.住まいのチェック 段差をなくす、照明、手すりやすべり止めの設置、整理整頓(電気のコード、床の新聞等)
8.動きやすい服装 衣類のすそがからまったり、脱げやすいスリッパなどにはご注意ください。
9.杖の使用
10.ヒッププロテクターの装着 (それでも転びやすい人には大腿骨頚部骨折の予防には有効です。)骨粗鬆症の治療と転倒防止、いずれも骨折を防ぐためには重要です。
ご心配な点があれば、我々、整形外科専門医にご相談ください。
生活習慣病って何?
生活習慣病は数年前までは成人病と呼ばれていましたが、中高年だけの病気ではないこと、また発病の原因が日常生活に関わっていることからこのように呼ばれるようになりました。 生活習慣病は30〜40歳代に急増していますが、近年は食生活の変化や運動不足が原因で発症年齢が低下し、若い人たちにもその兆候が見られるようになったのです。
私たちの普段の生活習慣、家庭環境の他に、体質的要因、さらにはもちろん加齢も影響します。
不規則な食事時間やアンバランスな食事内容、運動不足、ストレス、喫煙や過度の飲酒がこの病気を引き起こしてしまうのです。 生活習慣病は、高脂血症、糖尿病、高血圧、内臓型肥満などで、これらの病気は互いに合併しやすく、また合併することで加速的に動脈硬化、心筋梗塞へと発展します。
その生活習慣病を予防するための対策でまず重要な要素が食事です。
特に高脂血症の方は、脂っこい食べ物を取らずにいても、甘い物などの糖質を多く取ってしまえば脂肪分は増えていきます。 体の脂肪分を減らすには、まずは摂取するカロリーを制限する必要があります。 肥満傾向が強い人は、体重を減らすことがとても大事になるのです。
もちろん、コレステロールの多い食品を避けることも、重要なポイントです。
コレステロールは、筋子、たらこ、レバーなどをはじめ、イカ、えびなどの甲殻類にも多く含まれています。
厚労省が勧めている日本人のコレステロールの摂取量は1日300㎎以下です。
卵1個の黄身には、約200〜250㎎含まれているので、それだけでほぼ1日の摂取量に達してしまうことになります。 一方、食物繊維は血中コレステロールを低下させる働きがあるので多く取るように心がけましょう。 食事療法と運動療法で効果が表れない場合は、薬物療法となります。
生活習慣病を早く見つけるためには、職場や自治体などが主体となって行っている健康診断を定期的に受けてみてはいかがでしょうか。
健康診断は、ほとんど自覚症状がない生活習慣病の早期発見に大きな役割を果たしています。 健康に自信があるときこそ、健康診断を受ける意味があるのです。
そして定期的に受診することで身体の変化がわかり、病気の早期発見につながります。
また、再検査や精査を勧められたときには、自己判断せず迷わず受診することをお勧めします。
小児のコロナウイルス感染症について
現在、函館市内でも感染者が増加傾向にある新型コロナウイルス感染症に不安を感じている方々も多いと思います。子供の感染者数は大人と比べると少ないようですが、感染しやすさは大人と変わらないこともわかってきました。家庭内で感染している例が多く、発熱、乾いた咳を認める一方で、鼻汁や鼻閉などの上気道症状は比較的少ないとされています。大人と同じように発熱が続き肺炎になることもあります。一部では、嘔吐・腹痛や下痢などの消化器症状も認め、大人で報告されている嗅覚や味覚の異常は子供では少ないようです。感染していても無症状である可能性も指摘されていますが、いずれにしても子供は正確に症状を訴えられないことに大人が注意しなければなりません。子供が重症化する割合は大人と比べると少ないようですが、2歳未満の子供では、比較的重くなる傾向があり、また一般的に基礎疾患を持っている子供の呼吸器感染症は重症化する可能性があります。その一方で、コロナウイルス感染症患者における喘息患者の割合が少ないこともわかってきています。
現時点において、国内で新型コロナウイルスに感染した子供の多くは家庭内で保護者からうつったものか、集団の中で感染したものです。子供であっても濃厚接触者や健康観察対象者となった場合、何らかの症状を認めた場合は、まず地域の受診・相談センター(0120-568-019・24時間)にご相談下さい。新型コロナウイルス感染症を疑って一般の医療機関や休日夜間急病診療所などを受診しても、診断を確定するためのPCR検査ができない場合がありますので、お住まいの地域の保健所や市町村のHPで受診可能な医療機関をご確認下さい。お子さんでは原因不明の発熱が続く、呼吸が苦しい、経口摂取ができない、ぐったりしているなどの様子が見られるときは新型コロナウイルス以外にも様々な病気が考えられますので速やかな受診が必要ですが、感染症症状のある患者さんについて、医療機関ごとに受診時間や受付場所を変えるなど感染対策を行っている場合があります。受診前には必ずかかりつけ医や医療機関へのお電話でのご確認を重ねてお願い申し上げます。
目薬の正しいさし方をご存知ですか?
