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緊急避妊をご存知ですか?

産科婦人科2012/03/31

「避妊」とは妊娠を望まない性交渉の時に妊娠を避ける手段です。
日本で最も広く使われている方法はコンドームです。
コンドームのよい点は、コンビニ、スーパー、ドラッグストアなど身近で安価に入手可能で、性感染症の予防にもある程度有効なのですが(コンドームをきちん と使用していてもうつる病気はあります)、反面、使い方が正しくなければ破れたり、はずれたりで失敗し、妊娠してしまう例は後を断ちません。
女性が行う避妊法のうち、経口避妊薬は、飲み忘れさえ気をつければ失敗も少なく、月経も軽くなり、卵巣腫瘍や卵巣癌、子宮体癌などが 減るという副効用も多く、持病のない若い女性にはお勧めなのですが、産婦人科を受診して処方してもらう必要があるためか、敷居が高く、日本ではまだあまり普及していないのが残念なところです。
また、避妊をしなかった、避妊に失敗した、性犯罪の被害にあった場合に使うのが 「緊急避妊」で、緊急避妊専用の薬がノルレボ錠です。

使い方は非常にシンプルで、妊娠を望まない性交渉後72時間以内に1回内 服するだけです。
黄体ホルモン剤で受精卵の着床を阻害する作用です。
妊娠阻止率は81~84%と言われており、海外でも標準的に使われている薬です。
日本ではノルレボ錠が認可される前は、中等量ピルを高用量で使用し、緊急避妊薬として代用していましたが、吐き気、嘔吐、 頭痛などの副作用が多いことが問題でした。
ノルレボ錠認可後は、ノル レボ錠の使用で以前のような副作用は格段に減っています。
しかし緊急避妊に健康保険は使えないため、診察料と薬代合計で最低15,000 円程度はかかります。
このような急な出費を避けるには、妊娠を望まない方は、女性が自分で自分の身を守るために、日常から経口避妊薬や子 宮内避妊具を使用する方が結果的には安心安価なのです。
避妊に失敗して妊娠するのは女性だけですからね。


Text by 湯の川女性クリニック 小葉松 洋子( 2012年4月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

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