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気管支喘息の知っておきたい生活指導

小児科2012/08/01

 喘息は治療に時間のかかる病気です。
従って薬だけに頼ることなく、ある程度自分で喘息に打ち勝つ強い身体を作っていかなくてはいけません。

 喘息の治療には3本柱があるといわれています。
まずは環境整備(原因の除去)です。
アレルゲンと呼ばれる塵や埃、ダニの死骸などを徹底的に除去する事が大事です。

 次に重要なのは鍛錬療法です。
自律神経のバランスが崩れても発作が起きることがあります。
この自律神経を鍛える事により発作の起こりにくい身体を作っていきます。
乾布摩擦や水かぶり等で皮膚を鍛えると自律神経の調子がよくなり、風邪を引きにくくなるという効果も期待できます。
乾布摩擦は皮膚の弱い子にはお勧め出来ません。
水かぶりは入浴時に、でも冬の寒い時期は出来ませんね。
自律神経を鍛える他、日常鍛錬しておいてほしい事に、腹式呼吸の訓練や喘息体操等があります。
発作が起きると気管支が細くなるため吸いこんだ古い空気を肺から出すことが出来なくなります。
同時に新しい空気が吸えなくなり次第に呼吸が苦しくなってしまいます。
この古い空気をしっかりと吐き出せれば発作時の苦しさを軽減することができます。
その為には横隔膜を腹式呼吸によって鍛えておかなければいけません。
腹式呼吸の簡単な訓練は伸ばし歌を歌ったり楽器を吹いたりするのが良いでしょう。
機会があれば紹介しますが喘息体操をするのも良いでしょう。
また水泳が喘息児にとって良いと言われます。
その理由として、乾燥していない、埃がほぼ無い環境である、目標が立てやすい等があげられます。
精神的な鍛錬にもなるのでお勧めです。

 喘息は薬物による治療だけでなく原因の除去や鍛錬も非常に重要です。
薬も大切ですが自分で喘息を治すという意思も強い身体を作っていきます。
専門的な知識がなくても出来る事なので自宅で是非行ってみてください。


Text by 五稜郭ファミリークリニック小児科 石坂 仁( 2012年8月1日 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

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