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インフルエンザが流行中です

小児科2019/12/23

 秋口からの例年にない手足口病や伝染性紅斑の流行の後、インフルエンザの流行が早々とやってきました。12月にこれだけの規模で流行がみられるのは、2009年の新型インフルエンザが流行して以来のことです。

 感染症情報センターや札幌市衛生研究所などの情報を見ると、現在、北海道の多くのところで流行しているのはA型H1pdmといういわゆる新型インフルエンザと同じタイプのウイルスです。簡易的に調べるものを使っても、函館近郊では流行の始まりから一貫して同じタイプのものがはやっているようです。

 今年のインフルエンザの症状の特徴は? とよく言われますが、実際にはあまり違いを見ることは少ないものです。急な発熱とぐったりした様子、発熱のあとに咳や鼻水が出てくるのが一般的なインフルエンザの経過です。今年は、12月になってから胃腸炎の症状を伴う方がちらほら見えていますが、型が違ってそのような症状が出ているというわけでもないようです。

 ワクチンに勝る予防法はありません。今年はワクチンを1回接種したり、ワクチン接種ができないでいたりする間にインフルエンザに罹(かか)ったお子さんが多くいます。インフルエンザワクチンには4つのタイプのインフルエンザに効く成分が入っていますので、たとえ1回罹ったとしても、予定しているワクチンはそのまま受けるようにお願いします。インフルエンザに罹った後、すぐにはワクチン接種ができないことが多いので、予定している病院とよく相談の上、ワクチンを続けるようにしてください。

 流行を止めるためには熱が出た日から5日間(熱が出た日に5を足した日まで)は仮に熱が下がったとしても家にとどまっていることです。保育園・幼稚園の登園は熱がない日を3日間、小学生以上の登校は熱がない日が2日間ないとできません。この期間は必ず守ってください。


Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝( 2019年12月23日 「北海道新聞夕刊」掲載)

のどの違和感が続いていませんか?

消化器内科2010/01/25

 「風邪でもないのに、のどがつまる。違和感が続く」、それは「胃食道逆流症」かもしれません。

 「胃食道逆流症」は、欧米に多く日本では比較的少ないと考えられてきましたが、食事の欧米化・高齢化社会・診断の進歩等により日本でもこの病気に悩まされている人が急増していることがわかってきました。

 年末年始の多忙やストレス、食べすぎ・飲みすぎも原因の一つと言われています。

 症状が悪化すると、胸やけやげっぷ、声枯れ、口の中にすっぱい水が上がる、さらには動悸(どうき)や胸痛、長く続く頑固な咳、がんや不眠症まで引き起こすことがあります。

 それらを引き起こす犯人の一つが「胃液の逆流」です。
胃液は強い酸性のため、胃酸と混ざり合った食べ物により食道の粘膜を刺激することから起こります。

 本来は、食道と胃のつなぎ目にある筋肉の働きによって、一度胃の中に入った食べ物が食道に逆流することはほとんどありません。
しかし、加齢や喫煙・飲酒、食道や胃の機能の低下、肥満や重いものを持つことなどによる胃の圧迫、胃酸の分泌の増加等が、胃液を逆流させてしまうのです。

 また、逆流した胃液を洗い流している「唾液」の分泌低下も一因です。
一般的には、診断のときは胃カメラで胃酸の逆流に伴う食道の発赤やただれをチェックします。
他には機器を使って、食道への胃酸の逆流の程度を調べるペーハーモニター検査もあります。

 治療は、内服によるものが主となります。
薬は、胃酸の分泌を抑える「胃酸分泌抑制剤」、胃酸を中和する「制酸剤」、食道や胃の働きを促す「消化管運動機能改善剤」等です。

 それと共に日常生活の改善が最も重要です。

 肥満や便秘、ベルトやコルセットでの締めすぎも腹圧を上昇させ、逆流を起こしやすくします。
また胃を圧迫するような前かがみでの長時間の作業は、控えましょう。

 脂肪食を制限し、食べすぎ・飲みすぎ・早食い・夜食は控え、食後2時間は横にならないことも大切です。

 胃食道逆流症は、「食道がん」の原因にもなる要注意の病気でもあります。

 症状が続く時には専門医へ相談してみてはいかがでしょうか?