点眼薬の正しいさし方をご存知でしょうか?
薬の効果を十分に発揮させ、副作用を防ぐために点眼薬の使い方を復習してみましょう。
先ず手を石鹸で良く洗い、片手で下瞼(したまぶた)を軽く引いて薬を1滴確実にさします。この時、容器の先がまつげやまぶたに触れないようにします。点眼薬をさした後2~3分は静かにまぶたを閉じ、目頭を軽く押さえましょう。あふれた点眼薬は清潔なガーゼやティッシュで直ぐに拭き取って下さい。
2種類以上の点眼薬がある場合は5分位間隔を空けて下さい。一般に油性や懸濁(けんだく=白くにごった)点眼薬は後から点眼します。特に注意がない限り寝る前に点眼しても構いません。
時に、薬の効果を高めようとして、1日4回点眼の薬を8回さす方がいますが、効果は2倍にはなりません。
決められた回数を守りましょう。
動脈硬化から身を守ろう
心臓から拍出される血液を全身の隅々まで送り届ける血管が動脈です。
動脈壁は本来しなやかで弾力性がありますが、加齢とともにしなやかさを失い硬くなっていきます。
これが文字通り「動脈硬化」です。
動脈硬化は避けられない老化現象の一つですが、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満そして喫煙といったリスク因子のある人ほど、その進行は加速します。
やがて動脈壁へのプラーク沈着により動脈が狭窄(きょうさく)して狭心症や下肢末梢(まっしょう)動脈疾患を生じ、突然プラークが破綻して心筋梗塞や脳卒中を引き起こすこともあります。
平成27年の統計によると、心疾患、脳血管疾患、大動脈疾患を合わせると日本人の死因の約25%を占めており、がんとほぼ同じ数の人々が動脈硬化に関連した病気で亡くなっているといえます。
さまざまな臓器障害の原因となる動脈硬化ですが、怖いことに初期にはほとんど自覚症状がなく、症状が現れたときにはすでに重症化していることもあります。
動脈硬化が「サイレントキラー」といわれるゆえんです。
動脈硬化の程度は血圧脈波検査、超音波検査、CT検査などで調べることができます。
胸痛、足の痛み、薬が効きにくい高血圧といった症候が既にある場合には、早めに循環器専門医を受診するのが良いでしょう。
近年は狭心症、末梢動脈疾患などに対するカテーテル治療が盛んです。
これは、手首の橈骨(とうこつ)動脈や足の付け根の大腿動脈から直径2ミリほどの管(カテーテル)を挿入し、狭窄や閉塞した血管をバルーンやステントで拡張するという、体への負担が比較的小さい治療法です。
再発が少ないカテーテル治療を受けるためには、十分な知識と技術を備えた経験のある医師を選ぶことが大切です。
動脈硬化は全身に生じますので、一度動脈硬化による病気になってしまったら、動脈硬化の進展阻止が再発予防に重要です。
そのためには禁煙をはじめとする生活習慣の是正と適切な薬物治療の実践が何より大切です。
歯周病―あなたは大丈夫ですか?
