のどの違和感ありませんか?
癌2012/10/01
初期には、ほとんど自覚症状がない食道がん。
食道の付近でわずかにしみる、のどの違和感、などを覚える人もいますが、ほとんどの場合自覚症状がなく、のどの通過障害をを自覚した時にはすでに進行していることが少なくありません。
発症年代別では、40代後半から増え始め、50代で急増し、70代でピークに達します。
食道がんの直接の原因は不明ですが、食道の粘膜を刺激し、炎症を起こすような生活習慣を持つ人は、食道がんのリスクが高いとされています。
特に、喫煙と飲酒の習慣は、リスクを高める要因です。
最近、よく聞かれる「逆流性食道炎(胃食道逆流症)」も、食道がんのリスクの1つです。
逆流性食道炎の症状は、のどの違和感、胸焼け、ゲップ、お腹の張り、胃もたれ、胃の痛み、1週間以上続く咳などです。逆流性食道炎も、早期の食道がんも、職場で行われている胃バリウムの検査では、なかなか見つけることはできません。
逆流性食道炎により治療中の方はもちろんですが、自覚症状が軽度なため治療をしていない方も、1年に1度の胃カメラでの検査が、早期発見にはとても有効です。
Text by
鈴木内科外科クリニック 大原 眞理子(
2012年10月1日 「みなみ風」掲載)