在宅療養支援診療所として
早いもので開院3周年を迎えました。
当院の外来では、お子様からご高齢者まで幅広い方々にご来院いただき、在宅療養支援診療所として、可能な限りご家庭と医療が密接にかかわり、頼りになる街のお医者さんを目指してより良い医療を提供できるよう努力をしております。
在宅支援をする上で大切なことがあります。
昔は当たり前だった、「“一家の”かかりつけ医」の考え方です。
なぜ昨今「かかりつけ医」を求めるようになったかというと、現代病と言われている病気(糖尿病・高血圧症・高尿酸血症・高コレステロール血症等)に関しては、患者さんひとりの問題ではなく、一家全体の問題としてご家庭の状況を把握していくことが重要と考えます。
本人はもちろん家族全体の病気や家庭環境等を把握していくことにより、疾病の早期発見や家族内に起きやすい病気の予防法などを細やかに判断することが可能となることもあります。
現代病に限らず、風邪ひとつとっても同じだと考えられます。
特にご高齢者が同世帯に住んでいる家庭でご家族が風邪をひき、ご高齢者の方が感染し、初めは風邪症状だったため軽視していても、その後、肺炎等の重篤症状を併発してしまうという状況も少なくないのです。
地域医療や介護に関しては前述の考え方が非常に重要となってくることもしばしばあります。
他にも、悪性腫瘍等の症状等で痛みのコントロールや病態の観察が必要な状況でも、在宅で暮らしたいという方も年々増加しています。
近年は「入院ありき」の考え方から「在宅ありき」にシフトしていることは間違いありません。
総合病院等を含めた医療連携も行っているため、まずは外来に来ていただいた際に医療・介護に関してお困りのことをお聞きすることができる場所として活用いただければと思っております。
お話をすることで緩和されるお悩みもあるはずです。
各専門スタッフが常駐しておりますので、お気軽にお問合せいただければと思います。