Text by 鈴木内科外科クリニック 大原 眞理子( 2010年1月25日 「北海道新聞夕刊」掲載)

こどもにみられる精神的問題について

心療内科2008/08/13

 こどもは大人とは違い、常に心身の発達を続けている特殊な存在であり、両親との関係を中心とする家庭内での対人関係や、学校などの環境の影響にも大人とは異なる特殊性があるので、大人の精神科とは違った見方が必要になります。

 こどもの精神症状の現れ方には大人とは違った特徴があります。具体的には

(1)

感情を言葉で表現する力が未発達なので、行動の障害やからだの症状で表すことが多い。

(2)

心身ともに発達の途上にあるので、精神症状がその後の正常な発達に影響を及ぼす可能性がある。

(3)

両親、とくに母親あるいは母親の役割を負っている人との影響を受けやすい。

などがあげられます。

 こどもにみられる精神科的な問題で代表的なものとしては、小児自閉症(しょうにじへいしょう)をはじめとした、広汎性(こうはんせい)発達障害、注意欠陥多動障害、分離不安障害、チック、摂食(せっしょく)障害などがあります。

 その他、頻度としては低いですが、統合失調症(とうごうしっちょうしょう)、気分障害などの、大人にもみられる疾患が起こることもあります。不登校の児童の中には、まれにこれらの精神疾患が隠れていることがあります。

 こどもは言語発達が未熟なゆえに、ご本人から症状や自分の体験を聞くことは困難なことが多いので、診察の際は親、とくに母親や日常の世話を主に行っている方に同伴していただき、その方から得られる情報が重要になってきます。治療には親子関係をはじめとした、その子をとりまく環境の調整が必要になることが多く、環境調整だけで症状が落ち着くことも少なくありません。チックや多動などで症状が強い場合、友達関係の悪化や学校生活への不適応などといった二次的な弊害(へいがい)を避けるため、薬を使用した方が良い場合もあります。

 いずれにしろ、まずはその子についての十分な情報を得ることが必要になってきますので、こどもの精神科診療では、時間を取ってゆっくりとお話を聞くことから始めることになります。


Text by ゆのかわメンタルクリニック 池田 智恵美(  「」掲載)

糖質栄養素という言葉を聞きます。不妊治療ではどのような役割がありますか?

産科婦人科2010/03/18

自然治癒力を高める生命の源であり、
妊娠への希望をつなぐ魔法の栄養素

 不妊症を治すには、原因を調べ、必要な治療を行うことが必須です。
治療の障害になっている原因を取り除き、治療法を選択して不妊症を克服する方向へ向かわせてくれるのが医師です。
同時に治癒に必要なエネルギー、糖質栄養素を体内に取り込むことが理想です。
両者は互いに必要不可欠な車の両輪といえます。 卵子と精子など、細胞間コミュニケーションに必要な糖鎖を構成する糖質栄養素は、現在のところ8種類が解明されています。
そのうち現代の食生活で十分に摂取できる単糖類は、主に白米やパンから摂取できるグルコース、主に牛乳からとることができるガラクトースの2種類だけといっていいでしょう。 これ以外の6種類も体内で作られますが、私たちにできるのはせいぜい「ミネラル豊富な土壌で育った野菜や水」を意識して摂取することでしょう。
野菜が育つ土壌は化学肥料と農薬のために、含有するミネラルは大幅に減少しているのが現状です。
食事からとれる糖質栄養素は、この20年間で、約25%も減ったといわれています。
そのため現代人はサプリメントで糖質栄養素を補うほかないといえます。
サプリメントは科学的検証を経た製品であることが大切です。 実際に糖質栄養素を摂取した人はさまざまな体調の変化を実感しています。
当院の糖質栄養素研究室の担当者が患者さんから伺った話では、
「酸化ストレス度チェックで抗酸化力がアップした」
「冷え性・貧血・便秘が改善した」
「アレルギー疾患の症状が緩和した」
「肌の張りとツヤが良くなった」
などの有効性が報告されています。 妊娠に成功するには、質のよい卵子が排卵されなければいけませんが、糖質栄養素を摂取している患者さんでは、明らかに卵子および受精卵の質がアップしていることが確認できます。
2006年に当院では、自分の卵子と夫の精子で体外受精した45歳6カ月の女性が妊娠し、出産に成功しました。
この女性は糖質栄養素の治療による体質改善も成功の大きな要因でした。 高度生殖医療(体外受精・顕微授精)の進歩により妊娠率は向上しています。
一組でも多く赤ちゃんが授かるよう、私たちは努力し、最新の治療技術を導入しています。
同時に精神的不安を解消する治療も心がけています。
あきらめずに一緒にがんばっていきましょう。


