間違ったコンタクトレンズの使い方
眼科2012/07/26
最近は多種多様なコンタクトレンズ(CL)が発売され、装用開始する年齢も若くなってきました。
CLはメガネに比べて視界も広く、見た目も自然で大変便利な物ですが、使い方を間違うと大変重症な感染をおこし、失明につながる怖い一面もあります。
以下のNG項目をチェックして安全に装用しましょう。
- NG①:装用時間は適当、使い捨てタイプも期限を守らず使っている
1日10時間位で外しましょう。
CLに覆われている角膜は、酸素不足になりやすいのです。
ましてや期限を過ぎたCLは汚れがいっぱい!
汚れが原因で角膜に傷がついたり、アレルギー性結膜炎になったり、病気になることばかりです。 - NG②:外れたハードCLは、ちょっとなめて目に入れる
口内には色々な雑菌が存在しています。
それを目に入れてしまうことになり、感染のもとです。 - NG③:外すのが面倒でつけっぱなしで寝ている
角膜の酸素不足が続くと角膜がはげたりします。
本当に痛いです。
その傷から感染すると重症な眼内炎となり、急激な視力低下を引き起こします。
失明の危険性もあります。絶対にやめましょう! - NG④:外してすぐにケースに入れている
洗った清潔な手で、ケースの保存液も取替え、CLもよく洗ってからケースにいれます。
つける時に洗うのではなく、外した時に洗うのです。
外した時に洗わないとケースの中は細菌だらけ。細菌まみれの液に浸されたCLをつけていることになります。 - NG⑤:使い捨てコンタクトはもっぱらネットで購入している
CLは心臓に埋め込むペースメーカーと同じ「高度管理医療機器」です。
CL購入時には毎回必ず医師の診察後の処方が必要とされています。
眼鏡との大きな違いは直接目の表面に触れるので色々な危険性も伴います。
眼科医の診察を定期的に受け、自分の目の形、サイズ、度数など適したものを選んでもらって下さい。
Text by
藤岡眼科 藤岡聖子(
2012年7月17日 「青いぽすと」掲載)