歯周病にかかっている成人は8割を超えていますが、自覚をしている人は6割と言われています。
歯周病はゆっくりと歯肉や骨に浸食するため、自覚症状が少なく、日常意識することは少ないと思います。
歯肉から血が出たり歯がグラグラしたり歯肉が下がったりして初めて気づくのですが、そのまま放置すると歯肉も骨もボロボロになりやがて歯は抜けてしまいます。
歯周病と一言で言っても歯肉炎(歯茎[はぐき]のみの炎症)と歯周炎(骨にまで炎症が及んでいる場合)に分けられます。
原因は共に取り残しの歯垢と歯石です。的確な歯ブラシと歯石除去で歯肉炎は完全に治すことができますし、歯周炎も進行を止めることができます。
今や歯周病は不治の病ではありません。歯を抜かずに一生自分の歯で食事を楽しむ事ができる時代です。上手に歯医者さんとお付き合いしましょう。
頼れる街のお医者さん
『医療法人社団善智寿会飯田内科クリニックいしかわ』は「医療法人社団善智寿会飯田内科クリニック」の分院として、石川町に平成21年4月にオープンしました。
クリニックは入院施設のある有床診療所(19床)を保有している近代的な建物です。
内科、血液内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、リハビリテーション科があり、気軽に相談できる「街のお医者さん」として、発熱や腹痛などの一般的な内科疾患を始め、お子さんから高齢者まで幅広く、健康管理の相談やより専門性が求められる相談などにも対応しています。
また、企業の健康診断も行っています。
函館圏ではまだ数少ない血液内科専門の医師で、緩和ケアも経験している伊達院長は、気軽に話ができる「街のお医者さん」と評判です。
24時間体制で往診・在宅診療にも応じている同院は、在宅療養の利点・特性と、入院病棟の機能性を活かし、さらに総合病院と密接なパートナー医療のネットワークを図って、安心できる医療体制づくりに努めています。
広くゆったりとした院内はプライバシーへの配慮も行き届き、診療室は完全個室化。
医療機器は最新のCT診断装置、血液検査機器を導入し、迅速・精密な診断を心がけています。
診療時間は月・木・金曜日の週3日は午後6時まで。土曜日は昼12時まで。火・水曜日の午後は往診。
素敵な笑顔は健康から。
本稿は本紙記者(青いぽすと)が『医療法人社団善智寿会飯田内科クリニックいしかわ』に取材し執筆しました。
血糖値が高いといわれました。症状は何もないのですが、糖尿病ですか?
気づいた時には取り返しのつかない場合も。
早期受診による血糖値のコントロールが大切
一般に「糖尿病」と聞いて、皆さんはどのようにお考えになりますか? 尿に糖が漏れ出すということは、文字から想像できるでしょうか。
知っている方では、症状がひどくなれば足を切断しなければならないと聞いたこともあるでしょう。
しかし、実のところよく知らないという方が多いのではないでしょうか? 糖尿病の患者さんにとって問題なのは、3大疾病としてあげられる糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性末梢神経障害にかかることなのです。
血糖値が多少高いこと自体は、かえって元気なくらいで具合の悪いことは無いのですが、ここに落とし穴があるのです。 血糖値が高い状態に長いこと置かれた血管は変性していき、ついには詰まってしまいます。
これが皆さんもご存知の梗塞(こうそく)です。
心筋梗塞、脳梗塞とは動脈が詰まって引き起こされる状態ですが、これが糖尿病で変性した血管をお持ちの方では、どこで起こるかがわかりません。
また細い血管ほど詰まりやすいことなどが、先の3大合併症を引き起こす原因になるのです。
網膜に症状が現れると目が見えなくなり、腎臓に症状が現れると人工透析になります。
さらに人工透析はさまざまな合併症を引き起こします。
一般に透析治療は5時間前後かかることや、週3回治療を受けなければならないことも辛いのですが、それ以上に、透析を長く受けることで血管内に尿素などとは違う悪いものが溜まり命を縮めてしまうのです。 糖尿病神経障害では、糖尿病により変性した血管で詰まった先にある体の部分は栄養が行かずに死んでしまうため、その先の感覚が無くなってしまいます。
すると、例えば足の裏に傷ができたり、ひどければ画びょうどころか五寸釘が刺さっても気付かない方もいます。
足の裏を見るという習慣があまり無いと思います。
つまりグズグズに腐るまで気付かないこととなります。
そして、気づいた時には傷によって腐ってしまった組織から悪い物質が足自体を侵食してしまい、その部分だけ切り取っただけでは完治しなくなってしまいます。
結局はもっと上の部分から切らなくてはいけないことになるようです。
これを専門家はアンプタといって、膝からの下腿切断を意味します。 つまり、痛くもかゆくもない糖尿病は気付いた時には人生をその時点より長らえること自体ができないということが怖いのです。
現在、罹ってしまうことで梗塞状態となった体中の細い血管を元の健康な血管に戻す有効な治療法はありません。
しかし、血管の変性を食い止める手立てはあります。
それが食事運動療法や薬、インスリン注射で血糖を下げた状態で過ごすことです。 血糖値が高いとしても今からでも遅くありませんので、まずは医師にご相談ください。