Text by 美馬産婦人科 美馬 博史( Array 「Array」掲載)

あなたの目の症状、ドライアイかもしれません

眼科2010/02/19

 「眼が疲れる」、「眼が乾いた感じがする」という症状を感じたことはありませんか?
その症状、もしかするとドライアイかもしれません。

 ドライアイは目を守る役割をする涙の量が足りなくなったり涙の性質のバランスが崩れたりすることによって、目の表面に障害(傷)が生じる病気です。

 パソコンやTVゲーム、細かい作業によって目が乾いていると感じる時は、まばたきの回数が減少して涙の量が減っている場合があります。

 乾燥した目は目の表面に傷がつきやすくなり、そのままにしておくと目の表面だけでなく、角膜や結膜の健康が損なわれる可能性があります。

 重症のドライアイは、中年女性を中心に多く見られる「シェーグレン症候群」を伴っている場合があります。
以下の方は要注意です!

  • パソコンを長時間使う方
  • コンタクトレンズを使用している方
  • 半年以内に屈折矯正手術を受けた方
  • エアコンを長時間使う方
  • 夜更かしする方
  • 旅行や出張の多い方
  • 花粉症の方
  • 車の運転をよくする方
  • ご高齢の方

 ドライアイの症状は、目の乾きだけでなく疲れ目、痛み、光がまぶしい、視力が落ちてきた、目が重い、涙が止まらないなど様々です。

 それが一過性の不調なのか、眼球の表面に障害が起きているためなのかは、眼科でのきちんとした検査なしに判断することはできません。

 放置しておくと知らないうちに症状が悪化し、合併症を引き起こすことがあります。

 ドライアイには、専門的な治療が効果的です。おもな治療には点眼薬によるものと涙の排泄口である涙点を閉鎖する方法があります。

 ドライアイは生活習慣や他の病気などにより涙の量だけでなく質が変わってしまうことで起こる病気ですから市販の目薬で水分を補うだけでは症状が改善しない場合もあります。

 また市販の目薬や水道水による洗眼はかえって病状を悪化させてしまうこともあります。
少しでも気になったら眼科医に相談してみましょう。


Text by 藤原眼科 藤原 慎太郎( 2010年2月22日 「北海道新聞夕刊」掲載)

痔核(ぢかく)~簡単知識~

肛門科2008/08/13

 痔核は、肛門(こうもん)疾患の多くを占め、人類が立位歩行を始めてから、ヒトを悩ませている疾患のひとつです。主症状は出血、痛み、腫脹(はれ)、脱出です。
肛門縁の皮膚にできる外痔核(イボ痔)と、肛門内粘膜にできる内痔核(デ痔)の二つに大きく分けられます。

