この歯、キレイにしたいんです
「先生、保険外でも良いので、この歯きれいにしたいんです。」
女子高生の患者さんが親御さんの許可を得たらしく、治療の終わり間際にそう言ってきました。
「そうだね。じゃあセラミックで被せてきれいにしましょう。」
「はい。お願いします。」
彼女は上の前歯一本の根を消毒している所です。
その歯の表面は以前治療した詰め物が黄ばんでいて、見た目の悪さを気にしていました。
この歯を治す場合、保険では、銀歯の表面に白いプラスチックを貼り付けた被せ物になります。
それは入れた当初はそれなりにきれいですが、時間と共にツヤが失われ、徐々に黄ばんでくる欠点があります。
保険外では、セラミックと金属を組み合わせた冠、或いはセラミックのみの冠があります。
セラミックは透明感があり、とてもきれいで年数が経ってもほとんど変色しません。
金属を使わない場合、本物の歯と光の透過性が似てくるので、より自然な仕上がりになります。
又、彼女の様に詰め物が広範囲に及ぶとか虫歯が大きい時は冠を被せる為の土台を作る必要がありますが、それもセラミック冠では素材を変えます。
白いプラスチックを使い光の透過性を良くします。
上の前歯は見た目の印象に大きく影響します。
黄ばんだ歯では自信を持って話したり笑ったりできないでしょう。
その部位のかみ合わせが緊密すぎる時には金属を使う必要がありますが、そうでなければセラミック冠が一番理想的な治し方と言えます。
よりきれいにしたい方にはおすすめです。