 外痔核の治療は、軟こうや座薬治療が主体です。急性で腫れが大きい時、痛みが強く生活に支障がある時は血栓除去術を行います。

 内痔核は、

1度―出血はあるが脱出しない。

2度―脱出するが自然に戻る。

3度―脱出するが押すと戻る。

4度―脱出したままで押しても戻らない。

 以上の4つの病期に分類されます。治療は症状の鎮静を含め、全病期で薬物療法が適応となり、局所冷却法も併用されます。手術の適応は病期1~4度で結紮(けっさつ)切除術が主になされますが、様々な工夫により術後の痛みも少なくなっています。また、特殊な器械吻合(ふんごう)器を使うPPH法も痛みが少ない手術法として普及してきています。


Text by 函館渡辺病院 伊坂 直紀(  「」掲載)

生活習慣病って何?

 生活習慣病は数年前までは成人病と呼ばれていましたが、中高年だけの病気ではないこと、また発病の原因が日常生活に関わっていることからこのように呼ばれるようになりました。 生活習慣病は30〜40歳代に急増していますが、近年は食生活の変化や運動不足が原因で発症年齢が低下し、若い人たちにもその兆候が見られるようになったのです。
私たちの普段の生活習慣、家庭環境の他に、体質的要因、さらにはもちろん加齢も影響します。
不規則な食事時間やアンバランスな食事内容、運動不足、ストレス、喫煙や過度の飲酒がこの病気を引き起こしてしまうのです。 生活習慣病は、高脂血症、糖尿病、高血圧、内臓型肥満などで、これらの病気は互いに合併しやすく、また合併することで加速的に動脈硬化、心筋梗塞へと発展します。
その生活習慣病を予防するための対策でまず重要な要素が食事です。
特に高脂血症の方は、脂っこい食べ物を取らずにいても、甘い物などの糖質を多く取ってしまえば脂肪分は増えていきます。 体の脂肪分を減らすには、まずは摂取するカロリーを制限する必要があります。 肥満傾向が強い人は、体重を減らすことがとても大事になるのです。
もちろん、コレステロールの多い食品を避けることも、重要なポイントです。
コレステロールは、筋子、たらこ、レバーなどをはじめ、イカ、えびなどの甲殻類にも多く含まれています。
厚労省が勧めている日本人のコレステロールの摂取量は1日300㎎以下です。
卵1個の黄身には、約200〜250㎎含まれているので、それだけでほぼ1日の摂取量に達してしまうことになります。 一方、食物繊維は血中コレステロールを低下させる働きがあるので多く取るように心がけましょう。 食事療法と運動療法で効果が表れない場合は、薬物療法となります。
生活習慣病を早く見つけるためには、職場や自治体などが主体となって行っている健康診断を定期的に受けてみてはいかがでしょうか。
健康診断は、ほとんど自覚症状がない生活習慣病の早期発見に大きな役割を果たしています。 健康に自信があるときこそ、健康診断を受ける意味があるのです。
そして定期的に受診することで身体の変化がわかり、病気の早期発見につながります。
また、再検査や精査を勧められたときには、自己判断せず迷わず受診することをお勧めします。


Text by 鈴木内科外科クリニック 大原 眞理子( 2010年7月26日 「北海道新聞」掲載)

睫毛(まつげ)ダニとは?

眼科2018/07/23

 最近テレビなどで取り上げられている睫毛ダニは、睫毛の根元にすみつきます。
睫毛ダニは、ひとたび目の周りが不衛生になると、皮脂や化粧品を食べて活発に繁殖しだします。

《症状》睫毛の生え際がかゆい・ふけのように白くなっている・ゴロゴロする・充血する・まぶたが腫れる・目やにが大量に出る・目が乾く・睫毛が抜けやすくなった、などの症状がある方は、睫毛ダニがいるのかもしれません。

《原因》寝たきりで洗顔ができていない・メイク落としが不十分・洗顔しないで寝る・「アイライン」「マスカラ」「つけまつげ」「エクステ」で睫毛の内側の皮脂腺が詰まっている、などの原因が考えられます。

《診断》肉眼では分からないので自分で見つけるのは困難ですが、眼科では、睫毛を数本抜いて顕微鏡で診察すると見つけることができます。
特に濃いアイメイクやエクステなどをしていて目が乾く症状が強く出ている方は要注意です。
日本人の5人に1人はすみついており、20代の方では2人に1人がすみついているとも言われています。
心配な方は、眼科で調べてもらいましょう。


Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子( 2018年7月23日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

刺青

形成外科2010/03/29

刺青とは入れ墨のことです。
欧米では刺青はかなり一般的で、俳優、歌手、スポーツ選手などにも多く見かけます。
また、日本でも多く見かけるようになりました。
昔のような暗いイメージではなくなってきているようです。しかし、日本ではまだ欧米ほど社会的に認知されてはいないようで、銭湯、温泉、プールなどで、入場を制限されることもあるようです。
入れ墨を消したい方も形成外科の外来に来られます。刺青を取るのは、入れる時ほど簡単ではありません。
刺青はレーザーで簡単に取れると思われがちですが、レーザーが効くのは黒い色だけです。
しかも、1回で取れるものは、自分で入れたような本当に浅いものだけです。
1回レーザーを当てると一度やけどのような状態になるので、次にまたレーザーで治療できるのは2〜3ヶ月先になります。
ですから1年に数回しかできません。
機械で入れたり、彫り師が手彫りで入れたようなものは深いので、何年もかかることがあります。
しかも、黒い色が取れたとしてもまったく普通の皮膚になるわけではなく、白く抜けたりして刺青の形が残ってしまうこともあります。
レーザーで、色だけを消して、きれいな皮膚にするのは難しいのです。レーザーで取れないもの、早く取りたい場合には外科的な方法もあります。
小さいもの、細長いものは切除して、縫い合わせる方法が簡単です。
大きなものは植皮といって皮膚を植える方法もあります。
外科的な方法では必ず傷跡が残りますし、ある程度の時間もかかります。
また、刺青の除去は、基本的に保険の対象外で、治療費は自己負担となります。


Text by すどうスキンクリニック 須藤 聡( 2010年3月29日 「北海道新聞夕刊」掲載)

乾き目なのに涙目 結膜弛緩症

眼科2018/10/29

 白目(強膜 : きょうまく)の表面は結膜(けつまく)という薄い膜で覆われています。その結膜は黒目(角膜 : かくまく)から始まって外側へのび、数センチ外側でUターンして赤目(瞼 :まぶた)の表面から瞼の縁まで戻ってきます。両手で薄い透明なビニール袋を持っている状態を想像してみてください。そのビニール袋の中に涙がたまっていて瞬きをする度に角膜の表面を涙が覆って潤してくれます。
 年齢とともにこの結膜が緩んでだぶついてきてしまう方があります。この状態を結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)と言います。結膜弛緩症になると緩んできた結膜は、下瞼の縁からはみ出して角膜の上まで飛び出して、下瞼の縁から白目の固まりが盛り上がって見えるようになっています。
 この状態になると、結膜の折り返し部分に涙をためることができないため涙があふれて涙目になってします。でも逆に、折り返し地点に涙がちゃんとたまっていないということは瞬きをしたときに涙が黒目をきれいに覆うことができず、すぐに涙が蒸発してしまいます。ですから、結膜弛緩症の方の問診票を見ると、「涙が多い」、「目が乾く」の両方に丸がついている場合がよく見られます。
 そのほかに、シブシブする、イズい、目やにがたまる、涙が目尻にあふれるので目尻の皮膚が肌荒れする、といった症状も出てきます。
 治療法としては、結膜を引っ張って張りを持たせた状態で強膜に縫い付ける結膜縫合術(けつまくほうごうじゅつ)を行います。程度の重い場合には結膜を一部切り取ってから縫い付ける場合もあります。
 涙目だけれど乾き目、シブシブする、朝目やにがたまっているという方は一度眼科を受診して結膜の状態をチェックすることをお勧めします。


Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶( 2018年10月29日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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